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─回想・集会場の自室にて─
………お迎えかい。
思ったより信用なかったみたいやね。
村人の面々はどうも余所者から排除したがるらしいのはようわかった。
別に抵抗なんざせんわ。案内してくれんか?
[調合途中だった薬品類はそのままに、心底うんざりした顔をしながらも立ち上がる。]
─結社員宿舎裏手、処刑場─
別に残す言葉もなけりゃ残すモンもないわ。
さっさとしたってくれ。
[何処までもふてぶてしい態度で椅子に座り眠そうに大欠伸をする。]
ま、処刑方法に関しての要望ならある。
クスリで殺られるのは勘弁や。ブラックジョークにもほどがあるしな。
[それっきり。処刑が終わるまで一言も口を開くことはなかった。**]
メモを貼った。
―回想・キャサリンの部屋―
[一緒に生きよう。その問いかけに、心が痛んだ。]
…ああ、そうだな。
[共に生きる事は無いと諦めていた――思い込んでいた。それがキャサリンを苦しめて居たのだとしたら…。]
ここから出たら、話し合おう…共に生きる為にな。。
[この問いかけに、彼女はどう答えただろうか。暫く抱き合っていると、少しだけ彼女の鼓動が速くなったように感じた。]
はい、今日はここまでだ。
[共に生きると決めたのだから、無理だけはさせたくない――自分の要求を押し付けるように、彼女の膝の後に手を通し、軽い体を抱え上げた。]
そしたら、また明日、な?
[ベッドに寝かせる。マーゴに叩かれた頬を撫でられた。その問いには。]
…痛かったさ。マーゴ、本気で殴りやがった。…明日にでも謝っておかないとな。
[今更ながら、マーゴも傷つけた事実を思い出した。]
あいつらにも謝らないとな。…はは、明日は謝罪行脚だ。
[今日、俺が処刑されなければの話だが――そう考えたが、キャサリンの手前言えなかった。]
…おやすみ。
[そう言ってこちらも頬を撫で、部屋を出た。]
―回想・一階廊下―
さてと…。
[ばたんと音を立てて扉を閉める。]
出しに行くか。
[出すタイミングの見つからなかった投票用紙は、ポケットの中に。書かれた名前は――]
サイラスさん、悪い。あんたの事疑ってるみたいだ。
[今日、彼が処刑される事は無いだろう。そう感じてはいたが、彼以外に疑わしいと思えた者は居なかった。]
――今日が俺の番でも、あいつが。
[ドナルドが、ベネットが…そして、ラルフがその芽を拾ってくれる。そう願いながら広間へと入り、投票を済ませた。]
―廊下→キャサリンの部屋―
[自室へと戻る途中、ふと何か予感めいたことが心にわき上がった。]
…いや、ちょっと待て。
[今日、伝えなければならない。そんな予感に囚われて、キャサリンの部屋に向かう。]
…鍵は。
[この扉を閉じたのは自分で、鍵をかけた覚えは無い。扉は当たり前の様に開き、暗がりに滑り込んだ。]
はは、何を言いたいんだか。
[小声で呟いたのは、キャサリンを起こさない為。かすかに聞こえる呼吸音は規則正しい。]
…キャサリン。
[部屋の鍵は、内側からなら閉められる。それに気付けただけでも、ここに来た甲斐はあった。]
――愛していた。ずっと。
[既に眠りに落ちた彼女には届かない言葉だろう。それでも目的を果たし、自室へと戻るために扉を開けた。]
――さよなら。
[閉める際、何の疑問もなくその言葉を呟いた。二、三度ノブを回して鍵がかかっている事を確かめ、自室へと向かった。――不吉な予感を感じながら。]
―回想・了―
………上出来だ。
[さて、その言葉は誰に向けられたものなのか。]
さて。
結社の連中はどの可能性を重くみているのやら。
[広間の壁にもたれかかるような格好で、話を聞く。]
まあサイモンが数を間違えたなんて本気にしちゃいないだろう、が。
…どうでもいいが、ヤニクは何故呼び捨てなんだろうな。
なんかしたか?あいつ。
[不思議そうに首を捻っている。**]
―自室・現在―
う…。
[目を覚ます。いつもより高く感じる天井に疑問を覚えて起き上がった。]
…床?
[昨夜、自室に帰った後。自分は一体何をしていたのか?疑問が一瞬だけ浮き上がり、そして弾けた。]
――ッ!
[部屋を見渡すと、ベッドの上に、鏡越しでしか見られない筈の男の顔があった。目を閉じ、嘆息する。――昨日の予感というのは、こういうことだったのか、と。]
悪い、キャサリン…済まない。みんな、悪かった。
[致命傷に至った一撃よりも鋭い痛みが胸を苛む。]
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
【人】 郵便屋 ウェーズリー―回想・夜― (84) 2010/02/25(Thu) 21時半頃 |
メモを貼った。
メモを貼った。
【人】 郵便屋 ウェーズリー―回想・朝― (86) 2010/02/25(Thu) 21時半頃 |
【人】 郵便屋 ウェーズリー私、は……生きていますか? (87) 2010/02/25(Thu) 21時半頃 |
メモを貼った。
メモを貼った。
【人】 郵便屋 ウェーズリー[動揺からかかけ間違えていた制服の釦を改め、黒い封筒を二通懐へ。 (88) 2010/02/25(Thu) 21時半頃 |
メモを貼った。
メモを貼った。
【人】 郵便屋 ウェーズリー[震える足を励まして、広間まで歩く。 (90) 2010/02/25(Thu) 22時頃 |
【人】 郵便屋 ウェーズリー人狼に宛てた手紙は二通。サイモン君の話でも、二人。 (92) 2010/02/25(Thu) 22時頃 |
【人】 郵便屋 ウェーズリー―広間― (94) 2010/02/25(Thu) 22時頃 |
【人】 郵便屋 ウェーズリーそうです。 (97) 2010/02/25(Thu) 22時頃 |
【人】 郵便屋 ウェーズリー[ベネットの八つ当たりに、いえ、と苦笑で返す。] (99) 2010/02/25(Thu) 22時頃 |
【人】 郵便屋 ウェーズリー[では、とカルヴィンとともに未だざわめきの残る広間を後にする。 (100) 2010/02/25(Thu) 22時頃 |
―自室―
…それにしても。
[部屋を見渡す。]
死んだら何も無いと思っていたんだが…。
[それが、自分の生死観だったことを思い出した。――しかし、このように物を見、思考をすることが出来る。]
魂や死後の世界なんざ信じていなかったんだけどなあ。
[敬虔な信徒が聞いたなら何と思うだろうか?感覚を一つ一つ確かめていく。鉄格子の外は雪化粧。時計の針の音。――鉄錆の匂い。]
目は…見えてる。耳も…大丈夫。
[顔をしかめる。自分のものとはいえ、血の匂いなど嗅いで楽しいものではない。嗅覚を意識の外へと追いやり、手を握り、開く。それから足踏みをした。]
わからんもんだなあ。
[率直な感想を口に出し、ドアノブを握る――否、握ろうとした。]
うおっと!?
[手はドアノブをすり抜け、驚いて手を引き戻した。]
…参った。掴めないのか。
[暫く指で確かめた後、ドアに頭突きした――痛みはない。視界には無人の廊下。]
外にゃ出られるみたいだが…。
[無意識のうちに広間へと向かおうとしている自分に気付いた。]
…止めだ、止め。
[ベッドに寝かされた自分の死体を見る。床に倒れた筈だった――つまり、誰かが自分をベッドに動かしたという事で、皆既に自分の死を知っているのだろう。当然――。]
…キャサリン。
[彼女がこれを目にしなかった事を願うしかないが、それでも事実は伝わっているはずだ。その上彼女の眼は霊を映す。という事は――。]
…見られる訳にはいかないか。
[今姿を見せても悲しませるだけだ。そう結論付け、部屋へと戻る。そのまま椅子に腰掛けて項垂れた。]
【人】 郵便屋 ウェーズリー―自室― (112) 2010/02/25(Thu) 22時半頃 |
【人】 郵便屋 ウェーズリー[手紙を渡す。完全に少年の手の内に渡る。 (114) 2010/02/25(Thu) 22時半頃 |
【人】 郵便屋 ウェーズリー今日の犠牲者は……フィリップ君……。 (115) 2010/02/25(Thu) 23時頃 |
メモを貼った。
【人】 郵便屋 ウェーズリーカルヴィン君を、告発するくらいなら、私が……。 (132) 2010/02/25(Thu) 23時半頃 |
【人】 郵便屋 ウェーズリー私は逃げも隠れもしません。 (136) 2010/02/25(Thu) 23時半頃 |
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