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![]() | 【人】 許婚 ニコラス[彼のお腹を踏んだまんま。上に乗り、胸を膝で押し潰す。 (158) 2014/11/22(Sat) 18時頃 |
![]() | 【人】 許婚 ニコラス ……ノックス か わ い そ う 。 (159) 2014/11/22(Sat) 18時半頃 |
メモを貼った。
― 居間 ―
[自分の、身体だったものが食べられている。
それを止めようとするフランシス
俺はかまわないから。
[止めなくていいよ、と聞こえなくても呟く。
フィリップが噛み傷のついている指を食べる。
骨が砕ける音。
腹からだいぶ血が流れたとはいえ、まだ身体に残っている血がにじむ様子]
……うん、自分が食べられるところ見ることになるとは……
でも。
美味しいと思ってくれるなら、いいかな。
[フィリップが、また獣よりになってしまったことに、少し悲しく思うものの。
それでも、食べたいと思うほどに想ってくれているのは嬉しかった]
メモを貼った。
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![]() | 【人】 許婚 ニコラス[ソレを見たとき、本当はびっくりするのが正しいのだと思ったけど。 (187) 2014/11/22(Sat) 22時頃 |
[大切にされていたのだと。
痛いほどにわかる。
三人の様子が、悲しくて嬉しくて愛しい]
……俺、ばかだ……
[大事にされていたのに。
衝動に――触れてみたい思いに負けて。
そうして、ノックスにも、痛みを与えてしまっている]
……ごめんね……
[居間からでていったノックスが今何をしているのか知らぬまま。
ぽつりと呟く]
――フィリップ……
[うつむいたフィリップの頭を撫でようと手を伸ばす。
けれど、触れることなどできるはずもなくて]
いいよ、食べたかったら、全部食べていい。
[哀しいことを言うフィリップ
痛みを伴うかのような“思い”に、瞳を伏せた]
……フランシス……
[心配性で過保護な保護者が、自責の言葉を紡ぐ様子に、小さく名を呼ぶ。
いつもいつも、心配をかけては小言をもらっていて。
結局、こんなに悲しませている]
ごめんね、フランシス……
ドナルドも……
[人として眠らせようとしてくれるドナルドの思いが嬉しい。
郷里にかえったところで、迎えてくれる家族はいないけれど。
ドナルドが、そうして弔ってくれようとするのが、嬉しい]
[伝わる感情に、
ほろほろと涙がこぼれる。
死んでいるはずなのに、こぼれるものなのかと、どこかで鈍く考え。
ただ、フィリップたちを見ている]
[フィリップの保護者の名前に、ゆるりと瞳を瞬かせる]
彼も……?
[そんな、それでは、フィリップは]
……フィリップ。
[嘆きの深さがわかった気がした。
フィリップが、保護者を大切に思い頼っていたことを知っている。
その、彼も、死んだというのなら]
…………
[何もいえずに、冷たくなった体に縋りつくフィリップの頭を、
触れることのできない手で撫でる]
![]() | 【人】 許婚 ニコラス[頷いたトレイルを見て、頷きを返して。 (216) 2014/11/22(Sat) 23時半頃 |
― 居間に至るまで ―
[胸の痛みに蹲っていたディーンは、足音に顔を上げた。
胸の痛みは引かない。
しかし、ニコラの在るところが、ディーンのいるべき場所だ。
彼の後に続き、彼の見る光景を見ていた。
ノックスとラルフの営みに、思うところは無い。
ラルフのようにニコラに抱かれたいとは思わないし、ノックスのように彼を抱きたいとも思わない。
ただ、ラルフの腹にナイフが突き立てられるその瞬間だけは――]
――……。
[腹を食い破るニコラの歯の感触と、汚れた口元を思い出した。
ディーンは目を逸らし、小さく息を吐く。
おおよそ健全とは言えないが、これが欲情と言えるものと同義であることは、随分前から知っていた。]
[また、彼に食べられたい。
鋭い歯で肉を破かれて、血まみれの手で腹の中を弄られたい。
唇を、血が出るほど噛まれたい。
眼球の奥、誰も触れたことのない場所まで指先で抉られたい。
中身を全部曝け出して、彼に見て欲しい。
彼だけに、見て欲しい。]
…………。
[しかし、彼に、今の姿は見えない。
見えたところで、食われる為の身体が無い。
ニコラがトレイルの手を引いて去っていく。
ラルフの遺体を複数の人間が見て、一様に悲しげな顔をする。
その光景を見ながらディーンは、ラルフが死に至る理由を悟る。
――彼は、多くの人に愛されていたのだ。]
[物語は起こり、展開していく。
展開していくにあたって特に重要なのは事件だ。
たとえば、その時点では倒しようのない敵が現れる。その敵を倒す為に、登場人物たちはアクションを起こす。
或いは皆から愛される誰かが死ぬ。それによって、彼に向けられていた感情が登場人物の思い思いの方向へ分散していく。
ラルフの死は、物語が展開する為の、重大な事件だ。
展開は変化を呼ぶ。
変化しない登場人物は――いない。]
[フランシスとドナルドが、フィリップを慰めるのを見る。
彼らなら、と思ったとおりの行動に、
そのままフィリップの悲しみが少しでも薄れればいいと思う]
……忘れて欲しいわけじゃないけど。
哀しいままでいて欲しくないな……
[わがままな感情をぽつりとこぼし。
オルゴールの話に、三階の荷物の中にある宝物を思い出す。
そういえば、最期のとき、オルゴールの音色が聞こえた気が、した]
[――彼も、変化を免れないのではないか?
浮かんだ疑問符を打ち消す手段は、今のディーンにはない。
もし、眼球が腐るより早く、彼が忘れてしまったら?
もっと他に大切なものを見つけてしまったら?
ラルフがその場にいることにも注意を払わず、ディーンは静かに立ち尽くしていた。
彼は、トレイルの手を引いていった。
トレイルが彼の唯一になるかも知れない可能性など、考えるまでも無い。
トレイルは、彼の側で、まだ生きているのだ。
もう触れられない自分とは、わけが違う。
彼と一つになってしまえば、もう苦しむことはないと信じていた。
同じものになってしまえば何も怖がる必要はないと思っていた。
そんなディーンの幻想を
――……違う。
錯覚なんかじゃない。
僕は、確かに永遠に一緒なんだ。
僕の肉は、ニコラの身体を作る。
だから僕は、ニコラとずっと……ずっと、一緒にいられる。
[生者には聞こえない声で、ディーンは呟く。
バーナバスの言葉を肯定することは出来なかった。
まるで、喰われてしまえばそれで終わりだとでもいうような。
自分の抱く欲望そのものが、罪悪であるかのような。
ディーンは、顔を伏せる。溢れ出そうなものを唇を噛んで堪える。
その代わりに胸に刺さる棘の痛みが増した――ような、気がした。*]
メモを貼った。
[ドナルドの腕の中、
涙をこぼすフィリップの悲しみが、少しでも癒えればいいと思う。
ドナルドが、考えている復讐には瞳を翳らせ。
聞こえてくる慟哭を、受け止めている]
――?
[ふと、聞こえた声
今まで、フランシスやドナルド、フィリップたちしか視界に入っていなかったけれど。
もう一人、ディーンの姿が見えて]
ディーンさん……?
[ニコラと消えた後から、姿を見なかった人がいることに、ゆるりと首をかしげた]
[
ディーンは数度瞬いて、視線をゆっくりと声の方向へと向けた。
血が滲む程噛み締めた唇は、しかし傷ついた様子すらない。]
――…………君は、良いな。
愛されている。
君は、まとも だから。
[声は淡々と、平坦に響く。
ディーンの口角はほんの僅かに持ち上がった。
自嘲だ。彼を羨ましいと思う自分に対する。]
![]() | 【人】 許婚 ニコラス 焼くとこ……ペチカ? (242) 2014/11/23(Sun) 00時頃 |
[声が届く様子に、彼は食べられてしまっているのだと思った。
ディーン
羨ましがられている理由に軽く瞬いた]
……ディーンさんだって、
フランシスと仲良さそうだったし、シメオンとも……
[愛されていることは否定しない。
みんなの愛を、実感したばかりだから。
今も、嘆いているフィリップが見えるのだから]
まともだとか、そういうのは愛される理由になるのかな……
メモを貼った。
うん……そうだね。
[ここにいるけれど、フィリップには見えない。
そのことが哀しい。
フィリップの涙が止まるように願いながら、ドナルドが慰めてくれていることにほっとしている]
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
ベネットには、君たちがいる。
シメオンのことは、傷つけてばかりいた。
[
今も傷つけている。きっと。
ラルフの問い掛けに、ディーンは一度自らの掌を見下ろす。
皮膚に染みついて取れずにいたインクの汚れは、消えていた。]
君は……君たちは、誰かに触れたり、話したりして、
色んな感情を確かめる。
……僕にはそれが、難しかった。
君たちは、別のことで、欲を誤魔化せる。
でも、僕には、それが出来なかった。
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