91 時計館の魔女 ―始―
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信じなくても構わない。 あんたの言うことは尤もだからな。
まぁ、おいおい、お互いのことが分かれば……そのうち、な。
[悪びれずに真っ直ぐ告げてくる言葉>>1にはまた、笑った。 裏のない言葉は好きだった。
そんな彼にひらりと手を振って、休むために自室へと戻っただろう。 去り際にヴェスにも手を振って、夜になれば、 またあの鐘の音が聞こえたか。
そして、魔女の笑い声も……] →自室
(7) 2012/05/21(Mon) 01時半頃
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[自室へ歩みを進めながら、自分を探ろうとしていた ダーラとカミーユのことを考えていた。
"見る"力があるのなら、質問をしたりという 回りくどい方法はとらないだろう。
あの二人は、特に気にする必要はない。 邪魔さえしなければ……]
(15) 2012/05/21(Mon) 02時頃
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―自室― [気にする必要はない。 そう思っているが、やはりあの探るような目は苦手だ。
精神的な疲れからか、部屋に入ると眠気が襲ってくる。
おまけに、魔女に夜中にたたき起こされたからな。 不愉快な"対価"の話、"ゲーム"の話、ヴェスとの会話。 朝食の席での会話。色々なものが身の内で渦巻いている。
眠気にそれらは薄れていき、やがて深い眠りについただろう。 鐘が鳴るか、誰かが部屋にやってくるまで、ずっと**]
(18) 2012/05/21(Mon) 02時頃
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―深夜0時・自室―
『ヤニク、』
[深い夢の淵の中。 懐かしい声が、自分を呼んでいた。 腕を伸ばすが、手は届かない。]
アイリス……
[名を呼ぶが、彼女はただ悲しそうに微笑むだけ 町を滅ぼしたことに悲しんでいるのか。 それとも、魔女などに願いに来て、この有様を悲しんでいるのか。
また、その両方か……。
愛した少女は、ただ名を呼ぶだけでそれ以上は答えてくれない。 もう一度、手を伸ばすが…… 響く鐘の音と魔女の嘲笑うかのような嗤い声に夢から 現実へと引き戻された。]
(55) 2012/05/21(Mon) 12時頃
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っ、……な、んだ?
[目覚めた瞬間感じた異様な気配に、身体が震えた。 ゆっくりと起き上れば、ふらりと部屋の外に出る。 廊下を進めば、階段を下りるフローラの姿をちらりと見えたか。 後を追うように、自分も下へと降りていく。]
→大広間
(56) 2012/05/21(Mon) 12時頃
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ヤニクは、エリアスは、どうしたのか?と思いながら、大浴場の方へと向かう
2012/05/21(Mon) 12時頃
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―大浴場→大広間― [中に入れば、壁際で動き難そうにしているフローラを見つける>>54]
大丈夫、か?
[風呂場の中は見ていない。 だが、香ってくる濃い、血の香り、死の香りがそこで 何がったのか、何があるのかを示していた。
ふらついているようなら、フローラに手を差し出して 嫌だとふり払わなければ、大広間まで支えて連れ出したことだろう。]
(57) 2012/05/21(Mon) 12時頃
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―大広間―
フローラは、強い、な。
[大丈夫だという言葉>>58に少しの苦笑を漏らしながら、 広間へと入る。ぽたりと落ちる雫に気づき、]
まず、それを乾かさないと、だな。
[彼女自身が自分でやるかもしれないが、服が渇くように念じてみる。 乾いたのを確認すれば、大浴場の中のことを尋ねた。]
……匂いで、大体予想はできているが誰か?
[死んだのかと、そして魔女が自分の身を 合図にと言っていたのを思い出して]
もしかして……魔女が……
[ぽつり、呟いた。]
(59) 2012/05/21(Mon) 12時半頃
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ヤニクは、エリアスの大丈夫、は本当のようだなと思いながら……
2012/05/21(Mon) 12時半頃
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[何かを言い淀む様子に首をかしげたが、それよりも]
"あった"?
[過去形で言われるその言葉の方が、気になった。 死体があるのなら、片づけねばと思っていたが、]
(62) 2012/05/21(Mon) 12時半頃
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消えた……か。 さすが、魔女と言うべきか。
[一瞬だけ、驚く。が、魔女と思えばそこまで不思議でもなく。 鐘の音に他の者も集まってきているだろうか。 周囲をちらりと見てから……]
魔女が、……ということは、【合図】がされた。 と、いうことなのだろうな……。
[本格的に、"ゲーム"が始まってしまったのだなと]
(64) 2012/05/21(Mon) 12時半頃
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[周囲が騒がしくなってきたのなら、小さく息を吐き]
……少し、外の空気を吸ってくる。
[誰に告げるわけでもなく、呟いて 森側の庭園へと立ち去っただろう。]
→森側庭園
(65) 2012/05/21(Mon) 12時半頃
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―森側庭園― [昨日と同じように、庭園の奥に進むと椅子に腰かけた]
……始まったな。
[そう、独り言を零す。 始まった。ということは、誰かを殺さなければいけない。 誰を……生き残るために邪魔な存在を、殺さねば。
協力者である、彼……ヴェス以外の、誰か。]
できる、だろうか。
[覚悟は決めたが、妹に似ているソフィアや 優しく接していてくれたツェリ……彼女たちを殺せるだろうか。
お伽噺が好きだと言っていたツェリは、自分がそのお伽噺の住人だと 知ったら、どうするだろうか。そんなことを考えながら、 森をじっと見つめていただろう**]
(67) 2012/05/21(Mon) 13時頃
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[森を眺めて思考の淵に落ちていると、ふとコツコツと 聞き覚えのある足音と共に声をかけられて>>85 ]
構わない、座るといい。
[隣の場所を視線で示した。続いて訊かれたことに>>86 一瞬だけ、目を見開く、それから視線を外すと……]
……取り戻したい、場所がある。
[一言、自分の願いについて答えた。 彼女が何かを迷ている様子に、探ろうとする動きに やや警戒を示しながらも、彼女に自分を殺すことはできぬだろうと
素直に言葉を紡ぐ。]
(87) 2012/05/21(Mon) 17時半頃
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……それを知って、フローラはどうするつもりなんだ?
[占い師の暴く力のせいで、多くを失った。 彼女の言葉は、正解だ。
だが、それをすべて語る気はなく。 そう尋ね返していた。]
力を気にする俺が、人以外の何か、だと……そう思うのか?
(89) 2012/05/21(Mon) 17時半頃
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俺が、知りたいか……
[ゆらりと、深緑の瞳は月明かりではない光を揺らす。]
知りたいのならば、まず…… フローラのことも教えて欲しいがな。
あんたが、自分が何者か。 語ることができるなら、俺も教えよう。
[ヴェスは語ってくれた。だから、自然と心を開いた。 彼女が本当を語ってくれるなら、こちらも偽りのない答えを 与えただろう。]
(91) 2012/05/21(Mon) 18時頃
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死んだ者の正体を?
[死んだものでなければ、判別できない。 それが何か、自分の中の知識で答えがあったが それはあえて告げずに……本当を語ってくれたことに微笑んだ。]
『伝える者』それが、フローラなのだな。
魔女が言う、抗う力の一つか。
ありがとう。
[一言、礼を述べてから、自分も本当を語る。]
(97) 2012/05/21(Mon) 18時頃
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俺は、……人ではない。 お伽噺の住人だ。
これを見てみるといい。
[掌に小さなナイフを念じて出現させる。そして、指先を少し切る。 溢れた血が、零れた先から、紅い花びらに変化していく。]
"妖精"……そう言われる存在だ。 探られ、知られ、暴かれれば、朽ち果ててしまう。
俺は……そういう、存在だ。
[くすりと笑って、彼女の反応を伺う。 どちらだろう。彼女は……どちらの反応をするだろう。
少しの不安と好奇心。
二つの光をその瞳に宿して、じっと見つめた。]
(98) 2012/05/21(Mon) 18時頃
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ヤニクは、ミッシェルもそういえば、あまり体が強くなさそうだったなと……
2012/05/21(Mon) 18時半頃
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[驚いてはいるが、嫌悪されているわけではない様子で そこに少しほっとする。]
ヴェスと?
[少し、首を傾げてから、続く言葉に]
あぁ……あの時の会話を、聞いていたのか。
[湖の前、外で不用意に話していた自分も悪い。 今もそうなのだから、そこは気にしていなかった。]
(107) 2012/05/21(Mon) 18時半頃
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一方的に知られているのは、確かに不公平、かもな。 だが、俺は気にしない。
知られてしまったのなら、仕方がないと思うからな。
[そして、相手が排除しようとしてくるのなら、 自分も同じ行動に出るだけだ。
フローラに気にするなと微笑んで、触れることを許されれば その頭を撫でたことだろう。]
(108) 2012/05/21(Mon) 18時半頃
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気にするな。
[フローラが笑った様子に笑みを深くして、立ち去る姿を見送った。 もうしばしの間だけ、ここに留まり夜の森の音に耳を澄ませていただろう。 気が済めば、休むために自室へと戻った。]
(113) 2012/05/21(Mon) 19時頃
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―大広間→自室― [自室に戻るために大広間を横切る。 まだそこに誰かいたのなら、言葉を交わしたかもしれない。
自室に戻れば、また……軽くシャワーを浴びてから 眠りについただろう。**]
(114) 2012/05/21(Mon) 19時半頃
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―自室→2階廊下― [夜明けと共に目が覚めれば、ふとヴェスが 何か"見て"いないだろうかと思い出し……彼を尋ねようかと思っていた。 しかし、部屋の場所が分からなかった。
あまり、人目の付く場所で妖精の力を使うのもまずい気がして 少し悩みながら、部屋を出た。
そこでソフィアに出会ったのなら、昨日は気づかなかった 強い魔の気配を彼女の肩から感じただろうか。]
……ソフィア、何か、……あったのか?
[心配げな声でそう声をかけただろう。 イアンが一緒にいたのなら、何か知っていないかという視線を 彼に向けながら……]
(117) 2012/05/21(Mon) 20時頃
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[ソフィアたちと話していると、声をかけられて>>129 それがツェリと気づけば、表情を和らげた。]
あぁ、ツェリおはよう。
その声……俺も聞いた。 それで……魔女が、死んだ。
【合図】が、……されたんだ。
[短く、"ゲーム"が始まったことを告げる。 ソフィアについては、ちらりと心配そうに見てから]
何か、様子がおかしくて……
ソフィア、ちょっと、いいか?
[ソフィアが許せば、その肩に触れようとしただろう。]
(131) 2012/05/21(Mon) 21時半頃
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……赤い蝶、それに悪魔、か
[イアンの説明>>134を聞き、脳裏に浮かぶのは、ヘクターの姿。
『此の程度の術なら、滑り込ませて良いだろう?』
あの言葉が過る。]
―――…あいつ、
[低く呟いた。
ソフィアのことを、2人が良いと言えばツェリやイアンに頼み、走り出す。
ヘクターを探すために、妹のように思っていた少女に
"あんなもの"を付けたことが、許せなくて……]
→??
(139) 2012/05/21(Mon) 22時頃
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―時計館どこか― [館内を走りながら、ヘクターの姿を探した。 人目を気にしながら、掌に紅い花びらを数枚出現させて あの悪魔の気配を追う。]
……っ、
[己より、遥かに強い力を持つ相手。 そんなことは良く分かっていた。
だが、感情を止めることなんてできず。
数枚の紅い花びらがヘクターを見つけたのなら、 それは彼の周囲をくるくると舞い踊ったことだろう。
彼の気に中てられて、燃え尽きたかもしれない。]
(141) 2012/05/21(Mon) 22時頃
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あんた、……ソフィアに何をした。
[低く、唸るような声で男に問いかける。 "何か"をしたのは、明白だと言うように……
ヘクターが、とぼけても、肯定しても殴りかかろうとしただろう**]
(142) 2012/05/21(Mon) 22時頃
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―ソフィアたちを話している頃・2階廊下― [『お兄ちゃん』と呼ばれて>>160、一瞬驚くが、 その響きが心地よくて、嬉しくて、僅かに微笑む。
『変な夢』と言った瞬間に、苦しむような様子に]
ソフィア、……
[さらに心配そうな声をあげただろう。 それから、肩を見せてもらう。>>168
そこには、濃い魔の力を放つ蝶の文様。
嫌な感じがする。 まるで、殺意をじりじりと向けられているかのような。
こんなものを、ソフィアにつけるとは…… イアンの説明を聞き>>134、それが誰かすぐに思いつき、 走り出した>>139*]
(169) 2012/05/21(Mon) 23時半頃
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―朝・謁見室― [殴ろうとしたが、それをするりとかわされる。 勢いが強すぎたせいか、すこし反動でふらつきながらも 体勢を立て直し、きつく睨む。
そこでようやく、彼の首に巻かれた"鎖"に気づいた。]
……悪魔の癖に、情けない姿になっているな。
[多少の嘲りを含んだ笑いを零して]
(229) 2012/05/22(Tue) 02時頃
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ソフィアにかけた術を解け。
あの子が殺せないなら、俺が殺す。
だから、……"アレ"を解け。
[はっきりと、強く主張する。 妹のように思っている、ソフィアの苦しむ姿を、 誰かを殺すところ等、見たくない。
解けぬのというなら、解く方法はあるはずだろうとそれを尋ねただろう。]
(230) 2012/05/22(Tue) 02時頃
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[茶化すようなら、再び殴り掛かり、]
くっ、……
[腕を捻りあげられて>>225、呻いたか。 苦痛に顔を歪ませても、睨む瞳は逸らさなかっただろう**]
(231) 2012/05/22(Tue) 02時頃
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……ふざけるな!
[少女が、ソフィアが、人を殺す様をショーと言い 憎悪を向けても嗤う悪魔に、なおも叫んだ。]
青い、蝶?
他にも誰かに、術をかけたのか……くそっ!
[他にも誰かに術をかけ、その人を殺さねばならなぬことに 術を解かせたら、ソフィアが死ぬことに、悔しげに呻いて、]
青い、蝶を殺すよりも……
あんたを殺した方が、ずっと……
(249) 2012/05/22(Tue) 13時頃
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