人狼議事


99 あやかしものと夏の空

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ちょっと、それ全部兄ちゃんの得意分野じゃんか。
しかも僕ブランクあるんだよ?フェアじゃない!
……麻雀とか。だめ?あ、だめだ人がいない。

[ゲーム等で鍛えられた渋い遊びだけはまだ勝ち目がある気がして、無茶ぶった。
けれどここにあるとは思えなかったし、まあ、冗談。]

ここに移動する前に遊べたらよかったのにな。
どっちが先に、僕らの基地に辿り着けるかの勝負。

[ラルフが外での遊びに付き合ってくれた時、
いい場所見っけと、勝手に兄弟の秘密基地認定した場所があった。10年越しではこれも無茶、だからやっぱり冗談だけど。]

……ああでも、兄ちゃんと喋ってるだけでも、僕は楽しい。
ずっと話したかったんだ、兄ちゃんと。

[あれこれ並べた後へらりと笑い、結局そんなことを言う。]


[ふいに呼ばれ、ん、と兄を見上げる。
特別だと言ってくれた、この時まで取っておいてくれた、名前。
今ではその特別がどれだけ嬉しく喜ばしい事か、湧き上がる気持ちが教えてくれる。
他者としても弟としても、やっと呼んでくれた。
楽しげに笑みを浮かべたまま、じいと次を待ってやったのだけれど、続いた言葉はなんとも簡単に叶えられるお願い。]

勝ちの景品がわりがそれだけ?
別にいいけど……モフがまた遊びに来てくれたら。

[相変わらず動物に避けられがちらしい兄が微笑ましく、にんまり笑って答えた。
さて、その勝敗はどんな遊びで決着付けるのか。]


―朝のはなし―

…………ねむ、ぅ……。

[半身を起こし、寝癖で跳ねた黒髪を掻く。
結局どれだけ眠れたやら、しばしばする目を軽く擦って
ついでに大あくびも零して、もう見るからに寝不足だ。

怖くて寝付けないついでに、何か言いたげだった兄の様子を思い出し、どう声をかければ引き出せただろうか等考えていたら
本当にいつ『落ちた』のかわからないほど寝た記憶がなかった。

もっとちゃんと寝なきゃとも自分でわかっていつつ。
頭が寝たまま布団の上をぼんやり眺めていれば、
おはようと言わんばかりに、白い鼠が歩み寄ってきた**]


メモを貼った。


―昨夜 大部屋 戻って来た後―
ん……? なんじゃ、全く。

[なんでもないと曖昧に笑うラルフ、変な奴と思っただけで何も気付かずにいた。]

[そうして深夜まで、何事も無く過ごす
少しだけ二人に遠慮しながら、それでも三人で雑魚寝する新鮮さに楽しそうにしていたことだろう
布団のふかふかさには戸惑ったりもしたけれど]

……

[そして小さな頃のように笑い名前を呼ばれたこと
寝ぼけていた、覚えているわけが無い。
思いながらも、その後中々眠りにつけずにいた*]


―翌朝―
ぁ……
なんで、無い……そんな筈、は

[気付いたのは翌朝、布団から起き上がった時だった**]


―――村 道―――

…ふふ、今まで連れ出して貰ってばかりだったけど。
今度は私が亀君を連れ出すんだね。

[隣村への道を歩きながら、楽しそうに笑う。

ザックから一方的に言い渡された手伝いの話。
亀吉に伝えたら、それなら一緒に行くと言う。
置き土産に落とし穴を掘って来たと聞いたなら、今どきひっかかるひといるのかなぁと意地悪く言ってみたりしただろう。

ちなみに胸の子犬は亀吉に向けてずっと、主人に近づくなオーラを放っている。
時々、さり気なく、前足によるてしてし攻撃を繰り出しながら。]


――――あ。団野さん?

[ふと、前方を歩くたまこに気付き声をかけた。]

もしかして、団野さんも頼まれましたか?隣村のお手伝い。
実は私もなんです。

差支えなかったら、一緒に行きませんか?


メモを貼った。


メモを貼った。


[自分の荷物――ぱんぱんに膨れたスポーツバッグを持ち、
道を行く途中。]

あっ、あなた…ゆりさん、だっけ。

ん、そうそう、あたしもお祭りの手伝い頼まれたの。
隣村まで一緒にいきましょ!

[声をかけられ、振り返る。
続き、そこで認めた女性の名を記憶の中から掘り出した。
どこかで彼女がそう呼ばれていたのを耳にしていた故に、ゆりの名と顔は承知済み。]


[勢い良く頷き返してから、
ついでに亀吉にの方へも視線を向けて――]

あららら、まあ……、

[亀吉への犬の前足てしてし攻撃、
面白そうにその光景を見守るうち、]

あっ、バス、きた。
乗ろ、乗ろ!!

[すぐ先のバス停に、バスが停車する。
隣も経由する路線のバスのはずだ。*]


―村道―

[村道を行く。

この辺りまでは来たことがあるが、結局村から出た事はない。
時折ステップを踏むようにして先の方まで歩いては、周囲を見渡したりした。]

連れ出される側になるのもいいな
何があるのか、分からないから面白い

[童、子供の好奇心は不安などを上回ってしまうものだ。

犬のてしてしには、3回に1回くらいのペースでひょいと持ち上げて報復活動を欠かさない。]


メモを貼った。


また戻ってきたの。
兄ちゃんに追っかけられるぞ。

[大きな白鼠を両手で優しく包んで抱える。
勝ち負けはやはりどうでもよく、触りたがっていたなら触らせたってへるもんはなしと
まだラルフが部屋にいれば、ん。と掴んだまま差し出してみる。
寝癖と物凄い眠そうな顔だった。]

お祭り、もうそろそろらしいね。
手伝いが増えたおかげで間に合いそうだって、昨日女の人が言ってたよ。

[ラストスパート?と首を傾げながら、
あまりの眠さに手伝いに行くのは少し億劫で。
くぁ、とあくびをもう1つ、髪をわしわし。]


―宿泊所のどこか―
……無い、無い

[狐が起きたのは二人より随分早くのことだった
大部屋の中などしらみ潰しに探したに決まっている、朝食も手伝いも放棄して宿泊所中を探す。
頑張って声をかけた隣村の人間達も、知らないというばかりで]

……着替えた時にはあった筈じゃのに。

[あれから外には出なかった、だからこの建物の中にある筈だ
涙声で呟き、まさか誰かが持って行ってしまったのかと不安が過ぎる]


[「誰か」があの兄弟という発想は出てこなかった
だって、彼らに拾われるということは正体がバレるのと同じだ]

……っ、く

[情けないことについに涙が出てきた]

あれを無くしたまま村に帰ることに、なるのか

[人間になって、化かすように正体を隠して彼と接していた罰なのだろうか。
一つだけ、たった一つだけ狐の元に形を保ち残っていた大切な人間の思い出だったのに
それはとても苦しい思い出だけれど、それでも]

……いやだ
わたしはこのまま沈みたくない

[せめて、あの万年筆だけは持っていきたかった]


メモを貼った。


メモを貼った。


良かった。

[たまこが勢い良く頷くのを見れば嬉しそうに微笑み返して。
そうして歩いていると丁度良くバスが来た。
促されるままバスに乗り込もうとして、思い出したように足を止める。]

―――…あ。花火、してない。

[再びここを訪れるようになってから、毎年していること。
昨夜は百鬼夜行を見ていた為、宿泊所での花火にも参加していなかった。]

…亀君。

[ぽそり、と告げる。]

私、お手伝い抜け出すかも。


――回 想――

だいじょーぶだよ。
おくすりのんだし、ちょっとしたらすぐよくなるの。

[心配そうな声に明るく応える。
小さな手が額に濡布を乗せるのが解った。
鼻を鳴らして鳴いているのはしらたまだ。

ずっと待ってた久しぶりの楽しいの夜遊び。
どうしても会いたくて、熱があるのに強引に抜け出して。
途中でふらりと倒れてしまったことがあった。]

や、かえらない。

はなびするっていったもん。
かめくんも、もってきてくれるっていったもん。


[今日はもう止めようという声に首を振って。]

…ほんとうに、だいじょーぶだから。
だいじょーぶ。

[そう言ってにっこり笑う。]



ね、……はせんこーはなび、すき?**


――隣村の宿泊所――

[乗客の少ないバスに乗って、隣村へ到着。
案内された先は、夏祭の臨時本部がおかれている宿泊施設。
入口を潜ってから、役員たちへ挨拶の声をかけた。]

たのもー!

[荷物を預け。ジャージの袖を腕まくり。]

……で、お手伝いって。
何すればいいんだろ??

[荷運びなんかを手伝い始めたかもしれない、女子力1。*]


― 朝:宿泊所 ―
[瞼をこすりこすり、目を覚ます。
少しだけ色素の薄い髪は、弟と左右対称に跳ねていた。]

朝……?
まだ朝じゃないか、もうちょっと寝るよ……。

[「まだ朝」。とても間違った発言をした。

障子越しに伝わる陽光に顔をしかめ、布団を引っかぶろうと。
けれども、鼠を差し出されれば、がばっと跳ね除けて。]

へえ、昨日のねずみが……!?

[嬉々として手を伸ばした。]


今度はねずみは2(1:逃げなかった 2:やっぱり逃げた)


[どうにも、ねずみはラルフを嫌っているらしい。
白い毛玉は、とと、とオスカーの腕をのぼって逃げた。

ふいっと唇とがらせて、再びごろりと横になる。]

どうにも今日はついてないみたいだ。
……いいよ、僕はもう、一日寝ている。

[世界の終わりのような暗澹たる声で。
ずるずるずる、と、布団に頭からもぐった。]


あ、そういえばやってないな花火

[ゆりに今言われて思い出した。
百鬼夜行のお祭り騒ぎもあって、すぽーんと飛んでいた。]

お、さっそく脱走計画か
それじゃあ逃走経路確認しないとな

[かかわる気満々であった。]


兄ちゃんなんだその頭。

[見事な寝癖を見て、独り言のようにぼそり。
はたから見ればギャグにしか見えないほどキッチリ自分も跳ねてるなんて、気づけない。

手の中に収まっていたモフは、ぎっちり握りしめて拘束していたわけでもなかったが
どうやら本当に兄を好かないのか、それとも野生動物らしくこの少年以外に触れさせないだけなのか、
キッキッ鳴くと鼻をひくつかせながら肩に登ってくる。]

ふふふ、ふふ。
モフは触らせてやんないってさ。

けど、拗ねてないで起きようよ折角だしさあ。ねえ。
夢の住民にでもなるつもり?リアルにカムバック兄ちゃん。

[布団をひっぺがそうとぐいぐい。
そのうち、シメオンが泣きそうな顔になっているのを発見すれば
大人しくなって、どうしたのと声をかけるだろう。]


[それでも弟の言葉が続けば、目だけ布団からひょこり。]

ああ、明日なんだっけ。お祭り。
だから、今日は神社のテント設営って聞いている。

さすがに、僕に肉体労働やれってのは、無茶ぶりだよ。
昔以上に、めっきり運動もしなくなったってのに。

[声を低めると、思いっきり顔をしかめて。]

あの、役員のザックってさ。
うんと遠縁の親戚らしいよ。僕もつい最近知ったんだけど。

[だからサボったらバレるってわけ、とのろのろ布団から這いずり出た。]


……いいよ、もう。
村に住んでた猫のクラリスだってさ。
あんなに人懐こいのに僕にはさわらせてくれなかったし。

[完全に拗ねている。
けれども、布団を引っ張られては、降参の姿勢。]

ああ? 変な頭って、なんだよ。
オスカーこそ、寝癖、ついてるぞ。

[ねずみの腹いせ…というわけでもないが、乱暴にわしわしと。
同じくこちらも、自分の寝癖には一向に気づかない。]

だけど、夢の世界の住人……か。

[それもいいかもね、なんて、ぽつりと。]


え、サボっちゃえばいいじゃん?

[真顔だった。
続いたサボれない理由だって当然聞いている。]

でも無関係な人達だって呼ばれてるよ。
僕はともかく、兄ちゃんだけ強制労働は納得いかなくない?

昨日手伝ったからそれなり余裕あるみたいだし、
ていうか、僕も眠いし。

[空いた布団にぼっすり沈み込んだ。]


―宿泊所のどこか―

[朝二人が起きる前に出て行って、大部屋には一度も戻っていない
もしオスカーが出て来て声をかけてきたなら]

オスカー……なんでも、ない。
気にしないでくれ……ほら、お前はあいつのところに行くんじゃ

[背を向けたまま慌てて涙を拭い、笑顔を作り振り向いてそう言ったことだろう]


[で、サボリを容認しておいて、起こしておいて、
じゃあ何がしたいのかといえば、当然。]

遊びに行こうよ皆でさ。

[寝っ転がったままで撫でられあーなんて声を上げた。
鏡に向かって梳かせば消えるのだろうが、あまり気に留めないのだった。]

夢からは醒めないとさ?

[耳に入った小さな声には、含みなく肩をすくめる。]


[彼が来たとしても知り合い誰にも会わなかったとしても、一ヵ所にはとどまらず宿泊所中を歩き回る
そんなところには足を運んでいない、という場所にまでも探して、そうして]

……嗚呼。

[何時間たったか、結局見つからずに
ぺたんと床に座り込んだ]


よし、サボろう。

[あっさり陥落した。]


……だけど。
どうせサボるなら、読みかけの小説の続きを読みたい。

[鞄のほうを顎でしゃくった。]

それか、トランプなら付き合ってもいい。
カードはないけど、近くのコンビニで売ってるでしょ。

[もっともなんやかや言って、それでも弟が出かけたいと言ったなら、渋々着いてゆくことになるのだろうが。]


[ともあれ、のろのろと着替えをした。
傍らの布団に、シメオンの姿がないことには、眉根を寄せて。]

先に起きたってわけか……?
昨日は、あんなに離れようとしなかったのに。

[ゆうべのおぼろげな記憶。
ごめんな、ごめんなと繰り返す声が耳にこびりついていた。]

その前に、コンビニでなんか食べるもの買って来る。

[向かいがてら、彼の姿を探す。
ポケットの中の万年筆を、握りしめた。*]


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