162 絶望と後悔と懺悔と
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[鬼は果て、呪縛は潰えた。
黄金の鬼に運命を歪められても、
彼らは此処まで来れたのだから。
その命尽きるときまで、彼らは彼らのまま、
歩き続けることができる筈だ。
――そう信じて、獣は小さく笑った]
[ひとりでは――
そんな声が聞こえた気がして
一度だけ、生き残った仲間達を振り返り、目を細める]
じゃあな。
……お前らは、負けんじゃねえぞ。
[獣の面に浮かぶ色は果たして*]
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[頭を押さえる手によって半ば無理に掛かる牙が、 薄い皮膚に刺さって血を流させる。>>15 舌にのる味は思った通りで、ただ、 上手く飲み込んで行けない。]
――う、んんっ……ゲホッ……
ぁや、もう、良……大丈夫。だから
[息苦しさを厭う。喉を反らして呼吸を求めた]
(17) 2014/02/22(Sat) 21時頃
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[――今にして思えば、
黄金の鬼に運命を歪められた子供たちの中で、
周が一番心弱かったのかも知れない。
戦い以外に生きる術を知らなかったから
その理由を失えば、容易く折れてしまうしかなかった]
[だから――誰かに必要とされたかった。
戦う理由が欲しかった。
真弓が言うように、零瑠が自分を必要としていたのなら、
甘さに付け込まれた結果、獣と成り果てたのだととしても、
――それでも良かったのだ]
[仲間達は、手の付けられない暴れ者だった自分を受け入れ
必要とさえしてくれた。
ヒーローを仰ぎ見るような憧憬の眼差し。
子分にしてくれと、慕う言葉。
寂しさを見かね、重ねられた手。
他の家族を裏切ることになっても、
自分を傍に置こうとした哀切。
欲しいものは此処にあった。
充分に与えられた。
――けれど、与えてくれた皆に、
報いることはとうとう出来なかった]
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[ひととき視界にあった零瑠の姿は、>>18 彼自身も満身創痍のまま、始祖の骸を攫って去った。 恐らく家族の誰よりも多くその血を受けて、 誰よりも深く仕えた姿に、
断裂を見る。]
……零瑠君――
[重ねたかったものは散り散りで、引き留める事も叶わない]
(30) 2014/02/22(Sat) 22時半頃
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[生を擲ち死を選ぶ弱さを、疲れ果てた周は受け入れる。
昔、約束を交わした少女は、
寂しさに声を震わせていたけれど、その弱さを赦してくれた。>>*2
それに、共に在るときは常に自分の背を守り続けてくれた友が。
周が生き延びることを、誰よりも望んでくれた友が、一緒に帰ろうと導いてくれるのだから。
――きっとこれでいいのだ*]
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[絢矢の腕から解放されれば、覗き込む目に合わせた。>>25 朝日はまだ少し低い位置にあって眩しく―― 逆光の影に菫を見る。]
大丈、夫。
[どうにか口端を上げて笑みを示した。 だが、その表情が安堵に緩んだ次の瞬間、 抱きとめられていた背がずるりと滑って、 血溜まりへと無様に肘をつく。>>26]
つっ……
[傍らに顔を向け、目を瞠る。]
――――絢矢!
(35) 2014/02/22(Sat) 23時頃
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血……を、止、めないと、 リッキィっ
[手助けを求めて、リカルダを呼ぶ。 引きちぎられた右手首、血の溢れた左肩。 押さえつけて止めなければ、人間の身から失われた血は 吸血鬼よりもずっとずっと取り戻すのが難しい。
ジャニスの姿はまだその場所にあっただろうか]
……助けて……
[あるいは吸血鬼の始祖が潰えた事によって、 他の守護部隊が残党を狩りに現れるかも知れないが。]
家族を、助けて下さい……!
[――果たして、鬼の嘆願に耳を傾ける事があるものか?]
(38) 2014/02/22(Sat) 23時頃
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[周にとって、なにが一番幸いなのか。
もしかすると、自分の与えようとしているものは間違っているかもしれない。
でも、もう、それよりも、なによりも、彼に安らぎを。
友として、彼になによりのねぎらいを。
それが、死というものであっても]
周、おでは…
絶対おまーはかえっでぐるっで信じてただ。
[周の身体が尽きれば、その魂を引き出すように手を引っ張りだして、その肩を叩き、髪をぐしゃりかき混ぜた*]
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何を、言うの。大丈夫なわけ――
[血混じりの声は余りに危うく、聞き落としそうになる。 ついさっきまで苦痛に塗れていた絢矢の顔から、 不意に何かが欠け落ちたのを見て、 今度はこちらが表情を歪める番だった。]
…………絢矢。
[左手に身を寄せる。その手には黒い刃があって]
(55) 2014/02/23(Sun) 00時頃
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やめて……
[これが。
――この流される血が、人に触れることの罪だ。]
や、めてよ――!
[過ぎた朝焼けは戻らず、足元の海はより紅く、 最後に望みを砕いたものは、己が寄り添う小さな温*]
(63) 2014/02/23(Sun) 00時半頃
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[今でも覚えている。
春、皆で摘んだ花のにおいと一緒に作った蓬餅の味。
夏、隙間から入ってきた虫と女の子たちの悲鳴。
秋、集めた落ち葉と焼き芋が焼けるまで待つあの期待。
冬、薄くて硬い布団の中でくっついていた互いの体温。
忘れたことは、一度もない。]
[醒めないで欲しいと思った夢。
取り戻したかった過去。
掴めなかった、未来。**]
[サミュエルが周へかける言葉を傍らで感じていた。
そのやりとりも、すべて。聞くつもりなどなくても、
その手は離れないのだから仕方ない。
だから]
……あなたはきっと、強くなれたはずなのに。
[同じ言葉は少しだけ、悲しげに。
少年たちに卑怯者だと言葉を投げつけたあの頃と、
零瑠を糾弾する言葉を投げた今と何の違いもない。
彼は自分がほしいものを持っていた。
“家族”を守る、力。それを行使する自由。
だから歯がゆく、だから悔しい。
当人にそんな様子が見えねば尚]
[感じる意識は、
いまある命と消え行く鼓動に向けて。
明乃進とリカルダと零瑠と――絢矢。
他の皆はみな死んでしまったのだろうことを知る。
それでも、自分の願いは姉のくれた刃という形で託せた、それは成就したのだろう。
願うべく幸いはどこにあるのだろう。
鬼とならなかった家族が皆死んでしまっては、
鬼である彼らの幸いが見つからねば、
父を殺したかった意味も、失われたに等しい。
見知らぬ人の安寧など、帝都の平穏など知らない。
――本当は、傍らに感じる彼の存在だって、生きて幸せでいてほしかった]
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/23(Sun) 01時半頃
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