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【人】 歌い手 コリーン・・・・う・・・ん・・・ (43) 2013/02/24(Sun) 12時半頃 |
[触れることのかなわぬ王女の傍に寄り添っていれば、
また一つ命の輪が切れたのを感じる]
…………。
[その命の輪が誰のものであったのかは、
意識を集中せずとも判った。判っていた。
悲しい、という感情は生まれない。
ただ彼の人が心安らかであればいい。
自分のように寂しさからの妄執に取り憑かれていなければいいと。
それだけを、ただ想った――]
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― reminisence/研究室 ―
[一仕事終えて、息を吐く。
妙な疲労感と頭重感。吐く息が少し熱い。
傷のせいか。
切り上げて休もうか、そう考えて―――]
……ノックくらいせんか。
[医師の目には当然入っただろう。
ピッパの遺体を包んだ白い布。
恐らく彼女が死んだことをまだ知らぬのではないか。
そう思い、丁度いいから話を……と思った瞬間。]
―――…おい、医者…
[倒れるミナカタの姿。
その後ろから現れる――青年の姿。]
― reminisence/研究室 ―
[名前も顔も見覚えのない騎士だ。
だが――羽ばたいた鳥。それで察しがついた。
ピッパとコリーンに何かしたという、騎士。]
……ふ。
ふふ、ふふふ……
[加担疑惑―――そう言う青年に嘲う。]
地下牢への招待券かね?
あそこも中々素敵な場所ではあるが――
今は遠慮させてもらおうか。
仕掛かり中の仕事が気になるんでな?
[ひゅ、と風を切って薬瓶が飛ぶ。
医師に避けろよ、と無茶なことを思いつつ。
割れた瓶の中身が床を溶かす。
飛沫でも飛んで騎士が撤退してくれればいい、そう思ったが。]
― reminisence/研究室 ―
―――ッ、ぐ、ぁ
[想像以上に青年の動きは素早かった。
断ち切られる神経。
下肢の力が一瞬で抜けて、斃れる体。]
[ …やくそく、だよ。 ]
[――――…急速に闇に飲まれる意識の中で
それだけははっきり聞こえた。
けど、それはもう。]
……、ごめ……ね…
[果たせない。
―――…頬を伝う暖かい感触も、もう感じることは出来なかった。*]
[王女の唇が自分の名前を調べるのを聞いて、
寂しさにしぼんでいた心は花が開くように暖かくなった]
ここに、いるよ。
[瞑目する眸。
決して彼女が死を悼んでいるわけではないと識っている。
それでも囁かずにはいられなくて。
風に乗せて、そっと紡ぐ。此処にいると。傍にいると。
ああ、だけど。
眸が再び開いても、そこには自分は映らない――**]
― 研究室 ―
[おかあさん。
呼ばれた気がして、頭を擡げた。
声は聞きなれているのに、妙な違和感。]
―――…ぁ
[死んだはずの女騎士が其処にいて。
そして生きていたはずの私が其処にいて。
それはつまり。]
……上手くいった、か。
[人工生命――ホムンクルス。
少し信じられないような気持ちで、動き回るピッパを見た。]
[言動は少し幼いようだ。
これは――生きていたら今後の研究に
面白い材料になったろうが。]
……つまらん。
[死んでしまっては弄繰り回すこともできない。]
しかし、これ程上手くいくとはな。
奇妙な生命体にでもなる可能性のが高いんじゃないかと
思っていたんだがな……
[余程強い怨念でも篭もったんだろうか。
そう思い、しげしげとピッパの顔を眺めた。
わんわん泣き始める様子に苦笑する。]
……そういう面白い言動は、
私が生きてる時にしてくれ。
[頭を撫でてやることも、慰めることもできない。]
[研究室には再び自分ひとり。
何に触れられるわけでもない。
所謂精神体になったことに興味は沸いたが、
それよりも―――]
……。
居ない、んだな。
[おかあさん。
本当にそう呼んで欲しかった姿は、無い。]
―――…10年も経てば、消えてしまうものなのかね。
それとも……
約束破ったこと、怒ってる?
[返らない答え。虚しいだけの問い。]
【人】 歌い手 コリーン―貴賓室― (54) 2013/02/24(Sun) 14時頃 |
[私も一緒に逝くから―――]
[ だめだよ。 ]
[思わぬ強い口調。
まだまだ赤ん坊だと思っていたのに。
髪の色も、瞳の色も似つかぬ子だったけれど
利発そうな瞳の光だけは強い繋がりを何時も感じていた。]
[ 人をたくさん助けるんでしょ? ]
[ できることがあるなら、やらなきゃ。 ]
[立てられた小さな小指。
絡めてやる。]
[ やくそくだよ。 ]
[―――――最期の、大切な約束。]
……。
[暗澹たる気分を払うように立ち上がる。
自分と同じ死霊の気配はあちこちにある。
生前は人が減ったような感じがしたが。]
―――…女王様の首とってもなぁ。
こんな様子じゃ呪いの幽霊城だぞ。
こんなとこに人が集まるのかね。
……生きてるうちは見えないからいいのか。
[自分も生前は指の先程も感じなかった。
だから普通の人には大した問題ではないのかもしれない。]
【人】 歌い手 コリーンいいえ・・!! フィリップさんでは、あの方の名誉に誓って、そのような事は。 (58) 2013/02/24(Sun) 14時頃 |
― →貴賓室 ―
[見知った顔があっても、話すことも出来ない。
研究室に居ても道具に触れるわけでもない。
暇つぶしに事の成り行きでも見守るか。
そう思い、ふらりと城内を歩く。]
―――…あぁ、うん。
[ちょっと羨ましくなるような肢体の持ち主が
形容し難い格好で出てくる。]
……。
そういうものってな、隠すからこそ
価値があるんじゃないのかね……
[呆れ顔。
ミナカタの行動には、同情的な視線を送った。]
【人】 歌い手 コリーンそう、ですか。団長様が・・・やはり、そうですのね。 (59) 2013/02/24(Sun) 14時頃 |
[ふわふわと王女の傍を漂う魂は、
死んだはずの友人――否、友人だった人――の姿に、
同じく眸を見開いた]
ピッパ……。
[何でも相談に乗ると言ってくれたあの日が、
まだ一週間も経たぬと言うのに遠い落日に思える。
ピッパの顔に浮かぶ表情は、恋狂うそれ。
自分も覚えのある感情に、ちりっと胸が痛む。
会いたかったと、
その想いを伝えられる彼女が羨ましく、そして妬ましい]
私は声を届けることも、
触れることも叶わないのに――。
[もうあの眸を見てくれる事はない。
あの唇が愛してると言ってくれる事はない。
そんなことは判っているのに。
それでも縋りついてしまう愚かさに、自嘲う]
だからせめて、
少しだけ……。
[そのぬくもりを分けてほしいと言うように。
するりと入りこむ、ホムンクルスの身体。
意識を奪うようなことはしない。
ただそこにあるだけ。
空っぽになった胎からの中へ、そっと宿る。
とくん、とくん…と聞こえる心臓の音。
もはや自分には存在しない音に安らぎを覚えて、
赤子のように身を丸め、蹲る。
ピッパの皮膚越しに触れる王女の暖かさに、
女はほぅっと。漸く安堵の息を吐いた]
【人】 歌い手 コリーンいえ、それは・・・ まあ。 (61) 2013/02/24(Sun) 14時半頃 |
【人】 歌い手 コリーンいえ、その・・・ 確かに事の始めはイアンさんと中庭に行って途中、記憶が飛んでからですけれど・・・ (66) 2013/02/24(Sun) 15時頃 |
【人】 歌い手 コリーンイアンさんが?あの方に、そのような事・・・・ (72) 2013/02/24(Sun) 15時半頃 |
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【人】 歌い手 コリーンそう、ですの?いえ、サイゾー先生がそう仰るのならお任せ致しますけれど・・・ (74) 2013/02/24(Sun) 15時半頃 |
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【人】 歌い手 コリーンええ、あの方は10年前からこの城で信頼を得ておりますから。先代の陛下から私の家に縁談が持ち込まれた事も・・・ (76) 2013/02/24(Sun) 16時頃 |
【人】 歌い手 コリーン・・・そう、ですわね。少し間違っていれば、私も今頃は・・・ (82) 2013/02/24(Sun) 16時半頃 |
【人】 歌い手 コリーンええ、そうですわね・・・ (84) 2013/02/24(Sun) 16時半頃 |
【人】 歌い手 コリーン大丈夫、ですの・・? (86) 2013/02/24(Sun) 17時頃 |
【人】 歌い手 コリーンあの、先生・・・? (93) 2013/02/24(Sun) 17時頃 |
【人】 歌い手 コリーンそ、そう?ええ、やましい事など、先生に限って・・ (97) 2013/02/24(Sun) 17時半頃 |
【人】 歌い手 コリーン―貴賓室― (112) 2013/02/24(Sun) 19時頃 |
【人】 歌い手 コリーンそう・・・ありがとう。 (121) 2013/02/24(Sun) 19時半頃 |
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