228 【誰歓人狼騒動】滄海のカタストロフィ
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[ぼんやりと自分の死体の前に立つ]
あれ…?
死んでる?
[人ってアッサリ死ぬんだな、と変に感心しつつ様子を見ていることにした。]
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[メルヤの身体が落ちていき、その後をまるで弔いのように、白いリボンがひらひらと追いかける。 どぽん、と大きな水音がした]
やったか?
[ソフィア[[who]]達に何事も起きていないといいのだけれど。 ああ、謝らなくては。 せっかくよこしてくれたリボンだったのに。
扉の方を振り向いた]
(1) 2015/06/27(Sat) 00時頃
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[背後でどぷんともう一つ、水音が響く]
おい、リツ!
[返事は返らない。 リツキの姿はどこにも見当たらない]
なんでだよっ なんで、
[酷くぞくぞくする。からだのなかで何かが騒いでいるようだ]
(5) 2015/06/27(Sat) 00時半頃
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[もみあいの中、何か重い感触があったのは覚えている。 足元をみれば、赤い花が咲いていた]
――俺が殺したんだ。 リツも、あの子も。
[手のひらを見下ろす]
でも、人狼だったんだろ。 しょうがねぇよ。 俺、生きてたいもん。
[海に向かって言い訳をこぼす。 やがて、海からふわりと上がってきた霊魂は――]
(6) 2015/06/27(Sat) 00時半頃
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…ああ。
[海に落ちる二つの音、名を呼ぶ声。黒い絆で繋いだ片割れが死んだようだ。
歪に笑みを作る唇、暗い悦びが心を震わせる。けれどどこか晴れないままで*]
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――ぁああっ うぁあああああああ!!!
[ふたつの、あお]
うそだ、うそだ、うそだ、うそだ――っ!
[甲板にへたり込み、地面を叩く。 何度見ても、二つとも、青]
(8) 2015/06/27(Sat) 00時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/06/27(Sat) 00時半頃
[やがて沈む自分の亡骸]
ある意味、綺麗な死に方だな
[スパッと切り替えてふわりと船の上に。
グレッグが甲板を叩いてわめいていた]
人狼なら、お前を真っ先に喰いに行ってただろうな
[黒い絆を結ばれて、殺意を持った相手なら、なおさら]
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[霧が晴れるはずがない。 片方は若干色が揺らいでいたとはいえ、二人とも青――人の魂だったのだから]
どっちなんだ。
[戸惑っていたソフィア、リボンをよこしてくれたグロリア]
俺が、ヤらないと、 今度は、間違えないように、
……あは、どっちも人狼かな。
[目の前が真っ黒になる。揺れる霊魂が自分を責め立てるようだ]
(12) 2015/06/27(Sat) 01時頃
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あいつが、グレッグが憎いか?
[そうリツキに問い掛ける声はどこか嬉しそうに
澱んだ黒の目を彼に向け、哂う*]
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――ええ。
二人とも人だったのに、俺。 殺しちゃった。
[はは、と場違いな笑いをこぼした]
グロリアさん――ソフィアさん。
[二人を見比べて、ソフィアに目を止める]
グロリアさんが、人狼なわけないじゃないか。
(14) 2015/06/27(Sat) 01時頃
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[疑惑の思念が行きかう輪と、死という安楽を得た者同士の会話。
かつて、穏やかに談笑し、食事の席を共にしたあの時間が酷く懐かしく、遠かった。
どんな取引や能力の行使があったのかはわからないが、余計な口出しは無用と考え、黙って耳を傾けていた。*]
徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/06/27(Sat) 01時頃
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そうですよね、病院で人が喰われたなんてニュース、見た事がない。 それに、ナラーヤが襲われたのだって グロリアさんが来なくなってしばらくしてからだし、
[ぶつぶつとグロリアが人狼ではない根拠をあげていく]
ねぇ、人狼が、私が人狼です。 だなんていうわけがないじゃん?
[ねぇ?と、グロリアを見る]
(19) 2015/06/27(Sat) 02時頃
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[ひゅ。
短い呼吸は現実の音となることはなく
さまよえる魂として、幽世にとけていく。]
……、は、ぅ ――ん
[その吐息は幸福に満ちていた。
死せるもの、生けるもの、望む条件を全て
満たしてしまえば。]
りぃぁ。
[甘ったるい声、こえ、 誰かの生を望む こえ。]
徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/06/27(Sat) 02時頃
[人間を食べたかったの?どうして?]
[食べないと生きていけないから]
[どうして家畜や野菜じゃいけないの?]
[だって美味しくないじゃない?]
[この―――"偏食家"]
でも考えてもみて。
パンや野菜や家畜と人間に、どんな違いがあると言うの?
全ては生きとし生けるもの。
その生命を断つ行為に、変わりはないでしょう。
食物連鎖の頂点なんてない。
人狼がひとを食べることも、人も家畜をたべることも
おんなじなのだから。
[諭すように告げると"イリス"は不服げに口角を上げる]
そう、貴女の言うとおり。
すべての生き物は、何かを奪いながら生きている。
それを拒んで食事をすることを止めた"イリス"のため
"わたし"はひとを食べた。
そうしなければ生きていけないかった。
ただの自衛本能。
自分を守れないものは他人を守ることなんか出来ない。
ねえイリス。貴女を守り徹したわ。
雨の後に虹がかかるなんて、下らない喩え話よりも、雨のあとに穀物が育ち、生き物が水を得る、そんな現実を考えましょうよ。
[御託を並べるのも少し疲れたかな。
そう笑んだ"わたし"の表情は
きっとイリスそのもので]
貴女の役目はおわり。
逝ってらっしゃい。[]
さよなら、イリス。
[もう貴女のくだらない、知ったかぶりもおしまい。
わらって、
わたしは、私を殺した。]
[不意に聞かれて首を振る]
今となっては憎いと思わない。
極限状態で、どうかしていたんでしょう
[聞かれた男に黒い絆を結ばれたとは思っていない。
だた、今はそれを知ったところでこの男に対して憎しみを抱くかといえば…否である。]
[それからイリスの言葉を聞いていた]
人が動物や植物の命をいただくように
人狼が人の命をいただくのも同じ。
そうかもしれない。
でも、人狼も人の姿でいる以上
共食いとみなされるわけで。
共食いは自然な状態とは言えない。
[だから嫌われる。]
あぁ、結局霧は晴れないみたいだね
[地上の様子を見てぽつり。
せっかくなので船の中を見て回る。
乗客管理用のパソコンに記載されている部屋割りを見て]
……僕の名前、ないんだ……
[記載漏れなのか、いないものとされていたのか。
後者なら、自分らしいと薄く笑った。]
……ふーん
やっぱりお前、つまんないな。
[答えを聞けば一転、気に食わないと言いたげな、或いは玩具を取り上げられた子供のような表情
もう用は無いとふいと視線を逸らし、彼が船内へ向かおうとしても呼び止めることは無かった*]
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駄目だよ、人狼は殺さないと。 俺は、生きなきゃ。
[血走った目をソフィアに向ける。 わけがわからないと言って泣き崩れた彼女、必死で考えようとしていた彼女。浮かべては、全部演技なのだと切り捨てた]
――せっかく前向いたのに、 だから、
[想いの断片だけを零しながら、ゆっくりとソフィアに近づいていく]
(24) 2015/06/27(Sat) 12時半頃
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っな?
[彼女の父母がナラーヤにいたという。その話をきき、たじろいだ]
そんなの、知らない。 ソフィアの父さんと母さんを殺した奴なんて、
……俺は人狼じゃねぇっ!
[ソフィアの挑発に激高し、声をあらげた*]
(26) 2015/06/27(Sat) 12時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/06/27(Sat) 12時半頃
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危ないっ!
[暴れるソフィアを取り押さえようと飛びかかりながら、凶器を振り回すその姿がメルヤのものと重なった]
――ぁっつ、……っく
[首元に衝撃が走った。 恐る恐る手をやると硬いものに触れる。引き抜くと赤いものが吹き出して、一気に気が遠くなる。
ソフィアの視線を感じることもできず、ふらふらと、世界が回る*]
(28) 2015/06/27(Sat) 13時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/06/27(Sat) 13時半頃
[船内に入る前、投げかけられた言葉に嗤う]
選んだ相手が悪かったね。
[後向きで手を振って遠ざかった。]
[生きてる人間のところに戻れば]
……あぁ、終わったのか
[グレッグが倒れている。まだ話せないところを見ると虫の息か]
[――とぷん]
[自分が海に落ちる音は、どこか遠くに聴こえた。
ゆらゆら、ゆらゆら。
水面に太陽の光が反射して、眩しい。
苦しくはなかった。
ああ自由なんだと、思う。
沈んでゆきながら、白いリボンに指を伸ばし、胸に抱く。
記憶は全部泡になって消えていく]
[瞳を閉じる。
ごめんなさい、ごめんなさい。――ありがとう]
[さようなら*]
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