人狼議事


8 DOREI品評会

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メモを貼った。


メモを貼った。


[視線を逸らさない彼だからこそ。
鋭いそれを自分の手で潰してやりたいと思うのは
壊す事が快楽の一つである男が彼を買うに至った理由の一つ]

 生まれてこの方人を見下すのが当然
 そういう生き方の奴等は、大抵においでわかるよ。
 そういう奴って地べたに平伏させて足蹴にしたくなるんだよね。

[男は自身の暗い内側を教える事をしない。
貴族のような館に住む男の口から出る違和に
彼が感づく余裕があるかどうかは、知らない。
カツンと叩いた壁には、黒い小型のカメラ]


 さて、これが何だかわかるかい?
 召使がタイミングよく来てくれるのは、
 全室こうやって看視することが出来るからなんだよね。
 ……これ、録画してあるんだよ。

[壁に嵌め込まれたカメラはいまも彼の手を拭う様子を映している。
その横に転がったままの茶器も、絨毯に乾きかけた染みも。
やがて双子の召使はタオルと水桶を持って現れ、青年の傍に歩み寄った]

 まだ片付けは駄目だ。
 ホリィ、御前はJadeの服を洗っておいてくれるかい?
 それからオスカは地下から俺の鞭を取ってきて。
 どれでもいいよ、棘付きのでも三叉のでも。
 
[召使を止めると、男は其々に指示を出す。
わざとJadeに聞こえるように。
髪の長い片割れが、青年の衣服を洗おうと無言で脱ぐよう促した。もう片割れは一礼の後にサンルームを後にする]


メモを貼った。


― 現在軸・客席床 ―

――――…。

[連れられて向かった先は、客席。
今まで自分が上げられていた舞台を、今度は逆に観る側となる。
やがて主人が席につくと、ゆっくりと静かにその傍の床へと腰を下ろした。]

…、ぅ……

[終始無言に努めたが、時折顔を歪めて呻き声のようなものが漏れたか。
語りかけられても、影が落ちた漆黒を返すだけ。

その表情に変化があったのは。
主人の手が此方に伸びて、耳元に吐息が触れた時。>>*20]


な、……っ…ぁ!

[その言葉に、思わず声を上げそうになる。
しかし勢いは続かず、身体は身を屈めようと。
だが、顎を固定する手は引かれず、そうする事は叶わない。]

…あ 、…あぁあ…

[顔を顰めながらも、漆黒に飛び込んでくる光景を。
耳に届く声を聞けば、その瞳は次第に丸くなっていく。

全て、見ないようにしていたのに。

現実を見せ付けられて、胸が酷く痛んだ。]


─ →舞台袖の個室 ─

[舞台の上から客席はあまりにも遠く感じられた。
 薄闇の中でそこだけが目映いグロリアの金の髪、周囲に溶け込むはずの黒いドレスのボディラインを何故か鮮明に、フォーカスを当てたカメラにようにイアンが視る事が出来る事実──にも関わらず。

 狂乱の様相を呈する宴のなか、二人の少女達に──否、酷い抵抗を受けたカルヴィナには何かを伝えたいにも関わらず、言葉を発する事が出来ず。また、イアンに落札のアナウンスが入った以上、発した所でどうなるのかとも思われ。

 道化師に告げられるまま、フラフラと舞台袖に向かった。
 一枚扉を隔てただけで、随分と静かな舞台袖の部屋。重い鉄球を繋ぐ枷の鍵は、あっけなく手渡された。]


嗚呼、これが枷の鍵か。
スーパーのレジで商品タグを外すのと同じだな。

[脚を曲げて片膝を付き、カチャリと回すと枷はあっけなく外れた。物理的な拘束と錘からは解放されるわけだが。]


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[自分の視線が、男の購買意欲をそそったなんて知る由もない。
告げられた理由は、どうも理不尽な気がした]

『…それが、理由か』

[見下す。その単語を繰り返した口元は小さく息を吐きだす。
かつんと、音を立てたそれに瞬きは繰り返される。
看視。録画。その言葉にそれが何なのか理解した。
濃い色の肌を染めるのは羞恥の桜]

───貴様…ッ!!

[思わず零れたその単語は自国の言葉。
ぎり、と奥歯が不協和音を立てる。

現れた二人。不愉快をぶつけるように硬翠は睨む。
そんな事をしたところで、きっと意味はないのだろう。
髪の長い召使の視線に、唇を噛んだまま翡翠を脱ぎ捨てる。
ついさっきまで悦楽を求めたその名残は、太腿や薄い腹、
機嫌取りの随分と難しい自分の性器にも、白く残っていた]


メモを貼った。


― 回想軸・道化の部屋 ―

[使用人が部屋へとやって来て、男へと何かを手渡した。
男はそれらを台に並べていくが、その様子を見る事は出来ない。
するか、しないか。葛藤に揺れる心。
視線はずっと床を彷徨って。
声が掛かれば漸くそちらに漆黒を向けた。]

や…、やぁ……ッ!

[向けられた言葉に首を横に振る。
男が手に持っているものに馴染みは無いが、それが何であるか位は知っていた。
冷ややかな灰青に、背筋が冷える。]


―――…、く…

[息を呑んで、俯く。
そして二度、こくりと喉を鳴らした後。
鎖がじゃらりと啼いて。

指先を襦袢の合間に滑らせて下着に手をかける。
少し腰を浮かせてするりと指を降ろして、枷がついたままの右足にその下着を留まらせる。]

かせ、が おもく  て…あし

 あが ら  ない

[じんと痛む舌を庇いながら、男にそう訴えた。]


─ 舞台袖の個室 ─

[枷を外すため屈み込んだ姿勢のまま、側に立つグロリアを見上げた。「スーパーの商品タグ」と言う、今選んだ言葉とは随分と隔たりの有る表情で。
 イアンは数秒間、何も言う事が出来ず、ただおのれの主人と成った女性を見上げてた。]




わかってる。
俺は、 もう完全にあんたのモノ だ。


[モノ。人であるにも関わらず所有物。
 オークションで落札された金が何処へ行くのかはイアンにはしれない。出品者の男へ行くのならば、またの機会に別の奴隷が落札される資金や新しい出品材料を仕入れる為の資本になるのかもしれなかったが。]


元々、家族や恋人はいない。
祖国を捨ててアメリカ人になった人間だった。
俺をミイラに仕立てあげた出品者に行くのなら、
それは、 あんたに取ってどうなんだ?
オークションの継続資金になるとして。

[何の苦労もなく大金を手に入れてる輩があまり好きでない、と言う言葉は意外だったが、それには今は触れない。]

それよりも、あんたは、何度も奴隷を買っている?
そして、これからも?


良家の娘 グロリアに促されるまま、立ち上がり──道化師のいる部屋から廊下に出る。


 後は御前の性格とその眼かな。

[鋭い目元に朱が走る。
録画されているのが何だとは言わずともわかるだろう。
此方へ向けられた言葉はわからないが、罵倒の類だろうと男は声を上げて笑った]

 Jade、鞭の回数を増やされたい?
 俺の機嫌は取っておいたほうが利巧だ。
 でもま、素直に従ったとしてもそれはそれでつまらないけどね。

[一番良いのは言いなりになって男の興味を削ぐ事だろう。
彼に何処まで耐えられるかは知らないが]

 あ、ホリィ。
 此処までの録画をみたいんだ。応接の映写機持ってきて。

[命令に頷くと、投げられた薄絹を抱えて召使は音も無く部屋を去る。
後には男と青年が残された]


 気持ち悪そうだね、それ。
 でも拭う許可はやらないよ。

[双子が持ってきたタオルも桶も、壁際に立つ男の足もとに置いてある。
太腿に流れる白濁はつい先刻中にたっぷりと吐き出したものだろう。伝う様子を褐色を細めて眺める]

 これから御前には服と絨毯を汚したお仕置きをしなくちゃならないからね。
 自分のしたことをちゃんと思い出しながら反省するんだよ?

[間も無く髪の短い召使は木の枝を加工した簡易鞭を手に戻ってくる。彼の選んだ其れは皮の鞭よりも痛みの少ないもの。
茨も何もついていない仕置き用の鞭に、男は肩を竦めたが取り替えてくるようには命じなかった。
木製の鞭を手に青年へと歩み寄る。軽く振るうと手元でパシンと良い音が鳴った]


[瞳はともかく性格。
本当にこの男は、自分を踏み躙るその為だけに買ったのだろう。
鞭、の言葉に苛立ちは幾らか潜めたけれど、それでも視線は外さない。睨んだまま]

『機嫌なんか───』

[取ったところで変わるまい。けれど。
翡翠のきぬは持っていかれて、自分を隠すものは何もない。
苛立ちを伴った表情は、男の『映写機』という単語に眉を寄せた。
この部屋から出られることはないだろうし、
彼の足下に置かれたタオルや水桶が許されるのも今は難しそうで。
気持ち悪そう、と告げられた白はまだ肌の上に残ったまま。
確かに気持ち悪いけれど、それを唯一拭えそうだったナフキンも
翡翠の絹と一緒に持っていかれてしまった]

……ッ

[仕置き。気分のいい言葉ではない。
もう一人の召使が持ってきた鞭が、ごく簡単な鞭だったことだけが
今の自分にとっては唯一の救いのように思えた]


…… ……、
物わかりが良い わけじゃないさ。

[首を横に振って、グロリアをじっと見詰めた。
 貴方次第と言う言葉が、鮮明に聴こえた気がした。
 イアンは、口を開きかけて止まる。随分と間があってから、カラカラになった喉から、通りの良くハッキリとしゃべるイアンにしては、早口で低く掠れた声が発せられる。]


──俺次第。
与えられる 一度きりの機会が
今から待っている?

あんたを 
抱いていいの か。

[歩みを止めて振り返ったグロリアと、枷をはずされたイアンの距離が縮まる。鉄球を付けない男の歩みは歩幅が大きい。急がなくとも、すぐに追いついた。]


 反省の素振りがないね。

[くくっと喉で笑い、男は手にした鞭を青年の汚れた腹に向けた。
先端でついと白濁を掬うと、唇へ押し付ける。
木の冷たい質感は先刻の熱さを微塵も感じさせないが
べたつく彼の身には行為の名残がそのまま残っている]

 何発目で皮膚が裂けるかな。
 おっと……その前に自分がしたことを思い出してもらわないとね。

[最中よりも愉しげに微笑むと、見計らったように召使が隣室から大きな映写機を運んでくる。絹のカーテンの上へ重ねるように深紅の天鵞絨が下りた。たちまちにサンルームの布に覆われた内側は薄暗くなってしまう。
扉側の壁、カメラの嵌め込まれた其処をスクリーン代わりに先刻の映像が映し出される。

壁に大きく写る青年は唇を噛み、男の前に屈みこんでいた]


…ッ

[腹の上を木がなぞるのは、少しだけくすぐったかった。
そのせいで、また小さく体が震えて男の名残がまた一筋、肌の上に白を描いた。
白いそれが絨毯に沁み込むには幾らか時間がかかるようだったが、
その代わりとばかりに唇におしつけられたそれに眉が寄る]

『冗談じゃ──』

[ない。言おうとした言葉を遮るように室内が暗くなる。
映し出されるのは今いる部屋と同じ光景。
けれど、自分と男がしていることは大分違っていた。
思わず、顔をそむける]


[開いた口に木製の鞭は突き刺さる。
とはいえ、喉奥まで咥えさせる気はなかったが。
舌の上に己の放った体液を擦りつけ、鞭は再び男の手をパシリと叩く]

 だから冗談じゃないってば。
 大抵同じ場所何十回と叩けば腫れるだけじゃなくて皮膚が裂けるよ。

[経験者は語るといった風。
顔を背けた青年の頬へ、男は鞭を振るった]


[差し出された手を何処か信じられないような心地で取る。イアンの厚い手のひらが、ほっそりとした婦人の指を包み込む。イアンの手は、その身体と同じく体温が上昇したまま。内側から熱を発していた。
 扇子で隠されていた貌がすぐ側にあり、握った彼女の、陶器で出来ているかのごとくの指先にはひとの体温があった。]

何を しても?

[飲み込むものが無いカラカラの喉で、こみ上げる熱を嚥下しようとする。
 まだ、物理的には彼女に手が届く(と言うよりも手を握っている)事に実感が持てないまま、微笑んだままの彼女の肢体が震えた事に気付く。
 吸い寄せられるように腰を引寄せ、色付いた鎖骨にイアンは額を擦り寄せた。男がおんなを抱きしめる。それは男の身分が買われたばかりの奴隷である事を知らなければ──な光景。]


抱かせて ください。
抱かせてくれ。

俺が 此処に来てから。
ソレだけを考えるようになって行った事を
あんたは──知っているはず だぜ。

[首を横に振り、グロリアの耳元に、感じている心の痛みごと熱情を捧げるように、掠れ声のまま囁いた。成熟した曲線を描く黒いドレスの腰に回した腕、強くつよく抱きしめた。]


───ッッ

[口の中へと割り込んでくる有機質。
舌の上に載せられた白。美味くもなんともない。
その不快感に眉が寄る。
妙に説得力を持ったその言葉すら腹立たしい。

けれど]



[背けることは許さないとばかりに振われた鞭が、頬に赤い筋を残す。
血は出てはいないけれど、それでもそのうち回数が重なれば
赤い涙が流れることは簡単に想像できた]


― 現在軸・客席 ―

っ…ぁ、……

[舞台の上には、道化の部屋でモニタ越しに見たものが並ぶ。
今はそこに”品物”が並べられて。
1度目の舞台とはまた趣向の違う、宴が始まっていた。

その中でも、視線は一点に留まる。
丸くなった漆黒は、私を助けて欲しいと願ってくれた彼を見詰めていた。]

…ひ、どい…… こんな…

[呟くと同時に、重さに耐え切れなくなった雫が漆黒から零れ落ちる。
主人は空いた手で私の髪を撫でて。
それが酷く不快で、燻り始めていた怒りを思い出させる。
顔は固定されたまま、視線だけを主人の方へと向けた。]


[頬を打つ小気味良い音が響く。
スクリーンからは水音が立てられ始めていた。
自ら男の前に跪いて男根を舐めしゃぶる様子が映し出されている]

 目を逸らす事は許さないよ。
 自分のした事だろう?
 ちゃんと見てないともっと強く打つよ。

[そうして次の一打は彼の背へ向けて撓らせる。
傷一つ無い其処に紅いラインを描こうと]


…ひと でなし……!

彼 が、ねがって くれたと言っても
それも どうせ貴方がそうするよう、し むけた、くせに

[抗議の声。
それは舞台の上から主人へ向けて一度投げた言葉でもある。
だが今この時は問いかけではなく、言い切る形で相手に投げた。

痛みは大分麻痺して来たが、無意識に舌は接触を避ける。
それでも、カチと偶に金と歯がぶつかって。
口の中にまた鉄錆の味が増した。**]


メモを貼った。


──っ、…は…

[頬の次は背中。痛みに、体が仰け反る。
映るのは自分のひどい姿。聞こえてくるのは耳を塞ぎたくなるような水音。
ぺたりと坐りこんだ絨毯の上、軽く体を支えようと前に手をついた。
そうでもしないと、自分の手は視界も耳も塞いでしまいそうで。
唇を噛んで、ただ、その映像を見るしかなかった]


メモを貼った。


[壁には喉奥に男を突き立てられる青年の姿。
映像から聞こえるくぐもった悲鳴と、仰け反るようにして吐き出した吐息が混じる。
男は崩れるように座り込んだ彼の背を続けて二度強く打ちつけた]

 俯くのは無しだよ。
 顔をあげて、最後まで見ててくれないと駄目じゃないか。
 
[尻を向けろと命じられるまま、膝をつく青年の姿。
絨毯を爪が引っ掻いている様子を見つけて、男はまたピシャリと鞭を振るう]

 ああ、爪まで立てたのかい?
 これじゃ汚れ落としても使えないじゃないか。

[青年の背には紅い筋が四つ、格子模様のように浮かぶ]


― 回想軸・道化の部屋 ―

[褒める言葉と、細められた冷えた灰青。
そのアンバランスさにふるりと身が震える。]

―――きゃ、…!

[男は私の訴えを聞くと右足の枷の錘を抱え、椅子の肘掛の部分へとそれを乗せた。
そこまで長くは無い鎖。
地に足がついたままで居る事が出来ず、椅子の上に片足を上げる形になる。
じゃら、と咄嗟に鎖を鳴らしながら羽織った着長で露になりそうな肌を隠した。

そして勿論、それ程の長さがないなら。
暴れれば錘が床に落ちてしまうのは明白で。
それが何を意味するのかを悟れば、暴れる気は起きない。]


[悔しさと恥ずかしさから目を逸らすようにして、地についていたもう片方の足も椅子の上へ乗せると、言われたままに脚を開いた。

着長の黒もやがて退いて。
その先に見えた白い肌には、黒い茂みが見て取れるだろう。]

…ん、ぅ?!

[口には大きなカプセルのようなものが押し込まれて。
舐めろと言われても、舌が痛んで巧くいかない。
長い間隔を空けて稀にカチリと鳴る音を、男は咎めたか否か。]

ふ…、……?

[やがて男はその場へと跪く。]


ひ――――〜〜…ぁ、ッ!

[顔が開かれた脚の付け根へと寄って、そこで漸く男が
何故跪いたのかを察したのだった。**]


『…ちゃん、と、見ている』

[痛い。それだけはいま素直に訴えられる言葉。
馬に乗る時には自分も同じように鞭を振るった事があるけれど、
ここまで痛いものだったなんて、と思う。
俯くことさえも許されず、ただ痛みに耐えるしかない。

また一つ、背中に走るのは痛み。
爪を立てた、と言われて、そう言えば何度か爪で糸を切ったのを
今更のように思いだした。
自分の酷いあられもない姿を映し出す映像は、まだ続いている]


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