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[嘆きと復讐とおめでたい戯言に混じる、昔の話
人参が、甘いものだと
知ったときの。
初めて彼の目の前で、平らげたときの
あの喜びようときたら]
大袈裟だったなぁ
[くす、と
懐かしみの混じる小さな笑みをこぼしたのは
少女のような声。
甘さと透明さを兼ね備え
そして、少女には出せない低音までも紡ぐことのできる声
トレイルの姿は、ここには無い]
メモを貼った。
メモを貼った。
[ニコラの問い
昔馴染みであったベネットに苛立つような心地を覚えるのは一瞬で、その真実を作ったのは他でも無い自分であることに即座に思い至り、ディーンは重苦しい息を吐く。
このままでは苦しみは増していくばかりだろう。
誰かが終わらせなければならない。
しかし、この場にいる誰がそれを成せるというのだろう?
――そこに響く声
――――………… ニコラ。
[
彼を生者の世界から引き離したい。彼に会いたい。彼に触れて貰いたい。願いを叶えてくれるのは、やはりニコラの他にいないのだ。
ふ、と小さく吐息を吐いて、ディーンは笑った。]
[
しかし彼の身体は伸ばした腕をすり抜けて、床に伏した。
ディーンは彼の頭部のある辺りに腰を下ろし、太腿を枕にするような形でニコラの傷ついた顔を胸元に抱き寄せた。
溢れる血の匂いが、とても甘い。
口移しで受け渡されたものと比べ物にならないほど甘く、食欲をそそる芳香のように感じるのは量のせいだろうか、それとも本能のせいだろうか。
命があれば、迷わず彼の身体に牙を立てていた。
しかし、それは叶わない。]
――――……。
[ディーンは、ニコラの傷ついた眼球に唇を寄せる。
血に触れ、傷ついた網膜に触れた。ゼリー状の水晶体を舌で舐めた。しかしそのどれも、形として残らない。
ディーンの唇は汚れず、舌に触れた水晶体の味は霧散していく。
それでもいい。他の誰も触れなければ、それで。]
――……ニコラ。僕の、ニコラ。
愛している。君以外は、何もいらない。
[物語の中でしか紡ぐことの出来なかった言葉が、彼にならばいくらでも囁ける。
ディーンは何度も繰り返して愛しい名前を呼んだ。
血まみれの頭を抱きかかえて、幸せそうに、何度も何度も。**]
メモを貼った。
[トレイルの1日は、歓喜の歌で始まった
声高らかにうたを歌える幸せは
何ものにも変えがたい
Ja, wer auch nur eine Seele
Sein nennt auf dem Erdenrund!
他国の言葉の発音も流暢に
この喜びを、伝えるのだ。
姿は、無くとも]
メモを貼った。
メモを貼った。
[フィリップとノックスのやり取りを悲しげに見ていた。
トレイルが暴れる様子も。
声は届かず、止める手も触れないから、ただ見ているだけで。
フィリップが復讐にはしるのも。
トレイルがそれに巻き込まれるのも。
ノックスの悲しみも、ただ、みていた]
ドナルドまで……
[そんなことしなくていいのに、とつぶやく。
ノックス
悲しげに、廊下で起こる出来事を見ている]
[トレイルが階段から落ちたのには、驚いて瞳を瞬かせる。
フィリップが射た足から、肩の傷から。
転げ落ちた故の怪我で、どうやら、助かるつもりはないらしいトレイルが見える。
ノックスが駆け寄るのを見て、視線をそらした。
フィリップたちが、手を汚さずにすんでよかったと思う]
[トレイルの最後を見届けることなく。
フィリップたちと共に居間に戻り。
ニコラの死を見取っているディーンを見た。
それに声をかけることなく、死体を抱えて歩くフィリップとドナルドの後ろにつく]
……もう、そんなの、おいといていいのにね。
[食べたかったら食べればいいとも思う。
三階で、フィリップの傍。
頭を撫でられるのと同じようにフィリップの頭を撫でて、すこしは休むことができればいいと、願った*]
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
[愛されてる人、バツ。
愛されて当然みたいな人、バツ。
名前を呼ばない人、バツ。
取っていく人、バツ。
置いてった人、バツ、バツ。大バツ。
みんなキライ]
[僕は僕のすべきことを正しく行った。
本当はずっと前から、こうするべきだったんだ。
僕のことを見てくれない兄弟へのあてつけ。
取り繕った狼たちへのあてつけ。
僕を置いてったディーンへの、あてつけ。
目の奥に詰まった感情を抉り出して。
赤い命と共に散ったそれは、きらきらと花弁を振り撒いた。
しゃらん、しゃらら。
砕けて失うごと、体は軽くなっていく。
とても気持ちよくて、あっけなくて。
まるで息をするように自然に
終わる世界にさようなら]
[声が聴こえて
――あ、
[咄嗟に、手を伸ばした。
残り少ない破片をかき集めて。
希薄な赤を押し留めて。
転がり落ちた、残った欠片。
冬の空と夜の海の眼を持った獣が、まずしたことは。
[色の違う双眼で、自分の手をまじまじと見つめる。
煙のように揺らぎ、消えかけた手。
しばらく集中していると、ゆらり、大きく揺らいだ後、手の形になった。
5本揃った指、握って、開いて。
そうすると今度は指が体が幼くなり、少しすると元の歳に戻る。
安定しない。
ため息を吐いて、首を傾げる。
多分、修行が足りない]
[ディーンの想像が正しければ、彼は自分と同じような形になるはずだ。
これまで、この場で死んだ皆と顔を合わせた。
ならば、彼だけが例外だということはないだろう。
彼がこの姿を見つければきっと、声を掛けてくれる。
一人にしたことを詰って、そうして許してくれる。
そんな夢想を途切れさせたのは、
身体が前に傾いで、抱き寄せていたニコラの身体がすり抜ける。
驚いて振り向くと、
それから、色の違う左右の眼球。]
…………ニコラ?
[異変に関して問うのと、自分の声が聞こえるかを確かめるのと、眼球の色についての驚きとを示して、語尾に疑問符が添えられた。]
[噛み砕きたい吐き出したい思いは、足裏に込めた。
口を開いて、声が出なくて。
もどかしかったからもう一度蹴っておいた]
んにゃ……。
[こぽり、と喉から音が出て。
少ししてから、声が戻る。
それから、彼の目がこちらの色の違う目に向いてるのを見ると、死骸を指差して]
こぼれたから、埋めたの。
[死骸の握る、卵形の宝石箱を指す。
その指がまた、ゆら、と揺らいで戻った。
脚を背中に乗せたまんま、顔をしかめて]
……再会のキスでもする?
[踵を、ぐりと動かした]
考えたんだけども。
やっぱりさ。
死んだら忘れちゃうんだなって。
思って。
ディーンと話せなくて触れなくて、独りでディーンのことを考えてもどんどん世界って動いてて。
で、もしディーンがそばにいたらどれだけディーンが好きかを犯すなり食べるなりで簡単に伝えられるのにって考えてでもいないからなんで置いてったの止めてくれなかったのって思ったらすごく腹立つし殴りたくてでもいないから悲しくて――
……って、そんな話じゃ、なくて、ね。
……つまり。
……好きだよ、ディーン。
だから置いてかないで、独りにしないでよ……。
[って。
言いたくて。
来たの。
そう、呟いてから、脚を下ろした]
――暖かいところで、休んでてほしいのになあ。
[三階にいったあと、ドナルドが誘ったことにほっとしたのに。
いままた一階で、寒いところでしゃがみこむフィリップ
シメオンがまだ、自分の身体の傍にいたのなら、瞳をあわせて]
俺も、死んじゃったからね。
[軽く肩をすくめる。
トレイルの姿は見えない。
聞き覚えのない声
それがトレイルかどうかはわからない]
……フィリップ。
[会いたいという彼の頭を撫でてみる。
会いたいのは同じだけれど――]
生きてて欲しいよ。俺は。
[だから、まだ会いにこないでいい、と思う**]
メモを貼った。
メモを貼った。
[歓喜の歌は、止み
少しして
鐘の歌
超絶技巧を巧みに操り、想いをのせて
音は流れてゆく]
[
ディーンは何処か泣き出しそうな心地で、それを受け止めた。
目の色の違う理由、
向けられる想いの全てを飲み込んで、理解しようと試みる。
その為に、長い沈黙の間が出来た。
ニコラの足の甲に、そろりと、唇を落とした。]
…………すまなかった。
もう、君を置いていかない。
キスでも、殴るのでも、食べるのでも、その……犯すのでも、
君の好きにして、構わない。
僕も、君の願いを叶えてあげたい。
君が、僕にしてくれたみたいに。
……………ニコラ。君が、好きだ。
君が、僕の唯一、だから。
[ディーンの言葉は途切れ途切れに、表現を考える間が空いた。
どれだけ伝わったかが分からないもどかしさに、眉間の皺を僅かに深くしながら、どうにか寄せ集めた言葉を吐き出して、ニコラをじっと見つめる。]
メモを貼った。
[自分だったものに語りかける姿。
いくつも口にされた名前の、どれが自分のだか判然としない]
……心配?
[いろんな人の声が聞こえた、気がした。
心配してくれたのは――誰だったっけ。
もう、いないのだろう。
だって、誰もいなくて……]
心配、されてるの
[目があった。親しみやすい、表情。
死んだことを、あっけらかんと告げる声]
心配してるんだ
[生きてて欲しい、という言葉は、とても綺麗に聞こえた]
[歌が聞こえた。
声が、聞こえた。
顔をあげ、立ち上がる。
自分を前に、ずっとしゃがんでいた足は軋みもしないし、痛みもない。
どこからだろう。
聞こえる声、歌、旋律、なんと言葉にすればいいのか、いや、できないのか。ただ誘われるまま――ずっと目指していた場所。
外へ、
雪の中へ、
玄関の扉に、手をかけた]
[噛み砕きたい吐き出したい噛み砕きたい吐き出したい想いを。
粘土の味の飴玉みたいに、口の中で転がして。
足を動かして。
足の指を、彼の唇に触れさせて、口内へぶちこむ。
押し込んで、奥まで犯して、蹂躙して]
ディーンは、僕とキス、したい?
[ちゅぽん、と引き抜いた]
……可愛くおねだりして?
[しゃがんで、頬に触れる。
噛み砕きたい吐き出したい噛み砕きたい吐き出したい想いが、口からこぼれそう。
呑み込むのも口から出すのも出来なかった秘密の言葉。
舌に残る味は苦くて苦くて]
……願い事。
[噛み砕きたい吐き出したい噛み砕きたい吐き出したい]
叶えて。
僕のたったひとつの願い事。
[お兄ちゃんだから、子供だから、弟だから、大人だから
吐き出せない呑み込めない願い事]
ずっと、僕だけ愛して。
唯一だって、一番だって……言うなら。
……おねがい。
[扉は不思議と手ごたえがあった。
開くかはわからない。
開かないかもしれない。そう思って力を込めることが出来ないでいる。
振り返るのは、駄目だ。
さっき声をかけてくれた、生きている――フィリップ、だ。
名を覚えている。
ごめんね、と口にしたことも覚えている。
振り返らなければ、あのまま外に出ていたら
一人で静かに、終えられたのに]
メモを貼った。
メモを貼った。
――…………ッ!!
[
小さく息を吐く代わりにそれが口の中に押し込まれる。
指先から更に奥、口内に収めるには容量の大きいそれに呼吸も奪われる心地がして、ディーンの眉が苦しげに寄る。
それでも潤む双眸はそのまま、ニコラから逸らされることはない。
彼から齎される全ては受け入れなければならない。
与えられるものがあるだけで心が歓喜に震えるようだった。
ディーンの口から引き抜かれるニコラの足には、ディーンの興奮を示すかのように唾液の糸が引いた。]
――…………キス、したい。
お願いだから、もっと 僕に、触れてくれ
[自らの哀願の声は、何とも惨めに聞こえた。
可愛く出来ているかなんて、判断出来ようはずもない。
……君だけを、愛している。
今までも、これからも。
だから、僕を 君だけのものにしてくれ
[胸に刺さる棘の痛みが、彼に触れている間だけ和らぐ。
彼の傍にいる時だけ、全ての罪が許される心地がする。
ディーンは右手を伸ばし、ニコラの柔らかな金色の髪に触れる。
見える場所にいる。触れられる場所にいる。
その事実に胸が詰まるようで、また小さく、息を吐いた。]
うん、……うん。
[望んだ言葉は。
彼の口から、望む通りに与えられて。
小さく頷き、息を吐く。
吐き出せない呑み込めない想いの味が残った舌で、彼の唾液に濡れた唇を獣らしく舐めて。
触れるだけのキスをして、離れた。
甘い唾液の味で、舌の味が消えていく]
僕も、好き。
愛してる。
[もう一度、唇を重ねて]
……誰にもあげない。
[吐息に紛れて、囁いた]
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