人狼議事


8 DOREI品評会

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― 回想・舞台袖・個室 ―

[青年が電話を終えた後。
今度はその受話器を私が手に取った。
主人が私の要望を聞き入れてくれたのだった。

それは、ある”条件”と引き換えに。
今、受話器を取っているという事は、私はその”条件”を呑んだという事。
けれど、後悔はしていない。
これが恐らく、家族との最後の会話になるだろうから。]


[棺桶の中で目覚めるなんて、本当に吸血鬼にでもなった気分だった。
咳き込むと、後ろ手に縛り上げるリボンが腕に食い込んだ。
最初は線だった光は、蓋を開けられれば溢れて網膜に突き刺さる。
嗅覚と呼吸以外は排泄の自由さえも奪われた憫れな生贄は、斯くして目的地へと贈られた。
最初に視界に飛び込んできたのは、今視界で最も有り触れた紅色。けれどそれは誰かの瞳の色だった。
プレゼントの開封を命じられた双子は、その酔狂な中身に、どこまで手を出すだろう。]


―――…。

[ひとつ、ひとつ。
確かめるようにダイヤルをして。
呼び出しの音を静かに聞く。
3つめか、4つめのベルが鳴った頃。
受話器から、声が聞こえた。

それは、酷く懐かしく感じる、母の声。]

っ、…かかさま…!
…わたし、です。志乃です!

[じわ、とこみ上げて来るものを抑えながら、名を告げる。
受話器越しに息を呑む音が聞こえた。
その音に受話器へと視線を落とすが、今は伝えなければならない事があって。]


連絡が遅くなってしまって…申し訳ありません。
…かかさま、よく、…聞いて下さい。

志乃はもう、神楽坂の家へ帰る事は―――

[声を潜めてそこまで言った時。
母の異変に気付いた。]

……かかさま…?

[受話器の向こうから聞こえる嗚咽。
母が、泣いている。]

かかさま、一体どうしたのですか…?

[暫くは嗚咽だけが聞こえて。

次に聞こえたのは、謝罪の言葉。]




―――…え?

[泣きながら自らの罪を詫びる母。
その内容はあまりにも重過ぎて。
まるで他人事のようにしか思えなかった。

病に臥した父の代わりに、異国の商談相手のもとに挨拶をしに行くなんて話しは最初から無く。
母が着せてくれた紅い綺麗な羽織は、餞別の品。
全て、全ては由緒正しきお家の為に。

分家は本家に―――逆らえない。

今、この時。
私は初めて、本当に自分が置かれている状況を知ったのだった。]


― 回想・了 ―


― 現在・客席 ―

[やっぱり、青年から声は返らない。
数刻前に触れた熱い背中も、今はとても冷たい壁のようで。

遠く、距離を感じた。

するすると、掌から全てが零れ落ちていく。
夢も、希望も、家族も、全部。ぜんぶ。

最後に残ったひとかけら。
それすら零れてしまったら、どうしていいかわからなくて。
ただ、ただ。

胸が―――痛い。]


…、……は…。

[ぐら、と視界が歪んで。
頭は重く、眩暈がする。

それが軋んだ心からくるものなのか。
異物を拒む身体の信号だったのかはわからないけれど。

ゆっくりと世界が傾いていく。]


―――りん…!

[小さな吐息と、高い鈴の音を残して。
私は遠のいていく意識を手放した。**]


[硬翠に僅かに滲んだ怯えの色は、男の欲望をほんの少しだけ煽る事に成功した。
素直な謝罪と、続く彼の痴態。
尻尾の埋まった其処がひくつけば、房飾りはゆらゆらと揺れる]

 ――…あぁ、ひとりでイっちゃ駄目だよ。
 ギリギリで止めるんだ。
 出来るよね?

[淫らなポーズで自慰を始めた青年に声をかける。
再びノックの音。
現れた双子は薔薇の詰まった棺のような箱を二人がかりで抱えていた。どうやら中身の処置に迷ったらしい]

 おや、No2じゃないか。

[施されたドレスと拘束に、男は瞬きを一つ。
外して中まで全部洗ってくるようにと其れだけの命令を双子に与え、ふと思いついた様子で終えれば此処へ運んでくれと付け足した]


メモを貼った。


[手馴れた様子で双子は線対称に少女の身体を清めていく。
栓を抜かれた時には、思わず吐息と共に失禁してしまい、もの言わぬ使用人の前での痴態に真っ赤になった。
それでも、ヴェスパタインから諷されていた二人の存在は、少女にはもう帰れない屋敷での一幕を思い起こさせる。湯浴みの手伝いをしてくれていたメイドはパトリシアに雰囲気が似ていた。彼女の前に裸身を露すことを、恥ずかしいと思ったことは一度もない。それは多分、相手を同じ対等の人間であると見做していなかったからだ。奴隷の身分に墜ちて初めて、他者の視線に恥じ入るということを覚えた。
そう考えれば、幾らか羞恥は遠のいていく。再び金髪の男の前に連れて行かれた時は、そうでもなかったけれど。]


[No.2――そう呼ばれていた時間も、最早遠い。
カルヴィナはここに来る前に死に、今は名を失ったこの世の頚、肉体だけが在る。]

……………………。

[対峙は無言で。彼がグロリアからの手紙を捨ててしまったとは少女は知らないから、事情は全て伝わっているのだろうと思っていた。
莫迦なことをしたと、内心嘲られていようとも。
この男は、自分の主人足り得るかどうか、葡萄酒色のまなこを澄ませる。]


乾ききらぬ水滴が、髪から足元に一つ*落ちた。*


[揺れる毛皮が太腿を掠めるたびに体が震えた。
それでも指先は追い上げるために動かされる。

また落ちてきた命令に、軽く体を震わせて、
今にも泣きだしそうな顔をしたまま小さく頷いた。
怒らせれば、失敗すれば、またお仕置きだ]

───ッ──…ん、ん…っ

[小さく息を吐き出して、熱を逃がそうと試みる。
けれど、主が許すまでは完全に動きを止めることはない]


 ……イイ子。
 なるほど、育てたいって奴の気はわからなくも無いか。

[そう呟く男の顔は複雑に歪んだが
目前の青年がそれに気付く余裕は無かったかもしれない。
言い付け通りに自身を扱くその様を眺めながら
男は寝台に近づき、青年の顎に手をかけ視線を合わせる]

 よく我慢できたじゃないか。
 約束どおり、イイものをあげるよ。
 
[耳元へ唇を寄せて囁き、うつ伏せに押し倒すと
玩具の入ったままの窄まりへ起立させた熱芯を押し当てた]


─ 客席>>*9 ─

つがいは本当に無理なんだ ぜ。

[それはただの睦言ではなく。
 奴隷として犬猫の交配のようで有れ、一般的な自由恋愛や婚姻であれ、誰かとつがう事や、対幻想を満たす事は、イアンには決して有り得ない事だった。そんな事が出来るような人間ならば、此処にイアンが来る事も無い。つがわせるなら、それは今までのイアンではなくなる。
 あいしてるも、イアンには言えないはずの言葉。愛された事はあっても、愛したことがあるのかも疑わしい。それを改めて、詳細にグロリアに伝えようとはしない。
 ゆっくり、今までの剥がれかけた仮面のような微笑が、グロリアのおもてに戻って行くのがイアンにも分かる。]

捨て猫を預かる理由を探して、
保健所に行く人みたいだ。

[身勝手な独占欲で、イアンが何をしてかすか分からないとは考えないのだろうか。奴隷だからか。客席に行く彼女をイアンは見送る。]


…っ

[褒め言葉。
それが聞こえてくれば、少しだけ表情が甘くなる。
男の表情は、よく解らなかったけれど。

軽く視線を持ち上げられれば、
そこにあるのはすっかり熱に蕩けた硬翠。
持て余した熱に喘ぐかのように唇が揺れる]

…っ

[耳元に落ちてくる声に、微かに背筋が震える。
けれど]

───…な、に……っ、や…ぁ…!!

[奥に押し込まれる玩具。
更に男のもの。咄嗟に追い上げていた指はきつく根元を抑えて、
首を微かの横に振った]


[蕩けた瞳は鉄芯で文字通り溶かしてしまうのも愉しそうだ。
男の心情は知らぬが仏。
妄想に硬くなった熱を宛がうも、玩具が奥まで押し込まれるだけで男の其れを同時に喰らう事が出来るほどには広がらない様子だった]

 流石に裂けてしまいそうだね。
 そういう壊し方もアリなんだけど、まあ……いいや

[肩を竦めて身を離す。
押し込んだ玩具を、尻尾を握って抜き出すと
長く咥えていたお陰で解れた其の場所へ、今度こそ突き立てるようにして巨大な熱を深くまで埋め込んだ]

 どう……願いが叶った、気分は?

[軽く揺すぶりながら問いかける]


[男の考えていることなどいざ知らず、
今は更に奥へと押し込まれようとしているものに
耐えるだけで精一杯だった。
壊す、という単語一つだけでおびえる様な表情を垣間見せるも、
それは玩具が引き抜かれる感覚に消えてしまう。
すっかり解れたその場所に、男のものが埋められれば、
少年の唇から零れていくのは甘く微かに尾を引くような嬌声。
揺すぶられれば、それに呼応するかのように小さな喘ぎが零れた]

『き、もち…い、い』

[嬉しいと違う言葉なのは、まだ自分が達することを許されていないから。
本当は、もっと沢山動いて気持ち良くして欲しい、とも思うから]


[カルヴィナの梱包を申し出たその感情を客観的に把握するなら、酷く通俗的で人間らしい、醜くエゴイスティックなものになる。]

俺は、グロリアの為に、
きみが死んでも構わない。

みっともなく啼きわめいてる時の君は
とても可愛かったのに。
──カルヴィナ。

[柩の蓋を閉める瞬間、なるほどこういった時間をイアンをオークション会場に送った男は、自分を使って味わったのかと思う。]

君は奴隷にはなれなくて
俺は奴隷だね。主人にはなれない。

[柩を閉じてから、普段は嗅がぬ薔薇の残り香の瑞々しさに、目眩と息苦しさを感じた**。]


メモを貼った。


 しょうがない子だね、御前は。
 ……こっちにハメてやらないとイけないなんて。

[揺さ振るように背後から突き上げる。
仕草は緩慢で、彼には物足りないものかも知れず。
甘い声で鳴くようになった青年の背に走る紅い鞭の痕を指先でなぞるように弄っていれば、聞こえるノックの音。
召使が運んで来たのは無言の少女だった。
ラッピングは取り除かれ、栓も外された姿。髪から落ちた雫が床を濡らしている。
少女からすれば男が二人交わる姿は初めて見るものだったろうか。ワイン色の瞳が此方へ向くのを待って、男は少女を手招いた]

 二日ぶりかなNo2。
 俺にプレゼントされるなんて、ついてないね。
 もう貫通してしまったのかな。

[提案を却下され、ろくな検分すら許されなかったお陰で男はあの場ですべき事を無くして帰る事を決めた。まさかその後で買う前に散らされたとは知らなかったから、彼女から其の経緯が聞ければ苛立ちをぶつけるようにJadeを乱暴に貫く]


『ごめ…な、さ…』

[緩やかな突き上げは、達するには足りず。
かと言って、そのために自分を慰める手を急かすことはできない。
背中の傷をなぞる指先に、男を咥えこんだ内側は細かく震える。
聞こえたノック音に、蕩けた硬翠はちらりと向かった。
見えた姿。誰だっただろう。
快楽に浸った脳では思い出すまでに時間がかかった。
No2は、あの小さな子供だったか。
そこまで漸く思い出して]

────ッッ!!

[中を荒く貫く熱に声にならない声をあげて、
それでも達しないように指は自身を抑えたまま]


 お……いまのでイかないのは、偉いねJade。

[不意打ちのように貫いたが嬌声だけで留めたようだ。
彼の頭を子供にするように撫ぜると]

 それじゃあ、積もる話は後にして
 とりあえずNo2もこっちにおいで。
 御前の検分は結局させてもらえてないからね、俺。
 
[ひらひらと寝台へ少女を手招いた。
三人が乗っても充分過ぎる広さはある。
青年の奥を犯している男のモノはそのままに
うつ伏せた彼を抱えるようにして寝台に座りなおした。
少女から昂った青年の熱芯と、其の奥の繋がりまでが余す所なく見えるように]

 Jadeは……女を抱いた事は無かったか。
 ついでに筆下ろしも済ませておくかい?


[問いかけの形ではあったが、
元より彼らに拒否権など無い。
数日ですっかり従順になった青年を少女がどう思うのか]

 言っておくけど、慣らさないよ?
 俺にそんなサービス期待してないだろうね。

[少女へ冷たく告げると、男は青年の背を押した]

 ほら、ハメて上げるといい。
 上手に出来たら続き、してあげるよ。

[ぬる、と
彼の奥を埋めていた男の凶器に近い起立が抜ける。
命令通りに出来るまでは、お預けだと哂って
男は彼らの様子を褐色の瞳に映している**]


メモを貼った。


…、……ぁ…

[達しはしなかったけれど、きっと酷く男を締め付けはしただろう。
頭を撫でる男の手に、微かに身震いを一つ。
耳をベッドに直接つけているせいか、
スプリングの軋む音が耳に直接響いて聞こえた。
すっかり熱に浮かされた硬翠が、微かに少女を見たか]



[抱えあげられて、体勢が変わって、息が詰まる。
自分の重みが余計に男を深く咥えこんで、それだけでまた喉が震えた。
自分の酷く昂ったものとそれを抑え込む手が
少女の前に晒されるのは少しだけ抵抗があった]

『…ずっと、昔に』

[ないわけではない。それはまだ自分が幾らか幼かった時の話。
でも、その頃の体験のせいで女を抱けなくなったのも事実]


[男の言葉にゆっくりと瞳を瞬いて、その視線を少女へ向ける。
自分の中から抜け押していく熱に、喉が甘く啼いた。
ゆっくり息を一つ、二つ、すいこんで整えて、
幾らか熱の冷めた視線を持ち上げる]

『…慣らさなくて、いいんだ、ね?』

[確認する先は少女ではなくて、男に向けて。
赤い唇を湿らせるように舌がちらりと舐める姿は
手負いの虎が目の前の餌に食らいつこうとする気配に似ていた*]


メモを貼った。


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/04/13(Tue) 08時半頃


――――… シノ!!


[崩れる彼女に気付けたのは直前に鳴った鈴の音。
つい視線を向ければ彼女の体が傾いていて
とっさに右腕を伸ばし、そこで彼女の体を支える。


舞台では残された娘が控え室に戻り、舞台上は清掃に入っていた。
あの苦行ごと洗い流していく使用人達。

客席から見る舞台は、ライトの光もありよく見えた。
よく見られていたのだと 解った。]


…… っく


メモを貼った。


 なんだ、経験済みね。
 ……なら話が早いじゃあないか。

[くすくすと笑い、青年をけしかける。
少しの抵抗には背に爪を立てて。
確認を此方へ向けてくる様子に、こくりと頷いた。
嗚呼、彼はちゃんとこの空間に
馴染んできている]

 いいよ。
 もう膜無いんだろ?
 なら其処まで大惨事にはならないよ。

[キツい締め付けのお陰で男の陰茎は萎える事なく其処にある。
細めた瞳は絡みつくような視線を送るだけ。
男の其れは矢張り爬虫類のようだった*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[男は、No,5と数字をつけられた女を自分の客室へと連れて行く。
 だが、くたりとツィーが良く躾られた大型犬のよう椅子にしなだれかかる客席に戻るのは、すぐの事。
 どうやらNo,7の少女が休憩に舞台から降ろされたようだ、と気づくと、男は柳眉を央へと寄せた。]


 ええ、今この瞬間の顔を見たかったのに。
 中座したのは、もったいなかったかな。

 …――控え室まで行っても?

[腰の辺りで腕を組み、首を傾けて使用人に尋ねる。]

(13) 2010/04/13(Tue) 10時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 ― 控え室 ―

[男は使用人の返事を聞く前に、既に歩き出して居て。
 ノックもせずに、控え室の扉を開いた。
 自身の背後に従えたツィーには、素肌の上に黒キツネの毛皮を纏わせて居る。
 
 部屋の中、スープやジュースに少女が手をつけていたかは判らない。ただ治療はされているのだろう、と思うのは、ツンと、ツィーの焦げた匂いと薔薇の匂いの隙間、鼻をつく消毒液の香りのせいで。

 少女は男が現れた事に、驚きを隠せただろうか。
 男は笑みを貼り付けた侭、扉に傾いだ体を預けるように凭れて]

 
 どうして落札されなかったか、判るかい?

[愉しげに問いを投げた。]

(14) 2010/04/13(Tue) 11時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 君はひとつも言った事が出来なかったじゃない。
 勝手にイッちゃ駄目、も、火を消しちゃ駄目、も、落とさないように、も、ぜぇんぶ、護れなかったよね?
 それじゃあ君に、ptはかけられないよ。


[くすくす笑い。
 言いながら歩み寄る裸足の足取りはゆっくりで。
 少女の泣き腫らした赤い目と顔を、じっとりと眺め]


 後の2人は、昨日かけなかったところを見て君を買う気は無いんじゃない?
 まだptがあるのに、かけなかったものね。
 ――――言ってる意味、判るよね…――?

[そっと伸ばす白いほっそりとした手。
 薔薇色に色づき熱を持つ少女の頬を、そっと優しく撫でた。]

(15) 2010/04/13(Tue) 11時半頃

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