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ヒューに3人が投票した。
チャールズに4人が投票した。
メアリーに1人が投票した。
チャールズは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
レティーシャが無残な姿で発見された。
メアリーが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ヒュー、サイラス、ダイミ、フランシスカ、ヤニクの5名。
―前日早朝・処刑場―
[産んだ子は、若様ゆずりの金髪の女の子だった。生きて大きくなっていれば、レティーシャより少し小さいくらいだろう。
我が子とレティーシャを重ね、事あるごとに気にかけていた。ひそかに成長を喜んできた。
ダイミがあの強さで彼女を守るなら、何も心配する必要はない。
彼女にとって、心配される筋合いはないのだろうけれど。
叶うなら、成長した娘の姿を一目見たかった。
どんな名をつけられたのだろう。
どんな顔をして笑うのだろう。
私欲のために捨ててしまった親にそれを見る資格などないけれど]
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【人】 早口言葉 ダイミ―宿の投票所まで― (0) 2015/04/23(Thu) 01時半頃 |
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【人】 早口言葉 ダイミ―宿の投票所― (1) 2015/04/23(Thu) 01時半頃 |
【人】 早口言葉 ダイミ――……気持ち悪い。 (2) 2015/04/23(Thu) 01時半頃 |
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【人】 早口言葉 ダイミ[そうして、レティーシャと共にその場を後にしただろうか。] (3) 2015/04/23(Thu) 02時頃 |
【人】 早口言葉 ダイミ[処刑場で最期にノーリーンを見たとき、彼女はこちらを見て、にんまりと笑った。 (4) 2015/04/23(Thu) 02時頃 |
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―回想:屋敷に連れ戻された後―
[お風呂上がりにバスローブ一枚の姿で、足枷で繋がれた
あら首輪じゃないのね、なんて酷く場違いな事を考える。
『旦那様』が現れて、身が竦んだ。
やめて、おねがい、触らないで。
けれど言葉には出来ない。
サイラスの存在を、気付かれてはいけない。
彼に想いを伝え、応えてくれた、その前の時間に戻るだけ。
今から十月十日後に子供が生まれたら、
彼の子供かも知れないと、細やかな夢を見る。
そんな未来を思い描きながら、
けれど同時に、死に方を考える。
誰でも良いの、お願い、今すぐに、私の時間を止めて。
不安定な天秤が、ぐらりぐらりと左右に揺れた]
[『旦那様』の手が私に触れる一瞬前に、響くノックの音。
私の身体を洗って居た、給仕服姿の女性が、二人]
「この村に人狼が出たそうです」
「急ぎこの屋敷を発ちましょう、旦那様」
「留まるならば、お嬢様を投票に向かわせなければ
怪しまれればこの屋敷に人が来ます」
[ぎり、と奥歯を噛み締めて『旦那様』が遠ざかる。
速足で二人に歩み寄り、留まるなら、そう発言した女性が、
首を鷲掴みにされ宙吊りになった]
「屋敷から出せというのか!?
マーガレットがまた居なくなったらどうする!
三度だ!これで三度!!
三度も僕の前からマーゴが消えたんだ!
次こそもう僕の元には戻らないかもしれない!!
そうなったらお前如きが、如何責任を取る心算だ!!??」
[止めには行ったもう一人が、振り払われて、
ごつり、鈍い音を響かせ壁に赤い染みをつけて
力なく滑り落ち、地面に伏せた。
宙吊りになった女性は、泡を吹いてもがき、
『旦那様』が尚もヒステリックに喚いている間に
だらりと動かなくなった。
じわり、辺りにアンモニア臭が広がる。
驚きに、悲鳴どころか制止の声すら出なかった。
ああ、旦那様、貴方も狂ってしまっているのね、
「マーガレット」という女性に。
…今なら少しだけ、その気持ちが理解出来る気がした*]
―湖畔傍の花畑―
………………。
[教会での全てが終わった後。
まっすぐ花畑に来ていた。
もう後には戻れない。
進み続けるしかない。]
…………はあ。
[疲れを押し出すかのよう盛大に溜息をはいてから。
ポシェットの中の石をいつものように取り出す。]
Un hada del viento comunica las palabras de la flor
[風の妖精よ、花の言葉を伝えろ。
そう念じて石に宿った妖精を解き放つ。
神様は信じてはいなかったが。
この風の妖精の姿が見えるようになったのはいつからだったが。
実のところ会話はできない。
だからこそ、彼女自身の言葉は聞いたことがない。]
[牧師だけが人狼ならいい。
けれど念には念をいれて、と。
探ろうとしたのはヤニクだった。]
………………。
[風が吹き抜けるのを見送れば、短くなった不揃いの髪が小さく揺れる。
それに気づいて髪に手を伸ばした。
何かから解放されたような複雑な気分。
けれど、自分という存在は何も変わっていない。]
………あーあ。
ちゃんとキレイにしないとな、かっこわりぃ。
[そう天を仰いで――――――強烈な痛みを感じた。]
[熱が込み上げてくる。]
――――っ、ぐ、がぁっ………は……
[耐え切れず口からその熱を吐き出す。
熱の正体を両の眼で視認する。]
…………あー……なる、ほど……
[そういえば、聞いたことがあった。
己の力、使う相手によっては強い反動が。
場合によっては死に至ることもあると。]
……………ダ、ッセェ……
[呟きは音にならず風に吸い込まれる。]
[己を殺そうという、血が煮沸するような感覚。
例えるなら、それは呪いのようなもの。]
――――〜っ
[もう1度、血を吐き出す。
立っていることができず、その場に倒れこんだ。
空の色すら赤く見える。
風が強いのは、自分のことを心配してくれているのだろうか。]
―――――。
[真っ赤に染まった手を空へ伸ばす。
風を掴もうとして空を切った手は胸に。]
は、ばかばかしい、な……ホント。
[そう笑って―――――。
身体中の熱に意識を奪われて、瞳を閉じた。
吹き抜ける風が花弁を運ぶ。
それを受け取ることは2度とできない。**]
【人】 負傷兵 ヒュー─ →教会 ─ (5) 2015/04/23(Thu) 03時半頃 |
【人】 負傷兵 ヒュー[教会の扉をバンッと勢い良く開いた。扉の音が響いている間にも、男は速度を緩めなかった。 (6) 2015/04/23(Thu) 03時半頃 |
【人】 負傷兵 ヒュー[ 今すぐ息の根を ] (7) 2015/04/23(Thu) 03時半頃 |
【人】 負傷兵 ヒュー[チャルが動かなくなれば。 (8) 2015/04/23(Thu) 03時半頃 |
【人】 負傷兵 ヒュー[その後の事は覚えていない。 (9) 2015/04/23(Thu) 03時半頃 |
【人】 負傷兵 ヒュー─ →村の何処か ─ (10) 2015/04/23(Thu) 03時半頃 |
【人】 負傷兵 ヒュー[男は、連れて来られた場所が何処かは分からないなかったが。そこは処刑場近くの建物だった。中には誰も居ない、狭い部屋。 (11) 2015/04/23(Thu) 03時半頃 |
「あぁ、すまない、君の部屋が汚れてしまった。
すぐに片付けさせよう。すぐに…
ああ、汚れてしまったな…、
こんな手では君に触れられない…]
[何処か焦点の合わない目で呟き始めた『旦那様』は
けれど、私に振り返れば、優しく微笑んだ様に見えた]
「少し、待って居ておくれ。すぐに清めて戻るよ」
[私もサイラスを失ったら、こんな風に生きるのかしら。
まるでこれから先の自分を見ている様で、胸が苦しくなる]
おばあ様を、…おばあ様とお話がしたいの、
呼んでもいいかしら?
私、もう、何処にも行かないわ。
だからその為に投票を、おばあ様に頼もうと思って…
[恐る恐る提案してみたら、『旦那様』は、
勿論だとも、と満面の笑みで頷いた]
[毒薬、刃物、何でも良い。
おばあ様ならきっと手を貸してくれる筈…
そんな私の甘い考えは、あっさりと打ち砕かれた。
考えずとも判った筈だ。
おばあ様は、『旦那様』に仕えているのだから。
他の死に方を考え始める私の邪魔をするように、
おばあ様は昔話を聞かせてくれた。
それは、『最初のマーガレット』のお話…
今の私には、心底如何でも良くて、
聞き流そうかと思ったけれど…
おばあ様の声を聴くのは随分と久し振りに思えて、
酷く懐かしく思えて、気が付けば静かに聞き入っていた]
[『最初のマーガレット』は『旦那様』の婚約者だった。
政略結婚だった。
本当は彼女の姉こそが旦那様の婚約者だった。
けれどマーガレットの姉は、結婚間際、
病に伏して帰らぬ人になったと知らせが届いた。
結果宛がわれたのが、妹のマーガレットだった。
マーガレットの18歳の誕生日、
顔合わせを兼ねて彼女の誕生パーティーに呼ばれた。
旦那様はマーガレットをひと目で気に入り、
…そして、初めての恋に落ちた]
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