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![]() | 【人】 小僧 カルヴィン私がそんな事をいったらおかしいか (84) 2010/08/08(Sun) 12時半頃 |
メモを貼った。
―3-A―
[昼休み、先生から再三注意されてぐったりのアイリスの席へ]
言われてるのに余所見するからだろ。
[突っ伏した頭をぽむり撫でると、それは突然起き上がった]
ソフィア? 来てるんじゃないかな。
[携帯を取り出す。アンテナは3本、バッテリーも3つ表示。
電話も、掛ければ程なく繋がるだろう]
あ、ソフィア? 良かった。
ん。……いや、今日の昼、一緒に食べない? ってだけ。
アイリスからソフィアにデートのお誘いだよ、
『急に会いたくなった』ってさ。
場所、生徒会室でも良い?
[
だーって、なんか違うって気がするんだもん。
何かは分からないけど、何か足りないって言うか‥‥‥。
なんだか寂しいんだよ、今の学校。
[伝説の樹に茂る葉が風に煽られてサワサワと音を立てる、蝉の声と風の音。
伝説の樹の下にぼんやりと小さく人影が見えた気がして眼を擦る。
改めて見返すとそこにはやっぱり誰も居なくて]
何か、大切なものを忘れてる気がする。
それが人なのか、物なのか、それすらも分からないけど‥‥‥。
[ラルフがソフィアに電話をかける様子にはっとして自分の携帯を取り出す、ぱかりと開いて液晶画面を見ても別段おかしなところはない]
あれ‥‥‥。
なんでだろう、携帯が使えるのが不思議な事に感じる‥‥‥。
うーん、ゴドウィン先生の言う様にまだ夏休みボケしてるのかなぁ。
― 購買 ―
ほぇ? はーいもしもし、ソフィアでっす。
何か…、 ……ありました?
[昼休み。
今日は三色パンにしようかレッドホットチリパンにしようか、さんざ悩んでから、大人ののりたま弁当を手にしたところで、鳴る携帯]
きゃー、先輩ったら熱烈ですねっ!
勿論良いですよ、そんじゃまた後ほどー。
[ぴ。
通話画面の消えた画面を見つめて、少し考える。
何か。誰か、何か。
誰かのことを、口にしようとした気がしたけど。
自分でも分からず、ひとつ頭を振り。てってか、待ち合わせ場所へと駆け出した]
メモを貼った。
―3-Aから生徒会室へ―
[電話口、何事かを問うソフィアの声がどこか神妙で。
何でか知らないが、安心させなくてはと言う感情が働いて、
声はいつもより穏やかさを増す]
ん、解った。じゃあ、また。 ……後で。
[ぷつり、何事もなく、切れる携帯]
寂しい? ん、まぁね。夏休み終わっちゃったし。
三年はこれから高校生と言うより受験生だもんな。
……機種変したばっかりでしょ? ほら、上行こう。
[慌てて携帯を開く所作に苦笑するけど。
ソフィアと電話が繋がった時、一体何が『良かった』なのか、
自分でも解らなくなってしまった]
―生徒会室―
[アイリスを連れて生徒会室に入る。
中央の机に幾つか並んだ椅子と、隅にソファ。
少し古いパイプ椅子は、示し合わせた訳でもないのに、
各人の定位置と言うのが出来上がっていた。
ソフィアの席はまだ、その主を待つ]
……誰か、練習熱心な子がいるみたいだね。
[流れて来る音色と歌声に微笑む。
隅っこにある椅子は、……誰の定位置だったっけ。
何となく、背もたれを軽く撫でて。
その傍の"大切な書類"の段ボールを避けて歩き、自席へ]
― 生徒会室 ―
ん‥‥‥そう、なんだけど、受験とは違う何か‥‥‥自分でもよく分からないんだけど、そういう事じゃないっていうか。
うーん、難しいなあ、この感じ。
[ラルフの腕を取りながら小さく呻いて考え込む、言葉に出来ない何かが胸の辺りにわだかまっているようで気持ちが悪い]
あ、うん、夏休み前に機種変したばっかりだけど‥‥‥。
あれ、壊れなかったっけ?
[なぜそんな事を思ってしまうのか、よく分からないけれどなんとなくそんな気がして、そんな事を考えている内に生徒会室に辿り着きラルフの横にちょこんと座る]
あはは、そう言えば夏休みにここで皆で辛いアイス食べたよね。
もう購買で売ってないハバネロアイスさー‥‥‥。
あれ‥‥‥?
[『皆』とは誰を指すのだろう、ソフィアの差し出したアイスを食べたのは自分、それを苦笑して見ていたラルフ、その他に誰が居た?
おかしな違和感を覚えている内にどこからか聞こえてくるグノーのアヴェ・マリア、夏休み生徒会室で確か自分も歌った気がして]
フルートの、おと‥‥‥。
フルート‥‥‥誰だっけ、フルートの子‥‥‥私の友達だった気がする‥‥‥。
![]() | 【人】 小僧 カルヴィン[携帯がなりメールを確かめる] (117) 2010/08/08(Sun) 17時半頃 |
『to:マーゴ
title:あついよー!
message:
とけるぅぅぅぅ
、ヽ`(´д`;)、ヽ`
今日も部活だよね?
遊びにいーかーせーてー
記録とるジャマはしないからっ
差し入れいつものでいい?
じゃ、また後でね!
☆⌒(*^-゚)ノ~』
― 廊下 ―
[購買の袋を振り回しながら、何とはなしに送信画面を眺めていた携帯を閉じる。
見飽きたシステムメッセージも、2度撮りしたみたいに少し暈けた空の待ち受け画面も、特に変わったところも無いのに、何故だか。
携帯を弄るたび、じっと見つめてしまう時間が多かった]
変えよーかなって思うと、惜しくなるもんなのかな。
まー、思い出もあるわけだし…… ?
[視界の端で、何かが揺れた。
隣で誰かも、携帯を弄っているらしい。
その桜のストラップが、窓硝子に揺れて――]
えっ!?
[ばっと向き直る。
其処にはただ、窓硝子が嵌っていて、その向こうは外。
人の居る余地も無い。
自分のとは全然違う携帯。
でも、あのストラップには見覚えがあった。
掴んだ筈の記憶は、すぐにすり抜けていってしまうけど]
……どーして?
[その問いは、確かに。
ストラップの持ち主へと向けられたものだった]
→ 生徒会室 ―
先輩?
[お待たせしましたー、と扉を開けると、何処かぼうっとしたアイリス
どうしたんですか?とラルフに尋ねつつ、暑いからかなと首を傾げ]
アイスありましたよねー、アイス。まだピーチが結構残って…… あれっ。
[冷凍庫を開ける。
けれどそこに、想定してたような、大入りアイスは見当たらず。
なら、と開けた冷蔵庫にも、麦茶とか、そんな、見慣れていたような気がするものがなくて。
あれ、と再び。首を傾げるのだった]
―生徒会室―
……変えて一月経ってないのに?
[もう壊したの、と言外に滲ませて]
ハバネロアイスも今じゃ良い思い出かな?
フルートの友達って結構いるじゃないか、アイリス。
アルトは誰だろうな、綺麗な声してる。
……――良い曲だよね。
[答えても、どこか上の空な彼女。
やって来たソフィアに問われても、良く解らないと言う態で、
軽く肩を竦めるしかなかった]
[冷蔵庫を漁っては首を傾げているソフィアの様子に、
どうしたのかと近くに寄る]
ん、麦茶ない? じゃあ作っとこうか。
……麦茶のパック、どこにあるんだっけ……
[好き好んでこう言う雑用をこなす人がいるので、
普段、自分がやらない作業。戸棚を探しつつ、
――横の窓ガラスに過ぎった影に、戸口を振り返る]
受付 アイリスが機種変してから本当に一月経ってないのか、ふと疑問に感じた。
曲……声? なんかCDでも聞いてたんです?
ええっと……確かここら辺から出してたよーな…… えいっ。にゃー!
[戸棚を探すラルフの後ろから手を伸ばすも、自分では背が届かず。
ぴょんぴょんと跳ねていたが、彼が振り返るのに、自分も振り返り]
……? どーかしました?
え、聞こえない?
……――ん。いつの間にか止んでるね、演奏。
さっきまでは聞こえてたんだけど。
[ソフィアがぴょんぴょこ手を伸ばしている引き戸をがらり。
麦茶パックの箱を取り出す]
…………――いや、
何でもないよ。
[感情、覆うように笑んで。
適当に水道水で、麦茶をいれると冷蔵庫へ放り込んだ。
席に戻って弁当を食べながら、他愛ない会話が続く]
……? 音楽室の前も静かでしたよ。おべんと食べてるひとは居たみたいですけど。
[ありがとうございます、と席へ戻って手を合わせ。
ぱきんと箸を割って、首を傾げ]
先輩、お疲れですか? だいじょぶです?
ゴドウィン先生が厳しいんでしたっけ、お疲れ様です。
[電話での声のように、柔らかく彼の心境を覆ってしまう笑みを、むぅと箸を咥えたまま心配げに見上げるも。
傍らのアイリスが気にした様子でなければ、いつもの調子で騒ぎ始めるのだけど]
メモを貼った。
―― 2−C
[蝉の声。言われて外を見て、綺麗な青空に何かほっとする]
…ソフィアちゃんも思う?
何か、あと一人か二人…こうしていたような気がするんだよね。
そもそも、わたしとソフィアちゃんって、どうして話す様になったんだっけ…?
[首を傾げる]
ま。いいか。その話はまた今度でも。
そう? じゃあ、……
[屋上かな、と。
言い掛けて、止めた。
まだ残暑の厳しい時期、屋上で練習する生徒なんて。
――いないから]
ん、平気だよ。俺は、だけど。
[先程、話題の教諭に小言をくらったアイリスを見遣る。
そうして笑う時だけは、顔立ちの似ない姉に似る。
でも多分、ソフィアは知らないだろう。
3歳上、学年にして二つ先輩の、元・議事高生徒会長の存在]
ソフィアこそどうなの?
役員選挙。……役職上げろって言われてるんでしょ?
―― 2−C
…うん。やっぱり? そうだよね。何で謝ろうと思ったのかな……。
夢かぁ。わたし、そういえば最近あまりいい夢見た覚えが無いな…。
どうせなら楽しい夢がいいよね。
顔も名前も覚えてないのに…?
んふ。何それ。好きな人の話?
何か憧れの人でも、できちゃったってこと?
[身を乗り出して、でも思いのほか真面目に]
…でも。普通だよ。何かすっごくかっこいい人とか夢に出てきたら、何回も見たいって思うよ。素敵な事だと思う。
……。……?
[何か、その人の話をしていると、不意に胸に手を押さえたくなった]
……? おかしいなぁ。
何だかその人って、わたしも――知ってるような。そんなはず無いよね。
[そんな感じで適当に話をしていて。やがて、外から『あ、マーゴいた。次体育! 遅れるよ!』という声が聞こえて]
あっ…忘れてた。次水泳だったよ…。行ってくるね。
[アーちゃん、待ってー! と言いながら、マーゴは駆けて行った]
― 2-Cにて ―
マーゴちゃん も……?
[あと一人か二人と
きっかけについても、そういえばどうしてだっけと。
特徴的な髪や、脅かされる誰かを笑ったこととか、そんな曖昧な記憶しか蘇らなくて、むー、と不満げに唸るも。
また今度、までに思い出せるだろうと、気楽に肯った]
夢見悪いの? 眠れてる?
って言っても、あたしもとびっきり良いってわけじゃないなぁ。いつもはぐっすりなのに。
あ、でもねぇ。マーゴちゃんも出てきた気がするな。
それであたし、…… …んー、あれ。謝られる覚えなんてないのに、なんか、悲しかった気はしてきた。
[やっぱ夢見良くないみたい、と眉を寄せてこめかみをうにうに解して、思い出そうとしていたが]
うにゃっ!? や、え、そんな、本とか感情移入しがちだって笑われるけど、恋するほどじゃない よ たぶん……。
……うん、でも…… そう、かな?
夢だけど、……夢の中だからこそ、かっこよくて、憧れてて……だから、また会いたいの、かな……。
[身を乗り出すマーゴと逆に、椅子に縮こまり。
やっぱり良い夢だったのかも、なんて、染まった頬をぽりぽり掻きながら、むにゅむにゅ呟いていると]
えっ? 同じ夢見てたかもってこと?
あるかもよー、なんかそんなの、聞いたことあるもん。全然知らないひと同士が、同じ夢見てびっくり、ってハナシ。
[今度頑張って覚えとくから、話そうよ!なんてはしゃいで休み時間を過ごしていれば。
彼女のクラスメートが呼びに来て、追って駆けていくマーゴの背に、またね、とぶんぶん手を振って、見送ったのだった]
― 生徒会室 ―
だ、だいじょぶですか? ただでさえ地獄の課題が増えてた り……
[ラルフがアイリスに目を遣れば
ふと、2人とも美男美女カップルとして有名なのだから(いつから自分はそれを知っていたのだっけ?)、2人でチャイナでも着たら似合いそうですね、なんて唐突な呟きを、もぐもぐの合間落としたりしつつ]
ええ、あたしは会計連投以外考えてなかったんですけど。
リーダーもやってみたらどうかとか、るーにゃんが…… …?
[世間話の延長。
そーなんですよ、と軽く答えた話に、自分で出した単語に。
自分で、眉を寄せて訝しげに首を捻った]
―― 2−C 飛び出す前
夢見…っていうか、なんだろ、夢、見てない…? ような。
寝てる寝てる。…悲しかった…の? なんだろ。悲しませるような事したのかな。…あ、じゃあさっきのはそれにゴメン、って事で。
同じ夢、かぁ。でもそれはそれで、素敵だよね。
寝てても一緒に遊べるってことだし。んふ。
[そんな会話だっただろう]
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