人狼議事


213 舞鶴草の村

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【人】 座敷守 亀吉

[少年の言葉に、いつぞや聞いた言葉を思い出す。悪も正義もその人の立場によって変わる、だったか。…自分のも外から見た考えに過ぎないな、なんて思いながら、けらけらと笑う少年を見つめる。
鼠の好意を受け取らなかった、という言葉から察するに贈られた財宝を返しにでも行ったのだろうか。何処か遠くを見つめる少年に、少しさみしさを感じた。
参区の嫌な思い出について触れられれば、言葉に詰まる。嫌な思い出がある、と伝えればそれ以上踏み込んでは来ないと思ったが浅はかな考えだったようだ。邪気の無い真っ直ぐな目で見つめてくる少年に対して、少し目を逸らし答えた。]

…この髪色、目立つでしょ。武家や公家の人は嫌いだからね、こういうの。

[言い終わると、にこりと一つ微笑む。そしてもう一つの理由は言わずに口を噤む……つもりだった。恐らく相当気が滅入っていて、且つ少年の放つ無邪気な視線で安心してしまったのだろう。]

……あと、母だった人がいる。

[笑顔と共に何故かこの言葉が滑り落ちてしまった。気まずさからもう一度目を逸らす。
ところで僕は何故そんなに母に会いたく無いのだろうか。ただの、商品としての母に、何の思い入れも……。]

(5) 2015/01/26(Mon) 09時半頃

 ― 回想 ・ 失くし物は何だったか ―

[ “鼠小僧” の唄は、其れは其れは評判が良い。
往来で三味線を構えれば、誰かに尋ねるまでもなく、次から次へ 耳に飛び込んでくる噂。
次は伍区だ、今度は陸区だ、遂には人が盗まれた、だと。]

 此処まで大事になっちまっちゃあ、何が本当で何が噂か分かりゃしねえ。

[終いにはとんでもない美丈夫だとか、実は小僧でなくて女だとか 勝手に足が生えて立ち去って行く噂を聞き流しながら、街を訪れてから増えるばかりの日銭を集める。

成る程、“義賊” と言うならば、自身が受けるこの恩恵も、鼠小僧の施しの内に入るのだろうかと 複雑げに眉を寄せて。
――否、“彼” を信じるならば、自分は “盗まれた” 側なのだろうけれど。]


 結局 何が何やら、はっきりしない侭なのだけは頂けねえ。

[陸区へ引っ込む道すがら、手慰みに懐から取り出したのは 鼈甲仕立ての小さな櫛。
盗まれる物と云えば此れくらいだと いつぞやの少年との会話を思い出し。
興味を失っては再び、袂へ落とし込む。
そうして思考は、前日会話した異国の女とのものへと。]

 万に一つ、声だったとして。
 盗むなら盗むで、しゃっきり全部持ってけってんだ。

 ……まあ、どうせ杞憂かね。

[今日は随分、喉の調子は良いのだから。
あれも一時的な物だっただろうと――もしくは彼女がくれた砂糖菓子のお陰かしらと、潤った懐に浮いた思考で 適当な物を考えて。
すっかり慣れ親しんだ廃寺へ辿り着けば、重い荷物を降ろして ふう と息をついた。]


 ― 回想 ・ 廃寺にて ―

 ……ん。

[異変に気付くのに、そう時間は掛からなかったか。
随分と軽い袖を持ち上げて、過ぎった嫌な予感を振り払いながら ひっくり返した袂は、 けれど空だった。]

 ……ない、?

[肌身離さず持ち歩いていた筈の 件の櫛が――何処にも、無い。
“鼠小僧” と、記憶に新しいその名前を浮かべては、すぐに払い去る。
つい先まで、手元に有ったのだ。
ならば何処かへ落として来たに違い無い。]

 ……何やってんだ、あたしは。
 あれが無いと――…

[だんだんと速さを増して鳴る心の臓を、胸の上から押さえ付けて。動揺に乱れた言葉と共に脳裏に過ったのは、

 酷く酷く、懐かしい記憶。]


 
  “――あんたはいっとう強い子だから”
  “――きっと独りでも やっていけるだろうけれど。”

[掟を破って群れを終われた、少女の頃。

旅支度を終えて、人の気配に背を向けた時。聞こえたのは、一番の古株の姐さんの声だった。
それに自分は、何と返したのだったか。]

  『そうだよ、何も困りゃあしない』

[と、・・・大方そんなところ。

掟を破ったのは、本意で無かったとは云え。
寂しいとも、嫌だとも、口にしたところでどうにかなるものではないと、理解していたから。
其れを思い知るくらいなら、言葉にしない方が良い。]


 
  “――あたしだと思って、持って行きなよ。”

[手渡された小さな櫛には、まだ姐さんの体温が残っていた。
其れを彼女が大切にしていたのも知っていた。
そして自分は、]

  『こんなもん、欲しくもない』

[――と。
天邪鬼な言葉を其れだけ伝えて、背を向けた筈。

指先から伝う誰かの温度は、誰かの思いの篭った品は、嬉しくて、それから寂しくて、涙が出そうな程だったけれど。
そんな言葉でさえ、口にしてしまったならば。
恋しくて切なくて、堪らなくなってしまうではないか。

――そう、思っていたつもりだった。] 


 ……欲しかったよ。

[一言一句違わず、鮮明に耳の奥を走った記憶に 空っぽの袖を握って、ぼろりと言葉を零す。]

  “――体にゃ気を付けるんだよ。”

[向けた背中に掛けられた言葉には、返事もせずまま歩き出していたのだっけ。あの時伝えるべき言葉は、其れこそ 山程あったろうに。]

 …あたしは、

[暖かくて優しい姐さんが、羨ましくて好きで堪らなかった。
綺麗で思いの篭った櫛が欲しくて、嬉しくて、堪らなかった。
口にしようとした言葉は、全て。喉に詰まって飲み下される。]

 …忘れてた。
 そりゃあ、忘れてたんだ。
 使おうともしなかったから。

[素直で綺麗な感情も 言葉も、全てあの日に置いてきた。そんなもの、無くても大丈夫だと思っていた。
自分には 唄が有るのだから。]


 だけどさ、

[――唄だけじゃあ伝え切れない言葉など、数え切れない程ある。
どんなに心を込めて紡いだところで、音に乗せるその旋律は、正しく “自分の言葉” には成り得ないのだから。]

 返しなよ、鼠小僧。
 そりゃあさ、あたしンだ。

 心だけじゃねえ。
 気持ちだって、言葉だって。
 あたしの言葉はぜんぶぜんぶ、あたしンだよ…!

[宵の闇だって、はなから何も映さない視界では 恐れるものなんて無い。
軋みを上げる扉を開いて、来た道を再び辿ろうと。

今はまだ、盗まれた物なんて―― “綺麗な言葉” なんて、二の次。
おざなりに草履を足に引っ掛けて、酷く明るい月の下へ、飛び出して行っただろう。**]


メモを貼った。


ー回想 伍区ー

[幽霊とかそう言う類のもんは、夜にしか出れねぇもんだと思ったが…そんなことはないらしいな。お天道様が昇ってても歩けるし。
…まあ、相変わらず人には触れねぇし全く気付かれねぇが…。]

…一番困るのは、酒が飲めねぇことなんだよなぁ…。

[こいつが返ってくる代償としちゃ…大したこと…うーん、ねぇのかこれは…。
まあでも、いいか。なんであれ、忘れちゃいけねぇ事をちゃあんと思い出せたんだ。禁酒だって…やってやらぁ。]

昼でも夜でも歩けはするが〜♪
酒は飲めねぇ残念幽霊〜っと♪


【人】 座敷守 亀吉

……さあね。

[母に会いたく無いのか、という問いに言葉を逸らす。今更会ったから何だという話。僕が母に思い入れが無いのと同じように、母も思い入れなどないだろう。それならば会っても会わなくても変わらないはずなのに。

親に会いたくない子供なんて、という言葉を言う少年をじっと見つめる。…そうだね、と呟くと言葉を続けた。]

君の言う通りかもしれないね。正直なところ、特に思い出も思い入れもないんだ。…だから会っても会わなくても何も変わらない。…でもそうだなあ…。どんな暮らしをしてるのかくらいは見て、来ようかな。

[それも、母だからというより身請けされた遊女の様子を見るといった意味合いだが。それでも、少年の言葉が少し前に進ませたようであった。
僕は少年に別れと礼を告げると、参区の方向へ少しずつ足を向けたが、少年は引き止めたりしただろうか。引きとめられたなら振り返り言葉を返すだろう。]

(21) 2015/01/27(Tue) 02時半頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/01/27(Tue) 02時半頃


【人】 座敷守 亀吉

ー現在 参区入り口ー

…来ちゃったなあ…

[大きな屋敷の立ち並ぶ参区。…ここには母の身請け先含め、常連客やら身請け遊女やらがたくさんいる。尤も参区内で彼らとの接触は避けるべきとされているが。

参区内に入れば、忽ち好奇の目に晒される。見られても何も減りはしないので構わぬと言いたげに真っ直ぐ歩いて行く。…一度も訪れたことはなかったが、母の身請け先の場所を僕は知っているかのようだ。

…ああ、何だか嫌な予感がする。

母とは親子らしい思い出は何一つなかった。何一つ。…本当に?

鎖から解放されたように遊郭から出て行った、あの日。母は一度も僕を見なかった。…本当に?

母のいるはずの場所へ近づくにつれ、自然と自分の手が袂へ伸びる。…ここに、"何か"があった? 言い様のない違和感に襲われながらも、僕は真っ直ぐ歩き続けた。]

(22) 2015/01/27(Tue) 02時半頃

 ― 陸区 → 伍区 ―

[気配や 雰囲気や 異変や。
日頃から、そういったものを感じ取る力は優れている方であったけれど。

常と違うのは、世界の方か 自分の方か。
どの道今は 其れにも気付く事はない。
見えぬ視界を補おうと膝を着いては じりりじりりと、失くし物を探すのみ。]

 ……盗まれなくとも、こうして失くしてんだから 世話ぁないわな。

[自嘲めいてぽつりと落とした言葉は 常より覇気を潜める。
件の櫛は、決して盗まれた訳ではない。
つい先まで手元に有って、そしてただ 自身の慢心で失いかけただけ。]


 …にしても 悪趣味だね、本当に。

[ゆっくりゆっくり、一歩一歩 地を探りながら。
目に見える財には目も呉れず もっともっと深い場所を攫って行った “男” へと、意識は逸れた。

顔も、真の名すらも知らぬ “鼠小僧” が、噂の大泥棒が。こんな小娘の言葉ひとつ盗んで去って行くなんて、可笑しな話にも程が有る。
其れは 宝とも言える物を疎かにする自分への警告か。
若しくは “彼” 自身が、それを持たぬ故の窃盗か。]

 …どのみち、遣り辛いったら堪んねえ。

[前者だとすれば、はた迷惑なお節介だと鼻を鳴らしながらも ぐうとも反論できない。
――もしも、後者だとすれば。]

 …さて。
 天下の鼠小僧様にも、足りないモンはあるのかね。

[ひとり唸ってみたところで、それに対する答えが期待できる筈もなかった。
そも、自身の勝手な推論だって、正しいかどうかなんて理解ったものじゃあない。
喩えば他の理由があると、そう言われて仕舞えば 其れで終わりの話。]


[そうして じりじりと身を進める内に、ぞんざいに髪の隙間に差し込んだ異国の髪飾りが、つ と滑り落ちては――、]

 ……ああ、でも。

[髪を離れる前に、それだけはと手のひらで受け止めた。
装飾品になど縁が無かったから、酷く不格好だろうけれど 耳の上へと留め直す。]

 ちゃあんと言葉を伝えなきゃいけないんは、姐さんにだけじゃあない、か。

[この髪飾りの持ち主だった彼女にも、それからこの村へ来て、其れなりに言葉を交わした誰にも彼にも。
上手く言葉を伝えられなかったのは、きっと “盗まれたから” だけじゃあ、無い。

“鼠小僧” の思惑が、そんな自身の心の奥底まで及んでいたかなど 知る由もないけれど。
あんたにゃ敵う気がしないね と、険の取れた笑い混じりに独りごちて。]


[どうにも浮世離れしたこの場所では、時間感覚さえ希薄になっただろうか。
そのまましばらく、人の目が無いのを良いことに 地べたを這って、落し物を探していただろう。

――どこか遠くで聞こえる時計の針の音は、右回りか 左回りか。はたまた――只の幻か。]**


メモを貼った。


………あぁ。

[暇だぜ。とんでもなく。
仕事をやめてからやってたことは、酒を飲むか酒を飲みながら誰かと話すか酒を飲むかだからな…そりゃ酒を取られたらどうしようもねぇ。酔っ払いがしらふになったらただのおっさんだ。
つまり、今ここで誰にも触れなく気付かれないのをいいことに、勝手に団子屋の椅子に座ってたりする俺ぁただのおっさんってわけだ。]


…なーんか酒の代わりになる飲みモンねぇかなぁ…。


【人】 座敷守 亀吉

[確かこの辺だったはず…なんて思いながら街を歩く。尤も、母の顔すら朧げで、あったとしてもわからないだろう。けれど、近づけば近づくほど、喪失感が増していく。…絶対に忘れてはならない何かを忘れているようなのだ。]

………赤い、守り袋…?

[ふと自分の呟きに驚き、足を止める。赤い守り袋、それは今手を伸ばした袂の中に入っていたものなのだろうか。自分の意識とは別に口が勝手に動き出す。]

…母が、僕にくれた唯一の贈り物。…ああ、そうだ。泣く僕の手を引いて歩いたあの人は……母だったのか。

[あの守り袋を渡された時に言われた一言はまだ思い出せないが、あれは確かに僕にとっての宝物だ。唯一の母との繋がりだ。…どうやら母をただの商品とは見ていなかったらしい自分に苦笑を漏らし、春松の言うとおりだったとあの少年の姿を思い浮かべる。

…ふと、目の前を赤い着物を着た女性が通る。



何だか懐かしくて、泣きそうになった。]

(37) 2015/01/27(Tue) 22時頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/01/27(Tue) 22時頃


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