99 あやかしものと夏の空
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―10年前、あの夏―
[晴れ渡った青空、澄み切った川の縁。 数人の子ども達が、わあわあと笑いながら水遊びを楽しんでいた。 もうすぐ雨が降るから早く帰っておいで、 そんな予報信じられないほど見事に晴れた真夏日だった。]
増水したら何日か入れない? ならその間、どこで涼めばいいんだろね。 じゃあその分、今日はめいっぱい川で遊ばない?
[なんて無邪気に提案したのは他でもない、 貰ったペンダントを首にかけた黒髪の少年だった。]
(29) 2012/08/09(Thu) 00時半頃
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……あっ!
[飛んだボールが水の上を跳ねて、離れていく。 少年は迷いなく集団に背を向けると、ミスへの小言を受けるより先に いつも通り笑ってボールを追ったのだ。]
うん、僕が取ってくるから待ってて。
[最後に皆と交わした会話は、とても簡単なものだった。
浅瀬では気づかなかった。 川の流れに異変が起こっていた事に。 山の上ではとっくに雨が降っていたのだ。]
(42) 2012/08/09(Thu) 01時頃
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[深みに足を取られ、少年の身体は飲み込まれる。 水を打ちもがく音は笑い声に掻き消されたか。 いつもならば、そうなった時に引き上げてくれる人が居たけれど。]
……―― にい、 ちゃ
[水を飲み詰まった喉では、助けを呼ぶ事も叶わず。 酸素不足でパニックに陥れば、冷静な判断もできず。 伸ばされる手も、青空も、ひかりも、濁流の中で霞んで行く。
息苦しさに為す術もなく――
猫の哀しげな鳴き声が響き、 意識を取り戻して始めに見つけたのは、横たわった自分だった。
暗い空が、誰かの祈りを引き裂くように泣いていた。]
(53) 2012/08/09(Thu) 01時半頃
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―大ケヤキの下―
…………。さいあく
[そんな、過去の記憶。 夢と同じに木漏れ日の中伸ばされた手を、目元に押し付けた。 あの時の息苦しさがリアルに身体に残っている。 漂っていた時は夢のように不確かな存在だったのに、 実際に見てしまうと、夢を夢とは気付けない程、鼻で笑いたくなるほど、リアルなのだ。]
……どうせなら、もっと楽しい夢を見せてよ。
[一つ溜息を零し、うんと伸びをした。 風はいくらか勢いを増して見えるけれど、あまり時間は経っていないようで。]
どうしよう、帰るにも……
[帰る?どこに?]
(56) 2012/08/09(Thu) 01時半頃
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家に……、行っても、ね。
[ブラックストンさんちのオスカーくんが……という村人の会話は耳にしていても、引っ越したとは思いもしなかったが。 そうでなくても、どの面下げて帰ればいいやら。 兄を見ただけで逃げてきたくせに。]
…………。うー
[情けなくも唸っていれば、 唐突に>>66大きな音が頭上から聞こえて。]
……ッ誰!?
(67) 2012/08/09(Thu) 02時半頃
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[>>70 額に手を当て、目を凝らす。]
……刺さったって、何がどうして。 その声ってさ、鼠嫌いの……ええと、名前聞いてなかったね?
[救助要請はかなり高いところから聞こえて、一体どうしてそんな事になったのかはわからないけど。 亀吉を指定するのには首を傾げながら、蝉に負けないよう声を大にして投げかける。]
大丈夫、登るの結構得意なんだ。待ってて!
[小さい頃から木のぼりの練習にしていた大ケヤキだから、 年数が少し経っているとはいえいけるだろうと、 無茶にも見える木のぼりを始めた。]
(72) 2012/08/09(Thu) 02時半頃
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よーさん。僕はオスカー。
[教えられた愛称を繰り返して、こちらも名乗る。 太い幹を器用に足で挟み、枝が幾重にも分かれている部分まで来れば後は楽なものだった。 もともと軽いほうだった少年は、上手く重みを分散しながら、相当高く枝の細い場所まで登りつめる。]
届くかな……。手、出せる?
[片方の枝を掴み、体を傾け気味に手を伸ばす。]
(75) 2012/08/09(Thu) 03時頃
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[名前に驚かれなかったので一安心しつつ。 掴もうとした手は、続く相手の一言でぴくりと停止した。]
……裂けるって、服が? どこか引っかかってるの?
[ちらと纏った衣服を確認しながら、同時に不自然さに気づく。 こちらに顔を向ける形で……外から突っ込んだとしか思えない姿で引っかかっている姿。 もう一つ、こんなに枝が細く葉だらけの場所に、重力をさほど感じさせず留まっている事。
不思議に思った少年は、もう一歩踏み出そうとする。]
(78) 2012/08/09(Thu) 03時頃
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[一歩。 足元から、みし、と嫌な音がして……乗っていた枝が折れた。]
ぅ、わッ!!!
[慌てて掴んだ細枝は、ガサガサと葉を落としながら曲がって行く。 それは性別のわからない彼を引っ掛けていた枝かもしれない。 少年は大ケヤキの相当高い場所で宙ぶらりんになった。]
(80) 2012/08/09(Thu) 03時頃
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[二階から飛び降りた時とは比べ物にならない程の高さ。 軽く絶句しながら、極力下は見ないようにする。]
だい、じょ、う、ぶ……!
[返すが、腕がいつまで持つかといったところ。 打ちどころが悪ければ死にそうな高さだと考えながら、 折角奇跡が起きて実体化する事が出来たのに、また死ぬなんて冗談ではないとも。 逆に助けようとしてくれる白い髪から、ビリ、と音がして。 本当に『裂けて』しまったのかと焦りながら。]
ねっ、ねぇ。 このまま……この枝揺すったら、引っかかってる所、取れるんじゃない?
(84) 2012/08/09(Thu) 03時半頃
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平気っ、だよ。 言ったろ?僕は木のぼり得意なんだ。 なんとかなるっ!
[少年は集団の中では大人しい方ではあったが、 ただ周りが活発的だから比較して大人しく見えていただけで。 意外と無茶もやってのけるのだ。
腕の力が残っているうちに、どこかを破かないよう、ゆっくりと枝を揺らす。]
(86) 2012/08/09(Thu) 03時半頃
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もう、ちょいっ……
[葉音を立て揺らし続けるけれど、腕への負担は相当なもので。 とれたと聞こえ安堵し、緩んだ手が、枝から滑り落ちた。]
ッあ……!!!
[悲鳴を飲み込んだ次の瞬間、 ふわりと柔らかい何かに包み込まれる。 それは先程まで引っかかっていた白髪の腕だった。 時間をかけて地面に降り立てば、振り向き目を丸くして。]
……え、えっ!?
(91) 2012/08/09(Thu) 04時頃
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あ、ありがとう。 結局助けてもらっちゃった、けど…… ……よーさん、今……浮いた、よね?
[目を見開いたまま、座り込んで白い姿を見やる。]
……破れたトコは平気?
(94) 2012/08/09(Thu) 04時頃
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はは……、やっぱり? うん、やっぱり、っていうのも変だけど…… 道理で突っ込み方からおかしいなって思ったんだ。
[首を傾げ小さく笑った。これだけ人間離れした事が出来るなら信じるしかない。自分の存在だって人を疑えたものではないし。 猫と同じクラリッサと名乗る少女だってそう。半信半疑だったが、飛びかかったのは鼠を狙った猫らしい行動だと考えれば納得が行く。
存在し得ないものの存在を伝える難しさは、痛いほど理解していたので、隠し通すのはフェアじゃないと思った。]
……実は、僕もちょっとわけありで。 10年前、あそこの川で死んだ子が居たって……知ってる? 僕の事なんだ……ええと、幽霊、なのかな
(96) 2012/08/09(Thu) 04時半頃
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死んだはずなのに、何故だか心臓も立派に動く体を持ってる。 折角だから皆と一緒に、って思ったんだけど…… 僕を知ってる人にどう伝えればいいかわからなくて、逃げてきた。
[困り顔を俯かせ、告げる。]
……けど、もう逃げてられないや。 破れたとこ、直してもらわないと。亀ちゃんなら直せるかな。
[先程助けを求めていたし、宿泊所に行こう、と立ち上がり。 ついでに手を差し出して、握手を求めた。]
そうだ、これで僕とよーさんはトモダチだね?
(97) 2012/08/09(Thu) 04時半頃
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……ところで、人じゃないっていうなら何なの? 男っぽいけど女の子に見えるし。つくもがみ、ってやつ?
[軽さと脆さから、なんとなくで思いついたものを挙げて。破れたらしい箇所をチラと見遣り歩き出す。 途中、右の腿が痛んで何事かと確認したら、落下時に折れた枝で引っ掻いたのだろう、赤い線に血が流れていた。やはり今は『生きている』ようだ。
話しながら前を通った雑貨店>>0:288。誰もいないなと覗き込めば、目に入ったのは書き置きだった。ポケットの財布に意識をやり、10年前の金銭は使えるか悩んだりも。 兎に角、今は彼……彼女?の回復を優先。]
亀ちゃーんッ、よーさんを直したげて!
[到着すれば今度は逃げず、そうやって大声を張り上げるのだ**]
(98) 2012/08/09(Thu) 05時頃
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―昔のはなし―
[『いつもの』メンツの一人が、少しの間、遊べなくなるという。 話を聞けば家族旅行に行くそうで、ふうん。楽しんで来て、と笑って見送った。 連れ出す側である自分より行動力のある、エネルギーに満ちた少女。彼女が居ないと集まってもどこか物足りないと感じながら、それでも数日は矢のように過ぎ去って行った。
そうして彼女は何事も無く帰ってきた。 配られるお土産、僕にもくれよと伸ばした手は呼び出しに遮られる。]
……どしたの?何かリスでもいた?
[ついていった先、こっそりと差し出された小袋。 へっ、なんて間抜けな声を出して中身を開けば、出てきたのは青空の色した石のペンダント。]
他の子のは……え、僕だけ? いいの、こんなに綺麗なの貰っちゃって。
[首を傾げながらも顔を上げれば、少女が指先で摘んだ先、新緑の色した……色違いの同じものがあった。]
(137) 2012/08/09(Thu) 20時半頃
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[きょとりと目を瞬かせている間に繋がった小指。 昔よくやった約束の挨拶だ。 我に返って手をゆるく振る。ゆびきりげんまん。]
……じゃあ、内緒。 お返ししなきゃいけないね。何がいいかな…… うん、必ず何か用意するから、待っててよ。
[装飾品の類で着飾った事はなかったが、手の中で煌めく青石は、特別にと選ばれた大切な品。 自分よりだいぶ背の低いその子にはにかんで、頭を撫でた。]
大事にするよ。……ありがと、景子。
(139) 2012/08/09(Thu) 20時半頃
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―そして、現在―
[お返しは、結局あげられずじまいだったけれど。 以後そのペンダントは、いつ遊びに出る時も少年の首にかけられていた。 雨の香りを信じずに川に誘った、あの日も。
そして、今も。
友達になれた一反木綿の彼……一応男と見る事にした……よーさんと宿泊所へ戻り、 明らかに頼む側ではない態度>>131に、くすりと笑う。]
亀ちゃん、優しくしてあげてよ。 僕を助けてくれたんだ、よーさんは。
(140) 2012/08/09(Thu) 20時半頃
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アップリケ?
[白い彼の体に、チューリップやらお星様が縫い付けられるのをこちらも想像する。]
……っ、はははっ!結構似合うかもよ? 白一色だし、ほら。 お洒落を楽しんでみたらどうだろ。
[亀吉と違って隠すことなく笑ってやった。 それにしても体だろう箇所をちくちくと縫い合わせているのは正に手術のようで、屈んでじっくりと観察していたが、ふと。]
……さっきも亀ちゃんを呼んでくれって言ってたし、 二人は知り合いなんだ。
[正体を知っているから頼るのだろうし。 顔を交互に見つめて、亀吉が座敷童という事実も漸くストンと受け入れた。]
(149) 2012/08/09(Thu) 21時半頃
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あ、あと亀ちゃん。
[右腿のひっかき傷と血を指して、苦笑する。]
ほら、これがよーさんに助けてもらった証拠。 10年ぶりだからかな、ちょっとヘマしてさ……。 消毒液とかなんかある?
[未だ、たまこの為に絆創膏やらが集められていたのを知らなかった。]
(150) 2012/08/09(Thu) 21時半頃
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オスカーは、ヨーランダに出来た縫い目をじいっと見つめた。
2012/08/09(Thu) 21時半頃
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や、だってほら、順番、順番。 さすがにどこに救急箱あるか覚えてないし、 手が空いたらでよかったんだ。
[木から落ちかけたんだと説明しながら、 指し示すほうへ、はぁいとのんびり声で歩き出す。 ……放置してあった水バケツできちんと足は拭いて!]
何か嫌な予感がしたんだけど 気のせいだよな……?
(155) 2012/08/09(Thu) 21時半頃
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亀ちゃ ……。
[>>157片足を水でびっしょびしょにしながら戻って来てれば、小柄なくせして何かのオーラが滲み出ている……気がする、亀吉が立ちはだかっていた。 いや、手当てしてもらうのだから逃げる必要はないのだけれど、 気圧されて、嫌な予感が的中したようで、思わず一歩後退した。]
……そういう事言われると、ヤダって言いたくなるじゃんか。 亀ちゃんわざと痛くするだろ。知ってるぞ、僕。
いっ、いいよ、絶対叫ばないから!
[壁に体半分が隠れたままの宣言。]
(160) 2012/08/09(Thu) 22時頃
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おいっ、人の怪我で遊ぶなよ!
[マジ顔だった。]
なんだよその楽しそうな! ……いや、いいよ。わかってたよ。 僕が今更すぎた、ねッ……〜〜〜〜ッ!!!
[>>161あまりにも容赦無い無慈悲な消毒液による攻撃。 悲鳴は噛み殺したが床を何度か叩いた。ギブギブ。 もっと変な事をすると殴りそうな勢い。]
(164) 2012/08/09(Thu) 22時半頃
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何、って、……! …………。あ
[>>163ぱっと顔を上げた先には、忘れるはずがない顔が近くにあった。 10年前、兄貴分だった彼の大人びた風貌はあまり変わる事なく。 ギブアップを主張していた手すら停止して、涙目を向ける。口が勝手に、ジェフ、と紡いだ。]
……あ。ありが、と
[固まっていれば>>167傷口を保護されて、 残る痛みに眉をしかめながらも礼は忘れない。]
(171) 2012/08/09(Thu) 22時半頃
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[ペンダントが揺れる。紛れもなくオスカーの所持物であるそれが。 そうだ、ジェフはあの時、もう既に村にいなかった。ひょっとしたら自分の死を伝えられているのではと考えはしたが、この様子では全く知らされていなかったらしい。 ……しかも息子と勘違いされている。]
え、ええと……。僕の名前、
[座り込んだ状態から動かず、目が泳ぐ。 どうしよう、と亀吉とヨーランダを見て、視線で助けを求めたり。 息子だと嘘を吐く事もできるが、隠し通すのは難しいだろう。 幼馴染に、兄まで居るのだから。]
オスカー……、オスカーは、僕だよ。
[告げるこちらが、困り果てた顔になっていた。]
(185) 2012/08/09(Thu) 23時頃
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…………。 ……幻覚だったら笑って済ませたよね。
[>>188困りつつ、信じて欲しいと目で訴えた。 考えている事はその行動でだいたいわかる。 晩飯の準備をするらしい、それなら手伝いながら話そうかと 引っ張りだした古靴を一緒に引っ掛けながら、小声で。]
そうだよ。そのオスカーだよ。 勉強……うん、特に数学教えてもらってた。 ああ、ジェフんちの木にシャツ引っ掛けてぶら下がった事もあるし、 ヒキガエル3匹まとめて引き出しに突っ込んだ、あのオスカーだよ。 今生きてたら25歳、大人の色気溢れるイケメンになってるはずの。
[これだけエピソードを晒してやれば嫌でも本人だと信じるだろうと]
……まずは僕の事、微塵も聞いてないみたいだね?
(195) 2012/08/09(Thu) 23時半頃
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あッ何だ、本気で僕の仕業って気づいてなかったの? 兄ちゃん知ってたはずなのに隠し通してたんだ。
[>>199靴が足に収まれば立ち上がり。]
幽霊の存在って、まあ、亀ちゃんも居るし……信じれる? それより実は成長が止まる病気で〜って言ったら信じるかな? 生霊どころじゃない。死んだんだよ、僕。 ジェフが村から出てった夏に、あの川で溺れて。だから……
[自虐気味に笑うと、両の手を広げて見つめた。 育ちきらなかった少年の手。]
享年15歳、だね。
(205) 2012/08/09(Thu) 23時半頃
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それが10年経った今、理由はわかんないけど生身の体になってる。 村が沈むって聞いて、皆が集まるって知って…… 参加したいって思ったら、気づいたら川に立ってた。
……まあ、兄ちゃんも景子も、死んだ人の話はしたくないんだよ。
[景子には最初に会ったけど、どう説明したらいいかわかんない。 そう続けて、腰に手を当て苦笑を零す。]
僕を知ってる人で最初に教えるのがジェフで、まあよかったかな。 顔見て驚く事なく近づいてきてくれたし。
(211) 2012/08/09(Thu) 23時半頃
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[だいぶ元気が出たらしい少女に>>206気づけば]
もう平気そう? じゃあ皆で晩御飯だね。 暑い中で熱くて辛いもの食べるって気持ちいいよ。
[なんだか溶けて消えてしまいそうな容姿に、 熱くて辛いと口に出した途端、大丈夫かなとどこかでよぎった。]
(214) 2012/08/09(Thu) 23時半頃
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