人狼議事


60 ─昨夜、薔薇の木の下で。

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視点:


─ 医務室 ─

[寝台に横たえられた身体は、時折悪い夢にうなされるかのように呻くも、意識の戻る気配は無い。

呪縛が如く肌に刻まれた、どす黒い蔓薔薇の蔦。
侵食された右手から、右眼から、
鋭い棘が食い込む如く、じわりと血が滲み続けていた。]


[蔦を介して微かに漏れ聞こえるのは、風に吹かれるように戸惑い揺れ動く心。
甘い毒は彼にも、次第に染み通り侵していくけれど、
心の中に灯った何かが、つなぎ止めようともしているようだった。

手遅れと、今更悟る。
知らず蒔いた浅はかな種は、芽吹き、すでに根を張っていたのだと。]


[ディーンが手繰り寄せた蔓から流れ込むのは、薔薇の木がずっと見てきた中庭の月光の下の記憶。

流され翻弄され、いつしか狂い咲く月下の華は無惨に散らされ踏み躙られる。
幾度も幾度も続くうち、身も心も堕とされて、自ら望んで差し出して。

意識が白く染まったあとの、置き去りにされたままの静寂。
音も香りも色も忘れてしまった虚ろな目に、唯一焼き付いたのは夜空流れる天の川。

何度も見たそれだけは、美しいと思えていた…]


[凍り付いただけの心ならば、温もりで溶かせただろう。

されど、ヒビ割れて砕け散った硝子ならば、生半可な温度では溶かせない。
触れ合って互い傷つくのを、何処かで酷く恐れていた。]


きっと、酷く鋭くて痛いものだから。


[絡まる蔓から流れ込むは、隠されてきた記憶。
それは甘く苦く染み込んできて、色々な事を刻み込んでゆく]


 ……っは。

 先輩。

[壊すのは得意でも、壊れたものを先に見せられた事はあまりなくて。
それでもそっと手を伸ばして硝子を集め抱きしめる]


[ディーンと同室になったのは、アイツらが卒業してからだ。
事情を知らぬ者の視線が側に在るからこそ、
知られぬよう、同情も軽蔑もされぬよう、巧妙に自分を偽って毅然とした先輩を演じていられた。
故意に忘れようとして、忌まわしい記憶に蓋をして来れた。

時折フラッシュバックに耐え切れずに、深夜に部屋を抜け出す時以外は、弱みなんて見せずにいられると思っていたから。

目を背ける。
知られたらもう、繕っても装いきれない。
ただふるふると、首を振った。]


[最初はとても器用な先輩だと思っていた。
距離感も装いも、接し方も。

それが彼の努力の上に成り立っているものだとうっすら気づいたのはいつだっただろうか、時折部屋から抜け出しているのだって黙って見送って。

何かあった、それぐらいしか知らなかったけれど。
だったら尚更自分が、と思うほど自信は無くてただぎゅっと抱きしめるだけ。
振り解かれるならその手は簡単に緩むだろう、まだ今なら]


[あの夜よりも前に、近しくなっていたら…
 そんなふうに思うのは都合のいい幻想。

 例えそうだったとしても結局、巻き込んで辛い目に合わせていただろうから、
 そうじゃなくて良かったのだと、そう思っている。

 結局のところ今だって、自分の浅はかさに巻き込んで、こんなことに…]

…済まない。
[小さな声と共に押し留める手のひらは、
 ディーンの胸へ当たっても、突き放すことまでは出来なかった。]


メモを貼った。


[自分より背の高い先輩を抱きしめる、どきどきと胸は鳴るが聞こえてしまわなければいい]

 俺が勝手に着いて来て、勝手に抱きしめたいだけなので。

[拒絶されなければ、背中に回した手でとんとんとリズムを取ってあやす様に優しく叩く。
少しでも落ち着いてくれれば、今はそこから一歩ずつゆっくりで]


メモを貼った。


漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2011/08/08(Mon) 01時半頃


…そんなの、勝手過ぎるだろう…。

[絡みつく荊棘の棘は、今でも痛む。
 けれどその手のひらの優しさは、誰にも言えず圧し殺していた頃に、
 欲しかったもののように思えて。

 心を許せばいつか裏切られる、そう思ってしまうけれど…

 いつしかディーンの腕の中で泣きじゃくっているのは、
 無残に手折られ傷ついたばかりの頃の、小さく頼りなく華奢な姿だった。]


【人】 漂白工 ピッパ

[眠る者達の姿を確認して医務室を出たのは
イアンが医務室へ訪れたのと同じタイミングだったか。
彼の想い人がそこに居たとは知らず、
入れ違いになる同室者の姿からは薬液の香を感じて。
廊下を歩きながらセピアは細まる。やはり強い薔薇の香。]

 …この、香りが…

[原因なのだろうか、口元に手の甲を添えると
くらりと酔いにも似た感覚をやはり感じて。
この香りを強く感じた少年の姿が過ぎる。
やはり探し出して訊いた方がいいのだろうかと。]

(211) 2011/08/08(Mon) 01時半頃

 勝手ですね、すみません。
 でもね、俺は先輩が好きですから。

[腕の中の先輩が、まだ幼い頃の少年だったのなら。
優しく肩を抱きしめて今はただ溢れる涙が落ち着くのを待つばかり**]


【人】 漂白工 ピッパ


 …ん、
 長く居ると…まずい、か…。

[くらりとまた視界が揺れる。花の香に酔わされる。
戻ってきていた思考がまた軽く霞む心地すらして。
探すのならば急いだ方がいいのだろう。]

(221) 2011/08/08(Mon) 02時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

[そっと、セピアの瞳を閉じる。
またくらりと脳裏が揺れたが緩く眉を寄せるだけで。
強い薔薇の香、先程引き寄せられた香の先には
今は眠りについたヴェスパタインの姿があった。
再び香を辿れば誰かの元へ辿り着く可能性もある。
何かの手がかりになるかもしれない、
引き寄せられるように強く香る薔薇の
残り香を辿って歩みを進めて]

(230) 2011/08/08(Mon) 03時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

[辿り着いた個室の前、その部屋に住まう人物を
思い浮かべるとセピアの色は僅かな翳りを見せて。
緩く握られた拳は戸を叩くか迷う素振りがあった。
けれども薔薇の香が此処に繋がるのなら
その手がかりを今逃してはいけないのだろう。]

 ――…

[細い息を吐いた後、
ルーカス達の部屋の扉をノックして鳴らす。]

(232) 2011/08/08(Mon) 03時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

[ルーカスの部屋の中からは確かに人の気配がする。
同級生の同室者は今医務室に居る。
そのことは確認していたから]

 ―――…ルーカス?

[ノックをして、部屋の中の人へと呼びかけた。]

(234) 2011/08/08(Mon) 03時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

[強い薔薇の香に徐々に思考は鈍っていく。
部屋の中からは人の気がして声が聞こえるようにも。
もう一度、扉を叩こうとしたら中から声が返ってきた。]

 ……ぁ、

[零れる、戸惑いと安堵の声音。
扉越しに聞こえる声が震えている気がするのは
気のせいなのだろうか。]

 …訊きたいことが…あって。
 できればお前の部屋が…よかったんだが。

[テノールの声が再び中へと呼び掛けて。
香りは此処に繋がっている筈だから、
中に入ってそれを探せれば一番いいのだけれど。]

 ――…誰か、其処に居るのか?

[取り込んでいる、とはあまり一人でいる時に使う言葉でもない気がしてそう訊いた。]

(240) 2011/08/08(Mon) 04時頃

【人】 漂白工 ピッパ

[聞こえてくる言葉、その真意まではわからなくて。
信頼していた友人の言うこと、頷き外へ導き出せば
よかったのかもしれないのに。
薔薇の香で鈍っていくセピアが思い出すのは
先程ルーカスが去った時の知らない瞳の色で。]

 ―――…私はもう…、
 中に入ることも許されない…のか…?

[落ちた言葉は哀しい響きをもって。
零れた吐息は再び熱を孕み掠れる。]

 …ルーカス…、中に…入れてほしい…。

[手がかりの為に、それだけではなく。
最後の望みを掛けて、声は縋るように。
弱く扉を叩いて潤み始めたセピアの色を伏せた。*]

(243) 2011/08/08(Mon) 04時半頃

漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2011/08/08(Mon) 04時半頃


【人】 漂白工 ピッパ

―ルーカスの部屋―
[>>244鍵が開いている、ドアノブを回せば扉の開く気配。
中から聞こえてくるルーカスの声を聞いて、
そのまま信頼する彼の言葉に従えばよかったのかもしれず、
薔薇の香がなければそうしていたのかもしれない。
けれども鈍った思考は扉を開くことを選んで。
ルーカスの部屋からは今までになかった薔薇の香、
それと―――]

 ――…ルーカス…?

[座り込む同級生の顔は見えなくて、
ぼんやりと霞み始めたセピアがその姿に緩く眉を寄せて
彼へと近づこうとのろのろと歩み、近づけていけば見える
蹲るルーカスの先にあるもの、乱れた白のシーツの上。
横たわるのはよく世話をする華奢な少年の―――…]

(263) 2011/08/08(Mon) 15時頃

【人】 漂白工 ピッパ


 ……あ…

[ルーカスに触れる前に歩みは止まり、
微かに震え始めた足が半歩後退さる。]

 …あ……、ぁ…

[意味を成さぬ声を零しながら少しずつ後ろに下がる。
――…正常な判断が直ぐには行えない。
大切に思っていた友人の姿が、
可愛がっていた後輩の姿が、
信じ続けてきた穢れなき世界には払拭しきれぬ染みが落ち
その中に居た彼らの姿もセピアに現実の姿を映して崩れていく。]

(264) 2011/08/08(Mon) 15時頃

【人】 漂白工 ピッパ


 ――……っ

[背が扉に当たると戸を開くことも忘れ其処からもう動けない。
唯一の出口を塞いだままずるりと背から床へと崩れていき
くしゃりと淡い髪を押さえつけ]

 私…は…
 何か…力になりたい…と…
 そう…思って…

[蒼ざめた姿のままルーカスを見つめていたセピアが
苦しげに歪んで伏せられる。]

 私は…
 …どうすれば…

[どうしたらこれ以上失わずに済むのか、
誰に向けるでもなく零れる自問は彼への問いかけにも似て。
信じる支柱が崩れかけたその時から、唇は主の名を紡げない。*]

(265) 2011/08/08(Mon) 15時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

[>>269聞こえてくる笑い声、
それが同級生のものだとわかると肩を震わせて。
近付く姿、見慣れた筈の青磁は――見たことのない色。]

 ……ルーカ…ス…、

[歩み寄る者が紡ぐ真実に身を震わせて。
無意識に下がろうとする体は、扉に押し付けるだけで
それ以上は後ろに引くことかなわない。]

 ……ぁ…、
 私は…ただ…

[退路を断つ様に囲い、突き放される言葉に、
吹き込まれていく言葉を受け入れることに怯え、
淡い髪を揺らして緩く首を何度も横に振り]

(280) 2011/08/08(Mon) 19時頃

【人】 漂白工 ピッパ


 私は…今でも…
 ――…わたし…は…

[セピアを見開き目の前の姿を呆然と見つめて、
薔薇の香と、心を突き刺すような彼の言の葉に
足元から力が抜けていく。]

 ルーカス…、……

[だめだと、そう紡ぎかけた唇は声にならず
薄く開かれたまま戦慄いて。
拒んでしまえばその瞬間失ってしまうかもしれない。
壊すと紡ぐ姿に、まだ一縷の望みを捨てきれていなくて。
瞳が懇願をするように苦しげに細まったが届かないのだろう。
近付く姿を――…触れ合う唇を拒むことなどできず、
また裡で崩れていくものに、吐息を震わせ眼を閉ざす。*]

(281) 2011/08/08(Mon) 19時頃

漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2011/08/08(Mon) 19時頃


[幾度もしゃくりあげるように泣いて零す涙は、
 いったい何度重ねた夜の分なのだろう。
 誰かの温もりに縋りたくても、縋ることが出来なかった。

 大人に話せば、いらぬ騒ぎを呼んでしまう。
 上級生たちも手引きした彼も罪に問われ、それはきっと自分の身に仕返しとして返ってくる。

 かと言って、友人たちに話すことも出来なかった。
 きっと軽蔑されてしまう。
 男に無理矢理犯されて、はしたなく喘ぎ乱れる淫乱なのだと自覚してしまったから。

 蔑まれ、輪の中からはじき出されるのが怖くて、何も言えなくて。
 それでもこの人ならきっと…と思い詰めて打ち明けた保険医にすら、
 屈辱的な診療中に、無防備な君が悪いのだと叱られて…

 言えぬまま、癒えぬまま、
 ただ心の奥で化膿した傷口から目を逸らして、
 忘れたことにすることで生きてきたのだから。

 やっと表面に見えたそれは、あまりにも深くて酷く痛んだ。]


「…エヴァンス先輩!」

[二人の様子にかけられた悲痛な声は、長い銀髪を揺らしたヨーランディス。]

「ダメです、先輩は僕のなの!
 先輩を僕から取らないで!!!

 毎晩薔薇の木にお願いして、いつか叶うって信じてて、
 やっと願いがかなったんだもん。」

[その姿は薔薇の毒を、薔薇の呪いを、自ら望んで受け入れて、
 長い銀髪の毛先は、燃え上がる恋心に赤く染まった荊棘の蔦。
 頭にも胸元にも艶やかに花を咲かせて、
 まるで…薔薇の精にでもなってしまったかのよう。]


メモを貼った。


メモを貼った。


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