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…じ…じゃあ…。
き……き…す…とか…ど、どうかな…。
[途中から、聞き取れるか聞き取れないかわからないくらい声が小さくなる。
が、一瞬間を置いて]
い、いや!
や、やっぱりなんでもない!
気にしないで…!!
[顔を真っ赤にして手をばたばたとばたつかせた]
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
……。
…………。
[聞き取れた言葉の断片に目を丸くするも、顔を真っ赤にして気にしないでと言うホリーの姿に、自然と笑みがこぼれる]
ホリー、こっち向いて。
[ちょっとだけ肩に手をかけたかもしれない。
優しく触れるように、己の唇をホリーの唇に触れさせた。
そして、悪戯っぽく笑って]
いつか、ホリーも、こうしてくれたこと、あったでしょ?
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
[娘は月を仰いだ。
赤い月は生きていた頃みていた其れと同じで違う。
生きていた頃のあの煌々と輝く月が恋しくて
娘は月へと手を伸ばす。
森の中、地上に居るのだから届くはずもない。
少し散歩してくる。
そう言って独り歩き出してみたものの
何かしたいことがあったわけでもなく――
否、出来る事など殆どなくて彷徨い歩くのが精一杯。
儀式は如何なったのだろう。
案じる存在の身に降りかかる其れ。
その結末を見詰める事が怖かった。
泣く事しか出来ない自分がイヤで
見ていて何も出来ない事がもどかしくて――。
心の中で大事な人たちの無事を祈っているのだけれど
神様が其れを聞き届けて呉れないのを娘は知っていた。
願ったしあわせはいつも娘の手をすり抜けていったのだから]
メモを貼った。
―昏い森、満月に近い月明かりの下―
[立ち上がったところで近づいてきたイアン
左肩に手を置かれて、痛みに僅かに顔を蹙めた]
って……え?
あんた、なに言ってんだ?
[耳元で囁かれる言葉に首をかしげ。
続く言葉
月……?
そりゃ、そろそろ満月、だけど……っ
[イアンが取り出した蔦に気づかず、空を見上げ。
不意に首に蔦をからめられて、あわてて拒否しようと、した]
―昏い森、満月に近い月明かりの下―
ぐ……ぁっ
[ぎりぎりと、蔦がしめられていく苦しさに顔がゆがむ。
後ろで喋るイアン
怪我をした左肩に乗せられる重みと、喉を、息をふさがれる苦しさに声もなくうめく]
――っ ……よく、ねぇ……っ
[息苦しさと、肩の痛みで抵抗すらままならない。
喉をつぶされる苦しみに、声にならない声がこぼれ、蔦をはがそうと、首元に手をやる。
けれどそれで蔦を引き剥がすことができるはずもなく。
苦しい息の下、徐々に意識が朦朧と、しはじめた]
え?
[言われたとおり微かにオスカーへと顔をむける]
!?
[次の瞬間感じたのは、温かで、柔らかな感触。突然のことに一瞬思考が止まる]
…。……え?
…っにゃ、な!?
[思考力が戻れば、一層顔を赤くして口をぱくぱくとさせた。
更にソコへオスカーの言葉が続けば、半ば絶句したように]
えぇ!?
な、ど…み!?
[なんで!?どうして!?みえてたの!?等々、いくつもの言葉が浮かんでは来るものの、結局ソレは音になり切らない]
[それでも娘は自分を不幸とは思っていない。
両親がいなくとも祖母が愛情を注いで呉れた。
案じてくれる幼友達が居た。
信じて呉れた人たちが居た。
優しい人たちと出会えた。
ありふれた毎日が娘にとってはしあわせだった。
ずっと前だけを見続けていた。
最期のあの瞬間まで未来を信じていた]
――…憎めたら楽だったのに。
[ぽつ、と紡いだのは死を齎した者への言葉。
受け入れて赦してしまうのは想いが消えなかったから。
胸を苛む痛みは薄れつつあるものの
全てを溶かすだけの何かは未だ得られていない。
本来の月を見られぬ儘此処を彷徨い続けるのだろうか。
そんな考えが頭を過りゆるゆると首を振るう]
いつか終わりが来たら――…
淡雪のように溶けてしまえるかしら。
【人】 飾り職 ミッシェル[テッドの倒れる音で我に返る。 (8) 2010/08/10(Tue) 01時頃 |
―巡礼の森―
[いったいどれだけの時が過ぎたのか。
数分?数十分?数時間?
苦しみにもがく中、時間は無限にも永遠にも感じられて。
足掻きも空しく、腰につるした剣を使うことすら思い浮かばず。
できる限りの抵抗といえば、息を吸おうとする無意識の行動と、蔦を引き剥がそうとする指先だけ。
それすら意味を成さず、イアンの手により窒息という苦しい死に方を迎えた]
―死者から見た森―
[ふいに、息苦しさから開放される。
けれどそれは生ではなく死。
無意識に閉じていた目を開けば、見えるのはくびり殺された己の姿と、それを手にかけたイアン、そしてイアンに問いかけるミッシェル。
そのさまを驚いてみていただろうトニーと、今まさにトニーの息の根を止めようとしているヴェスパタイン
は、はは……ヴェスパタインが、そうだったん、だ?
[情けない笑いをひとつこぼした]
【人】 飾り職 ミッシェル[呟くと同時に聞こえる水気のあるものが砕ける音と咀嚼音。 (9) 2010/08/10(Tue) 01時頃 |
[せめて今宵眠りにつく者が悪夢に魘されぬように。
娘はピッパに教えてもらった子守唄を紡ぎ始める。
それは微かな音色。
それは優しい音色。
次に繋ぐことは出来ぬ身だけれど
繰り返せば記憶を繋げるかもしれない。
そんな淡い期待があったかもしれず。
幾ら手を伸ばしても掴めぬ月を諦めて
娘の両手は胸元で祈るように重ねられた**]
[真っ赤になって、上手く言葉が紡げない様子のホリーを、満面の笑みで抱きしめ返す。
先程してもらったように、今度はこちらから彼女の頭を軽く撫でて。
やがて身体を離せば、音になりきらない彼女の疑問に頷きつつ答えるだろう]
見えてはないけど。
何となく、思いだせたんだ。気配みたいなやつ?
本当に、ホリーが居てくれてよかった。ありがとう。
[告げる。
再び赤い月を穏やかに見上げた――が]
……また、誰か……
[よく知る死者の気配を感じ、瞳に寂しさが宿るのに時間はかからなかった**]
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【人】 飾り職 ミッシェル何時から…?何時から知っていたの…? (12) 2010/08/10(Tue) 01時半頃 |
―死者が見る森―
[生前感じていたヴェスパタインの妖しさは肉体があったからだろうか。
トニーを殺した彼を見ても、今はもうなにも感じることはない。
ただ、守ると約束した相手を残してきてしまったことが心残りで。
幽霊だというのに、小さくため息をついた。
そして――ふと気づく。
他の、死者の気配に]
――もしかして、みんな、いるのか……?
[ぽつり、呟いた]
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―死者から見た森―
[ヴェスパタインが「御使い」としての姿を現す。
イアンとミッシェルのやり取りも、聞いている。
聞くことしかできない己の無力さをかみ締めながら**]
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【人】 飾り職 ミッシェル[ヴェスパタインが立ちあがると気圧されたように無意識のうちに数歩の距離を下がる。 (16) 2010/08/10(Tue) 01時半頃 |
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【人】 飾り職 ミッシェル揺れていたのは何となくはわかります…。 (23) 2010/08/10(Tue) 02時頃 |
【人】 飾り職 ミッシェルわたしはね… わたしにそんな権利があるかはわからないけど、貴方を赦してあげてもいい…。 (24) 2010/08/10(Tue) 02時頃 |
あ…ぅ…。
[抱きしめるのと抱きしめられるのでは、どうも勝手が違う。
抱きしめていたときには感じなかった、緊張に似た感覚を覚え、少しだけ身を硬くした]
…ど、どういたしまして…。
[その後、なんとか平静を取り戻そうとするも、どうもうまくいかず、夢心地のままどもりながらもオスカーの言葉に返した。
しかし、新たな犠牲者の感覚を察知すれば、流石に少しは現実に戻れたようで]
…コレで3人…本当に1人になるまで続くのかな…。
…でも、先にミツカイサマを見つけられれば、2人生き残れるはず…もしかして、ミツカイサマを見つけても終わりじゃないのかな?
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【人】 飾り職 ミッシェル― 早朝・自宅 ― (34) 2010/08/10(Tue) 20時頃 |
【人】 飾り職 ミッシェル― 早朝・自宅 ― (35) 2010/08/10(Tue) 20時頃 |
【人】 飾り職 ミッシェル[昨日の話から考えてソフィアを殺したのはヴェスパタイン。 (36) 2010/08/10(Tue) 20時頃 |
【人】 飾り職 ミッシェルトニーは死者を見る力があったというけど、もしもわたしの力がそれだったら。 (37) 2010/08/10(Tue) 20時半頃 |
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―死者からみた森―
[ヴェスパタインが御使いとして姿を現すのも、トニーを食べるのもただその場で眺め。
イアンの言葉には僅かに眉をひそめた]
んなの詫びられても嬉しくねぇよ。
[絞殺なんて苦しい死に方に、ぞっとしたように幽体の首元に手をやる。
そのままミッシェルが立ち去るのも見送って。
ふわり、森から離れた]
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―どこかふらふら―
[月が赤い。
生きているときに見えていたのと違う月に不思議そうに首をかしげ。
誰かの気配を感じて、そちらへとふらふらと向かう。
1.パピヨン
2.ノックス
3.ピッパ
4.ホリー
5.ニール
6.マーゴ
7.ヘクター
8.オスカー
9.<<ランタン職人 ヴェスパタイン>>
10.<<記者 イアン>>
(09)]
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どうも?
[悪戯っぽい微笑みを浮かべたまま、こてっと首を傾げた]
……そう、あと三人……
今夜、あっちの月が上れば、終わるんだ。
皆いなくなっちゃうのかな。
[一つの望みは叶えられた。自分は捧げられ、姉の元へ還った。
だが、もう一つの望みは。
瞳をふせたまま、気配を探ろうと]
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