人狼議事


191 忘却の箱

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─中庭─

[花から、花へ。
その甘い蜜に、音色に、誘われるように。

碧い蝶が薄桃の上に止まり、
花だけに聞こえる声で囁く。


──おやすみ、ヤニク。
  ゆっくりとおやすみ。次の目覚めまで……]*


【人】 露店巡り シーシャ

ッ、ズリ、──────ッ、

[ばつん。
およそ人の体から発せられたものとは思えない、音。>>4:115
紅鳶色の瞳が限界まで見開かれる。
ばさばさ、と乾いた音を鳴らして、その下半身が『落ちた』。]

な…っ、なん、────……!

[ぶわ、と。視界を花が埋め尽くす。目の前で上下に分かれた身体の断面から、一斉に芽吹く。砂色。砂色。砂色。押し寄せて、風に舞う。

消えないで、いられる。
そう、彼の声が言った。伸び上がる花達に阻まれて、その表情は見えやしない。



やがて。
蒸された屋上のコンクリートの上に、呆然と立ち尽くす、青年の前には。
砂色の花の洪水と、黄色いキャンディが、ひとつ。]

(3) 2014/09/11(Thu) 00時半頃

【人】 露店巡り シーシャ

…………これが、

[両手をすり抜けた質量を、何ひとつ留めておけなかった両手を。ただ、見詰めて。]

これが。これで。────オマエは、もう。苦しくない、のかよ。

[もう、苦しいのは嫌だと、そう言った彼の。散らばった、『彼だったもの』に。]

ホントに、これで、……苦しく、無くなったのかよ。

[コンクリートの上を這う、一つだけ鮮やかな色を載せた一輪が。風に揺れて、ことん、とその黄色い飴玉を手放した。

膝が折れる。崩れるように身体が傾いで、着いた両手が砂色の中に埋まって。]

冗談、だろ…なあ。こんなの、こんな……

[掠れた声が漏れて、ひゅ、と喉が鳴る。
噎せながら短い呼吸を繰り返して、知らず拳を握り締めた。]

(11) 2014/09/11(Thu) 01時頃

【人】 露店巡り シーシャ

[花。花。花。何人も見送った。皆、みんな穏やかに、静かに。忘れて。わすれて。すべて忘れて、そして遠くにいってしまう。それがどんなに恐ろしいことなのかさえ、忘れて。

その場に蹲った。額に固い感触。
セシルの声が脳内に蘇る。『僕らの為に咲いているのだとしたら』。そうだ。知ってる。だって。
忘れなきゃ。そうしなきゃ、生きていけない。生きてなんて、いけなかった。

どれほど全てに絶望しても、何一つ忘れられないから。全てを忘れてしまいたいと。
そうだ、望んだのは自分だ。知っていた。きっとこの花は、自分の為に咲いているのだと。

それでも、ここで出会ったすべてを。手放さないと決めたのも、自分自身だから。]

――オマエのせいで、オレはぜんぜん、苦しいまんまだよ。
……くそったれ。

[しつこいって、言ったろ。口元だけで笑って、また、奥歯を強く噛んで。
吐いた息と共に落ちた声は、もう滲んではいなかった。]**

(15) 2014/09/11(Thu) 01時半頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/11(Thu) 01時半頃


[全身から、血液が抜けるのを感じる。
体温が無くなるのを感じる。
感情が失われるのを感じる。
感覚が薄れて行くのを最後に、
僕の、ズリエルの身体はほどけて、

僕に、なった。

此処に居る。
呼吸をしている。
葛藤も忘れて。
ただの、花になって。
此処に、在るだけ。

確かに、この場所に、
シンプルな『僕』が存在する。
記憶を失う前の、ヒトデナシのズリエルでもなく、
花が咲いて新たに構築された半端で幼いズリエルでも無い。
ただの、僕が。ただのズリエルが居るだけなんだ。
その事実がどれほど安堵できる事か。]


[だから、苦しくないんだ。
だから、苦しむ必要は無いんです。
消え去って、世の中から無くなった訳じゃない。
僕は此処に在るんですから。

それだけで、充分。

花は揺れるだけ。
喋りもしない、物も見ない。
古い記憶は空に舞い散った。
残った記憶も、いずれは散る

砂色の花が、咲いている。]**


─自室─

[朝露が一滴 花弁を濡らす。
ふわりと漂う花の匂い。
紡がれる旋律は何処か懐かしく。

ひとつ ふたつ
落ちていく律呂と引き換えに、花の匂いは増していく。

甘やかなそれでいて物憂げな芳香。

地に根を下ろしては、蕾を膨らませる風船は今にも空を飛びそうな色。

天に一番高い場所で開花する気配を感じながら一輪は、舞い散る音に雫を伝わせた。]*


【人】 露店巡り シーシャ

[かさ。かさり。
葉が、蔦が、それを包み込んだ名前入りのシャツが、風に揺れる。
飴玉を零した一輪を、掬い上げるように摘み取って、両手で抱えた。
散らばった硝子が食い込む足が今更痛む。脱げた内履きの事など既に念頭に無く、青年は裸足でコンクリートの上を歩く。

足元の感触がリノリウムに変わる頃、床に残されたのは、赤い湿った足跡と。
その雫に染められた、ほの白い幾つもの花びらが。]

(18) 2014/09/11(Thu) 02時半頃

メモを貼った。


【人】 露店巡り シーシャ

─室内─

[医師に会えたのは、何処だったろう。
もしかしたら途中、誰かが話し掛けたかもしれない。ぼんやりと歩く青年は、ただ前を見詰めるだけで一切反応を示しはしなかった。]

センセイ。

[白衣の、見慣れた姿を見つければ、何時ものようにそう、呼ぶ。
医師が振り返れば、そこには、泣いていた事がひと目で分かる目元に、能面のような表情。

医師が何事かを言う前に、抱きかかえたそれを。砂色の花を、つい、と。差し出し、言う。]

センセイ、これ。…ズリエル。

[抑揚の無い声。
ただ視線を前に投げるだけのその目は、なにも。
なにも、捉えてはいない。]**

(22) 2014/09/11(Thu) 02時半頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/11(Thu) 02時半頃


露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/11(Thu) 15時半頃


―ベッドに咲く花―

[自室のベッドに横たえられた、
少女の形をまだ少し残した花の群れ。
それは、今もまた、芽吹き、芽吹き、裂いて、咲いている。

こころ。
きおく。
記憶が留めた心。
心が留めた記憶。

たましい。
少女を少女たらしめるもの。

その中に『思い出』を抱いて。まだ"少女"は眠る。**]


【人】 露店巡り シーシャ

─午後─

[今朝の喧騒は既に遠く、容赦無く時計の針は進む。
時間はとめど無く流れ、それは何があっても変わらない。たとえばその朝、誰かが居なくなったとしても。

人の気配も疎らな昼下がりの廊下を、青年は今日も回遊魚のようにうろつく。時折、歩きにくそうに足を引き摺るのは、そこに増えた包帯のせいだろうか。

引っかかるみたいな動作の後、それでも足は止まらない。
ぺたり。ぺたり。
ふいに立ち止まり、何かを確認するようにじっと視線を注ぐ。それは、場所であったり物であったり空間であったり、様々だけれど。


彼が探しているものは、もう、何処にも。]*

(36) 2014/09/11(Thu) 22時半頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/11(Thu) 22時半頃


メモを貼った。


【人】 露店巡り シーシャ

─昼下がりの廊下─

[名前を呼ばれ>>42、いやにゆっくりと振り返る。
声のした方を向いた視線は、その焦点を彼女に結ばずに通り抜ける。暫しの沈黙。
ゴホ、と短い咳の後、翳った瞳に微かに光が灯る。]

────あァ、…クリス…なんか、用?

[ふ、と表情が弛む。
微かに首を傾げて訊いた。声に多少力は無いが、それは何時もの彼と変わらない抑揚で。青年はまた、咳をする。]*

(45) 2014/09/11(Thu) 23時半頃

【人】 露店巡り シーシャ

ン?、……

[じっと此方を見詰めるクリスに、なんだろう、と、また首を傾げ。続きを促すが、彼女は直ぐには答えない。>>46
疑問符を浮かべて頭を掻き散らす。ぱさぱさと動く髪の隙間から花弁が舞うが、彼にもう余り気にした様子は無かった。

そうして、たっぷり時間を掛けて青年の顔を見ていた彼女は、言う。
空色の瞳をきらりと輝かせて。>>47


『 ねぇ、お外、行かない? 』


[外。この、箱の。]

(48) 2014/09/12(Fri) 00時頃

【人】 露店巡り シーシャ

ッそ、…そと、って、『外』?
だって、それって…

[珍しく狼狽えた声が出る。
クリスの言葉の意味が、停滞した脳で上手く捉えられない。
無理だろ、そんなの、言おうとして言葉に詰まる。なんで無理だと思うのだろう。どうして。今まで、ずっと、どうして無理だと思っていたのだろう。]

(49) 2014/09/12(Fri) 00時半頃

【人】 露店巡り シーシャ

[手続きに家族の同意が必要だから?
付添人を用意出来ないから?
誰かに無理だと言われたから?
自分で、無理だと、思い込んでいたから?

そんなの。そんなもの。
そんなものに、なんの意味があったのだろう。


ずっと、焦がれていた、外の世界。
たった一枚、扉の向こうにあるのに。どうして。]

(50) 2014/09/12(Fri) 00時半頃

【人】 露店巡り シーシャ

────────ッ、行く…っ

[上擦った声は、光を捉えた瞳は。まるきり、子供のそれで。]*

(51) 2014/09/12(Fri) 00時半頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/12(Fri) 01時半頃


―中庭―

[薄桃色から離れて蝶は舞う。
ひらり、ひらり。陽光を受けて。

感謝の心を表すように。ひらり、ひらり。]


[いつかの戯言を、覚えていてくれたことに。
冗句に交えた小さな望みを、叶えてくれたことに。
彼が僅かな残り時間を使って、それを為してくれたことに。


――風に、レースが、一輪の紫が揺れる。


            “       ”―――……。]


[―――ありがとう。
         ――ありがとう。


 …お礼に一つ。
     叶わなかった想いが報われますよう。


    運びましょう、貴方の想いを。
         伝えましょう、その優しさを。]


―とある部屋―

[花の香に誘われ、ゆらり。ゆらり。
中庭の薄桃を離れた蝶は、白い風に乗って。

かつて親指だったはずの鴇色に。
右手の内と思しき紅鳶色に。
毟られた左胸の傷をそっと労わって、

――最後は、儚く揺れる蒼穹色に。]


[碧き蝶は勿忘草に囁めく。

朱色に散った、心優しい男の最期を。
彼がここへ運ぼうとしていた品のことを
届けたかった想い、その願いの欠片を。]


[白き風に乗って、中庭の花弁が舞い込むことはあるだろうか。

――嗚呼、蝶には望むべくもない。
囁き伝えることはできようとも、彼を運ぶことなど。

けれど。願うくらいはできよう。
花となった彼らが、共に調べを奏でられますよう。]


―回想・蝶は歌う―

 ああ、……―――

[引き千切られた花を、悼む言葉を上げかけて。
けれどその行為は、決して負感情によるものではなかったから。
…言の葉は形にならず、口元に緩やかな弧を描く。

ギターを弾くのに邪魔だから。

そうして楽しそうに、嬉しそうに。
ただそれを掻き鳴らす青年を前に、小言なんて。]



 ―――いいね。
 ギターを弾くのは楽しそうだ。

 …楽しそうだ。実に。


[呟くように漏れた言葉は、感慨を込めて。

幼い頃、歌を口遊むのは好きだったけれど。
楽器を手にする機会は、終ぞなかったから。]




「あんたも弾いてみる?」


[ギターの音に紛れても、彼の耳には届いていたらしい。
少し迷いながら、困ったように笑い、問いを返す。]

 可能であれば、是非。
 ただ、

 ……右手だけで弾ける曲はあるかな?

 僕の左手は、今はもう、動かせないから。
 ここまで生やす前にお願いすべきだったな……


[――久々に。
 ほんの少し、後悔した。

新しいものに触れることは、好きだった。
今までにない経験。発見。喜び。
楽器を演奏することも、嗚呼、きっと楽しいに違いない。


けれど、もうそれは叶わない。
この左手は、"彼ら"の為に捧げたのだから。

心と身体を失うことも、忘れゆくことも、
全て受け入れた上での選択。

花を愛で、ここで育てることを後悔したことはないけれど、
……こうなる前にもう少し、もう少し。]



 ――少しくらいなら。
 まだ、中指くらいは動かせるかもしれない。左手も。

 簡単な和音でいい。
 …教えてもらえるかい?

[完全に、花に変わる前に。
楽しげな笑顔に後押しされて、珍しく。]*


―鳥籠の中で―

[白い風に乗って。
勿忘草の元を離れ、ふらり、ふらり。
天高く昇る陽に誘われて、また外へ。]


[中庭で会話する、二人の妖精。
やがて去りゆく金色を見送って、
――留まったのは紅の君。

何かを探す素振り薔薇に、風が、花々が語りかける。]


"――見つけて。"
     "―――見つけて。"

 "―――そこに、いるから。"


"君の傍に"
  "すぐそこに、いるから―――"


[蝶は想う。

紫の花に込められた願いを。
藍の花に込められた幸せを。

白いレースが隠した色が、
――彼女の喜びと為らんことを。]


[深まる紅の香りが誘うから。
白雪の如く舞う花弁に紛れ、そっとその背に留まろう。

――見えなくていい。今は。
   ただ、そっと見守りたいだけ。"彼女"の選択を。]**


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