3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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―用務員室―
――…、ぇ
[聞こえた声が>>228 日常と同じ声で それが、酷く場違いだ]
……先生?
[――早く、 帰りなさい。]
……違う、先生。帰れない。 何、謂ってる。
先生。
(232) 2010/03/01(Mon) 13時頃
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奏者 セシルは、扉に手を、伸ばした。
2010/03/01(Mon) 13時頃
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― 用務員室 ―
…――常識は 通用しない、か。
[>>234義眼が見えるようになったという。]
眼帯で隠すか。 ……――綺麗な色なのにな
[藍色を、恐怖の中で見た藍色を思い ふとそんな言葉を零した。あの時何を謂いかけた。 口にしようとして、やめた。 自分が血まみれであること、相手の胸元を裂いたことへ眼を向ければひどくバツが悪そうに俯いた。]
…―― 半分に減っただけでも、ましだ。 ……それか、生徒名簿か。――生徒会室か。 ……、バーニィ?
[躊躇っていた指先が、ドアノブに触れ扉を開いた。]
(241) 2010/03/01(Mon) 13時頃
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―南棟1F用務員室前廊下―
……、何、
[様子のおかしい、バーナバスと “普通”に 見える、スティーブンが居る。]
どう、したんだ…
[どういうことですか。>>237 苛立つ声に、怪訝そうな表情を浮かべる。 説教を呉れた教師へ――]
…、――どう、って… …俺たちは、…此処に、閉じ込められて、 ――……
[異形が――見えていない?]
(245) 2010/03/01(Mon) 13時頃
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…、 ……先生?
(246) 2010/03/01(Mon) 13時頃
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っ、なにしてる…!!
[突如掴みかかるバーナバスを止めようと、 手を伸ばす。咄嗟で、触れれば切れる指先だと忘れる。
どろり、闇が影で蠢いた。]
(248) 2010/03/01(Mon) 13時頃
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落ち着け、ばか…!
[>>252謂って伸ばした手は、 バーナバスの手を切り裂いた。 はっとして手を退き、後退る。]
…、な――……
[透けた指先に付着する新たな赤。 薄紫の双眸を恐れに見開いた。]
ぁ … 、…
[哂い声が、こだました。 ――駄目だ。触れては、いけなかった。 ひとりでいたほうが いいと 自分で謂って、いたのに]
(255) 2010/03/01(Mon) 13時半頃
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ちが、 …
[首を横に振った。 駄目だこの手は伸ばしても、傷つけるだけ ]
… 違 う 、……
[――御前にはお似合いだ、 と誰かが嘲笑った気が した。]
(260) 2010/03/01(Mon) 13時半頃
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奏者 セシルは、問題児 ドナルドとスティーブンの方を、少しだけ見た後、眼を伏せる。
2010/03/01(Mon) 14時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/01(Mon) 14時頃
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―南棟1F廊下―
――…… やめてくれ
[俯くと、癖のある前髪は目元を隠してしまう。]
……やったことは かわらないじゃないか
[関わらないよう、関わられないよう ――伸ばしてこなかった手 ――今になって、この様だ 満ちる、自己嫌悪。 ――嫌いだ]
…意味なんか、ない。
[誰かが、わらっている。 ほんの少し上げた顔は、眉根を寄せて。]
(263) 2010/03/01(Mon) 14時頃
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奏者 セシルは、遠くから響くピアノの音に、>> 257 耳をふさいだ。
2010/03/01(Mon) 14時頃
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― 南棟1F廊下 >>265―
……――、…、 ……、うるさい
[眼を伏せたまま、逸らした。
ピアノの、仄暗い熱を秘めた音が聞こえる。 誰が。聴きたくない。聴きたくない。 ――兄の演奏を思い出すから。
手が伸びてくる。 ――振り払えば傷つける。 故に恐れ、動きが遅れた。
伸ばすなら。 触れること、叶うだろう。]
(268) 2010/03/01(Mon) 14時半頃
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― 南棟1F廊下 ― [びくりと怯えたように震える手、 指先を握りこむ。]
…、な んだ。 …――見てただろ、 切り裂かれたくなかったら、 離れ――、 ……
[離れない。頤に触れられ、 戸惑ったような薄紫の双眸は濃紺を、映す]
…… ――ドナ …ルド?
[名前を呼ぶ声。 唇が唇に、触れる。 ――眼を、見開いた]
(274) 2010/03/01(Mon) 15時頃
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―南棟1F廊下― [状況を認識するまで――幾許かの 間]
ッ… ―― !!
[傷つける指先を握りこんだ手で、 ドナルドの肩を押しのけようと、手を突っ張った。]
な、なに…、
なに、す …る…、…!
[顔は赤かったろう、 表情は困惑戸惑いの色濃い。]
(277) 2010/03/01(Mon) 15時頃
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― 南棟1F廊下 ―
――な、なに…、 そ、ういう 問題じゃ、ない だろ…
[赤い顔のまま、薄紫の双眸は彷徨った。 視線をそらす]
……、……――いみが わから、 ない
[――でも 逃げなかったのは。]
……、なんで おまえが 困ってる…
[遠く誰かの足音。漸く、ちらとだけ濃紺を、見た。]
(288) 2010/03/01(Mon) 15時半頃
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― 南棟1F廊下 ― [“セシル”ではなく。 “セシル・シェリー” 学校生活の通りだった。だから、余計に違和感がある。]
――な、仲いい、って、 … なんで、そう
[指先、を 見止めた一瞬。 それも一瞬。
僅か浮んだ表情の意味は分からず。>>286 職員室に貼られた貼り紙も中の有様も知らない故 スティーブンを止めることも、できなかった。]
(292) 2010/03/01(Mon) 15時半頃
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― 南棟1F廊下>>290― [スティーブンが職員室へと姿を消して、後。 続いた言葉に、薄紫を見開く。]
…、―……、そんな、わけ
[ない、と謂いかけて、濃紺の前、口籠もる。]
…、え――、あ、ああ…、
[立て続け重ね重ねて謂れ、止める間もなく ドナルドは踵を返してしまった。 何処か途方に暮れたような、そんな表情を浮かべ立ち尽くすこと暫し。
ふらり、と購買部へとシャツを拝借しに向かう。 布を傷つけないよう布を選んだ後
――鉱石の指先で口元に*触れた*。]
(293) 2010/03/01(Mon) 15時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/01(Mon) 15時半頃
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―購買部― [唇から手を離し、シャツをもうひとつ。 ドナルドのものを、と手にした。]
――…ミッシェル?
[人影を見つけて、声をかけた。>>280 入れ違い、すれ違いで、此処で漸く逢う形か。 血まみれの姿に驚かれたかもしれないが]
……ケイトの手がかりが、ひとつ。 …1983年の4月に、制服が変わってた。 …ケイトが着てた制服は、27年以上前のものだ。
[と、日誌から得た情報を伝える。>>#16]
かなり古い情報を見ないといけない。 俺は、…生徒会室で、名簿を見ようと思っている。
(306) 2010/03/01(Mon) 17時半頃
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[それから、ふと 付け加えたのは]
――…そうだ、職員室にも、 それに関する資料は…あるだろうか。
[少し、間があって]
…スティーブンス先生が、入っていったが。
[――ミッシェルは、 職員室の異常を知っているだろうか。 聴けば、薄紫の眸を大きく見開く*だろう*]
(307) 2010/03/01(Mon) 17時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/01(Mon) 17時半頃
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―購買部>>318>>320 →職員室前 ― [ミッシェルが手にしていたリボンには首を傾ぐが それ以上は追求せず。]
――…、巻き込まれた方は いい迷惑だけどな。
……――金庫?嗚呼、そうか… それこそ、名簿じゃないのか。 図書館か、…記録はあるんだろうかな。
[――そこで。危険地帯である、と聞く。 どういうことだ、という表情で]
…普通に、入って、…行ってたぞ? …、――…っ
[眉を顰め、見るは職員室の方。 シャツを2つ、抱えたまま駆けて行った。]
(330) 2010/03/01(Mon) 19時頃
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―職員室前― [ミッシェルは、着いて来たろうか。 扉を叩く。中から厭な空気が漂う。 開けてはいけない。でも]
…先生?先生、居ますか。
[呼びかける。
赤い髪の男の、教師の、お節介が伝染った。 ――何度目か、そう思った。]
今すぐ、此処から出て下さい。 …早く!!
[声はあるか。握りしめた手を、鉱石の指先が裂いた。]
(333) 2010/03/01(Mon) 19時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/01(Mon) 19時半頃
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―職員室前― [扉に耳を当てて、聴覚を研ぎ澄ました。 ――才能を疑いながらも鍛えてきたそれは、 向こう側の不穏な音を聞きとる。]
……ッ…、
[がらり、扉を開く。 そこに蠢いていた――スライム状の生物の隙間から、]
っ、…な…!
[――がたり、ひときわ大きな音。南棟の1階、 聞くものは聞くだろう。
何かないか、手近に掴んだもの。 ポットに入っていた珈琲を、ぶちまけた。 転がるビー玉が、視界の端、映る]
(342) 2010/03/01(Mon) 19時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/01(Mon) 19時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/01(Mon) 20時頃
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―職員室―
…――、っ …
[は、と息を吐いた。 嗚呼。本当に、お節介が伝染って いる。]
っ… なに、耄(ほう)けたこと、 謂ってるん ですか。
早く。出て下さい。…早く。
[ずるりと背後で動く闇色の粘液のような物体から逃げるように扉を示して外へと出る。職員室から誰も居なくなったのならば、しっかりと、閉じてしまう。]
(354) 2010/03/01(Mon) 20時頃
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―職員室前廊下―
―――っ、…は
[もう一度、肩を上下させて息を吐く]
…… 、… なんとかな
[ミッシェルに視線を呉れて、 そう謂った。 スティーブンを、見て]
……ひとに説教しといて何してる… ……莫迦じゃ ないのか
[言葉は少し 誰かに似る。 手に抱き締めたは二枚のシャツ]
(367) 2010/03/01(Mon) 20時半頃
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―職員室前廊下―
[珈琲の匂いが失われた日常をなぞって消える。 スティーブンを睨むように、怒ったように見ていた。]
――――…行く。
[謂うと、踵を返した。]
休むなら、保健室行ってください。
[それだけ、肩越し投げ掛けた。 ―――謂わない、 忘れられたと思ったときの恐れなど。 ―――謂ってなどやらない。]
(377) 2010/03/01(Mon) 20時半頃
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…ほんとう、 ばかばっかりだ。
[ミッシェルに同意するように、 小さく呟いた。]
―北棟へ―
(379) 2010/03/01(Mon) 20時半頃
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―南棟1F渡り廊下→北棟生徒会室―
[―――わからなかった。 お節介の伝染や、安堵や、焦燥や、―――、 ――、――落ちたビー玉。山吹色――紺色――鬼は。赤。黒。]
……俺は、
[鉱石結晶の手に、 ひび割れたビー玉。 眉を寄せて握りしめる。
足早に向かえば、生徒会室が見えてくる。 美術室での騒ぎは、知らず。]
(387) 2010/03/01(Mon) 21時頃
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―北棟:生徒会室―
[生徒会室の扉を開く。 其処に先に行った赤毛の姿はあったろうか。 奇妙に沈む影を踏み、ファイルを指先で辿る。]
…1983年より、前。
[呟いた。]
(409) 2010/03/01(Mon) 21時半頃
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― 北棟生徒会室 ―
――…、……。
[赤色が視界に入る。 残念ながら、まともに顔を見れなかった。]
……ああ、 …どうも。
[誤魔化すように資料の山に眼を向けて、 透きとおる指先で辿り、探す。]
…―― !
[ビー玉の色、に びくり、と反応する。 薄紫色の眼を、向けて]
……別に、…好きにしたらいいだろ。
[名簿を手に取った。]
(424) 2010/03/01(Mon) 22時頃
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奏者 セシルは、名簿に書かれた名前を読み始める。「Kate」を探して――{1}>>#25
2010/03/01(Mon) 22時頃
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― 北棟生徒会室 ―
…、――
[瞬きひとつ。 じっと、ドナルドを見た。]
ぁ、…いや…べつに、なんでも、ない。
[ビー玉が転がってくる。 指先で硝子玉に触れると、高い澄んだ音がした。]
……。…綺麗な色だな。 …眼の色に 少し似てる
[ひび割れもしていない、綺麗な。 少し眼を伏せた。]
(431) 2010/03/01(Mon) 22時頃
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……、 …ケイト・ブッシュ、 ?
[小さく呟く。 ドナルドも、同じ名を見つけたろうか。]
…そんな歌手が居たな。…、
[一応、メモをとることにした。]
(432) 2010/03/01(Mon) 22時頃
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―生徒会室―
……――、… お前のみたいに、澄んでない。
[ビー玉について、眸伏せたまま謂う。 視線を宙に動かす。向かう先は、闇。]
……ケイト。
[睨むように見た。]
…は、…答えあわせ … 本当に“遊び” のつもり …か
[背にはしる、冷たいもの。 美術室の、ケイトの力の発現など知らず。 もうひとつ、名簿を手にする。――{1}>>#25]
(441) 2010/03/01(Mon) 22時半頃
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…… …
同姓同名多すぎだろう。
[文句を謂う。 ちらとドナルドに視線を向けてから、 ――またひとつ息をついて、辿り始めた。{2} >>#25]
(446) 2010/03/01(Mon) 22時半頃
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