297 湿っぽい古風和ホラーRP村「紫陽花奇譚」
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――そか、朝のことは"消さん"か。
[それ(>>4:107)だけ聞ければ、それでいい]
まぁ……欲いえば"消せん"やけど。せやから、80点や……。
[微か笑って、己を抱き寄せる姉に応じるように、腕を姉の背に回す]
(0) 2019/07/13(Sat) 01時頃
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ほんで――……この先、どうなってしまうん?
[いや、違うなと思いなおし]
――ゆうちゃんは、何をしたいん?
[村の人々を消して、けど、私は残して。
"姉"の目的がなんなのかは、まだ、よく判らない]
(1) 2019/07/13(Sat) 01時半頃
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[問いかけつつ――]
ん――ちょっち痛いよ、ゆうちゃん?
朝はどこもいかへんから……、 せやから、ちょっと緩めて、な……?
[己を抱く腕の強さ(>>4:110)に、微か、表情を歪めて――]
(3) 2019/07/13(Sat) 01時半頃
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[知るはずもない。
頼んでもいなければ、自覚もないのだ。
社におわす神様に近づき過ぎたせいで神様を脅かしていたなどと。
その身に神宿す、緋色の花嫁を探していたなどと。
それがきっかけなのか、それとも自ら連れて行ってくれなどと言ったからなのか、明確にはわからない。
だが、如何せん、そう、目立ちすぎたのではないかと、思う。]
「此処におるよぉ」
[ 時間の概念さえも曖昧で。
その中で、掌に残る連れ添った伴侶の掌の感触
それはきっと家族揃って山を訪れた時
戻らない幸せの記憶 ]
「………じいじは、此処にいるよぉ」
[ 瞳を皺に埋もれさせつつ、ちいさく手を振った
ちゃあんと見てるから。
君が神様に拐かされぬよう
じいじがちゃあんと見守るから
……だから。
たぁんと遊んでおいで? ]
あの子がほしい
あの子じゃ分からん
その子が欲しい
その子じゃ分からん
[ ただ、健やかに育つ君
芙蓉の花が花開くのを見守れればそれで良い **]
これは夢や。
誰かの怖い、悪い夢…
せやから、もうええよ。もう覚めたらええんよ……
[そして夢の登場人物は、夢が終われば消えてしまう。
それでいい。少女は思う。早く消えてしまいたい。消えて、嫌いな自分を消してしまいたいと思った。
止まない雨がないように、覚めない夢もきっとない。
…ほんとうにないのだろうか。夢で栄華を極めたという邯鄲も、覚めなければそれが彼の一生だったのかもしれない。]
せやったら…
やっぱり紫陽花がええな…
[彼は愛でてくれるだろうか。()
夢のように咲く紫陽花を、そうやって、毎年足を止めて見つめてくれるだろうか。ああ…あの紫陽花がいい。]
坊ちゃんも夢を見るやろか…
蝶になって…あの紫陽花を舞う夢…毎年…毎年…… **
――社を離れ――
[山奥への道を進むうち、紫陽花はその身に花を湛えきれず、はらはらと落として道を埋めるようになっていた。
そのうちのひとつを、確かめるように拾おうとして]
……な、
[指先がすぅと透き通っているのに、気付いた。
だが、気付いたところで止める術など持たない。
ああ、本当に宣言通り迎えが来たのかと思うだけだ。
叫べと言われたが、叫んだところで定吉が来る頃には、事を伝える口を持たないだろう。
なら、せめて。
何も言わずにこの身を委ねるつもりだった、が。]
[最後の抵抗とでも言うように ぶわり と濃密な藤の花の香りが、風に乗って流れていった**]
ねぇんねん、ころりよ
おころりよ
坊やは良い子だ、ねんねしな
[ ゆっくり、ゆっくり歌を唄う
その手は誰かの頭を撫で。
まるで怖い夢を見た誰かを護るように ]
[ ―――……今度こそ寄り添えるだろうか?
翁が「大人」として見ていたが故に
その内心を思う事も無かった少女に ]
……日向、おるのかい?
[何処からか声が聞こえた気がして
そっと声を放る
声が聞こえるという事は、そうか、きっとあの子も――…。
自分は、良い。
老い先短い身だ。それにこうなる事は願いでもあった
…だが、まだまだ此れから日向を歩いて行けるであろう子が神様の傍に来るのはひどく忍びなくて ]
日向や。
すまんかったのぉ
ワシには、おまえさんのおとうとおかん。
見つける事は出来んかったよ
[ 聞こえてなくても良い。
ただ何時かの心の叫びに向かって訥々と話す
その口調には苦いものが混じって。
町で診療所を営む息子夫婦に頼んで、紀夫婦を見なかったか聞いてみたりもした
…けれども、紀夫婦の事情は分からなくて。
少女を落胆させるだけだ、と告げる事も無かった ]
日向はえらくしっかりしておったから。
甘えておったのかもしれんな
子守りをして、奉公に出て…
よく頑張ったのぉ。
[ 手を伸ばして小さな頭を撫でようと
…が、このまま手を伸ばして良いものか
立ち去る間際漏れ聞こえた言葉が思い留まらせる
日向が限界を叫ぶまでは
その内心に全く気付かなかった翁だ ]
……日向が苦しいと思った事
ワシにも教えてくれんか
[ 代わりに困った風に笑いかけた
声が届くかさえ分からぬというのに** ]
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渡る――?
……ああ。 消えとるんやなくて、別のどこかへ行ったんか。
[なるほどと、頷いて]
まあ……渡った先がいいとこなら、そうかもなあ。
暑くも寒くもなくて、病気もせんで。 美味しいものたくさんあって、お金にも困らんで。
そんな極楽みたいなとこなら、 なんもでけへん朝みたいなんには、けっこう幸せかもしらんね。
[ただ、と]
(15) 2019/07/13(Sat) 18時半頃
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――でも、みんながってわけには、きっといかんよ。
だって、たとえばやけど。 ひとりをふたりが好いたなら、片方しか幸せになれへんし。
[全員が幸せだなんてことは、きっと無理だ。だけれど]
せやけど、ゆうちゃんがそうしたいならな。朝は手伝うわ。
[言って、くすりと]
約束したもんなぁ――帰ったら、ゆうちゃんのお手伝いするて。
[漂う藤の香には気付かず、姉の腕のなかで微笑みを浮かべていた*]
(16) 2019/07/13(Sat) 18時半頃
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ええんです。もう…()
[それは芙蓉の祖父の声だっただろう()。
彼のやさしい声に触れて、少女の心は痛んだ。両親の消息を聞き()、少女は自嘲気味な笑みを漏らす。こんな娘に誰が会いたかろうか。娘はどのような顔で会えばいいのか。そうだ。わからなくて良いのだ。少女の心は痛む。けれど少女は偽る。]
沼太郎はん…
おじいちゃん…だいじょうぶやから。
もうすぐ、こんな悪い夢は終わります…心配せんで……
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――、……、ん。
[姉の腕のなか、姉の匂いに包まれていた、けれど]
……何の匂いや?
[すん、と。鼻をひくつかせ]
これは……藤、かな? ああ、藤いうたら、藤屋の兄さんとか……、
ちょいと怖いけど、悪い人やあらへんよね。 いま、無事なんかは、判らへんけど。
[幾らか記憶にかかることがあったので、名前を出してみたけれど]
(20) 2019/07/13(Sat) 22時頃
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――ゆうちゃん?
なんや……調子、ようないんか?
[それが、藤の匂いがしてからとまでは、判らねど(>>14)]
(21) 2019/07/13(Sat) 23時半頃
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なんや、甘い匂い……?
[ふるりと、首を振って]
……水、汲んでこよか? お水飲んで、顔洗ったら、きっとようなるよ。
[姉の様子を心配して、そう、問うた]
(22) 2019/07/13(Sat) 23時半頃
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[姉の助けがあるとはいえ、慣れぬ山道はいささか以上に辛く。 社に到着したころには、肩で息をするくらいであったけれども。
一緒にいると約束したし、一緒におらんとあかんと、姉も言ったから。 どうにかこうにか、ここまで――紫陽花に包まれた社まで、辿り着いた]
――いまの声は、……飴司の兄さんか。
[前に踏み出す姉>>28に、訊ねる]
……どないするの?
[姉が社に来た目的がなんなのかも、判らないけれど]
(31) 2019/07/14(Sun) 18時半頃
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……ま、多分、そうなんやろな。 朝かて、身体強くなれって、何度祈ったか判らんし……、
[姉の言葉に、応じるでもなく、呟いて]
…………?
[定吉が紫陽花を味見したことがある、という話は聞いたが。 今ここで口に出すには、なんだか脈絡のないように思えた。 食べられた紫陽花の恨みとか、そういうものだろうか?
小首を傾げながら、姉がどうするつもりなのかと、様子を窺う*]
(32) 2019/07/14(Sun) 18時半頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2019/07/14(Sun) 19時頃
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[――ゆうちゃんは、どうするつもりなのだろう。
怪訝に思いながら、定吉の言葉にともかく応じる]
――何かあったんかって、何いうてるんよ。 人が消えたりしてるんに、何かあったも何もないやろ。
[尋ねる定吉>>34に、とうに何かあっただろうと、誤魔化して。 もっとも、どうしてこの社まで上がってきたのか、姉の意図は知らないけれど]
(37) 2019/07/14(Sun) 21時頃
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朧、いうと……藤屋の兄さんか。
[これまた、どうしてここ>>36で名前が出るのだろう? 首を傾げつつ、ともかく、姉から離れないよう、その歩に合わせて進んで]
ちょいと前に会うたけど……、 ……なんや、藤屋の兄さんが、これの原因なん?
[そう、定吉に訊ねる。 彼を探すという話だけ聞けば、そういう反応でいいはず。 姉が原因と知っている今では、自然にできたかどうか、判らないけど]
(38) 2019/07/14(Sun) 21時頃
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