199 Halloween † rose
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[昨夜のリーの様子はどうだったか。 もし彼が踊り疲れて会場でダレていても、薄情な店主は送ってやる優しさなんて見せてはくれなかっただろう。 今日の分の厚情はダンスで売り切れだとばかりに、自分一人でさっさと帰って行った。]
(@0) 2014/10/24(Fri) 05時半頃
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―三度目のハロウィンの朝―
[疲れてはいないはず。 …だったのだが、ループの瞬間を捉えようと起きていた筈の店主は、いつの間にかまどろみの中。 寝起きの頭を抱えて、上った朝日と祭のざわめきに頭を抱えた。
それと――、]
(@1) 2014/10/24(Fri) 05時半頃
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…何で、まだある。
[ループならループらしく、こう言う物は手元に残るべきではない。 テーブルの上の真新しいスラックスと、椅子に掛ったジャケット。脱ぎ棄てられたシャツやらネクタイやら、なんかもう色々。]
どうするんだ。これ。
[無駄遣いしてしまった。 いや、別にケチ等ではないが、これを無駄遣いと言わずしてなんという。 100パーセント、今後着る機会はない。店中の薬を賭けてもいい。
困惑を一人ごちでも誰かが聞いていてくれる筈もなく、深い深いため息をついた。**]
(@2) 2014/10/24(Fri) 05時半頃
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―広場―
[結局昨晩のパーティーには異常は見られず、街は変わらず祭を続けている。 同じ屋台に同じ売り子。色とりどりのラインナップも、昨日と寸分も違わない。 一瞬の空気の揺らぎ>>#2に顔を上げても、残っていたのは子供の歓声だけで、ナニが居たかまでは捉えられずに。
昨日と同じ今日。 しかし、今日は何かが違う。
人波を眺めてもズレた個所までは解明できず、 祭の喧騒とはまた別。己にしか見えぬ影と囁きに、静かに目を伏せた。]
(@3) 2014/10/24(Fri) 14時半頃
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…――悪ィな。 俺だけ生き帰っちまってよ。
[悪そうな笑みと言葉を向けた先は、誰も居ない。 すれ違う住人は不思議そうな顔をしていたが、どうせ電話でもしているのだろうと、すぐにその興味は失せた。 しかし、男の手には煙草だけ。
店主の目には、吸血鬼の手にかかった女が映っていたか。 女の姿は直に霞み始め、ゆっくりと天に消えて行く。
良かったじゃないか。きっと天国行きだ。 先にバカンスを楽しんで来るといい。 …俺はもうちょっと此処に居る。
彼の吐く煙は、強い薬の香がする。 防腐剤代わりのそれは、少々変わった副作用を引き起こしていた。 彼の身体はきっと腐らない。 だが、頭の調子までは――はてさて。**]
(@4) 2014/10/24(Fri) 14時半頃
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[ふらついて、物思いに更けて、ホテルへと戻った。
殆どのお菓子を配り終え、いくつかだけ残された和菓子を着物の懐へと仕舞い。
そして、"ハロウィンの夜"と同じように、狐の仮装のまま、ベッドに沈む。]
[次の朝の目覚めは、また可笑しなものだった。
着ていた服は、眠りに落ちた瞬間の仮装のまま。
窓の外には賑やかな、3度目のハロウィンの街並みがあったのだ。]
これこそ、夢、だね?
[僕は、僕の言語で呟いて、部屋の外へ出る。
ドアは開かなかった。
けれど、それをすり抜けて廊下へと出ることはできた。
すれ違うホテルの従業員に、見向きも挨拶もされなかった。
これが夢ではないはずがない。]
[この国ではじめて耳にする、自分以外の同じ言語に振り返る。
派手さのある着物の男。
ひらりと振られた手。]
……『こんにちは。』
『僕は、落司明之進。
僕のこと、幽霊に、見えます?
毎日ハロウィンが来る夢だから、
いっそのこと、本物のゴーストになっちゃったのかな。』
[同じ響きの言語で返し、警戒心も何もなく、にこりと軽く微笑む。
どうせ夢なら好きに動けばいいだけの話。]
『沖元、華月斎さん、手品師、なるほど。』
[目立つ服装に合点し、一つ頷きつつ、僕は普通に話をする。]
『こうなった、理由ですか?
昨日は……
ハロウィンが何故か二回目で。
夢かと思ったけれど、何もかも夢には思えなかった。
街に出たのはいいけれど、気疲れして、部屋のベッドに横になった。 覚えていますよ。
もしかして、僕、寝ているうちに死んじゃったのかな?』
[此方を幽霊かどうか確かめているらしい相手へと、冗談めかしてそう言ってみる。]
『僕がゴーストなら、折角のハロウィンに、こう言わない手は無いですよね。
とりっく・おあ・とりーと?』
『理由も原因もわからないけれど。
これが夢じゃないなら、それこそ慌ててどうにかなるものでもなし。
なら、折角だからちょっと楽しんでみることにしました。』
[太平楽な幽霊もどきは、ちょっとどころではない些細な疑問を全部気にしないことにした。
沖元さんが、幽霊に驚かないことも、今はどうだっていいことなのだ。]
『……いただきます。』
[彼の好意に甘える理由だって、普段ならばこんな渡し方は恥ずかしいとか何かと断る文句を探しそうな現状を、ぱくりと咥えて租借する。
甘い、と感じたのは、チョコレートは甘いものだという先入観のせいだろうか。
彼の手元のお菓子には、歯型も何も残せてはいないのに。]
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…まあ、それなりに。
だが、そろそろ飽きた。 家に帰って、静かに寝たい。
[>>37祭は何日も要らない。唯でさえ薄いありがたみが、さらに薄れて行くのがわかる。 現に昨日沸いていた冷たい心臓は再び沈黙を取り戻し、菓子をと集まる子供を無視して、ただただ煙を吐き出すのみ。
一年に一度、騒いで眠ってそれでおしまい。それ位が丁度いい。]
で、ドナルドセンセ。 あんたも飽きたクチかね。
[この男からは、特に死人の香が強い。 こりゃあやっぱりニコラエが元凶かな、なんて思ってみて。 ドナルドが数度のハロウィンを繰り返しているならば、招待された死者の住処に行ってみようか。]
(@13) 2014/10/24(Fri) 22時頃
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『……それって、僕褒められてます?』
[くすりと笑って、沖元さんの感想に意地の悪いツッコミを入れる。
お供え物の理屈には、なるほどと相槌を打って。]
『事情がわかりそうな相手に心当たりがあれば良かったのですが、残念ながら、僕には何一つ。
これがもしも夢じゃないのなら、ですけれど。
沖元さんは、この状況を元に戻したい、ですよね?
…幽霊モドキを、増やしたくないから?』
[手品師であり、おそらくは同郷の彼を、僕は深くは知らないから、問いかける。]
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そうだな。
…流石に三日続けて朝から騒がしいとなると、 クドい上に頭が痛い。
[菓子は無い。まだ買ってない。 今日は機嫌が悪かった。
薬屋のおっさんはケチだと駆けて行く子供の顔は見覚えがある。俺が昨日の朝追い返したガキ共だ。 ループの帳尻合わせを見てしまったようで、胸糞悪い。
街の住民共は昨日と同じ顔で笑って、昨日と同じ話をしている。
籠を持ち上げてみせる教師>>52は、どうやら毎日律義に菓子を配り歩いているらしい。 融通のきかん奴だな。少しばかりサボっても問題無いだろうに。 昔はもっと、面白い奴だった気がする。]
[この教師の知る限り、店主は十年程姿を変える事無く店を構えて続けているだろう。]
(@15) 2014/10/24(Fri) 22時半頃
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…成程。病状も当日に戻るんだな。 俺の薬がきかんのは、少々腹が立つ。
[ハロウィンのループの他に、眼帯の上から擦っちゃいないだろうな。 分厚い布の下、悪化して居たら頭の一つでもはたいてやろうと。]
…ものもらいの強い薬なんて、普通は無ェよ。 だが、作れん事はない。
[舐めて貰っちゃ困る。
通常調合の材料ににモンスター用の物を混ぜるのであれば、効果は格段に上がるだろう。 普段ヒトの客にそんな物を渡すのは気が引けるが、副作用を気にしないと言うのなら話は別。
――なのだが、]
(@16) 2014/10/24(Fri) 22時半頃
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困った事に、副作用に何が出るか分からん。 獣の尾でも生えたら、後から感想文を提出してくれ。 今後の参考にする。
[モンスター用の物をヒトに与えるとなると、副作用は本当に、予想外の物が来る。 それは主として合わせた薬の材料に依存するのだが、偶に個人の体質の影響も受ける。
冗談めかして口にしてはいるものの、内容は割とマジ。だ。 男の顔面に煙草の煙を吹きかけて、実験台になってみろと。]
(@17) 2014/10/24(Fri) 23時頃
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[わざとらしい笑顔に、僕は数秒だけじとりと視線を向けるも、まあ、その話は置いておいて。]
『……よくわからないけれど、何となくは、わかりました。』
[不安げな視線の沖元さんに、曖昧に笑って軽く息を吐く。
理解にはきっと遠いけれど。]
『…困らせてごめんなさい。
髪、腕を伸ばしたって整えてあげられないのも、ごめんなさい。』
[彼なりに考えを伝えようとしてくれたことは分かったから。]
『まあ、僕のことはそのうち考えるとして、折角ハロウィン三度な訳ですし、出かけなくていいんですか?
…それとも、流石に飽きちゃいました?』
『いえいえ、どういたしまして。
お役に立てたのでしたら、嬉しいです。』
[感謝を素直に受け取って、ゆったりと微笑み返す。]
『僕は、別に会いたい人は…』
[シーシャさんやロチョウさん、あとキリシマさんにはお菓子を渡ししたかったけれど、この身体では無理なこと。]
『伝言まで頼んでしまうのは、ご迷惑でしょう。』
[遠慮を口に、苦笑する。
夢の中で幽霊モドキになってもなお、僕は良い人でいたいらしい。]
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[>>76不意に黙り込んだ男に、やはり悪化させたかと勘違いをして、馬鹿めと心の中で毒づいた。 心の中で。口には出して居ない。今日は。 その眼帯剥いでやろうかとも思ったが、騒がしい街中、ゴミが入ってこれ以上腫れても面倒だと、中途半端に上げた手を下しただろう。
教師様なら感想文>>77など朝飯前だろう?そう、依頼に笑みを浮かべて。 さて、元小悪党のお手並み拝見と行こうじゃないか。]
(@19) 2014/10/24(Fri) 23時半頃
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…で、何時作る。 今日か。
[薬を作ると言ってもそんなに時間がかかる訳じゃない。 材料や分量は頭の中。今から取りかかっても夕方には仕上がるだろう。 むしろ時間がかかるのは、成分を液体に抽出する作業なのだが、それはさておき。]
明日でもいいが、 どうするよ。
[今日の場合、吸血鬼の家に殴り込みするのは夜になるか。 …まあ、夜の方があちらは頭がシャッキリしているだろうし、問題あるまい。 最悪明日に持ちこしても、祭が4度目になる程度の被害。今更痛くも痒くもない。
ズレた所に目星を付けているのだが、それに気付ける判断材料は揃って居ない。]
(@20) 2014/10/24(Fri) 23時半頃
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『……ありがと、沖元さん。
暇で暇で寂しくなったら、遊びに行くかもしれません。』
[彼の部屋番号を聞くと、背中を見送る。
沖元さんの言うように、自由を満喫するのも、きっと悪くない。
のびのびと、何にも縛られる事無く。]
『もしかしたら、僕はこのままを望んでいるのかな?』
[一人きりになった廊下で、自嘲気味に、呟いた。]
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そうだな…、 発症までの時間と、症状。 事前に食った物。 メンタルの変化。 収まるまでの時間。 発症中に何をしたか。 体温。 手の震えや発汗の有無。 心拍の異常。
…こんなもんか。 後は気付いたことで埋めてくれりゃ、それでいい。
[>>91何やら多い要望に、彼はどんな顔をしただろう? 別に遊び呆けてレポートの提出を怠っても何も言わんが、尻を蹴るぐらいはするかもしれない。
後は何があったかと指折り考え、思いつけば付け足して。そうか頑張れと、大きな副作用が出ること前提で話を進めていた。 明らかに、ものもらい完治の対価としては不釣り合いだろう。 本来であれば発症中の観察もしたいところだ。…が、そこまではやや面倒くさい。]
(@22) 2014/10/25(Sat) 00時半頃
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…なら、今から作る。 騒がしい祭にも飽きたしな。
[明日のハロウィンに持ち越せ無かったら、その時はその時だろう。また作り直せばいい。 …いや、元凶をはっ倒せば続く輪も切れる。 そう、心配はしなくてもいいだろうよ。]
…お前はどうする。 見るか。調合。
[怪しく蠢く草など出してきたら、卒倒するかもしれんが。 まあついて来ずとも好きに遊びに行けばいい。 子供じゃあるまいし、お守はいらんだろう。こいつも、もう大人だ。 ヒトの成長は早い。子供だと思っていたニンゲンが、いつの間にか子供を作っている程に。]
(@23) 2014/10/25(Sat) 00時半頃
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[>>117安心しろ。たとえ本一冊分でも楽しく読んでやる。 なんせ、自分の時間はほぼ無限にあるのだから。 何やら慌てて見える男に、また要望を付けたして。その後も結局8項目ほど増えただろう。
ヒト相手に無茶な薬は作らない。 …が、モンスター用含む裏メニューは、どうだったか。 そう言う薬は、大抵売った後の責任は持たない。
ついてこないと言う眼帯>>118に、そうかと短く返す顔は普段通り。特に残念がる様子もなかっただろう。 じゃあ、夕方。日の落ち始める頃に。 そう約束を返し、教師とは別れた。]
(@27) 2014/10/25(Sat) 01時頃
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…――ああそうだ、 珍しい奴にはあまり深入りするな。 この街のハロウィンは少し、…変わってる。
[それはループとは違う、魔の入り混じるこの日付。 リーよりも強い死者の香に僅かな忠告を落として、干乾びて道端で発見されても責任は持てんと。 珍しくない、良く知った奴にも注意しろよとまでは、言えないのだが。
軽い付けたしをして、返事はどうでもいいとばかりにさっさと人混みの中へ、消えた。*]
(@28) 2014/10/25(Sat) 01時頃
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―街中→薬屋へ―
[眼帯の男と別れた後は、約束通り薬の調合に取り掛かるだろう。 頭の中で成分を組み立てて、作業の工程を再生する。 慣れた作業だ。だがヒト用となると、僅か分量の調整をし直した方がいいだろう。 後はドナルドの体格に合わせて――…
若干上の空の自分の後を誰かが付けていようが、気付かぬまま。
薬屋の扉にはOPENの看板。 カウンターの奥で調合作業をしているが、来客があれば答えるつもり。]
(@29) 2014/10/25(Sat) 01時半頃
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[年季の入った金の天秤に小さな重りを乗せ、片方の皿には何やら謎の材料。正体は企業秘密。 陶器の鉢と、並ぶガラス瓶。複数穴の開いた木箱からは、何か蠢く音がする。
調合の方法はアナログだ。 多めに材料を取り出すと、擦り、混ぜ合わせ、複数の混合物を作って行く。 完全に危険物扱いの植物は慎重に調合して。しかしそれは、単に魔を払う種の薬草だったりするのだが。
何やら科学の実験のような道具を取り出し、加工は次の行程へ。 複雑に曲がりくねったガラスの管やボトルは、その殆どは魔女の家から押収した物。 購入すれば高いのだが、未払いの薬の代金としては相応だろう。
溶かし込みすっかり怪しい色になった汁を火に掛ければ、もう後はする事がない。
ヒトであればコーヒーなど飲んでゆったり過ごすのだろうが、生憎飲食をするように身体は出来ておらず、 頬杖をつきながら、コポリ泡立つソレを眺めていた。]
(@33) 2014/10/25(Sat) 02時半頃
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キリシマは、薬の調合中は禁煙。**
2014/10/25(Sat) 02時半頃
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[>>174少し、外が騒がしい気がする。
煮立つ薬品から目を離し、確か、これは今までのループでは発生していない事柄だ。 イレギュラーの発生に僅か警戒の色を示したが、外から感じる存在の色は知らない奴じゃない。]
…おい、人の店の前で何してる。
[扉を引いても死人の姿は無く、代わりに居るのは足元の小さな毛玉。 姿は大きく違えど、覚えのある香。…そう言えばこの種は姿を変えられるのだったな。
薬は火にかけっぱなし。近所のニンゲンに、昼間から小動物相手にお喋りする奴とも思われたくない。 数度目を瞬かせた後周囲を見回し、誰も見ていないことを確認出来れば、つまみ上げて店内カウンターの上に転がしただろう。
勿論、調合中の薬からは距離を置いて。 動物の毛が混入しては困る。]
(@40) 2014/10/25(Sat) 15時頃
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………で、 今日は何をお求めで。
[まさか人型に戻れなくなった等と、言いだす訳じゃなかろうな。]
(@41) 2014/10/25(Sat) 15時頃
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―騒がしい街中―
[ホテルの前で子供の集団とすれ違っても、当たり前のように、お菓子を強請られる事はなかった。
するりと脇を通り抜け、誰にも見つからない街中を歩く。
人ごみの中、二日前の今日には捜しても見つけることができなかった姿を見付け。
手を上げて声をかけようとするものの、かけて気づかれる筈もないと、口を閉じ手を下ろす。
そのまま何となく、キリシマさんの背中を追いかけた。
ぶつかり人の波に飲まれることのない身体は、意外と便利だと感じた。]
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