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【人】 さすらい人 ヤニク[燃え盛る焔蛇が、片足を絡める] (2) 2013/06/19(Wed) 01時頃 |
【人】 さすらい人 ヤニク…あぁ、……ぁ……。 (7) 2013/06/19(Wed) 01時半頃 |
【人】 さすらい人 ヤニク[立ち上がれない] (16) 2013/06/19(Wed) 01時半頃 |
[其処に横たわった彼女の身体。
隣にイアンが横たえられ、彼の死に瀕した息遣いは
もう彼女には聞こえない。
彼女の魂は、其処にはないのだから。
生贄にされた彼女の身体は、
もう暫くすればおそらく霧散する。
其処に、遺体は残らない。
彼女が羽織っていたローブだけが、残るのだろう。]
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― 同族に向けて ―
…ホレーショ、さん。
[薄れ行く意識の中で三人の名前を呼んだ後、彼が自分の名前を呼んだような気がした。
恐らく、ヴェラは約束通りに自分を糧にしようとする筈。
此処に来るまでの自分なら、迷うことなくそれを望んでいた。
けれど今は、ヴェラと比べればほんの一時を過ごしただけに過ぎない同族の方へと意識は向かう。
距離が離れたホレーショーの右手に宿る事は叶わないか。
それでも。
自分は此処だ、とヴェラには聞こえない声で彼を呼ぶ。]
― 森の奥・ヴェラと ―
[名前を呼びながら、脳裏に彼らの顔を思い浮かべた。
目は霞み、雷の衝撃で麻痺した身体は自力で動かす事はもう叶わない。
混濁していく意識の所為で痛みはあまりなかったが、背中にヴェラの感触をうっすらと感じていた。
―あぁ、懐かしいな。
淡く口元だけに笑みを浮かべる。
魔物になってからは、自分からヴェラに触れる事は無意識に減らしていたように思う。
それを彼は気付いていたかどうか。
死んだらもう味わえない感触を忘れないように頭に刻み込む。
まだ糧にしようとしないのを少しだけ不思議に思いながら、少しは哀しんでくれているのだろうかと考えていた。]
[約束を守る、というヴェラの言葉に同族の気配を探そうとした。
―彼はソフィアと一緒にいると言っていたけれど、近付く気配はしていた。
まだ間に合わないか。
自分の身体がツェツィーリヤの隣、地面に横たえられる。
人の声で彼の名前を呼びたくなるのをぐっと我慢した。
ヴェラはホレーショーが魔物だとまだ気付いていない筈だから。
これ以上、足手まといになるわけにはいかない。
けれど、自分に残された時間は残り僅かで。
それを察したらしいヴェラの右手が翳される。
あの時は自分達がこうなるのはもっとずっと後だと思っていて。
ヴェラ達以外にその右手に宿りたいと願う人が出来るなんて想像もしていなかった。]
[
その内に自分の肉体は霧散するのだろうか。
下級の魔物に食われるなんて癪だから、そちらの方がましだと思いながら。
魂を失った肉体は、此処にまだ辿り着かぬ彼にとってはもう無価値か。
ヴェラが『死神の指先』の存在に気付く。
墓を作る代わりに拝借したそれを、ヴェスパタインは許してくれるだろうか。]
―そうだよ。
[不意に掛けられた問いかけに、ペンダントの事だと察して答えたけれど、恐らく彼の耳には届いていないだろう。
自分も弟に何度か話し掛けたけど、答えは聞こえてこなかったから。
或いは拒否されていたのかもしれないけれど。
血の匂いに魅かれてやって来た下級の魔物の気配。
―あぁ、お前達なんかお呼びじゃない。]
[
自分の右手に呼び掛ける言葉には、両腰に手を当てているような気分で彼に返す。]
―いいけど。
俺を糧にしたんだから、少しでも長生きしてよ。
[出来たら違う人が良かったんだけど、なんて。
ヴェラが聞いたら怒るだろうか。
同族に生きながらえて欲しいと思うし、彼にも同じようにそう思う。
―それは自分が彼らと共にいられなかったのと同じで、両立し得ない願い。
同様に彼の右手に宿ったツェツィーリヤは今、何を思っているのだろうか。
やがて狼の姿になったヴェラと共に、森の奥を後にした。**]
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【人】 さすらい人 ヤニク……アホか。 (36) 2013/06/19(Wed) 22時半頃 |
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― 広場→森の奥 ―
[
その相手がソフィアだとは当然分からない。
全てが終わったとヴェラは思っているようで、そっと安堵する。
―大丈夫、まだばれていない。
…一気にやると、きついよな。
まだ魔物になって間もない頃。血に酔ったように派手に糧を求めた時の事を思い出す。
あの後は身体が熱くて堪らなくて。
けれどもっと、と暴れる本能を鎮める為に…近くにあった湖に入水した。
魔物姿の自分が纏っていた色は紅。血の色だ。
頭から血を被ったような有様だったから、周囲の水が赤く染まったのを見て、一気に冷静になったのを思い出した。]
[不意にヴェラは何かの気配を察知する。
それはまだ姿を見た事のなかった同族の気配。
―向かっているのは、自分達の躯が残る場所。
其処に彼の求める魂…力の根源はもうない。
迷うことなく其方に引き返すヴェラを制止したくとも。
言葉を伝えるすべがないから、進路はそのままに。*]
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― 森の奥 ―
[
長い舌で下級の魔物を捕らえ、喰らっている。
―自分の魂を取り込み損ねたからか。
乾きはまだ収まっていそうにない。
―あぁ、僅かな時間さえも稼げなかった。
自分は全然上手くやれなかったのだ。
―あぁ、自分の想像した最悪の事態だ。
魔法使いの右手に宿された自分には何も為せず、行く末を見守るのみ。*]
―…。
[三人一緒か、と。
ヴェラが森の奥へと向かう道すがら、耳に届いた彼の声。
ヴェラの右手には、当然、自分が糧として取り込んだヴェスパタインの魂も取りこまれている。
―彼は今、何を思っているのか。
確かに感じるその存在に触れるのは怖くて…自分は目を背けていた。]
[そして、あれ程言葉を交わしたいと願った魂の存在を同じ右手の中に感じていても。
ヴェスパタインと同じく、まだ向き合えそうにない。*]
[感情を不要だと彼女が思うのは。
彼女が抱いた躊躇いと迷いと
喪失感の所為だ。
感情がなければ、其れを感じることは
二度とないはずだと。
彼女はそう思っていたのだから。]
[昔話には、続きがある。
そう、彼女の左目が光を失ってからの話。]
[彼女は代償によって、見える世界が狭くなった。
相棒は、彼女の目となることを望んだ。
音で状況を見ることに、彼女が馴れるまでの間
彼女を助けた。
尤も、彼女は必要以上に相棒を頼ることはなかったが。
彼女の努力によって、彼女は目を取り戻す。
音という、新たな目だ。]
[初めは簡単な要請からこなして行った。
そして、段々と元のような要請を
相棒と二人でこなすようになる。
そして。
――あの日も、雨が降っていた。]
[その要請を受けた日。
この村の雨とは違う、通常の雨が降っていた。
雨音が彼女にとって問題になることはない。
初めは、問題なく攻撃を仕掛けていた。
彼女が遠距離から狙い、相棒が切り掛かる。
丁度、ホレーショーと共闘した時と同じだ。
二人は、問題なく倒せると思っていた。
追い詰められた魔物が、攻撃パターンを変えるまでは。]
[突然の咆哮。
音の攻撃。
その衝撃波で、彼女と相棒は吹き飛んだ。
素早く体制を整えた相棒が、見た物は。
彼女へと飛ぶ、魔物と
音の攻撃によって、『見えなく』なった彼女の姿。]
[相棒は、雷の姿となり
魔物と彼女の間へと飛び込んだ。
彼女が受けるはずだった攻撃が直撃し、
相棒は致命傷を負った。
己の所為で彼女が代償を負い
その為に危ない目に合うなど、
相棒には耐えられなかったのだ。
それ以前に、彼女の為ならば死も厭わなかった。
魔法使いである前に、相棒、だったから。]
[しかし、彼女は再び相棒を救済しようとした。
相棒は最期の力を振り絞り、叫んだ。
生贄にしろ
と。
彼女が再び救済をすれば
また代償によって何を失うのか分からなかったからだ。
その叫びに、彼女は涙を零した。
綺麗な、涙だった。
そして。
彼女は相棒を『生贄』にし
強力な生贄魔法をもって魔物を倒した。]
[相棒の肉体は消え去った。
残されたローブを抱き締め、彼女は泣いた。
相棒の名を、叫びながら。
雨に濡れた彼女の髪が、
乱れていたことを私は今でも覚えている。]
[彼女の、相棒の名はセシル。
――……私の、名だ。]
[それから彼女は、残された私のローブを羽織り
何事もなかったように、魔法使いを続けた。
あれから何年が経ったか。
私は彼女の右腕の中で、彼女を見守っていた。]
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