人狼議事


179 仮想現実人狼―Avalon―

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【人】 友愛組合 チアキ

 ――…さがして、やるから。
 『サミュエル』をさがして、会いにいってやるから。
 だから、それまで、諦めるなよ。

 俺は、グレッグが好きだったし
 きっとそんなグレッグを作り上げたサミュエルも――…

 サミュエルが自分を必要としなくても
 俺が――…、必要だっていってやる。

 だから、消滅するとか、言うな。

 頷けよ。
 そしたら、また見たくなるくらい、きれいに笑ってやるからさ。

[それがサミュエルを現実に引き留める未練になればいい、なんて。
そんなことを思いながら、グレッグを見詰め――。**]

(0) helmut 2014/06/06(Fri) 12時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[アヴァロンという大きな鳥籠に囚われて
生死を掛けたゲームを強要されていたのはうちの一人、
チアキなる青年は自宅で目を覚ました。
細い腕には針が刺され管が必要な栄養を送る。
ぼんやりと見慣れた天井を映した濃い茶の双眸からは
あたたかな雫が流れ頬を伝う。

『連理』と、名が呼ばれた。

横を見れば寝台の傍から心配そうな顔の両親が居る。
やはりチアキの名では呼ばれない。
此処で必要とされるのは後継としての『連理』なのだから
それは当然のことなのだと受け止める。]

 ――…心配せずとももう大丈夫だから。

[アヴァロンに居たチアキと似た姿の青年は
チアキよりも柔らかに穏やかに笑みを浮かべる。
声音は設定されたものよりも少し高くて
理想を織り交ぜ親しんだそれが何処か遠く感じられた。]

(26) helmut 2014/06/07(Sat) 00時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[暫く動かずにいたせいか身体は重く感じられた。
起き上がろうとすれば母親が背を支え助けてくれる。]

 ありがとう。

[礼の言葉を控えめな声音が綴った。
重いと感じた身体だけど数日の間に痩せたか
細る腕を見て小さく溜息を吐く。]

 ――…他の人達がどうなったか、知っているなら教えて。

[尋ねを向ければ同じように適切な処置がなされ保護されたと聞ける。
安堵の息を吐き出すけれど、目覚めたかどうかまでは知れないまま。
「あんなゲームはもうしないで」と母親に泣きつかれてしまう。]

 …………。

[嫌だと思う。
あの場所を奪わないで欲しいとも思う。
『チアキ』として自由に振る舞える場所で彼らと繋がる唯一の場所。]

(27) helmut 2014/06/07(Sat) 00時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[けれど泣かれてしまっては弱い。
心配されているのも分かっている。
母親にとって『アヴァロン』は危険なものになってしまった。
もう大人だから望めば手放さずにいられるはずのものだけど]

 泣かないで。
 かあさんに泣かれると、私はかなしい。
 ――…わかった、から、ね?

[ゆると首を傾げて母親の涙を指ですくう。
仕方ない、と、自分に言い聞かせながら
母親の思いを汲む言葉を紡いで泣きそうな顔でわらった。*]

(28) helmut 2014/06/07(Sat) 00時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[若さゆえか気合いでか数日で事件前と差異なく動けるようになる。
稽古も欠かさず続けてあとは公演の日を待つばかり。

その間にもワンダには連絡を取り無事を確認する。

『アヴァロン』に降り立つ為のマシンは蔵にしまわれてしまった。
けれどネットにつなぐための環境は残っている。

要望メールを送った先に、お願いのメールを送る。
あの事件に巻き込まれた者の無事を知りたい、と。
まだ目覚めぬ者が居るならその連絡先が知りたい、と。
願いを聞き届けられるのは、数日後のこととなる。]

(40) helmut 2014/06/07(Sat) 01時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[公演の日となった。
優美な着物を纏い化粧をして鬘をつけてしまえば
青年にしては小柄なこともあり一見女性に見えてしまう。]

 これが現実での本気装備、ってね。

[他に誰もいない控室の鏡の前で、扇で口許を隠し笑ってみせる。
『アヴァロン』に戻りたい。
彼らに会いたい。
一緒に冒険したい。
それらはずっと残るのに、周囲の望む姿を演じ続ける。]

 ――…、お前の銘入りで揃えたかったな。

[ぽつと漏らすと同時に扉の向こうから『連理』を呼ぶ声が聞こえる。
開演の時間が迫るから用意を、とそんな内容が続いた。]

 はい、今行きます。

[『チアキ』の色は消えて『連理』と呼ばれる者が舞台へとあがる。*]

(41) helmut 2014/06/07(Sat) 01時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[携帯が着信を知らせる。
友の名>>43が表示されて慌てて通話を選んだ。]

 ……っ、よかったぁぁ。
 無事だったんだな。

[自室でひとり、チアキは安堵の息を漏らす。]

 ん、俺も無事だよ。
 そうだな、会うなら次の日曜、とか。
 そういえばお気に入りのカフェがあるんだろ。
 其処でお茶しよう。

[友とのデートの約束を取り付けて、また、の言葉で締めくくる。]

(47) helmut 2014/06/07(Sat) 01時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

― 全てが終わる間際の話 ―

[チアキは「笑って」の言葉がサミュエルの我儘だなんて気付かない。
自分が笑うことがそれに繋がるとは知らず一度は出来ないと言って。

けれど再び会えることを望み、あの言葉が出た。
現実世界への帰還に魅力を感じずにいたグレッグに
帰還したいという気になればよいと性別を誤魔化して。
そうした時と同じように、気付けば駆け引きにもならぬ言葉を口にしていた。

「本当」に繋がる言葉>>12は聞こえない。
何が言いたいのかわからぬまま困り顔のグレッグを見詰めた。
無言で撫でる間に、なにを思うのかもわからないけど
その手は心地よいと思えるもので静かにそれを受け入れた。

クエストの成功が知らされる。
それはグレッグの不成功を同時に示す。]

(61) helmut 2014/06/07(Sat) 02時頃

【人】 友愛組合 チアキ

 ―― グレッグ。

[呼びなれた名を呼ぶけれど、
今度はチアキが言葉に詰まる番だった。
逸らされた視線に、不安げな色が過る。]

 …………、

[何か言わなければと思うのにそれ以上の言葉が出てこない。
焦りを滲ませかけたその時、小さな、頷きが見えた。]

 焦らせ過ぎだよ、ばか。

[困ったように眉をさげ、そんな言葉を向ける。

そうして、チアキは光に包まれゆくグレッグに
これまでで一番といえる笑みをふわりと浮かべてみせる。*]

(62) helmut 2014/06/07(Sat) 02時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[友からの返事>>50にふっと笑う。]

 舞台はその日が最終日で午前の一回だけなんだ。
 そうだ、チケット送るから時間があればみにきてよ。
 今度も、頑張るから、さ。

[大丈夫、の言葉を返し。
手許にあるチケットを送りつける。
無理にとは言わないから、とそんな手紙が添えられるのも常の事。
メールが届けばそれを確かめ、会える日を心待ちにする。]

(70) helmut 2014/06/07(Sat) 02時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[釣れない返事>>76もいつものこと。
友が来るかもしれないというだけで頑張れる気がするから
チケットを押し付けるのはお守り代わりのような行為。

メールに記された店名は見覚えのあるものだった。
美味しいケーキの店、と記憶している。
舞台の差し入れで時折みかけるそれは――]

 ――…もし、そうなら、顔くらいみせりゃいいのに。

[少しだけ拗ねたような声で漏らして。


約束の日に待ち合わせたカフェの扉を開くのは時間丁度のことだった。]

(79) helmut 2014/06/07(Sat) 03時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[――雨の音がする。
少しだけ肌寒い気がしてラビットファーを首に巻く。
アヴァロンでのおしゃれ着と同じ桜色の着物は『連理』の外出着。
ウィッグをつけてしまえば装備を整えれば姿見で確認し頷いた。

アヴァロンの運営陣の一人に教えて貰った病院へと足を向ける。
なかなか目の覚めぬひとりに会いにゆくために。
名前は聞いていたから間違いはないだろう。

病室へと続く廊下を歩めば一人の少女>>81とすれ違う。
見覚えのある見目に目を瞠り、息が止まる一瞬。
けれど、今は『チアキ』ではないから
微か面影をみる程度の姿では驚かせるだけだろうと声を掛けずに。

目的の扉をひとつ、ふたつ叩いてから、
ゆっくりと扉を開いて中へと入った。
シロガネソウの飾られた病室の寝台へと歩み寄る。
眠り続ける人の傍らに立ち、金糸の髪の青年を静かに見詰めた。]

(95) helmut 2014/06/07(Sat) 04時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[バンダナを外したグレッグの姿が過る。
長い前髪に手を伸ばし、けれど触れられぬまま落ちて]


 ――…さがしにきたよ、サミュエル。


[雨音の間に、そっと、名を呼び掛けた。*]

(96) helmut 2014/06/07(Sat) 04時頃

【人】 友愛組合 チアキ

― カフェ『木漏れ日の光』 ―

[ドアベルを慣らし店内に足を踏み入れれば
出迎える店員の声>>94がある。
慣れていないのか、途切れる言葉に微か首を傾げるけれど]

 人と待ち合わせなんだ。
 ――…と、いたいた。

[友を見つければ名を呼び掛けて手を掲げる。
迎えてくれた店員の方に顔を向ければ何処か見覚えのある顔。]

 ……まさか、ね。
 ごめん、キミがちょっと、知ってる人に似てたんだ。
 ああ、案内はいいよ、ありがとう。

[軽く言葉を掛けて、チアキは友のいる方へと向かう。]

(100) helmut 2014/06/07(Sat) 04時頃

【人】 友愛組合 チアキ

[友>>92の対面にある椅子を引き席につく。]

 おまたせ!
 なに、もう注文済ませちゃった?
 そっち何頼んだの。

[話し掛けながらもチアキの視線はケーキメニューに注がれる。]

 ……な、もしかして、舞台にさしいれくれてたの、って。

[ゆると首を傾げ友を見詰める。]

(101) helmut 2014/06/07(Sat) 04時頃

友愛組合 チアキは、メモを貼った。

helmut 2014/06/07(Sat) 05時頃


【人】 友愛組合 チアキ

[手をあげ迎える友>>105の応えにほっとしたように目を細める。]

 そっか、よかった。

[その返事でよもや四十分も前から居ようとは知れず
言葉通り受け取ってワンダの頼んだ品に頷く。]

 ああ、あっちで言ってたもんね。
 ん、もちろん、ケーキ!
 ……でも結構あるなぁ、悩む。

[メニューを見ながら真剣な様子で写真と説明をみる。
悪戯めかした声>>106を受ければ小さく笑みを漏らして]

 ――――…ん。

[肯定と受け取りそれ以上問う事はせず。]

(113) helmut 2014/06/07(Sat) 13時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[ワンダの頼んだグリーンカレーが来た時>>107
チアキはケーキと飲み物の注文をする。]

 飲み物は――、紅茶、アールグレイをストレートで。
 それから、季節のタルトと、ミルフィーユ、、
 …………、そうだなぁ、チョコレートシフォンにしよう。

[友が予想した数を頼んでへらりと笑う。
ふわりと食欲をさそうにおいがワンダの手許から漂う。]

 ん、そっちも元気そうで何よりだよ。
 ログインは――、してないな。
 母親に泣かれてしまってさ。
 女性の涙って、ずるいよなぁ。

[敵わない、と困ったように眉をさげる。]

(114) helmut 2014/06/07(Sat) 13時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[ログインしたというワンダ>>108に小さく頷き]

 そっか。

[如何だったか、気になるけれど。
迷うように一度息を吐き、けれど言葉は出ず。
グレッグとトニーの名に濃い茶の双眸が微か揺れた。]

 ――……、ん。

[芳しいとは言えぬ内容に一音だけのせて]

 ちょい詳しい人が知り会いにいて、さ。
 頼み込んで聞いた話だと、生きている、らしい。
 でも、まだ眠ったままの人もいるとかで。

[はぐらかされたという友>>109にぽつと零した。]

(115) helmut 2014/06/07(Sat) 13時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[ややすれば注文した品がテーブルに並べられる。
「ありがとう」の言葉を向けてチアキは紅茶を一口含んだ。]

 ――…っ。

[香りに誘われて冷ますのを忘れてしまい熱さに驚いた顔をする。
ひりりとした痛みを舌に感じる。
痛覚フィルターはないんだった、とあの時を重ね思うけれど
現実世界にはもともとそのようなフィルターなど存在しない。
痛みは、痛みとしてダイレクトに伝わる。
紅茶は後にして、先にケーキを食べることにした。
タルトをフォークで崩して口に運ぶ。
フルーツの甘酸っぱさとタルト生地の香ばしさが口に広がった。]

 やっぱここのケーキうまいなぁ。

[しみじみとそんなことをいいながら友の言葉>>110に頷いた。]

 トニーとグレッグと両手に花、って?
 なんか抜け駆けしちまったみたいな気分だな、それ。

(116) helmut 2014/06/07(Sat) 13時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

 ――…だから、俺は可愛くないっての。
 ほんと、……トニーとグレッグと、デート出来るといいな。

[へらりと笑いながらそんなことを言うけれど
一拍置いてワンダを見詰め]

 こうしてデート出来て、嬉しいよ。
 今日は会えてよかった。
 ――…こんなにおいしいケーキも食べれたし。

[真面目な顔で応えるものの
最後は照れ隠すようにケーキへと話を移して
おおきなイチゴをぱくりと頬張った。*]

(117) helmut 2014/06/07(Sat) 13時半頃

友愛組合 チアキは、メモを貼った。

helmut 2014/06/07(Sat) 14時頃


【人】 友愛組合 チアキ

[己よりも長く眠り続ける者を見詰める。
サミュエルでありグレッグでもあるそのひとは
静かに眠り続けていた。]

 会ったらがっかりするって言ってたけど
 ――…そんな事なかったね。

[アヴァロンでの言葉>>5:56を思い出して
眠るひとにそっと囁き掛ける。]

 わらって、みせたんだからさぁ。

[はやくおきろ、と言い掛けたところで
衣擦れの音が微か耳にとまる。]

 …………サミュエル。

[点滴の管に繋がれた痛々しい腕。
その手にチアキの利き手が添わされる。]

(125) helmut 2014/06/07(Sat) 20時頃

【人】 友愛組合 チアキ

― カフェ『木漏れ日の光』 ―

[ケーキを三つともぺろっと平らげて
適温まで冷めた紅茶を啜る。
辺りを見回せば日曜ということもありカップルが多い。]

 ――…胸あればいいのになぁ。

[アヴァロンでのアバターと友を重ねてぽつりと漏らした。]

 ってか、りあじゅーばくはつしろ。

[フランシスカと酒場で交わした言葉を思い出しぽつと呟く。
アヴァロンにゆきたい。
狩りの約束はどうなったのだろう。
ぼんやりとそんなことを思いながら紅茶を飲み干した。*]

(128) helmut 2014/06/07(Sat) 20時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

― 白にシロガネソウの彩る病室 ―

[細く骨ばったサミュエルの手を両の手で握る。
重なれば微かな動きもはっきりと感じられた。]

 ――…聞こえてる?

[問い掛ける声はアヴァロンに在る頃より高く穏やか。]

 かっこいい、って言われたいなら
 眠り姫のポジションなんてダメだろ。
 ――サミュエル、起きて。

[呼び掛ける声は続く。]

(129) helmut 2014/06/07(Sat) 20時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[サミュエルが夢をみる中も
窓の向こうでは静かな雨音が続いている。
患者の為に適温が保たれた病室で
呼び掛けた相手が寝返りを打つ気配>>132
手が引かれて、サミュエルの貌へと近付けば
肌にその吐息を感じて、チアキはゆるく目を細めた。]

 ――生きていてくれて嬉しい。

 グレッグ。
 ――…『チアキ』はグレッグの中の人に会いに来たんだ。
 がっかりさせてしまうのはこっちだとも思ったんだけどね
 交わした約束を違えるなんて、さ。
 これまで、なかったし、……会いたいと思ったから。

 ……眠り姫は口付けでもされないと起きないわけ?
 今日はかわいいお姫様役なんて、連れてきてないよ。

[困ったような声音で耳朶に囁き、ぎゅっと手を握る。]

(137) helmut 2014/06/07(Sat) 21時頃

【人】 友愛組合 チアキ

― カフェ『木漏れ日の光』 ―

[ワンダが笑む気配>>133を感じきょとと瞬き一度其方を見る。]

 俺もキミが好きだよ。
 ――… 友達、だから、さ。

[いつもは照れてしまって言えない言葉をぽつと漏らした。
友の頼んだカレーとナンもおいしそうだが今は甘味に興味が注がれる。
表情を出せるのはワンダが居るから、と友は知っているだろうか。]

 家の事情だから仕方ないけど過保護なんだよね。
 ……うん、有り難いことだけど。

[肩を竦めた彼>>134に軽く言葉を返して]

 ん、ほんと良かった。
 犯人が捕まったからかな、ダメージも思ったより少ない。

[身を乗り出す彼にふっと笑みを漏らして]

(140) helmut 2014/06/07(Sat) 21時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[四人でデートとワンダが言えば少し考えて]

 四人のが緊張しないかもな。
 でも、可愛らしい三人ってなんだ。
 可愛らしいに俺を含むのはいただけない!

 ……抱き締められるならアヴァロンでがよかったなぁ。
 こだわりの形とかやわらかさとか、堪能しそびれた。

[今だから言えること。
戻れるとは思っていないから、そんな言葉を零した。]

 胸はいらない。
 だって、男だし。
 小さいって何さ、その扱いおかしいって!

(141) helmut 2014/06/07(Sat) 21時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

[切り出されるは本題か。
ワンダの言>>136にゆるく頷く。]

 ――…おーけー。
 他の事、って、主にトニーの事でいいんだな。
 じゃ、そっちの方もうまいことおねだりしてみるわ。

[快い返事をして、ゆると席を立つ。]

 今日は逢えてよかった。
 また、近いうち連絡する。

[ケーキと飲み物の代金を店主に払い、チアキはカフェを出る。

―― その一週間後。
ワンダにチアキからメールが一通。
トニーのメールアドレスが添えられた本文には
健闘を祈る、なんて言葉で締めくくられていた。*]

(142) helmut 2014/06/07(Sat) 21時半頃

【人】 友愛組合 チアキ

― 病室 ―

[手は繋いだまま近い距離を保っていれば
間近で瞬く気配を感じ目を瞠る。
閉ざされたままだったサミュエルの眸が開かれて]

 ――…っ。

[驚きの後、滲むのは安堵。]

 寝坊助だね。
 おはよう、サミュエル。

[向こうで最後に見せた笑みと似た形を浮かべ首を傾けた。
さら、とウィッグの長きが肩に流れる。]

 今、先生を呼ぶから。

[包んだ手を緩めて、思い出したようにそう告げた。]

(143) helmut 2014/06/07(Sat) 21時半頃

友愛組合 チアキは、メモを貼った。

helmut 2014/06/07(Sat) 21時半頃


【人】 友愛組合 チアキ

― 病室 ―

[サミュエルが何か綴ろうとしているのは分かる。
けれどチアキはくちびるをよむ術はなく
彼が何を言わんとするか知れない。]

 ――…。

[はにかむ笑みがみえて、濃い茶の双眸が揺れる。]

 ごめんね。
 サミュエルが何を言いたいか、わからないんだ。
 身体――…、喉も、弱ってるんだね。

[医師を呼んだ方がいいのは分かっているけれど
触れあう手の、指先が動けば躊躇うように動きを止めて]

 ……消えたりしないから、大丈夫だよ。

[もう一度握りなおし前髪の間に覗く眸を見詰めた。]

(148) helmut 2014/06/07(Sat) 22時頃

【人】 友愛組合 チアキ

― 病室 ―

[左右に振られる首は謝らずとも良いという事か。
見詰め返す双眸に、そわりと落ち着かぬ風に視線が動く。]

 …………。

[彼はもう誰かを察しているだろうか。
頷くような動きに、うん、と頷きを返した。
手の内側にくすぐったさが伝い、小さな声が漏れる。
けれどそれを押し殺すようにくちびるを一旦結んだ。
そろりと手を離し、枕元にあるスイッチを押して担当医を呼ぶ。]

 サミュエルさんが、目覚めました。
 はやく来て下さい。

[余所行きの、柔い声で連絡を取ると
暫くして、医師や看護婦の足音が近付く。]

(150) helmut 2014/06/07(Sat) 22時半頃

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