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む?
[投票を済ませた後、すぐ家に帰る気になれずブラブラと道草をくっていたところまでは覚えているのだがそこからの記憶がぷっつりと途切れている]
なんだ?
[風景は記憶の途切れる前と変わらぬ慣れ親しんだ村のはずなのに、どこか違和感を覚えて。(こんなとこで寝てしまったのか…?)と立ち上がり]
とりあえず、帰るか…
[と、家路についた。遥か頭上では、下弦の月が男のことを笑っていた]
メモを貼った。
ここは………?
[私は、さっきまで何をしていたのか。少しずつ蘇る記憶。
そうだ。昨夜お店を後にして、彼を探しが見つからなかった。
次の日、処刑の話と、その処刑先が自分の探し求めていた彼だった。折角見つけたと思えば、もう話せない。
女は、ショックで後を追ったのだ。どうやって死んだかは覚えていないが]
思い出した……じゃあ、ここは……??
[天国かと思えば、そこは墓場だった。周りを見渡せば、いつもの村の風景。でも、何か違和感が。]
当たり前よ〜〜
私死んだんだもんっ…!!
でも……
[自分は村に居る。しかも墓場に。訳が分からない。
誰かに…もし出来るなら彼に会いたい。女は、歩き出した]
メモを貼った。
おかしい。なんだこれ。
[男は自宅の扉の前で首をしきりに捻っていた]
ドアノブが握れない。
[何度やっても、スカ、と通り抜けてしまうのだ。こういった状態になった男の話を、自分はその昔本で読んだことがある。
ある日目が覚めるとその男は、腹も空かない、寝なくても疲れない、自由自在に壁を通り抜けられる、そんな超人になっていた。
男は、縛られていたものから解放されて、たっぷり自由を満喫した。
しかし、見てしまう。自分の好きだった女の子が、自分の墓に花を手向けている姿を。
そして知る。自分は死んでしまったのだということを。
今の自分はそんな男の姿とそっくりだった。
そう、つまり――――]
死んだ、のか。俺は…
メモを貼った。
[しかし、死んだと分かった所で、中々実感は湧いてこない。それよりも今は]
ヨーラにあいたい。
[男は墓地へと駆けていく]
![]() | 【人】 墓守 ヨーランダ―― 昨夜・踊る仔馬亭 ―― (15) 2013/08/03(Sat) 01時半頃 |
[墓地まで来てみたが、ヨーラよりも先に見つけたのは]
コリーン…
[珍しいな、あいつが墓地に来るなんて。と一瞬思ったが、そういえば昔サイモンと一緒にいるところを見かけた気がする。仲が良かったのか…]
おーい
[そう、声を掛けてから気付く。自分はしんでいたのであった。こちらに気付くはずがない]
![]() | 【人】 墓守 ヨーランダ[ステージが終われば、痛くなるほど手を叩き、コリーンのところに行く。] (23) 2013/08/03(Sat) 02時頃 |
![]() | 【人】 墓守 ヨーランダ[踊る仔馬亭をでると、重い足取りで教会へ向かう。 (24) 2013/08/03(Sat) 02時頃 |
[
……ケヴィン?
[年が近いので、会えばよく話していた粉屋の若旦那。
彼には、自分が見えているようだ]
…良かった〜〜!
誰かと話したかったの〜〜!
[しかし、そうなると自分はやはり、死んで居ないのか。ヘクターの後を追ったのは夢だったのか]
ああ、そういや…
[新聞配達の彼は俺の家を使ってくれるだろうか]
また名前聞きそびれたな
[ふふっと笑って]
![]() | 【人】 墓守 ヨーランダ[コリーンが探していた人物の名前を書いてしまったのだと気付くのは、翌日の事。 (29) 2013/08/03(Sat) 02時頃 |
[気付くはずがないと諦めて、物思いにふけっていたら、思いっきり話しかけられて
え、う、お…お?
[コリーンは、死んでるのか?それとも自分がまだ生きてるのか?男は混乱するばかりだ]
[
…どうしたの?
大丈夫??
[と彼の腕に触れる]
![]() | 【人】 墓守 ヨーランダ―― 翌朝 ―― (31) 2013/08/03(Sat) 02時半頃 |
[そうこうしているうちに、彼女の手が自分に触れて
お???
触れるってことは、やっぱ生きてるのか?
俺…
[首を傾げてコリーンに聞いてみる]
ー前日・踊る子馬亭ー
[サイモンの歌を歌い終わると、痛そうな程拍手をして、ヨーランダが来てくれた
女はステージから降りて]
…ふふっ、ありがとう〜〜!!
うん、また来てね。
[女は顔を赤らめ、お礼を言う。いくつか言葉を交わして]
…私、そろそろ行くね〜
今日は、ありがとう〜!またね〜〜
[それが最後になるとは、女は知る由もなかった]
![]() | 【人】 墓守 ヨーランダ―― 墓地 ―― (33) 2013/08/03(Sat) 02時半頃 |
[
ええぇぇ!?
生きてるって、何?
[自分も確認したいのに、ケヴィンも訳の分からない事を言っている]
ケヴィンは生きてるんじゃないの?
私が見えるんでしょ?
[誰か、この状態を教えてくれる人は居ないのか]
[コリーンの返答を待っていたら、墓守の家の扉が開く音がして。振り返れば、そこには会いたくてたまらなかった少女の姿が]
…ッヨーラ!
[自然と顔が綻ぶ。おはよう、と片手を挙げて挨拶してみるも、彼女はこちらを見つめたまま固まっている]
[コリーンから返ってきた言葉はどうも要点が掴めず]
??
[やはり首を傾げるばかりだ]
![]() | 【人】 墓守 ヨーランダ[動けないまま、立ち竦んでいたら、コリーンの澄んだ声が聴こえてきた。 (35) 2013/08/03(Sat) 02時半頃 |
[
ヨーラ〜!
[と、彼女に近付こうとしたら、彼女は固まり、彼は顔を綻ばせヨーラを見ている。ケヴィンのこんな顔は見た事がない。女は、瞬時に理解し、二人を見ていた]
[彼女の瞳から涙が零れるのが見えて
ヨーラ…どうした、泣くな。
[近寄っていって、その頬に指先を延ばす。けれど拭ってやろうとしたその涙は、無情にも男の指をすり抜けて行った]
[
…じゃあ〜私は、家に戻るね〜〜
ヨーラ、昨日はありがとう〜〜。
ケヴィン、また後でね〜
[女は、空気を読んでその場をあとにした]
![]() | 【人】 墓守 ヨーランダ[拭ってくれようとしたのだろう、ケヴィンの指先をすり抜け涙は地面を濡らしていく。 (37) 2013/08/03(Sat) 03時頃 |
![]() | 【人】 墓守 ヨーランダ[ケヴィンに向けた言葉が届く前に、なぜか空気を読まれコリーンは家へと戻ると告げ消えていった。 (38) 2013/08/03(Sat) 03時頃 |
[しんでる、と彼女の口からそう告げられれば
……そっか。
やはり、死んでるんだな。
[眉尻を下げて困ったように笑って]
辛かったろ。
言ってくれて、ありがとう。
[彼女の頭を優しく撫でる。触れられないとわかっていても、そうせずにはいられなかった]
![]() | 【人】 墓守 ヨーランダ[事実を告げればお礼を言われ、頭を撫でられる。 (40) 2013/08/03(Sat) 03時頃 |
[生者と亡者では住む世界が違う。これ以上彼女を引き止めてはいけないだろう。だから]
好きだ、ヨーラ。
[それだけ告げて、微笑んで煙のように姿を消すだろう]
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