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[の言葉に頷く。]
誰にも、責められやせんよ。 皆、強くは無いんだ。
誰も、喜んで人を手に掛けようなどと思わんだろうさ。
本人は本人で辛かったに違いない。
[「そうでなけりゃ、ただの悪魔みたいなもんだ」と、殺人鬼云々に関していくつか文句を並べたてる。]
だが、どんな理由が有ろうと、いくら辛かろうとも……それは結局、欺瞞に過ぎんのじゃないか?
手を切るのは痛かろうが、切られた手にしてみれば、たまったモンじゃない。
それは……それだけは、間違っている。
…しかしまあ、実際。 誰を責めようも無いんだが……。
[言葉も無い、と言った体で顔を隠す様に頭をかいた]
漂白工 ピッパに微笑む。 「リンダは、お前さんをよろしく、とよ。心配するな。」
おお、それと葉巻もな。 吸い損ねて忘れていた。
[微笑みを返す。]
そいつはな、お前さんが優しいからさ。
優しくされるってのは普通の人間なら当たり前の事だ。
そうされて、優しいと思える心を持ってる人間を、優しい人間と呼ぶのさ。
俺なんかは、優しくされると何か裏が無いかつい探っちまってな。
俺の様に意地が悪いとそうなるんだ。 ふっふっ。
[やがて自分の体が運ばれていくのを見て呟く。]
見送ってくれるのに、ついて行かない訳にはな。
自分が埋葬されるのを見るのも乙なモンだ。
俺は彼女達と行ってこよう。 俺の葬式だ、お前さんが来る事はない。
[「来たいのなら止めはせんがね」そう言って、酒場を後にした。
顔を隠してしまった帽子の上から、リンダを撫でて微笑む**]
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