人狼議事


194 花籠遊里

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[突如暗くなった視界の中。ぼんやりと覚えているのは勝手気儘に揺れる身体。

鼻を掠める人の気配を意識の外で微かに感じながら、鉛のように重さを持った体躯が、硬い膝元に沿うように寝そべっていることに気付いたのは、耳朶から顎をなぞる肥えた指先が幾度か往復してからのこと。]

──…っ!

[息を飲む音。強張る肩。
反射的に顔を背ければ止まる指の動き。代わりに響いたのはガシャン、という金属の音。

不快な旋律に顔を顰めれば図ったようなタイミングで掴まれる頤。
視線の先、映るはいつかのあの男

水面にて映った影とゆっくりと重なっていく]


「迎えに行くと言ったじゃないか」

[囁く男の声は猫を撫でるような甘いもの。背筋に冷たい一筋を垂らしながら青年は瞳を見開かせたまま、男の指先に捕まり]

…ぃ、やだ……ッ!

[寄せられる顔。逸らしたのは一瞬。
歪む口元は青年のものではなく、男のもの。

叩きつけられたのは臥榻の上。
何処か埃臭い布は所々黄ばんでおり、記憶のものに比べて随分と薄汚れたものとなっていた。

それは花籠での暮らしが恵まれていた故か、この金持ちの生計が何年か前此処で閉じ込められていた時より傾いてしまった故かは知らぬところ。

どちらにせよ、記憶の片隅で比較してしまうこと。出来てしまうことに眉をキツく寄せては押し倒されるまま銀糸を散らす。

口籠る青年を満足げに見下ろす黒い影。]


「また伸びたのか」

[喜色を含んだ男の声が、結えられた髪を梳いていく。
不興を買って花籠へ連れて来られた時とは異なる愛玩するような手付きで。

ぞわりと悪寒めいた感触が身体を蝕む。背けることを許さないとばかりに寝台に張り付けられた鎖の先端。

男の脂切った指が、つま先がそっと、そっと髪紐へと向かい、暴かれていく。

白に揺れる銀色。満足そうに見下ろす男の口元は弧を描く。

乱された花頭に過るは射干玉の香り。何処からか射し込む光は陽か灯かは分からない。

けれど広間にて寄せられた櫻の花弁が散らしたそこを、散らされてしまう指先を、心底恨めしそうな顔をして歪ませただろう。]


[途端、男は笑み失せたつまらなさそうな顔で寝台に張り付けた青年に視線を向ける。
けれど青年の首元に残る所有の印を見やれば下卑た笑みへと代わり]

「…ああ、『花』だったのか」

[揶揄るような声が小さな小部屋にて響き渡る。
蟻走感を覚える青年より先に不躾な指の腹が首筋から首元へと辿り、花籠を抜け出す際に緩んだ衿元を寛げようと踊り出し]

「ほら啼いてくれよ 亀吉──…」

[全身を覆う陰がそっと、覆いかぶさった*]


[そして再び意識が浮上する頃には男の姿は見えず。
代わりに吐き出された欲がてらてらと腹を汚し、はっきりと男の痕を残していた。備え付けられた簡易な小窓に這いつくばるようにして近寄ろうとして、金属音が厭な音を立てる。]

「外の世界を好いてただろ?」

[行為の最中、揶揄るように並べられた言葉。
愛のない所有欲のためだけに身体を揺らされながらも、その台詞だけは拾っていた。

主人曰く──…

好きな分だけ見ればいい。
小窓からはお前の好きな街が見られる、と。

その度に首元から奏でられるは捉える為の楔。
犬や猫を飼うのと同じ、首輪。
喉仏を圧迫する枷を楽しそうに時折引いては嘔吐かせられた。

男が満足したのはどれくらい経ったのかは手放した意識の後が知ること。静まり返った部屋は殺風景で寝台以外は何の変哲もない場所。

自身の首元を覆う革以外は。]


[窓から射し込む光に近寄ろうとしたのは、首輪が不快な音を立てる前。
男の口とは裏腹に、ギリギリ小窓に届かないくらいの距離で留められた鎖。

乾いた舌の音が部屋に響くが気にしない。
咎める人は今いない。

だからこそ、喉仏を締め付ける首輪の圧が加わろうとも、身を乗り出し小窓の下を覗き込もうとして──視界に掠めたそれは──…?]

……ト、…ィ…

[囁く声は掠れて *響く前に落ちた*]


メモを貼った。


【人】 許婚 ニコラス

 へえ、とうもろこしかあ。
 そんなお茶もあるんだね。

[櫻子さんの好きなものをまた一つ知れた、と僕は嬉しく思いながら会話に相づちを打つ。>>65

小説を書いていると漏らせば櫻子が感嘆の声をあげるので僕は慌ててしまった。]

 そ、そんな大したものじゃないんだよ?
 ただの趣味……で。

[なんて頬を桃色に染めて、櫻子の瞳の輝きから目を逸らす。]

 う、ううん…僕の話を?
 それはやめた方がいいんじゃないかな…。

[櫻子は僕の人柄通りの物語を希望しているように見えたから、口に出すのは躊躇われた。しかし変に誤魔化すのも良心が咎めて白状することにした。]

(73) 2014/09/22(Mon) 14時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 僕が好きなのは悲劇だから。

[そう、救いようのない悲劇が僕は好きだった。
それは隣の芝生が青いというより、ほらあそこにあんなにも荒涼とした大地があるのだから自分たちの庭は充分に青いでしょうと確認するような下衆な魂胆。
けれども僕はそこまで赤裸々に語ることはできなくて、こう取り繕う。]

 だって悲劇って安心するでしょう?
 最初から悲劇になると分かってるんだから。

[ふいに櫻子の口から言葉が漏れた。>>66
おそらくはヘクターのことを言っているのだろう。]

 そう、嫌ってないの?それはよかった。
 あんな人でも…こほん、ヘクターさんでも
 嫌われるよりかは好かれる方がいいはずだからね。

[いやあの男なら真っ赤に泣き腫らした顔で嫌がられるのが一番好きだなんて言い出しそうだなと想像しながらも、自分の予想とは逆の言葉を平然と口にする。]

(74) 2014/09/22(Mon) 14時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 うん、出来たらいいね。
 そのときは僕もまた新しいお菓子を持ってくるから、
 櫻子さんの好きなお茶をまた淹れてくれる?

[ずっと此処に咲いているという櫻の花に、僕はささやかな約束を交わした。>>68

やがて櫻の花は呼ばれて席を立った。>>69]

 またね。
 僕、また櫻子さんに会いに来るよ。
 櫻子さんのこと好きだから。

[微笑みを向ける櫻子に何故か好意を表す言葉がするりと口から漏れて。
そんなことを言ってしまった自分にびっくりしながら櫻子の去る背を見送った。*]

(75) 2014/09/22(Mon) 14時半頃

― 人売りの馬車 ―

[皮肉な物だと、一人自嘲した。
籠から逃げ出した蝶は形を変えて花籠へ、戻る事になるだなんて。

目前で繰り広げられるは花の売り買い。人による人の欲の為の、花の売買。ひとつひとつ乱雑に摘み上げられる花達は、それまた乱雑に分別されては要らぬ根を、足を伐採される。――契約書と言う名の鋏に依って。

自分まではまだ数も在るだろうか。
恨めし気に役人を見ることはあるけれど、売られる花には一瞥もくれず。共に咲くことになるだろう花のことなど、知りたくも無いと顔を背けては茎となる前の手足に力を入れ

――そうしている内に聞こえて来た声には、思わず大きく顔を上げた。]



 …キミこそ…、…亀吉を知ってるのかい。

[その姿は花売りには到底見えず。ただ傲慢な売り人買い人の側に立つ彼はまるで「花」。まさかと睫毛を震わせるけれども、返答を貰わずには声も出ず。
ただその代わりに、否元から懇願する気は有ったのだろうが――急いだように言葉を紡いだそれは此処から出る術を尋ねるもの。

「ねえ、ちょっと、ここから出してくれない」

なんて、冗談めかし、苦笑混じりに籠を押す。
まるで少しだけで良いからと、無垢な子供が境界線を知らずに大人に疑問を掛けるように。

…そんな事をすれば、子供で無い自分は、地位の持つ立場でない限り。此処の役人が余程の「甘人」でない限り。彼の身に降り掛かるモノが視えているはずなのに。]



[ただ脳裏に浮かぶ朧月は今や好い人。
其れがどうにも泣いているような気がして、かの瞳が魅せたいつの日かの寂寥が余計に気持ちを焦らせる。余裕を見せたつもりの言葉はただ早歩きしているようにも思た。

然しそれでも、気のせいかもしれないけれども。
星に宿されたとんでもない出来事が、堕ちた月へと降り掛かる様な胸騒ぎがした。]

 …――俺、急いで帰らなきゃならな、…いんだけど…さ。

[ 一刹那。
気持ちを誤魔化し弛めた頬を引き締め、神妙に言の葉を紡ごうとしたその視界の隅にて。遠い遠い道の果て。大きな屋敷に造られた窓辺

そこに彼が、居た気を持ったならば。
…今や花に成り掛けた蝶の顔は強張り、ただその紺瑠璃を酷く揺らし咽は水に飢える。]


…ええ。昔の知り合いです。
[絞り出す声はどこかよそよそしい
出して、という言葉にゆらりと瞳を揺らめかせ。暫し考えた後]

……今は無理です。でも、脱走する手引きなら。
今はこの廓の主に買われて下さい。
水揚げまでには時間があるでしょうし、それまでに機を伺えば今ここで逃げ出すよりは逃げ伸びる事の出来る可能性は高い。

主に口を聞いてこの花を買ってと甘言することはできます。
……どうなさいますか?

[急いで帰らなければ、と言ったその亀吉の知り合いの顔が強張るのを見れば、声をひそめて尋ねた]


許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/09/22(Mon) 19時半頃


メモを貼った。


メモを貼った。


[こてりと。緩にちいさく余所余所しい返答へ首を傾げた。
男はただ前籠で花や蝶が行方不明になっているとは梅雨知らず、無知故に訝しむ視線さえ投げながら――そうして来たる返事にはこくりと浮かんだ疑問を腹に降ろしては「何かが在った気がした」窓辺から視線を外す。]

 ―――み、…水揚げ、

[ぱちり、ぱちりと瞼は瞬いた。
廓に通って居た自分が知らぬわけではない其れ。以前酒場にて小耳に挟んだことによれば其のような花を買った人さえ。]

 ……それ、一歩間違えば俺…ヤバいでしょ。

[伏せ掛ける瞳は凄みさえ垣間見え。自分が自分の気に入らない輩に抱かれること、そしてその姿なんて考えたくも無いと、首を振り髪を揺らし。ひとつ、瞬き。

首筋に掛かる髪先に擽ったさを覚え、その首元へと手を置いたのならば。軈ては吐息を空に混ぜ、彼の提案にこくりと首を縦に振った。]

 ……裏切らないでよ。

[そんな言葉を手土産に。]


……そうですね。間違えば貴方は汚されますでしょう。
でもそれは私が身体を張って止めましょう。
亀吉君の知り合いなら、此処へ繋がれているのは本意ではないのでしょうし。
この薄汚れた身で誰かを助ける事ができるなら、その方がいい。

[亀吉の名を切なげに呟いていた彼、もしかしたら淡藤と良い仲なのかもしれない
ならばそれを助けるもまたいいかと笑み零し]

裏切ったならこの首へし折っても構いません。
助けますよ――空にかかる月に誓って。

[逡巡の後この提案を受け入れた彼に微笑みかければ、主へと声をかけに馬車を後にしたろう]


【人】 許婚 ニコラス

[僕は櫻子が去った後も広間でゆっくりしていた。

今宵は別に花を買う気はない。
さりとて独りは寂しいし…。
話し相手を求めて花を買うのもいいだろうか。]

 うーん……。

[だとしてもどの花を。相手は誰でもいいのだが。]

 花主さんに言えば適当に見繕ってくれるかなあ。

[だがお茶の相手を見繕って下さいなんて文句は些か間抜けに過ぎるなと、冷えきったとうもろこし茶を飲みながら思案顔。*]

(80) 2014/09/22(Mon) 21時頃

[視界の隅に捉えた二つの影
遠目からと、一瞬の出来事にそれが誰であるかなどは分からない。

だからこそ青年が望むのはただ一つ]

(……どうか、知り合いでありませんように)

[首元を繋ぐ鎖に視線を落としながら、唇を噛み締める。
舌に広がる鉄錆。少し乾いた唇を湿らせては、張り付いた喉を潤す。]

(…お腹、空いた)

[呑気なあまりにも悠長な生理現象。自身に呆れつつも、下げた顎を上げ睫毛を上向かせた先は扉の向こう]


……俺は『花』じゃない。『人』だ。

[いつか、彼は告げていた。
物語を紡ぐのは人であると。

花籠を壊すことは出来ない。
花は翅を望んではいけない。

(それは花に与えられた運命であるけれど)

小鉢にて尾びれを揺らした梅の花。
小さな水面の下でしか咲けぬ命。

箱庭にて根を下ろす花々達の香りは未だ忘れることはない。]

(…でも、俺にはあの手がある。
月の下で、引いてくれたあの人の手の感触を俺は…覚えてる)

[月が綺麗だと謂って『外』へと導いてくれた手。
青年の脳裏に浮かぶは霧雨の中でもはっきりと歪んだ脣。がなり立てる金属音は騒々しく空気を軋ませる。]


──…ッ、こんな、モン…っ

[爪が革に食い込み、厭な音の後鋭い痛みが走る。
青年は眉間の皺を刻みつつも、やめる気配も見せず続けること少し。

閉ざされていた扉が開かれた]


[“煩い”その理由一つに見張りだろうか。屈強な男が現れては此方を見下ろす。青年はたじろぐことなく睨み返せば男の舌打ちが小部屋を揺らす。

それでも怯むことなく視線を投げつければ、やがて歪められた男の脣は弧を描き、下卑た笑みを浮かべて]

「嗚呼、紫とは大違いだ」

[と、比較するような言葉を投げつける。]

…紫?

[青年が不思議そうに鸚鵡の如く問いかければ、男は瞳に愉悦を滲ませ言葉を転がす。]


[そしてその“紫の人”が此処にいる男娼の一人であること。
艶やかな黒髪の持ち主であること。
そして、訪れた日にちを耳にして、瞳を強張らせただろう。]

………嘘、だろう。

[“藤之助さん?”問う声は儚く響く。

(あるはずがない。そんなこと。けどあの花見習いが嘘を吐いたのか?本当に?)

憔悴はまともな思考を、判断を鈍らせる。

狼狽しきっていた青年は気付かなかった。厭らしい貌をした男が一歩、二歩と距離を縮めていることに。
顎を掴まれてしまうまで。]


【人】 許婚 ニコラス

あ、丁助さん。

[ごきげんようとの言葉に顔をあげると赤い花がそこに>>81。]

ああ、櫻子さんとは一緒だったんだけど、
他の蝶に買われてしまったみたいで。

[困りごとがあるわけじゃないよ、と安心させるようににこり微笑みを浮かべる。]

丁助さんは?今暇なの?
それなら一緒に…いっ、

[丁助のそばに寄ろうかと椅子から立ち上がりかけたところで、昨夜の出来事で疼く腰が少し痛んだ。]

(83) 2014/09/22(Mon) 22時頃

【人】 許婚 ニコラス

 あっはは、ありがとね。

[>>88丁助には自分の腰が痛む理由が分かられてると思うと気恥ずかしかったが、心遣いは嬉しかった。
言葉に甘えてその場に座っておく。]

 隣に座る?クッキー持ってきたんだ。
 一緒に食べようかなと思って。

[なんて、さっきまで櫻の花が腰掛けていた場所を示しながら尋ねる。]

 それとも丁助さんは僕なんかとお茶はいや?

[昨夜のことで幻滅されてはいないだろうかと、問いを重ねる。]

(92) 2014/09/22(Mon) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 ああ、すっごい喜んで貰えたよ。
 ありがとね、教えてくれて。

[おかげでいい贈り物ができたと礼を言う。>>94]

 うん、丁助さんの笑顔は好きだからね。
 それより丁助さんこそ…その、

[二人の男のまぐわいなんか見させられて嫌だったろう、と口にするのはあまりにも直截すぎて言葉が途切れる。]

 それよりその、
 丁助さんは悲劇と喜劇はどっちの方が好き?

[先ほどの櫻子との会話を思い出して、会話を繋ぐためにそんな話題を差し向けた。]

(95) 2014/09/22(Mon) 23時頃


[何故そんなにも尽くしてくれるのかと、疑問は心中を渦巻くけれど。
その後の月言葉が鼓膜を叩けば、「キミは、」と。]

 もしかして、キミは。

[行方知れぬ花のことは、知らないけれど。確か櫻が数本の花を教えてくれたと、和やかな宵闇を脳裏に。

軈てその後のの姿も彼の主人の元へと消えたならば、少しして鉄籠から出されることもあっただろうか――]

 ………鶴、と。

[そんな呼名を宙に吐き、ひとつ。ふたつ。歩を進める。
――その呼び名は、亀と名につく彼と対局したような――それでいて、お揃いの物ではあったけれど。]


【人】 許婚 ニコラス

 そう、幸せに終わる物語…。

[ぱきり、とチョコレートクッキーを噛んだ。
咀嚼すると甘い味が広がる。]

 丁助さんにとっての幸せって?

[いつものように微笑は浮かべず、さりとて重要な話をしているという風でもなく、なんでもないことのように尋ねる。横目でちろりと丁助を見つめて。]

 僕にとっての幸せは…

[なんだろう?

朝、目覚めること。
起きて食卓に着けばそこに家族がいること。
可愛い許婚との結婚が間近であること。
それに関して友人たちが祝いの言葉をくれること。

どれもこれも一つ一つは確かにその瞬間には幸せだと思うものを感じるのだが、改めて考えると分からなくなる。]

(97) 2014/09/22(Mon) 23時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 よく分かんないんだ、
 だから丁助さんはどう思ってるのか聞きたくて。

[多分不幸ってことが僕には良く分からないから幸福も分からないのかな、なんて。]

(98) 2014/09/22(Mon) 23時半頃


[足の裏は鉄籠の硬いものから地面の柔らかな其処へと。
ゆうるりと音も立てずに、まるで影のように静かに。逆を言うならばお淑やかに。…そんなことが似合う人柄でもないけれど、せめてもの少しの間、その主への本心を隠すかの様に。

鶴と、名を紡いだ声は果たして誰かに、隣に咲く花に聞こえただろうか。

紺瑠璃の裏には夢を隠し、その夢さえ隠すように瞳を伏せる。]

…連れて行くなら、早くしてくれるかい。

[――但し素直な口先が、主の逆鱗に触れたのならば。
添う花の前で頬を叩かれでも、しただろうか。]


―霧雨の朝から数日―

[内臓がジクジク痛む。寝転がった石の床の冷たさが頬に刺さった。

此処は花籠から遠く離れた下賤な檻。花とも呼べない奇異な姿形をした者達を客が買う処。
そして店を構える前の男が奉公し、逃げ出した処。
店が見つかってから連れ戻されるまでは早かった。店の女は見逃されたものの、当の男は折檻、折檻、折檻。]

…………飽きた、って…

[自分が何かを主張したところで、此処では何も変わらない。

ゴロンと寝返りを打つ。後ろ手に回された腕に課せられた手錠が金属音を鳴らした。
さて今日の仕事はといえば「店の前に手錠で繋がれる係」これは店の趣向を伝える為。
「花が吸う煙草の火を背中で消す係」花に、自分よりも下の人間がいると思わせる為。
外から、扉の鍵が開く音。始業の時間だ。]


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