3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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――校長室――
ところで、ピッパはこれからどうするの? 私はミッシェルに連絡取って、合流するつもりだけど……。
[三度、空の上 "蒼" が瞬く]
(1) 2010/03/04(Thu) 01時頃
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――???――
…………。 ……。 [モノクロームの世界。 いつもと違うのはそこが校舎内ではなくて、屋外の伝説の木が見える場所だということ。
少女の視線の先には問題児クラスの担任とつなぎを着た用務員の姿。二人は一見接点のなさそうな、でも不思議としっくりと来る組み合わせに見えたのは何故だろう]
――あの二人、何を見ているのかな。
「なんだか木の下で…… 微妙に重なってるような影が見える気 がするんですけど、気のせいかしら」
(5) 2010/03/04(Thu) 01時半頃
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木の下には二人の男子の姿があって。
「――……えーっと、まぁ、いいことじゃないですかね」
二人の唇は重ねられていて。
「生徒たちも、あの木の下ではだいぶ、 ……あんな風らしいですぜ」 「傍に、居る……」 誰かへ向けられた睦言が紡がれて。
「ただ……」
『セシルの為に、傍に居れるなら、死んでもいい』 "濃紺" が胸の裡で囁けば
(9) 2010/03/04(Thu) 01時半頃
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――ひっ。――少女の喉から引き攣ったような、小さな叫びが零れる。
その一瞬、振り返ったグロリアの視線と少女の視線が交錯する。 グロリアの色は "赤" ではなかった……でも、今はもう、そんなことはどうでも良くて
……。 …………。
[乾いた音を立てて "蒼" が砕けた]
(10) 2010/03/04(Thu) 01時半頃
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――校長室――
[黒い花が、ついに少女の幼い顔にも大輪の花を咲かせていたことを立ち去るピッパは気付いただろうか]
あはは、は。そっか、そういうことなんだ。
["蒼" は砕け、少女の口から虚ろな笑いが零れる。 小柄な身体はふらりふらりと揺れながら校長室を後にした]
(23) 2010/03/04(Thu) 01時半頃
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[黒い花がふらふらと闇の中を歩めば 赤い羽を持つ蝶たちが花の匂いに誘われて 一羽また一羽とどこからか現れ、少女と道行を共にする。
異相からはらはらと零れる涙は 黒い花びらになって ふわりと宙に舞い上がる
そうして虚ろな笑みを湛えたまま、少女は昏い闇の中へと消えた**]
―― →???――
(32) 2010/03/04(Thu) 02時頃
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[誰が来た気配
それが分かったのは、闇が動いたから
痛みの世界から、何も感じない世界、いや痛みは麻痺してるだけ
悲しい気配が幽かに感じ]
ケイト・グリフィズ、泣いているのか?
[問うだけで何も出来ない自分の無力さが一番の苦痛
狂気で自分を保ても、崩れそうになる
直接苦痛より耐えられぬ苦痛]
五感が欲しいぜ。
[それは願い]
孤独は嫌だ。
[それは恐れ]
(温もりが欲しいのは自分自身も同じ)
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――南棟1F 廊下――
[校長室を出れば、蠢く何かが廊下を這っていた。 ぬちゃりと音を立て、鎌首を擡げた何かが顔先を掠め、頬にぬめりとした体液が付く。 自らを絡めとろうとゆっくりと忍び寄る蔦を、虚ろな目で眺めるが、意に介すこともない。
そして闇の息衝くグラウンドへと彷徨い出た *小凶* ]
(166) 2010/03/04(Thu) 14時半頃
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――グラウンド――
[南東玄関を出た瞬間、上方から数本の蔦が降り注いで小柄な身体が絡め取られる。 反射的に蔦の落ちてきた方を見遣るが、反応はそれだけで特に抵抗することもない]
ん、……。 ……ぅん は、あぁ。
[頚部に絡みついた蔦が頤から耳の周りを這えば、小さな耳朶はほんのりと紅を増す。別の蔦が黒い花の咲いた手に絡みつき、細い手指を愛撫する]
(179) 2010/03/04(Thu) 15時頃
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[異形の静かな、それでいて執拗な責めに少女は呼吸を乱し、吐息を熱くする]
――……私が、ほしいの……?
[問いに応えるかのように蔦が項から背中へと滑り降りる。 鎖骨を舐めるように這い回るそれが、服の中へ忍び込むのを潤んだ瞳で見つめて]
求めてくれるなら、全部、……あげる、よ。 [虚ろだった異相が淫らに色づき、全身から香気が立ち上る。 やがて蔦の責めは激しいものとなり、匂いに呼ばれた赤い蝶たちが少女の身体に群がった]
(180) 2010/03/04(Thu) 15時頃
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――グラウンド――
――っ ――――っ ……ん う、あっ。
[小さな身体は何度目かの絶頂を迎え、びくりと震えた。
求めていた手ではないけれど、愛しいあの人ではなかったけれど。 寂しい気持ちを、満たされない虚ろを代わりに満たしてくれるのなら。
脳裏にちらりと隻眼の男の顔が浮かんだが、続けて打ち寄せる快楽の波に掻き消され] お願い。……忘れさせて、何もかも……――。
[砕けた蒼から涙がこぼれた]
(203) 2010/03/04(Thu) 17時半頃
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――グラウンド――
[忘れさせてほしい――少女の願いを受けたのか、陽根の形を模した一際大きな蔦がぬるりと少女の前に勃ちあがり、何かを求めるようにふるふると揺れる]
――……ぇあ、何……。 ……私の中に、入り、たいの?
[触れられ這われ擦られて――それだけでこんなに気持ちが良いのなら。 これを受け入れることで、苦しみを悲しみを全て塗りつぶせるのなら]
――……いいよ。おいで。
[愛おしそうに口付ければ、蔦は歓喜に打ち震える。 花の香りに導かれて群れ集う赤い蝶はその数を増し、乱舞する相は赤い渦巻きと見紛うばかり]
(224) 2010/03/04(Thu) 19時頃
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[闇は新たな獲物を見つけ、失せたのか
体に、精神に残る傷の痛みが感じるのみ
解放される事を信じるヘクターに伝わる気配は悲嘆]
おいおい、それなら俺と代われ。
あがけ、バカヤロウ。
(俺はまだ生きたかった)
[遠い記憶
駄々をこねる子
30分遅れの出発
服を引っ張って叫ぶ子
目の前から消える両親]
[助かるって信じるんだ
ダメだよ信じられないよ
医者が伝える言葉]
巻き込んで、間に合わない。
信じるんだ、自分と皆を信じるんだ。
繰り返さないために今の俺がいる。
[ヘクターは信じて待っている]
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――グラウンド――
あっ、あ…… うぁ ああぁ ああ!
[群がる触手たちが少女の花を一斉にざらりと舐める感覚に、一際大きな嬌声が喉を突く。あまりの快感に目の前が白く発光し、それだけで絶頂に達した]
も、……もっと ……っ! ――もっと!
[異相はどろりと蕩け だらしなく開いた唇からは涎がこぼれる。 投げ出された手足は、肉体の悦びと共にびくりびくりと揺れる]
(――これで、もう、忘れられる、よね?)
[僅かに残った理性が呟いた。 そして少女の裡を蹂躙しようと触手が ずぶり、と侵入した]
(240) 2010/03/04(Thu) 19時半頃
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(誰が言おうと、受けとめる、守る、それだけが俺に出来る事)
――もぅ
……いいよ……――。
今は
疲れ た……。
[今は、動きたくなかった**]
[「いかなちゃ」ケイトの声
駆けだした靴音は唐突に消える
その音はヘクターに【はっきり】聞こえた]
また間に合わない。
[自分がどうなってるのかも分からない
ヘクターは反射的に動いた
どこかへ]
もう間に合わないのは嫌だ!!
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――グラウンド――
――……。……ん、ぅ。
[気怠げな表情で首を巡らせば、小さな身体はグラウンドに打ち捨てらていて。 快楽に身を任せているうちに、どうやら意識を手放してしまったらしい。
少女を蹂躙し尽くした触手は既に何処かに消えていて。 あれは現実だったのかと下腹に触れれば、どろりとした粘液が触れた指を濡らした]
まだ、足りないの、かな。
[忘れさせてと願ったのに――あの人を慕う気持ちは残ったままで それなのに、胸の奥にはぽかりと大きな穴が開いていて]
――……どうすれば、いいんだろう……。
[座り込む少女の前を赤い蝶がよぎる。 ぼんやりした目で、赤を追った]
(285) 2010/03/04(Thu) 20時半頃
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いきもの係 キャロライナは、飼育委員 フィリップからのメールに気付くこともなく (01)
2010/03/04(Thu) 20時半頃
[ヘクターにとって何もない場所
あるのにない場所
自分がしている事がケイトを追いつめているとも知らず
そして傷つける事も知らず
ヘクターは追う
彼にはそれ以外の事を知らない]
ケイト・グリフィズ
[叫ぶ度に闇が嘲笑するようにうごめく]
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[校舎に戻れば、皆が――ドナルドとセシルがいる]
『セシルの為に、傍に居れるなら、死んでもいい』
[ヴィジョンの中で知った、彼の胸の裡。 伝説の木の下、睦言を囁く姿が鮮明に浮かび上がる。
子供の頃は "蒼" が原因で気持ち悪がられ、つまはじきにされ、ひとりぼっちで泣いていた。 受け入れてくれる友人が出来たと思ったら、知りたくなかった現実を見せられて]
もぉ、やだ……こんな瞳――。
[誰にも会いたくなくて、人が来なさそうな場所を思い浮かべ 逃げるように校舎の反対側――武道館へ、ふらふらと歩き出した]
―― →武道館――
(317) 2010/03/04(Thu) 21時頃
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いきもの係 キャロライナは、用務員 バーナバスの胸毛はすごかったなと何故か思った(通常)
2010/03/04(Thu) 21時半頃
[闇が嘲笑した]
!!
[指先に当たった感触
それはなぜかケイトだと確信した
そして引き寄せ抱きしめた]
捕まえた、ケイト・グリフィズ。
[闇が揺れた]
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――武道館――
[しんと静まり返った武道館のすみっこで、一人膝を抱えて座っていた。一時の快楽に身を委ねたところで、その熱が醒めてしまえば何の意味もなく]
もっと、……頭がばかになるくらい、気持ち良くしてくれれば、よかったのに……。 それとも、これ以上悪くならないくらい、とっくに私、ばかなのかな。
[触手に自ら身を委ねた愚かさには後悔したが、快楽の残り火が未だ消えない。
身体中に吐き出された触手の粘液は未だ乾かず、顔についたそれをごしごしと袖で擦り取るうちに、だんだんみじめな気持ちになってきて、涙が溢れる]
――……シャワー、あびたいな。
[ポツリと呟き、併設されたシャワー室へ。果たしてお湯は出るだろうか]
1d6 1-4:黒い水 5:ただの水 6:お湯 {5}
(356) 2010/03/04(Thu) 22時頃
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分からないが、そこにいるんだよな。
名前やっと教えられるぜ。
俺はヘクター・アナ・ダ・シウヴァだ。
[ヘクターにはどの結末にいきつくかは分からない]
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――武道館シャワー室――
[黒い水が出るかもと、おそるおそるコックをひねれば澄んだ水の出ることに一安心する。 ボイラーが上手く働いていないようで、なかなかお湯にはならない。 冷たい水で、懸命に粘液を擦り落とせば]
「あーあたしも一緒にいいかな!」
[突然声を掛けられ、悲鳴を上げる。だが、入ってきたのがピッパだと気付き]
ピッパ……何で、こんなとこに……?
[誰も来ないと思っていたから、泣きそうな顔になる]
(382) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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[急に戻った五感。
突きつけられた現実]
わあぁーーーーー!!
[のケイトの感情が
闇が与える苦痛より、体に精神に痛みを与え
上げる悲鳴]
(俺はまた何も出来なかったのか)
俺は、俺は?
[抱えた腕を離し、呆然と立ち尽くす
こげ茶色のビー玉にヒビが入る音]
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――武道館シャワー室――
[ニィと笑うピッパから全身に残る触手の陵辱のあとを隠そうと、咄嗟にタオルで前を隠す] ピッパもあれに……。ひどいこと、されたんだ。
[ひどいこと――と言って、触手に身を委ねた時の感覚がフラッシュバックして小さく身をよじる。 彼女はどうだったのだろう。自分から身を委ねるような愚かな真似はすまいが]
香水……? つけてないよ。……無臭のデオドラントだけ。 汗臭いならわかるけど、何かにおいするかな。
[訊かれたのは、いつかドナルドにも訊かれたこと。自分の身体を嗅いでもやはり、わからない]
(413) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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――武道館 シャワールーム――
[ピッパの話>>415に小首を傾げて、考えて]
……私だって、そんな力、ないよ。
[ドナルドとセシルの姿を見るまで、皆を救えるかも知れないその力を誇らしく思っていたが、今は――]
でも、だめだよ。ひとりの人だけじゃ……だめだよ。 せっかく、友達になれたんだからさ、うちの店にも来てくんないと。 前、奢ってとか言ってたでしょ。……ここ出たら、高めのラテでもケーキでもなんでも奢るよ。 だから、さ。ピッパも一緒じゃなきゃ嫌だよ。 [少し泣きそうになり、目尻を擦った]
(426) 2010/03/04(Thu) 23時半頃
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そして、いい匂い>>418と言われて]
んー……。自分ではわかんないけどなぁ。 ……何だろね、こっちの世界の影響? まぁ、くさくないならいいけどさ。
[もう一度、自分のにおいを嗅いで、小首を傾げた]
(428) 2010/03/04(Thu) 23時半頃
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