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─ B2F/倉庫前(回想) ─
だって食料これしかねーんだぜ?
もっと沢山あるとか、もーすぐ出れる見込みあるってんなら、お前らにも分けてやりてーけど。
[ニックが不満を訴えても、やはりあまり態度は変わらず。
危機感を覚えたらしいフランシスカに、14に分けると言われれば、明らかにいやそうな表情を浮かべた。]
……俺ら優先でいいと思うんだけどなー。
[ぶつぶつ言いながらも、小分けにされた食料の幾つかを渡されれば、そのうち1つをニックへ向けて放り投げる。]
あんまり食うなよ?
んじゃ、俺は上の階に持ってくわ。
[ヴァイオリンの音が聞こえていた。
誰かいるのだろうからと、食料の袋を持って階上へ向かう。
分けられた食料をニックに持たせず、自分で持ったままでいるのは、奪われてしまわないように。]
あ〜ぁ……早くこんなトコからオサラバしてー……。
野球観てー……。
[文句を言いつつ、だらだらと非常階段をのぼってゆく**]
【人】 いわとびぺんぎん ドナルド― 地下二階 倉庫前 ― (8) 2011/09/30(Fri) 14時半頃 |
【人】 いわとびぺんぎん ドナルド― 廊下 ― (25) 2011/09/30(Fri) 22時頃 |
【人】 いわとびぺんぎん ドナルド― 地下2階 男性用トイレ ― (26) 2011/09/30(Fri) 22時頃 |
【人】 いわとびぺんぎん ドナルド
(27) 2011/09/30(Fri) 22時半頃 |
― 回想:地下二階 倉庫前 ―
キャッチボールを、教えろ……?
[赤毛の予想外の一言
それから、にかっと晴れやかに笑う。この廃病院に来てから、一番の笑顔。]
おゥ、いつでも来い!
俺のクローンってなら、上手くなんねェワケがねェ。
[手を伸ばし、嫌がられなければ肩や上腕に触れ。]
ン……鍛え方は全然だが。
何しろアンタは、この天才遊撃手の岩瀬ドナルドサマと同じ遺伝子持ってんだかンなァ!
[大げさにおどけて胸を叩き、後でなァ!とひらり、手を振った。]
【人】 いわとびぺんぎん ドナルド― コントロールセンター ― (29) 2011/09/30(Fri) 22時半頃 |
【人】 いわとびぺんぎん ドナルド
(30) 2011/09/30(Fri) 22時半頃 |
【人】 いわとびぺんぎん ドナルド[何度も、何度も揺さぶる。その身体に馬乗りになる様にして、何度も。 (31) 2011/09/30(Fri) 22時半頃 |
【人】 いわとびぺんぎん ドナルド[思い付いたその方法は、とてもいい方法に思えた。 (32) 2011/09/30(Fri) 22時半頃 |
【人】 いわとびぺんぎん ドナルド[眼帯の下は、普通の肌の色ではなかった。 (33) 2011/09/30(Fri) 22時半頃 |
【人】 いわとびぺんぎん ドナルド[空いた眼窩に、先程取りだした自分の“壊れていない”目を、強引に嵌めこもうとする。] (35) 2011/09/30(Fri) 22時半頃 |
【人】 いわとびぺんぎん ドナルド― コントロールセンター ― (59) 2011/09/30(Fri) 23時半頃 |
[億劫そうに階段をのぼっている時だろうか。
背後に誰かの足音が聞こえ、振り返った。]
何だニック、どーした?
[食料を投げ渡したあと、岩瀬のクローンを追ってその場を離れたはずの自分のクローンが、またそこにいた。]
何だよ、食料だったら渡したろ。
ちゃーんと等分に分けてあるってーの、疑うンなら他も見せっか?
[舌打ちし、他の食料袋を見せながら言う。]
ったく。
これっぽっちしかねーんだから、お前らクローンはちっとは遠慮しろよなー。
俺らあってのお前らだろ?
【人】 いわとびぺんぎん ドナルド
(63) 2011/10/01(Sat) 00時頃 |
何だよ、そんな目で見んなって。
ほら、映画とかドラマなんかによくあんじゃん。
尊い犠牲ってヤツ。
……って、あぁ、映画だドラマだなんて知らねーか!
[声を出して笑いながら、続ける。]
そりゃまーな、お前らも助かるってーのなら、万々歳なんだろうけど、やっぱまず優先されんのは俺らでしょ。
心配すんな、もし死ンじまっても、お前らの事は忘れねーって!
[まず助かるべきは、オリジナル。
クローンは二の次。
それを、さも当然のように考えて。]
美談だよなー、美談!
───……あ?
[その浮遊感は、唐突に襲ってきた。
ぐるりと回転する視界。
身体が何度も、硬い階段に打ちつけられる。
ごきり、という鈍い音を、頭の奥で聞いた気がした。
───が、それが一体何だったのか。
己では、分からぬまま。]
【人】 いわとびぺんぎん ドナルド 眠ってる (72) 2011/10/01(Sat) 00時頃 |
………………。
…………………………。
[階段から落ちたらしい。
そう気付いたのは、己の身体が、階段の下に横たわっていたから。]
ンだよニック! あぶねーだろ!
つーか言ってるイミがわかんねーよ。
お前らも人間かもしれねーけど、人間のコピー、クローン!
つかなぁ、もしここで俺が怪我したら、困んのはお前なんじゃねーの?
……って、聞いてんのか?!
[返事がない。
カッとなって、ニックに掴みかかろうとした。
しかしその手は空を切る。]
な、んだ……?
なんだ、これ……!!?
[そういえば。
何故自分は、自分を見ている?
階段から落ちた筈なのに、何故どこも痛くない?
なぜ……?]
おい……待てよ………。
冗談、だろ………………?
[震えが止まらない。
ただ呆然と、動かなくなった己を見つめる。
ニックがどこかへ立ち去った事すら気付かぬほどに。]
― 回想:地下二階 倉庫前 ―
[食べ物を分けて回る途中、視線を感じてそちらを見やれば、アマ……なんと言ったか、野球の嫌いな例の男のクローンの姿
うン、アンタはまだ貰ってねェのか。
ほい、こんだけが一人分、らしいぜェ。
[一袋渡して、それから。先ほど、彼のオリジナルが言った言葉をそのまま、彼にも伝える。]
いつ出られっか分かんねェ、大事に食えってさ。
[手を挙げて歩き出そうとしたときに、呟きが聞こえて振り返る。]
目……?
[クローンには怪我が珍しいのだろうかと、軽く首を傾げ、再び廊下を他の者を探して――*]
メモを貼った。
【人】 いわとびぺんぎん ドナルド[漠然と感じていたのは、イワセが自分を―― それは自分自身ではなく、自分の目であるのだけれど ――必要としている、それだけだった。 (81) 2011/10/01(Sat) 01時頃 |
[やや暫くして。
また、別な人の声が聞こえてきて。
そしてハッと我に返る。
知らない女が、自分をあれこれ調べている。
ああ、自分は死んだんだと、いやでも理解させられる。
そこにまた、人が増える。
彼はたしか、雨宮とかいったはずだ。]
………なんだよ、それ。
まるで、俺が悪いみたいじゃねーか。
[自分はただ、当たり前の事を言っただけなのに。
クローンは、自分達に万が一の事が起きた時のため、存在する。
だから、万が一の時に犠牲となるのは、仕方がない。
憐れみがないわけではないけれど、それが、クローンの存在意義なのだから。
なのに、何故?
何故、怒りを向けられた?
わけがわからない。]
[医者らしき女と雨宮の話は、あまりよく理解できなかった。
そも、真剣に聞いていなかった。
何故自分が殺されなくてはならなかったのか、まだ納得しきる事ができていなくて。]
……なんだ、今の声。
[その時聞こえてきた声は、雨宮と似たものだった。
彼のクローンが、誰かを呼んでいる?]
おいっ、まさか……!
[ニックが他にも殺したか!?
まず頭を過ぎったのはそれだった。]
メモを貼った。
[ふわふわと浮遊する身は、おそらく、雨宮達より早くコントロールルームへ着いたろう。
扉など、あってもなくても今の自分には関係なく、するりと中へ入り込む。
そこに見えたのは、赤いもの。
ああ、また血だ。
やっぱりまた誰かが死んだ。殺された。]
おいおい、今度は誰……───。
岩瀬さん!!!
何で、何だよコレ!!
どういう事なんだよ!!!
[目の前の光景は、状況を理解するのに時間を要した己の時より、ずっと衝撃的だった。
首に巻き付いた荒縄。
血に染まった顔。
怪我をした左目が、ひどく不自然で……]
岩瀬さん……岩瀬さん!!
な……一体、何があったんすか!
まさかニックが……俺のクローンがアンタの事を……?!
ンな冗談…………勘弁して、くださいよ……?!
[縋り付き、その身を揺さぶろうにも、腕はするりとすり抜ける。
何故、なぜこんなことに……。]
おぃ………何で……だよ…………。
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