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ををー、凄いね、凄いね。
祭り会場や祭壇の辺りも見ようと思えば見えるし、
会話とかも聞き放題だよ。
これ、ちゃんと使いこなせれば、盗撮や盗聴がし放題かな、かな?
あ、ポーチュは盗聴とか盗撮とかはしてませんよ。
[誰にともなく言い訳]
哨戒とか防諜とか監視警戒には、植物さんや動物さんのお友達にお手伝いして貰ってますけど。
にゅー、この幽体離脱状態?
これ再現できるのかなあ。
便利だし、できれば身につけたいにゃあ。
んー、マジカルステッキが関係してるなら、その魔法なり魔術なり呪術なりを解析する必要があるんだけど、
ポーチュ、魔法とか知識はともかく実践的なところは全然だからにゃー。
魔力の流れとか言われても、機械でも観測できず目にも見えないとか、
意味不明過ぎてどうしようもないし。
んー、悩んでも答えが出ないこと考えても仕方がないね。
ちょっとお散歩してこよっと。
メモを貼った。
[セイカが昏倒したのか。
気付けばセイカの幽体が落ち込んでいた。
…あの、大丈夫ですか?
[と声を掛けたが
……。
それはまた、大層な計画を持ってらっしゃったんですね…。
[心配そうな視線を向けていた顔に苦笑いを浮かべる。]
メモを貼った。
[セイカはどう反応しただろうか。
トニー達がその場から離れれば、男は腕を組んで。]
んん、サヤさんは何処にいるのでしょうか。
[セイカと自分が気を失えば、犯人に憑かれた人間は彼女だけ。
沙耶の姿を探してみようかと、思い立つ。]
―セイカさんはこれからどうされます?
[その場に残ると言ったなら、取り敢えずはお疲れ様でした、と言って会釈し、男は広場の方へと向かう。]
……大丈夫じゃない。
[ぷすぅ。]
ただの女子高生がいきなり異世界に召喚されて、成り行きで勇者様とか言われるようになって世界を救ってちやほやされた……
そこまでは良いわ、良いわよ?
でも、でもね、色々終わって元の世界に戻ってみたら一般人で、異世界ボケのせいで浪人するわお母さんにマジ切れされるわ……
毎日毎日、勉強勉強勉強……
憂さ晴らしに、今度は異世界の魔王になって好き放題やってみたくなっても仕方ないでしょう!?
[実際は途中まで記憶が曖昧だったが、深層意識にそのような思いがあった故の行動だったようだ。]
……行く。私も行く。
[野望は潰えたが、一応は状況の顛末を見届ける気はあるようだ。]
[
そして彼女の事情を聞けば、目を丸くして。]
はぁ…。
[まるで冒険小説の登場人物のようだ。
男は感心しながらそれに聞きいっていた。
けれど、後半部分はとても世知辛い内容で。]
……。
それは、
[大変でしたね。と言うのは簡単だったが、男はその言葉を呑み込む。
一浪したのは彼女にとっては一大事だろう。その言葉で片付けるのは憚られ。
けれどそこから憂さ晴らしをするという発想は男にはなかった。]
…もし異世界の魔王になって好き放題出来たら、貴女はそれで満足ですか?
[自分も行く、と言われたなら男は頷いてみせ。]
はい。
それでは一緒に。
[ユウタイリダツ状態なら、身体も疲れないだろうか。
そして男は斉花と共に村長宅を後にする。]
どうかしら…どうかしらね……
[それで満足か、と問われれば少し考えて]
……消費税率を56(0..100)x1%にするくらいの圧政を布いた後で、誰かに完膚無きまでに倒されるとこまでやりきって、そこできっと満足できたかしらね。
元の世界でやれないことをしたいだけなのよ、結局。
勇者様候補は今回いっぱい居たしね。
[はぁ、とため息をついて]
けど、世の中上手く行かないわねえ……なかなか。なかなかね。
[
男は邪魔をしないようにそれを見ていた。
やがて紡がれた内容には苦笑して]
…やられるところまでセットなんですね。
[恐らく、悪役として世界を支配し続けるというのも詰まらないだろう。
斉花も根っからの悪人ではないのだ。]
…元の世界で出来ない事。
私は結構ありましたが。
向日葵が急成長して喋ったり、兎がそれを食べたり、怪しげな弾を籠めた射的をしたり。
異世界の人間に憑りつかれたり、それを通じて他の人の声が聞こえたり、少年と真剣勝負をして殴られたり。
全く世界の違う皆さんとこうして束の間共に過ごすのも。
[指を折りつつ上げていった事は、半分はアンナにとり憑かれてからの事か。
‘彼女’が言ったように、此処であった様々な事を男は戸惑いつつも楽しんでいた。]
―そういうのも、普通の世界では出来ない事だとは思いませんか?
[男が沙耶たちの姿を見つけたのは、トニーが持ってきたロケット花火に跨ったところだっただろうか。]
…え。
ちょ…トニーくん…?!
[男は目の前に広がる展開を咄嗟に理解できなかった。
ややあってから事態を認識すると、慌てて彼らの方へ走っていく。]
危ないですってば…!!
[復活を為そうとする魔物、という存在にきょとりとした。
まるで御伽噺だ。
そして、ペラジーの口調
退治は、できないの?
起きてきたら、封印…って、また寝かしちゃうってコトでしょ?
それとも…例えば、木っ端微塵にしても…また復活しちゃうの?
[首を落として爆発させれば解決じゃん!とか思っている。
そのままを口には出さないけれど。]
お祭りは、楽しかったけど寂しかったな。
だから、本当はあまり好きじゃないんだ。
[
他にやることがあったのはうらやましいよ。
[一瞬だけ目を伏せて、すぐに射的屋のおっちゃんに次の弾を要求した。]
一般人が考えられる程度の好き勝手なんて、そんな大それたモノじゃないから。
途中で飽きそうだしね、きっと。
……それが判ってたから「アイツ」も私に憑いてたんでしょうし。
[所詮、本物の悪になどなれるタマではないのだ。]
そうね。隕石破壊したり、堕天使と殺し合ったり、神様の子供殴ったりに比べれば刺激不足な感は否めないけど、
……けど、これはこれで、楽しかったかも。
そう思うことにしておこうかしらね。
あはははは!!
[ロケット花火作戦が何かのツボに入ったのか、爆笑していた。]
メモを貼った。
![]() | 【人】 武家の娘 沙耶[周囲の空気が冷えたかと思うと、スイカバーは氷のバットと化していた] (68) 2013/09/23(Mon) 00時半頃 |
[
アンナさんは何を思って私にとり憑いたのでしょうね。
[自分は頭も固く、犯人向きではないと思う。
異世界であったらしい事を聞けば、狼狽し]
…そ、そんな事があったんですね。
私、その世界で生き残れる自信がありません。
[そもそも自分に戦うなど無理だ。
アンナがいなければトニーにあっさり殴られて気絶で終わっていただろうと思う。
楽しかったかもと思う事にする、という斉花の言葉には笑顔で頷いてみせ。]
少なくとも私にとっては、セイカさん達と出会えたこの時は楽しいものでしたよ。
え、そこ笑うところなんですか?
[文化の違いなのだろうか。
男は爆笑している斉花に困惑する。]
![]() | 【人】 武家の娘 沙耶『くそッ……』 (71) 2013/09/23(Mon) 00時半頃 |
![]() | 【人】 武家の娘 沙耶『うぉぉぉぉあっぶねぇぇぇぇ!!』 (72) 2013/09/23(Mon) 00時半頃 |
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