22 共犯者
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 00時頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 00時頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 00時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 00時半頃
[ゆる、と目を開ける。
娘の姿は宵の間と変わらぬままある。
ヘクターの姿と抱かれる己の姿が目に留まる。
夥しい血が流れ命が消えた己の躯]
――…そう。
私は『生贄』となってしまったのね。
あなたを告発する気なんて無かったのに。
[ヘクターの目許を濡らす其れに気づけば
困ったような笑みを浮かべて]
莫迦、ね。
[ぽつ、と呟いて小さな吐息を零した]
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 01時頃
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―夜の森:惨劇の直前―
[止めない、といったミッシェル。 そのことに動揺するものの、それでもひとつ息をついて立ち直り]
うん、俺は……守るために、やる。
[小さくそれだけを告げて、けれど――目的の人物に、オスカーが近づいていることは、まだ知らなかった。 ミッシェルが共に来る、というのなら少し渋ったけれど、結局押し切られて共にニールを探して森を歩く。
その少し後――誰かが倒れたような、鈍い音と血の匂い>>6が森に広がって。 そして聞こえた大きな笑い声>>7に、一瞬ミッシェルと顔を見合わせて。 もしその途中でトニーを見つけたなら、トニーとも一緒に、現場へと駆けつける]
(10) 2010/08/06(Fri) 01時頃
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―夜の森:惨劇の現場―
[駆けつけたその場所にいたのは、血に濡れたオスカー>>7と、倒れ伏し、血を流すニール。 若者が手にかけようと思っていた人物がすでに倒れていることに、驚いたように足を止める。
人を殺したというのに晴れやかに笑うオスカーを、テッドは解かるような解らないような、複雑な視線で見つめた]
お前が、やったのか…… 俺がやろうと、思ってたのに……
[あっさりと、自分が殺したのだと告げるオスカーに、苦く呟く。 一度は手を汚した己なら、また誰かを殺したところで同じだけれど。 守りたい友人達の手は汚してほしくなかった、と、身勝手なことを思って]
(15) 2010/08/06(Fri) 01時頃
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そう、だな…… これで祭が終わると、いい。
[まだ殺せる、と呟くオスカーに、まったく同じことを考えていたテッドが止める言葉など持つはずもないのだ。 傍にいたミッシェルはオスカーにどんな言葉をかけただろう。
昨夜、若者にかけたのと同じように柊の木へと誘導したかもしれない]
ニールのおっさん……、たとえオスカーじゃなくても、俺がアンタをやったかもしれないんだ……だから、なんでおっさんが、なんて嘆いたりは、しない。 ただ……おっさんが、御使いであることだけ、願う……
[地に倒れ伏したニールに、静かに言葉をかけて。 がっしりとした体格の彼を、広場へと運ぶにはこの場にいるメンバーでは力が足りないため、一度、証の葉を手にして広場に戻ることを提案する]
オスカー、ミッシェル。 葉っぱをとって、広場に行こう……自警団のみんなに、おっさんを運んでもらおうぜ。
[そう、不似合いなほどに軽く告げて。 オスカーが断らないなら、ミッシェルも頷くなら、三人で柊の木に向かう]
(16) 2010/08/06(Fri) 01時頃
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―惨劇の後:夜の森・柊― [オスカーもミッシェルもついてきているのなら三人分の足音が森に響くだろう。 そして柊の木に近づいたときに、トニーはまだ居ただろうか]
……おっさんが御使いかどうかは……マーゴに聞けば、解るかな……
[マーゴがヘクターと二人、森の奥に進んで行ったのはちらっと見た気がする。 だから、ヘクターと一緒なら獣に襲われる心配はないだろう、などと考えていて、小さく呟いた。]
(17) 2010/08/06(Fri) 01時頃
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若者 テッドは、靴磨き トニーが、ニールの名前を呼んでいるのを聞いたかもしれない**
2010/08/06(Fri) 01時半頃
――…結局、何も伝わらなかったのかな。
[変えていけると思ったのに。
打ち砕かれた希望に静かに目を伏せる。
ズキズキと胸が痛む。
何も出来なかったことが悲しい。
何も伝わってなかったのだと思えば哀しくて
気づけば透明な涙がぽろぽろと止め処なく零れていた]
――……っ、ぅ。
[声は掠れて頼りなく響く]
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 01時半頃
墓荒らし へクターとイアンの声が何処か遠く聞こえた**
[娘には己の殺されたその時の記憶がない。
すっぽりと抜け落ちた記憶。
それは幸か不幸かわからない。
ただ、無いのだという事実しか知らない。
泣き疲れた娘ははぁと吐息を零した。
遠く聞こえたイアンとヘクターの話し声。
その内容は聞こえていても反応を示すことはなかった**]
― 回想・夜の森 ―
[ニールとヘクターが言葉をかわしている頃。
娘はニールの手に触れた自らの手をじっと見詰めていた。
触れられれば水という媒体は必要としない。
口腔で紡がれるは家に伝わるまじないの一節]
――…また、異質が……。
[ポツと呟くけれど話をした所だから
如何こうしようという気にはならない]
もう一度話してみよう。
ニールにはあの事もちゃんと話して……
[あの場では言えなかったヘクターの血に混じる異質。
ニールからも感じた異質だが
其れを知っても矢張り話してみる事が第一のようだった。
けれど、娘が生きている時に其れを話す機会は無かった**]
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 18時半頃
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―夜の森>>32〜>>37―
[オスカーの言葉にゆるくため息をこぼし。 なんでもないような問いかけに、ああ、と頷いた]
俺は御使いなんかじゃない。
[もし御使いだったら、ピッパを手にかけたことをあんなに後悔したりしなかった。 そもそも守るなどと口に出すはずもない。
もっともオスカーにはそんなことは解らないだろうから、ただきっぱりと頷いて見せただけになる]
古い家、か……んじゃあやっぱりヘクターに話を聞かなきゃなあ。
[マーゴのほかにはオスカー、ミッシェルとヘクターが古い家という認識で。 マーゴもオスカーもミッシェルも信じるのなら、あとはヘクターしか居なかった。 そう呟きながら二人と共に柊の葉を手にして広場へと戻る]
(42) 2010/08/06(Fri) 19時半頃
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―早朝・広場― [森から出たのは夜明け間近だったろうか。 それより早かったとしても、マーゴが森から出てくるのを、広場で待っていた。
けれど――もたらされた知らせは、マーゴが生贄になった、ということ]
なん、で、マーゴが……
[驚いたように、ショックを受けたように呟く。 最後に見たのはヘクターと喋っていた後姿。 視線を逸らして哀しい顔をさせてしまったこと。
できるなら、今日話をしよう、とのんきに思っていたことを今更悔やむ]
なんでだよ、くっそ。
[吐き捨てるように呟き。 それから、探すのは。
マーゴと最後に会っていたはずの、ヘクターの姿]
(43) 2010/08/06(Fri) 19時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 19時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 20時頃
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―朝・広場― [誰かに……昨夜共にいたオスカーやミッシェルじゃない、誰かに話を聞こうと、視線をめぐらせる。 ヘクターを見つけていたら噛みついていたかもしれないけれど。 見つけたのは、木の枝に縋って歩く弱弱しい姿のヴェスパタイン>>44]
……あんた、大丈夫か?
[マーゴのことは知りたいけれど、こんな弱弱しい姿のものが、御使い様ではないだろうと無意識に思って、へたり込んだその傍らに近づいて声を掛けた]
(46) 2010/08/06(Fri) 20時頃
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―朝・広場>>47―
[大丈夫じゃなさそうな様子に、傍らに座り込んで顔を覗き込んだ]
あんた、弱そうだもんなあ……
[弱々しい声にしみじみと呟き。 続く問いかけに表情が強張った]
――ニールが、オスカーの手によって捧げられた。 マーゴが、まだ返ってこない。 生贄になった――ってじーさま達はいってる。
[ぎゅう、と拳を握り締めるのは。 ニールをこの手に掛けれなかった後悔と、マーゴを守れなかった後悔という、矛盾した感情によるもの]
あんたは、森の中で、なんか、見なかったか?
(50) 2010/08/06(Fri) 20時半頃
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若者 テッドは、ランタン職人 ヴェスパタインの様子をじっと見てる。
2010/08/06(Fri) 20時半頃
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―朝・広場>>52―
[否定されても、いまの弱々しい姿を見ればそもそも期待などそれほどできるはずもないから、ただ、そうか、と軽く頷き。 物思わしげな様子を見て、そしてマーゴと一緒だったという男との名前に、小さくしたうちをする]
やっぱりヘクターに話を聞くしかないか。
あ、記者の人といっしょだったのか。 なんか難しい話をちょっとしてるのは聞こえてたけど、内容はさっぱりわかんなかった。
[森で、小難しい話をしている記者を見かけたことを思い返して呟く。 そして結局ろくな情報は手に入らないか、と僅かに嘆息してから]
あんたは、どうする? これから家に帰るのか?
[弱いものは半ば守る対象にいれかけながら、首を傾げて問いかけた]
(54) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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―朝・広場>>56―
あ、そうだった。 俺も約束してたから、まあ、後でいくと思う。
かち合うかもな。
[立ち上がるのを見上げ。 同じようにしゃがんでいた体勢から体を伸ばす。
独り言のように落とされた言葉に、え、と小さく呟き]
仕掛け人って……それ、こないだ、いってた?
[あれのことか、と問いかける]
そりゃ……ニールのおっさんは、儀式のこと記者の人に話したらものすごい怒ったけど……
[もともとその疑いもあったから、手にかけようと思ったわけで、そこを突かれて動揺したように呟く]
(57) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 21時半頃
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―朝・広場―
[ヴェスパタインの視線に僅かにたじろぎつつ、視線を逸らさないようがんばった。 小さく息を呑んでから、えーと、と言葉を紡ぎ]
ほら、あんた、言ってたじゃないか……
祭を続けたいやつらがいるって……もし、そんな奴らがいるなら……そいつらがいなくなったら、つづけなくてもいいってことだろう?
[あわてたような弁解を紡ぐ。 万が一違った場合が恐いとも思うけれども、ニールが御使いじゃないなら、もうその可能性にするがるしかなくて。 マーゴが居ない今、トニーと話せていない今、どこにも確証などありはしないのだった]
(59) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 21時半頃
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―朝・広場>>60―
オスカー? そりゃ、オスカーも心配だけど……
[眉をひそめるその表情に、いぶかしげな視線を向ける]
まさかって、なんだよ。 オスカーは祭なんてなくなればいいっていってるし、大事なホリーを殺したりするわけないから御使いでもないぞ。
[オスカーが調べられたかどうかは知らなくても、愚鈍なほどまっすぐに友人を信じる若者は、不機嫌そうに答えた]
……今夜、森で、誰もいなくならなかったら、いい、な。
[憂いの表情を浮かべるヴェスパタイン>>62に同意するように頷き]
マーゴが見つかったか、俺、聞いてくる。
[ふう、とため息をついて、ヴェスパタインから離れようとした
(63) 2010/08/06(Fri) 22時頃
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若者 テッドは、記者 イアンに話の続きを促した。
2010/08/06(Fri) 22時頃
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―朝・広場>>66―
[やつれた笑みをみて、はっとしたように瞬き。 ばつが悪そうに視線を逸らした]
いや、疲れてるあんたを引き止めてた俺も悪いし……
ああ、また後で、無理するなよ?
[囁きにこくりと頷き。 最後に心配そうに付け加えてから、ヴェスパタインの傍から離れる。
そしてきょろりと周囲に視線を向けて、ミッシェルが居るのならそちらに向かった]
(67) 2010/08/06(Fri) 22時頃
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―朝・広場>>68―
[ミッシェルを見つけたところで、相手も近づいてくるのを見る。 そのまま近くまでいって立ち止まり]
おはよ。 ヴェスパタインが森でなんか見なかったかと思ったんだけど……なんも見てなかったらしくて。
[そういって僅かにため息をつく。 森のことはともかく、祭に関する疑惑を話すべきかどうか迷い。 ポケットに手を突っ込んだところで、ふと指先に当たるペンダントの感触にそれを引っ張り出した]
あ、ミッシェル。 これ、ありがとな。一応返しとく。
[はい、と手のひらの上にペンダントを載せて差し出した]
(69) 2010/08/06(Fri) 22時半頃
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―朝・広場>>71―
まあ、たしかにそうなんだろうけど……
[ミッシェルの言葉に頷きながら、なにか思うところ、と聞いて不自然に黙り込む。
ペンダントについては、気持ちは落ち着いたから、と慰めて。 マーゴのことにはうん、と小さく頷いた]
ああ、じーさま達はマーゴが生贄になったものだって、もう言い張ってる。 まだ、その姿をみたわけでもないのに……
ナタリアばーさまだって心配してるだろうし…… ヘクターは? アイツも、まだなのか?
ヴェスパタインが、マーゴと一緒に居るのを見たって言ってたし、俺もマーゴとアイツが一緒に居るのを見たのが最後だし……
(73) 2010/08/06(Fri) 22時半頃
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―朝・広場>>74―
[沈黙につっこまれればちょっと迷いつつもうん、と頷く]
ヴェスパタインがさ……この祭は、儀式がなくなったら困る人が始めたんじゃないか、みたいなことをいってて…… ほんとは御使いなんていないんじゃないかって。
[ぼそぼそと、じーさまばーさまたちには聞こえないようにミッシェルに告げて。
ヘクターを見ていない、という言葉に眉根を寄せた]
そう、まだ、誰も見てないんだ……
だから、最後に一緒だったはずのヘクターに聞けばなにかわかるんじゃないかと。
(77) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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[広場の大樹――。
娘は芝生にぺたんと座り込みぼんやりと村の景色を眺めている。
繋がりを失った自らの身体にはあまり興味がないようで
それからどうなったのかなど知らない]
――…私が死んでも何も変わらない。
[娘の死が村に伝わっているのかさえ怪しいけれど
変わりなく見える景色に小さく息を吐く。
ふと脳裏に過るのは祖母の姿。
祖母の事が心配だけれど娘は動けない。
祖母の哀しむ姿を見るのが怖かった]
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 23時頃
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―朝・広場>>80― [ミッシェルの不思議そうな顔になんか説明を間違った気がするけれど。 そもそもヴェスパタインに聞かされた時点で混乱していてきちんと説明できるだけ聞き込んでいないのだから間違えても仕方がないという。 いるか、ととわれ詰まることしかできなくて、えーっと、とそのときの話を思い返してできる限り説明した]
儀式をなくしたくない、っていうかえーっと、そうだ、村を変えたくない人たちが居て、記者とかが来てパピヨンさんとかが村を変えようとしてるのを阻止しようとして儀式を始めた人たちがいるって話だった!
[なんだかものすごく違うような気がしたが、所詮テッドの記憶力はこんなものだった。
そしてヘクターが"人ではない"と聞いて、え、と固まる]
ヘクター、が? じゃあ、アイツが御使いなのか?
そんな……人じゃないものが、悪い人じゃないかどうかなんて、関係ないじゃないか……
(85) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 23時半頃
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―朝・広場―
[ヘクターが人ではない、と聞いて嫌な感じがじわじわと広がる。 それはやはりどこかでヘクターを信用していたから。 大事な幼友達を任せても大丈夫だろうと。
けれど、その相手が、大丈夫じゃなかったら? ――もどってこないマーゴ。 それが、とても不安を煽って]
……俺、森にマーゴ探しにいってくる。
[そうミッシェルに言い残して駆け出した]
(88) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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優しい曲聞こえたら もうすぐお終い
深い所からこそ 音楽は響いて
岩を削る波音が 囁く言葉何
耳を澄ます事より 語りかえす言葉を
闇夜に散る宝石は 一つ二つと重なり
全てを抱く女神の手が 今日は凄く優しい
手を取り合い語りましょう
暁が 世界を 包み込むまで
[私の時は、流れない
動かぬ赤い月が、満ちに満ち
夜の太陽に、なりはてるまで
私の時は、とまったまま
ただ歌を歌う、機械のように]
[ミッシェルとテッドの姿が広場にあった。
遠くて何を話しているのかまでは分からない。
けれど、テッドが森へ向かい駆け出せば
柳眉が顰められ娘のくちびるが開く]
――…森はこわいよ、テッド。
[老人たちが良く言う戒めの為の言葉を紡いだ。
案じるような音色だが怖がっている様子はなく
そろと立ち上がり意味も無くスカートを払う仕草。
魂だけの存在なのだから土埃などつかないのに。
自嘲的な思いにゆると首を振り
残るミッシェルの横を通り過ぎて
娘はテッドの後を追って森に入る]
|
―朝・森― [御使いがわかってくれるなんて、そんなことがあるわけがない。 そんなことがあるなら、儀式なんか、あるはずがない。
胸にうず巻く不安や憤りを抱えたまま、走る。
朝の森は夜ほど不気味ではないけれど。
なぜか、人を拒絶しているようにも、見えた]
くそ、こんなことなら――っ
[ヘクターが人じゃないと知っていれば、二人で話しているのをそのままになんかしなかったのに、と吐き捨てるように呟く。 そして向かった森の中。
つん、と鼻を刺激したのは、かぎなれてしまった血臭。 ざあっと青ざめて、その匂いの元へと向かえば――]
(92) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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うそ、だろ、マーゴ……
[ソフィアやホリーとはまたちがう木の根元。
一見眠っているように見える黒髪の娘]
……マーゴ?
[血溜まりに眠る娘の肩に触れれば、冷たく固くなった肌。 そしてごとり、と落ちる首と――血が固まってわからなくなっていた……裂けた腹。
獣に食われた跡もあらわな、無残な亡骸]
(93) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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――――――っくそ。 なんで、マーゴが……っ
[従順な村の娘。 儀式に逆らうこともなかったのに。
悲鳴すらでないほどの憤りに支配される。 落ちた首を拾い上げれば豊かな黒髪は血で汚れ固まり。 眠っているように見えた顔は、――恐怖だろうか、驚愕だろうか、悲しみだろうか。 それとも――赦しだろうか。とても複雑な顔で、若者には最後の感情が何だったのか、読み取ることすらできなかった]
(94) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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―朝の森→広場― [悲しみが強いと、泣くことすらできない。 憤りが強いと、わめくことすらできない。 娘の亡骸を前に、押し殺した声で呟く]
ヘクターがほんとにやったのかわかんねぇ。 でも――"人じゃない"ヘクターならやる可能性は、あるんだろう? だから――
[マーゴの仇はとる、と小さく呟く。 ほんとうにヘクターが御使いかどうかなんて、どうでもいい。 最後に一緒に居たはずの男が、一緒にいる娘を守れなかった。 ただそれに対する理不尽な怒りをぶつけるだけで。
それを心に誓って、血や臓物がなくなって軽くなった娘――その首を、抱き上げて広場へと、戻った]
――マーゴが、生贄に選ばれた。 体は――森の木の根元に、ある。
[首を抱えて戻ってきた若者にざわついた広場のもの達に告げた]
(99) 2010/08/07(Sat) 00時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 00時頃
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