73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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寒いじゃなくて、冷たい、でしょ。 間違ったからだめー。
[合っていれば開放するというわけでもないのだが。 ただ、二人はなれているよりは当たり前だが くっついているほうが断然温かいのであって]
んー?そこから始まるの。 …そうだねー……じゃあ、絶対に失くしたくないものから考えたら。 あれもこれも大事じゃなくて、これだけは絶対に、って。 そうやったら、意外と見えてくるものだよ。
[ぽふ、と背を一つ撫でる。 今の自分に言えた義理ではないのだが]
…寒いところより、あったかいところで落ち着いて考えない? 俺、そういえばエリアスにツリーに飾り付ける ジンジャーマン預かったまま未だなんだよね。 何からしたらいいか決まってないなら、最初にそれ手伝ってよ。
(502) 2011/12/26(Mon) 23時半頃
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違うさ。 何時からサイラスは気温になったの。
[じわ、と。時間をかけて熱は移動していく。 やがて冷えてくるのは自分の体]
難しくても決めたほうがいい。 …なくして後悔したときには、遅い。
[じくりと痛んだのは、咬みつかれたその名残か。 それとも快楽を選んで後悔を覚えた胸の奥か。 こちらが冷えるから、と答えたものだから よく出来ましたと、大型犬でも褒めるように頭を撫でた]
よろしい。 サイラスがちゃんと正しく使えたから、中はいろうか。
[サイラスにとって温かかった腕は解ける。 それから、実にゆっくりとした足取りで鐘楼から室内へと足を向けた]
(519) 2011/12/27(Tue) 00時頃
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