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【人】 隠れん坊 アヤワスカ[涼平の死を知り、袖を掴む指に力が籠る。 (2) 2014/02/19(Wed) 00時頃 |
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【人】 隠れん坊 アヤワスカ これはボクの贖いなんだ。 (7) 2014/02/19(Wed) 00時半頃 |
【人】 隠れん坊 アヤワスカ[言葉を続ける間、 (10) 2014/02/19(Wed) 00時半頃 |
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【人】 隠れん坊 アヤワスカ ──うん。 (13) 2014/02/19(Wed) 00時半頃 |
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【人】 隠れん坊 アヤワスカ ……これ? (16) 2014/02/19(Wed) 01時半頃 |
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【人】 隠れん坊 アヤワスカ ──…、 (32) 2014/02/19(Wed) 11時頃 |
[思い出すこと
施設に来たばかりの頃、大人からすると随分なすれっからしだった。
サミィとであった時はにやついた笑みを浮かべるだけで何もいわなかった。
昔から、あまり心情は吐露しないほうで。
よく頭が良いとか周りから言われたけれど
そんなことは全く無い。
ただ、自分に被害がこないようにすることだけは
よく考えていたと思う。
身体的なものは勿論、精神面でも。
多分、周と遊びという殴りあいをしたり、安吾に稽古付けて貰っている時はそんないやなことは忘れることができていて]
俺、早く大人になりたいな。
[早く、「家族」というものから離れたいと思う心境、きっと誰も知らなかっただろうけれど]
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【人】 隠れん坊 アヤワスカ[袖を引かれ歩き出す。] (68) 2014/02/19(Wed) 23時半頃 |
【人】 隠れん坊 アヤワスカ[倉庫で飲んだ鎮痛剤は即効性のものを一列分。 (77) 2014/02/20(Thu) 00時頃 |
【人】 隠れん坊 アヤワスカ ──。 (85) 2014/02/20(Thu) 00時頃 |
【人】 隠れん坊 アヤワスカ[一秒ごとに、一分ごとに、 (92) 2014/02/20(Thu) 00時半頃 |
【人】 隠れん坊 アヤワスカ[前を向く人形の視線は (101) 2014/02/20(Thu) 01時頃 |
【人】 隠れん坊 アヤワスカ[──逡巡。 (102) 2014/02/20(Thu) 01時頃 |
【人】 隠れん坊 アヤワスカ[明之進は言った。 (105) 2014/02/20(Thu) 01時頃 |
【人】 隠れん坊 アヤワスカ (107) 2014/02/20(Thu) 01時半頃 |
【人】 隠れん坊 アヤワスカ[>>106駆け出す間際、 (110) 2014/02/20(Thu) 01時半頃 |
【人】 隠れん坊 アヤワスカ[小太刀を握る力は弱く (113) 2014/02/20(Thu) 01時半頃 |
―零瑠との対峙―
――「『家族』を守りたい。」
[左手で鞘ごと零瑠を引き寄せて
そして投げつけた問い
思い出すのは、ホリーの言葉。
…「貴方がいくら拒んでも、大事な家族を殺すようにしてあげるわ。」と。
たしかに、そう言ったのだ。
笑いながら、それが愉悦であると示した。]
[そういう奴らなのだ。純粋な吸血鬼というのは。
少なくとも自分が今まで出会ってきた彼らは皆、そういう思考の持ち主だった。
それは種の違いがもたらす感情、本能的なものなのか、
或いは、何処から来て何処へ行くともわからぬ、永い歳月を経て形作られるものなのか。
人間には伺い知ることのできない、深い闇。
…しかし彼らが残虐なのは、事実。
――そう考えているから、
この状況を楽しむ非情さ、残酷さを持つ始祖に味方する零瑠の願いは、どこか乖離して見えて。]
[続く願望に
それに低く呟くように返す言葉は、きっとジャニスらには聞こえない。]
…それは、脅しか。
鬼と人との新しい世…それが叶わないなら、解放しない。
つまりはそういうことだろ。
ここで始祖に味方して、どんな世界を思い描いてるか知らないが。
おまえの我儘一つのために。
それが叶わないがために、どれだけ多くの人の人生が、命が犠牲になるんだ。
今の言い分だと、まるでおまえの一声であいつらが解放されるみたいじゃねぇか。
それができる立場にあって、それをしないのであれば。
…おまえに、今の俺とジャニスの行動を非難される言われは
――本気で共存を願うなら、まずは自分の側から行動して誠意を示せ。
人に求めてばかりで、それがなきゃ動けないってなら。
おまえの望む世界は、永遠に実現しねぇと俺は思う。
…望みは。ただ冀うだけじゃ、ダメだろうが。
[それとも何か。
こんなにも冷徹で、他者を心の底から愛でることも知らぬように見える始祖を、
人と穏やかに過ごす生き物に変えることができるとでも言うのだろうか。
――5年間。人にとっては短くない日々も、吸血鬼にとってはきっと、一瞬のこと。
たったそれだけの時間で、一体零瑠はあの吸血鬼の何を知ったというのだろう。
何が、そこまでしてあれを護らせるのか。
奴と共存をなどと口にするまでになるのか。]
【人】 隠れん坊 アヤワスカ[生きてまた会えた。 (117) 2014/02/20(Thu) 02時頃 |
[ただ望むだけなら、何ら変わりはしない。
そこへ、罪人と交換を
始祖が目覚めてからというもの、若い子女の襲撃が多発するようになった。
狩にやってくる吸血鬼の言を聞いた者によれば、それは始祖に捧げる贄になるとのこと。
…吸血鬼にだって餌の嗜好はあろう。
処分に困ったモノ、腐った肉を与え、それを対等な『共存』であるとする。
――人間であっても、耐え難いこと。
そんなことをあれが認めるだろうか?]
[――わかっていない。自分の望みを口にするだけ。
ただ、願っている。大事なもの
実現の手段の、なんと非現実的なことか。
そして罪人とて一人の人間。彼らの命をなんだと思っているのか。
始祖のことを想い、その生を願い、そのためになら他の犠牲も厭わない。
…先程、明之進は離れている間に変わったと思ったけれども。
一番変わってしまったのは、零瑠なのかもしれない、と。]
…よく、わかった。
おまえは、あいつの傍に居たい。何を犠牲にしてでも。
だがそれは、俺の望みとは相容れない。
だから、
[続く言の刃は、零瑠が引き継いで
――道は別たれた。
何を胸の内に秘めているのか、その経緯も過去も、互いに知らぬまま。
…後はただ、刃を向けるのみ。]
[鞘が手放される刹那、瞬くように浮かぶ儚げな笑み
首を狙う膝は、本来なら怪我をした左腕の防御が遅れて当たるところだったが。
落ちかけた学帽を押さえる一瞬が、かろうじて安吾にも反撃の隙を与えた。
――こいつ。まだこんなもん、後生大事に抱えてんのかよ。
…過去の自分に、救われたか。
零瑠の手にした帽子を見て、思わず苦笑が漏れる。
道を違えることになってもそれを手放す気のない彼――それを喜びとした、自分に。]
[勢いのついた膝蹴りは、首の代わりに左腕を強打して、]
……っ
[鋭い、神経への痛み。
戦闘中、痛みを忘れることは多々あれど、限界というものは存在する。
だから、次の零瑠の動きにも一瞬反応が遅れて、懐に飛び込むのを赦してしまう。
――勢いよく駆けてきては、よく飛びついてきた。
低い位置からのその姿勢は、何故かあの日々に重なって。]
…あぁ。俺も、会いたかったよ。
――『家族』、だからな。
[あの頃、零瑠を抱き上げたのと同じように、腕を広げて。
しかし同時に、足元の、先程捨てた左の苗刀を蹴り上げる
あの日を思わせる零瑠を、思いっきり抱きしめたい。
だが、この願い
伸ばされた彼の右腕を、苗刀が無情にも斬り裂いてゆく。]
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