人狼議事


14 Digital Devil Spin-Off

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― 最期の刻 ―

[少女の手に命を委ねる。
 それは残酷な事だと解っていたけれど、
 それでも実行してくれる彼女に小さく微笑んだ]

あり、がと……――。

[そのまま失血で彼女の意識が闇へと沈む前に。
 ビョウキの爪は狂いなく彼女の命の灯火を断ち切った]


【人】 記者 イアン

― タワー前 ―

 ――っ…

[目の前で、命が一つ消えていく。

   どうして、こうなった?
                  なにを嘆く?
         止められなかった。

  悪魔なら、自分の手で殺してきているくせに?

     殺すために―――――…真っ直ぐに見て…

呆然と立ちつくす主の上に、はたはたと、リョウリが(10)滴の雫をこぼす。]

(7) 2010/06/06(Sun) 00時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/06(Sun) 01時頃


― アマラの世界 ―

――……。

[あの時と似たような感覚で、目が覚めた。
 いいや、意識世界が摩り替わったというべきだろうか。
 此処は何処だろう、私は今何なのだろう。
 ただぼんやりと、意識は彷徨う]

……Я виноват.


[多くの人の目に、その死は焼き付いただろうか。
 見て欲しかった者、見て欲しくなかった者。
 それぞれだったと思う、けれど]

Я виноват……ジュン……。

[ごめんなさい、と。
 「悪いのは私です」と、繰り返す。
 嗚呼、やっと――生という楔から解放された。
 理という重荷から解放された。
 そう思えば、自然と感情が溢れた。

 そう、悪いのは全部自分だというのに]


【人】 記者 イアン

[これが、あと何回繰り返されるのか。
理が一つになるまで、殺しあいが続くのか。

そうまでして定めた理の世界が、今の世界より良いものになるとも限らないのに?]

 理など――

[――いらない。
そう呟こうとして、ラルフの言葉が、黄金の光と共に降ってくる。]

(17) 2010/06/06(Sun) 01時頃

【人】 記者 イアン

 人が人を殺さずに済む世界が出来るなら。

[――今の流血も、意味があるのだろうか。

なにかが抜け落ちた空白に、ラルフの言葉がすとんと*入り込んだ*]

(24) 2010/06/06(Sun) 01時頃

なんで。

[こんなに涙が零れて仕方ないのだろう。
 ジュンにしか見せる事のできなかった、
 見せようと思わなかった涙なのに]

どうして……。

[こんなに、溢れて零れて仕方ないのだろうか。
 人を殺して約束を破って、生と理から逃げ出した]

涙が、止まらないんだ……――。

[今泣いて良いのは、自分ではないはずだと解っているのに。
 深い深い意識の海で、胸の裂けるような感情に囚われる]


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/06(Sun) 01時頃


[それでも、この涙は彼女にとっての癒しだった。
 だからこそ、悲しみのない世界などいらないと思った。

 悲しんで、苦しんで、それでこそ。

 ヒトはヒトらしく在れるのだと、今でもまだ思っていたから――]


[彼女は泣き続けるだろう。
 次に誰か、見知った者が命を落とし此処へとやって来るまで――**]


【人】 記者 イアン

― タワー前 ―

[呆然としていたところへ、御巫に声をかけられて>>48、あ、うん…と反射的に頷く。]

 行こう、ゾーイちゃん。

[ともかく、この小さな子にこれ以上血を見せてはいけないと、ゾーイを促してその場を離れようとする。
それより前に話しかける者があれば足を止め、話の終わるのを待つ。ゾーイ自身が、別の者と行くことを選んだなら、自分は一人でこの場を離れるつもりで。

 ――ともかく、考える時間が欲しかった。]

(88) 2010/06/06(Sun) 09時頃

【人】 記者 イアン

― 芝 ―

[東京タワーから少し離れたところで、ようやく頭がはっきりしてきた。
ラルフの理。それを語ったラルフの態度。
自分はそれを信じるべきか、否か。]

 あ…御巫くん…

[慌てたような様子で去っていく御巫の背を思い出す。
荒川さんがどうの、と言っていた。
合流出来たら連絡する、と。]

 何かあったのかな…。

[不安げに呟く。]

(89) 2010/06/06(Sun) 09時頃

【人】 記者 イアン

― 芝 ―

[ふと、嫌な気配に体中がちりちりと逆毛立った。
空を見上げれば、化鳥の群れ。
一直線に向かってくるそれに、息を呑む。
COMPのアイコンには、《Gurr》の文字。]

 まずい…っ!

[あの数に襲われたら、ひとたまりもない。
だが、周囲に逃げ込む場所はない。
戦慄したそのとき、清涼な気配と共に、ざぁぁっと音を立ててリョウリが高く、高く、舞い上がった。]

 リョウリ――!

[近づいてくるグルルの群れ。
その前に立ちはだかるようにヒレをそよがせる鮮やかな緋鯉。
その名を呼んだとき、緋色の鱗がきらきらと散って、眩しい蒼の光が空を貫いた。]

(92) 2010/06/06(Sun) 09時半頃

【人】 記者 イアン

 ――――!!

[思わず目を閉じ、ゆっくり開けば、鈍色の空の下で悠々と浮かぶ、蒼く巨大な龍の姿が視界に映る。
雷鳴の轟きにも似た咆吼を上げ、長大な身体を一振りすれば、稲妻がその身体から放たれて、次々とグルルたちを撃ち落としていった。
(03)分もしないうちに、グルルの群れは跡形もなく消えて――]

 ……リョウリ…

[まるで、遠い存在になってしまったような恐ろしさを覚えて名を呟く。と、蒼い龍はふわりと目の前に舞い降りた。]

 「我が名はセイリュウ。今後とも、お前と共に――」

[言葉と、言葉以上の意志が流れ込む。
そっと手を差し出せば、ざらりとした鼻先をすりつけられた。
その首筋に、一枚だけ緋色の鱗を見つけて、ふと、笑みがこぼれる。]

 ああ、これからもよろしく、青龍。

[笑って、その頭をそっと撫でた。**]

(93) 2010/06/06(Sun) 09時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/06(Sun) 09時半頃


[どのくらい、泣いていただろうか。
 やがて、感情の波は収まりを見せて]

――……ジュン。

[彼を残してきた事への明確な後悔が形を成す。
 彼が背負って立った神無き世界という理の大きさも相俟って。
 だけど]

一緒に死のう、だなんて。

[そんな事、私は言えなかった。
 だから、最期に彼の手を握っておいて、すぐに突き放した。
 これは自分のエゴでしかないから。
 彼がそれに付き合って死ぬ必要なんて、なかったから]


――私は。

ヒトがヒトとして生きれる世界が、欲しかった。

[サマナーもペルソナもいらない。
 その能力が新たな苦痛を呼ぶのなら。
 何かを捨ててまで心の平穏を望むくらいなら。
 悲しみの代わりに喜びがなくなるなら。
 不幸の代わりに幸せがなくなるなら]

私は、ヒトらしく生きた。

[痛くても、辛くても、苦しくても。
 その末に死ねた事が、嬉しかった。
 最期を看取ってくれる人がいた事が、嬉しかった]


だから、ジュン。

ヒトがヒトらしくあれる世界を。

[それが叶わぬならせめて]

君がヒトらしく、死ねる事を。

[私はただ、此処から願い続けるだろう**]


【人】 記者 イアン

― 回想・タワー前 ―

[ゾーイを促して、その場を離れようとしたところへ、近づいてくる人影があった。
先程の戦いで、眩い光を放った鳥が、少年の裡に帰っていくのを見たような気がする。
ペルソナ使いかと聞かれれば、緩く首を横に振る。]

 ――いや。
 相棒たちに手を貸してもらってるだけの、しがない一般人…だよ。

[自嘲気味の返答の後、ゾーイと知り合いなのを察して、彼の元にゾーイを預よう、と思う。
こんな時は、出会ったばかりの人間よりも、もっと親しい人と一緒にいるのがいい。]

 浅見くん……東雲さんの…

[会いたいと言っていた相手。
仄かな笑みを浮かべて、求められるままに名前と連絡先を交換して、その場を立ち去った。]

(206) 2010/06/06(Sun) 21時半頃

【人】 記者 イアン

― 皇居前 ―

[リョウリがセイリュウへと姿を変えた後、そのままふらふらと皇居の方へ歩いていた。
崩壊前と変わらず水を湛えた堀の縁に腰掛け、緑に包まれた一角をぼんやりと眺める。]

 なあ、お前はどう思う?
 理って、必要なんだろうか?

[傍らでとぐろを巻いた青龍に聞いてみても、琥珀のように深く澄んだ金の目で見返されるばかり。

 ――それは、お前自身が結論を出すべきことだ。

そんな意志だけが伝わってくる。]

(207) 2010/06/06(Sun) 21時半頃

【人】 記者 イアン

― 皇居前 ―

 もし、ラルフさんの言うとおり、この世界から争いが無くなるなら。

[あのとき"降臨した"、大天使の姿を思い浮かべる。
光に満ちた、神々しい姿。]

 今、流れていく血も、無駄ではなくなるのかな。

[ポケット中で、蜃がふわりと息を吐く。
ラルフの《アコウ》で満たされた世界。光に遍く照らされ、空では天使がハレルヤを奏でる。喜びと光と秩序に満ちた、一片の影もない世界。そんな蜃気楼が堀の上に浮かんで、消えた。

それを見ていた青龍が、僅かに不快げに身じろぐ。]

 ……? どうしたんだ?
 ――…天使とはそりが合わないから嫌いだ?
 そっか。悪魔同士にも好き嫌いがあって当然だもんなぁ。

[暢気に話をしながら、結局理を持つ者たちはみな同じ場所を目指しているんじゃないか、とふと思う。
ほんの少し、目指す形が、理想を実現する方法が違うだけで殺し合っているのなら、それは哀しいことだと。]

(210) 2010/06/06(Sun) 22時頃

【人】 記者 イアン

― 皇居前 ―

[ふと、思い出して携帯を取り出した。
御巫が荒川を探しに行くと言っていたが、見つかったのだろうか。
そう思いながら携帯を開くと、未読メールの表示がある。
それは御巫からのものだった。>>97]

 ――荒川さんが、怪我…?

[身体から、音を立てて血の気が引いていった。
添付の地図を見て、場所を確認して。
青龍と顔を見合わせる。

直後、青龍の背中に跨り、空へと舞い上がっていた。]

(213) 2010/06/06(Sun) 22時頃

【人】 記者 イアン

― 事故現場 ―

[空から探せば、すぐに場所は知れた。
既にそこには多くの人達が集まり、中心の人物を――赤く染まったその人を取り囲んでいた。]

「――死の臭いが濃い。」

[青龍が低く唸った言葉は、なにに向けたものだったか。
大鴉に乗って立ち去る吾妻>>208に視線をやりつつ、入れ替わるように地面に降りて、駆け寄った。]

 ――荒川さん…!

[いくつかの回復魔法の光に照らされて、なおも血の気のない荒川の顔が目に焼き付く。]

(216) 2010/06/06(Sun) 22時頃

【人】 記者 イアン

― 事故現場 ―

 なに勝手に倒れてるんですか!
 あなたにはまだ教えるべきことがあるでしょうに!

[咄嗟に口をついて出たのは、非難の言葉だった。
あんなに強かったのに…こんなことになってしまうなんて信じられない…――そんな嘆きの言葉は頭に一瞬浮かんだだけで飛び去って…時間がないことを、無意識に感じていたのかもしれない。]

 ちゃんと、するべきことをしてからにしてくださいよ…

[言葉尻が、僅かに滲む。]

(222) 2010/06/06(Sun) 22時頃

【人】 記者 イアン

― 事故現場 ―

[そこまで言ってから、ようやく周囲の人物たちに視線をやった。
必死の治療を続けるゾーイと浅見。彼らの努力が実ればいいと真剣に願う。
静かに佇む霧島は、先程の戦いの余塵を纏ったまま、どこかそれまでとは違う空気を帯びていた。
少し離れて佇む赤毛の女性は、そういえばタワーでの戦いの時も見かけた気がする。

そして。
荒川のすぐ側に立つ御巫の顔は、何かを決意した強さを宿していて。]

 ―――…。

[複雑な思いが胸中で渦巻いた。]

(224) 2010/06/06(Sun) 22時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/06(Sun) 22時半頃


【人】 記者 イアン

― 事故現場の路地 ―

 ――っ…すまない。
 ……すみません。

[御巫に止められて、唇を噛み、御巫と荒川に頭を下げる。
一番辛いのは、彼らだろうに。
不思議な縁で結ばれた二人。]

 ……何があったんだ?

[低い声で、御巫に確認する。]

(233) 2010/06/06(Sun) 22時半頃

【人】 記者 イアン

― 事故現場の路地 ―

[みなに声をかける荒川を見る。
その表情は穏やかで、それがいっそう胸を震わせた。]

いえ、生意気なことを言って、すみません…。

[荒川に、力無く頭を下げる。
出来ることなら、自分の命と交換したい。そんなことまで、ふと思う。]

 ……こんなことをしてまで、成したいこと――

[御巫の言葉>>244に、唇を噛んだ。
成したいこと――理…。
そこまでしなければいけないものなのか――]

 荒川さんを、…こんな風にしてまで――

[呟いたとき、ぐらりと世界が揺れるのを感じた。
近づいてくる巨大な気配に、離れていた青龍が、威嚇の唸りを上げる。]

(250) 2010/06/06(Sun) 23時頃

【人】 記者 イアン

― 事故現場の路地 ―

 ――hydra…

[神話に出てくる、九つ首の竜、その巨大さに圧倒される。
神話通り、首を切ると2本生えてくるんだろうか、とか思いながら、COMPを戦闘モードに切り替える。]

 ゾーイちゃん、下がって。

[泣きじゃくっているゾーイを下がらせようとする横で、立ち上がった荒川の姿に目を見開いた。]

(264) 2010/06/06(Sun) 23時半頃

【人】 記者 イアン

― 事故現場の路地 ―

 何を無茶して――

[荒川を止めようとした手は、途中で止まった。
今はやるしかないのだと、理解する。]

 ――蜃、守りの手を。

[せめてもの力になれ、と命じれば、大蛤の口から漂う透明な気が、戦おうとする者たちを守るべく、その身体を覆っていく。]

(276) 2010/06/06(Sun) 23時半頃

【人】 記者 イアン

―とある路地:VS Hydra―

[そのまま蜃にゾーイの守りを任せ、御巫と視線を交わす。]

 …行こう。

[苦いものと、熱いものを湛えて御巫に言葉をかけてから、青龍を呼んだ。

 舞い上がった青龍が、荒川に落ちかかろうとするがれきに尾を叩きつける。]

(282) 2010/06/07(Mon) 00時頃

― アマラの世界 ―

[その意識の海から、
 世界をかけた小さな箱庭の様子は窺い知れるのだろうか。
 知れたとしても、まだそこを覗き見る決意は着かないだろう]

――どんな世界に、なるのだろうな。

[新しい世界は。
 何処かで、誰かの意識が浮上するのが解った。
 嗚呼、――これは]

シーモン、か。

[その意識の紡ぐ言葉の何事をも。
 彼女はただ、聞き続ける。
 少しずつ、少しずつ、後ろめたさにも慣れが生じていく]


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