人狼議事


182 【身内】白粉花の村

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[不自由な体勢とはいえ、全力で押し返したのに動いたのは僅かばかりで。その事実はディーンの男としてのプライドを酷く傷つける。
けれど押さえつけられ、手を取られれば、すぐに意識はそちらにいった。
振り解こうとしても全く離れる気配の無い彼の手を、苦々しげに一瞥して。不穏な言葉と人の悪い笑みに、顔色を変える。

――冗談じゃないなら、一体何だというんだ。答えの分かりきった問いを口にする事はせず、彼をただ見詰める。
いつだかの猫耳野郎の様に、蹴り落としてやろうか。そんな事を考えて、足を浮かせ様とした所に明るい口調で落とされた言葉に、怪訝そうに口を開く]

えら、ぶ……?

[反射の様に繰り返す。けれど近付いてくる体に気付けば、何を選ぶのかという問いを返すまでには至らなかった。

ただでさえ近かった距離が縮められて、触れ合いそうなその距離に眉を寄せ。痛みのために抵抗を封じられた手の代わりに、不快感と――少しの怯えでもって彼を睨んだ]


……っ、

[掴まれた手を離されれば、咄嗟に再びその体を押しのけ様とするけれど。彼に抉られた傷口に触れられ、思わず体が竦む。
そのすぐ後に、危害を加えられるのが嫌いだという彼の言葉を思い出し、身動きすらも封じられてしまった。

自分が今どんな表情をしているのか、それすらも分からない。気丈な風を装えているのか。……それとも、怯えに歪んでいるのか。焦がれた筈のそれが、今は酷く煩わしい]

[擬似的な口付けと共に耳に入った言葉に瞳を揺らして。けれど我に返れば、すぐにその体を引き剥がした。
警戒を強めつつも、頭の何処かでは彼はただ自分をからかっているだけなのだと、そう思っていたのだけど。……流石に此処までくると笑えない]

――あんたに、

[意識して静かな口調で言葉を返す]

手篭めにされるくらいなら……舌を噛んで死んでやる。

[薄く笑みすら浮かべて、そう言い切る。
明確にどちらを選んだわけではないけれど、こう言っただけでディーンの意図は通じるだろう。……そもそも、やられっぱなしでいようとも思わないけれど]


ハッ……ハッ…!!

[病院に着いて真っ先にした事は延命処置だった。目の事はゆっくり治さなければいけなかったが、寿命だけは早急でなければ治る前に死んでしまう
治療が終わって真っ先に向かった所はディーンの病室だった。場所は看護婦に聞いていて、あまりの騒々しさに看護婦すらお手上げの状況だった]

ディンさん笑ってるかなー。ニハハ、楽しみ楽しみ

[そんなディーンが自分の事を殴りたいと思ってるとは梅雨知らず、看護婦に院内は走らない注意すら無視してディーンの病室の前に立つと深呼吸をして扉を勢い良く開けた]


やっほー!ディンさんげーんき!?

[そこで目撃したのはディーンと、見慣れた医者のヤニクが急接近していて、それはモノクロの目でも、遠くからでも何をしているかは一目瞭然だった。
二人がこちらの存在を確認するとクシャミはまるで不思議の国の猫のように、新しいおもちゃを貰った子供のように不気味に三日月のような口で笑うと無言で静かにその扉を閉めた。その行動は後ろめたい事がある者なら寒気を感じずには居られないだろう
もしもこのまま誰も止めなければこの病院内には誰も得のしない、そんな噂が流れるだろうが、二人の反応はどうだっただろうか]


[看護婦の声で目を覚まして、今まで無神経に部屋に入られることがなかったから目覚ましとしての効果は絶大だった]

…、
……、…ッお!?

[長らく時間を取った後で過剰な動作と声で飛び起きた。看護婦を驚いた顔をしていたけど。

何用かと問えば、外に出ろやら食事取れやらの説教だった。聞き飽きた小言は適当にあしらって、それでも何か食べなければとは思う]

…行くか

[看護婦が去ってからは、部屋でうろうろと適当に手持ちの小銭を漁りながら、少し立ち止まってポソリと呟いてから部屋を出た]


メモを貼った。


ー院内 廊下ー

[パタパタとスリッパを鳴らしながら、廊下を小走りで行く。]

だれかひまそうなひと、いないかなー。

[辺りを見回したけれど、忙しい時間帯なのか手が空いていそうな人はいなくて。

そのかわり『奇病患者』とか『転院』といった声が、ちらほらと聞こえてくる。]

だれかまた、こっちにきたのかなー?

[猫の縫いぐるみに問いかけても、もちろん返事は返ってなくて、それがちょっとだけ不満だったから、尻尾をぶら下げて歩くことにする。

ぺたぺた、ぱたぱた。
 ぱたぱた、ぺたぺた。

院内の見取り図を見ても、どこが何なのかはわからないから。
しかたなしに、食堂へと戻ることにする。
食堂なら誰かいるかもしれないし、行ったことがある場所ならば迷わないと思ったから。]


["舌を噛んで死んでやる"
その言葉を聞くなり、医者は小さく目を瞬かせた後――至極楽しそうに笑う。
そうして息の漏れるような笑みを零すと、微かに肩を震わせながら、一言]

どうぞ。

[――と。
嗚呼、彼は本当に自分を楽しませてくれるものだ。
手篭めにされるくらいなら舌を、大いに結構。やれるものなら、やってみるがいい。

"もしも君に、本当にその覚悟と勇気があるのなら。
何故俺は今も"無傷"で居れているんでしょうね?"

――なんて。
漏れる笑みと向けた眼差しの中に、そんな言葉が滲んでしまいそうになりながら]

俺は別に構いませんよ、君が例え舌を噛み切り死のうとも。

[追い打ちをかけるような言葉を、笑みの形に歪めた唇へと乗せて。更にもう少し体重をかけて、相手の顔に薄く浮かんだ笑みをなぞるように、触れた指を滑らせる。
――成る程、こんな顔も出来るのか。そんな事を思っていれば]


[――ガラリ。
自分が部屋に入ってきた時よりも幾分か騒がしく、部屋の扉が開く音が耳へと届いた]

おや、彼も退院したんですか。
…仕事が増えましたねぇ。

[パタン。軽い音を立てて閉じられた扉に一瞥をくれながら、特に何の感慨も無さげに呟いて。しかし去り際に彼が見せた笑みを思い出すと、思わずにまりと口の端が持ち上がる。

――さて、さて。
自分の下に転がっている青年は、今この状況で、一体どんな表情を浮かべているだろう。
少々気が削がれてしまったのは――そして微かな苛立ちを覚えたのは確かだけれど、それはそれで愉快な事には変わりない。

扉から視線を外し、頬へと触れる手はそのままに。眉を僅かに持ち上げて、きっと驚いているであろう青年の顔を見下ろした]


ーー……っ!

[転院して真っ先に連れて来られたのは、治療室で。麻酔で眠る間に処置が終わったらしく、のろのろと起き上がると身体に激痛が走り顔を歪める。身体の成長が急に再開した副作用のせいなのか、身体を動かす度に骨が軋んだ。いつまでこの痛みに耐えればいいのか、と弱音を吐きそうになる。治療法が見つかっただけマシなのに、そのまで考えた所でマリーの顔が頭に浮かぶ。]


そういえば、挨拶出来なかったなぁ……。

[手荷物の中からボールペンと三枚のメモを取り出して治療室のテーブルに置けば、それぞれにメッセージをさらさらと書き始める。

《1枚目》はマリーに。転院したこと、お酒に付き合ってくれたお礼、それからマリーの体調を案ずる内容を纏めて。右下には紫陽花のイラストを添えて、大事に育ててあげてねとコメントを書き足した。

《2枚目》はネルに。気遣ってくれたお礼とまたお話しようね、お互いの病気が治ったら絵本を読ませてね、なんて内容を転院したことを伏せて。

《3枚目》のメモはキリシマに。
これらのメモを何らかの方法で手渡して欲しいということ、見捨てなかったこと、約束通り治療できることへの感謝の気持ちを紙いっぱいに書き込んだ。

それを封筒に入れて閉じると処置室を後にして、院内のポストのへと向かった。]



[ポストの前でふ、と、これじゃあ紫陽花を人に分け与えたことがキリシマにバレてしまうな、と思ったけれどもう転院したんだし態々怒らないか、と勝手に考える。無事に届きますように、と手紙をポストの中へ押し込むと自室をさがして院内を彷徨い歩く。そうしている間に、クシャミや病気で出会った人に会えないかな、なんて淡い期待を持ちながら。]

ーーあ。

[廊下の先に見覚えのある着物の少女を見付けて、思わず声を漏らす。幼い少女が奇病で苦しまなくて良くなったんだ、と嬉しく思うと自然に顔が綻んで。]

朝顔ちゃん、久し振りっ!

[症状が完全に収まったかが分からず、しゃがみこんで話し掛ける。何処かへ向かう途中だったのだろうか、と推測すれば彼女の様子を伺った。一緒について行って良いようならばそうするだろうし、1人で行きたいようであれば再び自室をさがして彷徨ってみよう、と考えながら。]


メモを貼った。


……やっぱりあんた、医者は辞めた方が良い。

[自死を勧める医者なんて、聞いた事も無い。元々今更彼が医者らしくするとは思っていなかったけれど、これ程とは。
――もしかしたら、死ぬ気など毛頭無いと、気付かれていたのかもしれない。そもそも舌を噛んで死ぬなんてナンセンスだ。三流小説じゃあるまいし。

脅し文句が効かないのなら、どうしたものか。唇に触れる指先を拒む余裕も無くそんな事を考えて。
次の瞬間、能天気なかけ声と共に騒々しく開かれた扉に、何事かと視線を向ける]

く、クシャミ……?

[何故彼が此処に居るのか。ふとそんな疑問が脳裏を過ったが、今はそんな事どうでもいい。
助けてくれ、だとか。こいつを退かせ、だとか。そんな事を言おうとしたのだけれど……すぐに閉じられた扉にただ目を瞬かせた]


あ、有り得ない……。

[人が押し倒されているというのに、あの猫耳野郎は笑顔で扉を閉めたのだ。
突然の訪問者は、ディーンにとってはまさに天の助けともいえたのに。(そもそも奴のせいでこうなっていると思っているので、助けられた所で評価は上がらないだろうが)
一切の躊躇いも無く厄介な誤解をして、扉を閉めやがったのだ!

あの顔は絶対に今見た光景を周囲に広めようとしている。あの猫耳にとってはディーンの窮地など玩具ぐらいにしか見えていないのだろう。……そう考えると、腹の底から怒りが湧いてくる]

――っどけ!

[先程までの恐れは何処に行ったのか、言葉のままに目の前の彼を蹴り付ける。不意打ちだし、この距離だから、当たらないという事は無いだろう。
恐らく腹の辺りに当たっただろうそれに、せめて体勢を崩してくれれば良いのだけれど。

先程まで萎縮しきっていた筈のディーンの反撃に、彼は一体どうするだろうか]


[その顔に寸時浮かんだ希望の色。しかしそれも、扉が閉まればまたすぐに絶望へと変わる。
信じられない、とでも言うように目を瞬かせながら、どうやら怒りに震えているらしい彼に思わず吹き出せば、突如腹の辺りに走る衝撃]

――…ッ、

[流石に油断していたのか、綺麗に入ったその蹴りに僅かに息を詰め、咳を一つ。
小さく崩れた体制を見て、彼はこの状況から逃げ出そうとでもしただろうか――だが、しかし]

…何をするんです、痛いじゃないですか。

[淡々と、不気味な程に平坦な声で。怒りも揶揄も含まずに、ただ言葉だけを唇に乗せる。
彼が逃げ出そうとしたのであれば、その腕を引き今度こそシーツに押さえ付けでもしたであろう。そうすれば、彼に逃げる術など無いのだろうし]


まったく。足癖が悪い。

[ギシリ。蹴り上げてきた脚の腿の辺りを膝で押さえ付け、体重をかける。下は柔らかなシーツとは言えど、有る程度の痛みは伴ったであろう。

口には笑みが浮かんでいれど、その瞳には笑みの色は無く。
――完全に、不意打ちだった。それが何とも気に食わない。
唯でさえ、突然の来訪者に気を削がれて少々苛ついていたというのに。その苛立ちのままに、その顎を掴み力を込め――

――ようとした所で、ふと気が変わる。
嗚呼、そうだ。ただ痛め付けるのもつまらないではないか。ならば。
込めかけた力を緩め、ただし押さえ付ける力は決して緩めないままに]

……今頃、噂になっているかもしれませんね。

[白々しく、まるで困ったようにそう呟いてやれば、彼は一体どんな反応を返しただろうか。
猫耳の青年の事だ、喜々として周りに言い触らしたとしてもおかしくない。そして目の前の青年は、それを何よりも嫌うだろう]



――折角ですし、噂に信憑性でも出してやりましょうか。ねぇ?

["丁度鍵もかかっていませんし"、と。
不自然な程に穏やかな笑みと共に告げたその言葉の意味を、彼はどう取っただろう。
何時ものように、クスリと笑う事もせずに。相手の身体を押さえ付けたまま、片手で髪を梳きながら顔を近付けてやれば――彼は、どうしただろう]


[階段を降りて、処置室の前を足早に通り抜ける。
治療の時間じゃないのはわかっているけれど、お医者さんにあったら注射されてしまいそうで、何と無く怖くて、半分走り抜けるようにパタパタとスリッパを鳴らす。

一気に通り抜ければ廊下の端っこ、ここの角を曲がればすぐに食堂だ。
さっきあんなにご飯を食べたのに、少しだけお腹が空いたようで、くぅ。と小さな音がする。]

〜〜!!!

[恥ずかしくてお腹を押さえた時、後ろから優しい声が聞こえ、満面の笑みが浮かぶ。]

あー!キラキラのおねーちゃんだ。
おねーちゃんも、こっちのびょういんにおひっこししたの?

[知っている人にまた会えたことが嬉しくて、レティーシャに抱きつこうと、精一杯手を伸ばす。
抱きとめてもらえば嬉しくて頬を寄せるし、抱きとめられなかったとしても、洋服をグイグイ引っ張ってこう尋ねるだろう]

あさがおね、これからしょくどうにいくの。
キラキラのおねーちゃんもいっしょにくる?

[都合が合うなら、そこで読んでもらおう。と強く手紙を握りしめた。]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


[相手の体勢が崩れたと見れば、今しかないと逃亡を試みる。
さっさとしないと奴が逃げてしまう。あんな所を見られて、噂でも広められたら非常に面倒だ。
……そう、思ったのだけれど。逃げ様としたところで腕を掴まれ、そのまま引き戻される。

聞いた事もない声音で話す彼を、恐る恐る見て。勢いのままに行動した事を酷く後悔する事となった]

――あ、っぐ!

[踏みつけられる痛みに小さく悲鳴を洩らした。
もしかして自分は、逃げる機会を完全に逸したのではないか、なんて。ふとそんな事を考えて、表情を強ばらせる。
彼の体を押し返す事は不可能だと先程実証したばかりだし、逃げ出す為の足も封じられてしまったし。――まさに絶体絶命、というやつだろうか。これまで本で得た知識なんて、力技の前には及ぶべくも無い。

顎を掴まれ強制的に彼を見る事になれば、浮かべられた笑みに口端が引き攣る。流石のディーンも、この笑顔がただの笑顔だとは思えなかった]


だ、れの、せいだと……。

[あんたが伸し掛ってきたのが悪いんじゃないか、と。震える声で続ける。
こんな状況でも悪態を吐いてしまう自分が憎らしい。かといって言わせっぱなしも耐えられないのだから仕方ないだろう]

……っ!
そ、そんな事したら、あんただって困るだろう!

[患者に手を出した、だなんて知られたら、この病院にいられるかどうか。そういう意図でもって言葉を返す。
もし此処でそういう事をして、その現場を見られたとしたら。困るのはむしろディーンより彼だろう。ディーンはいずれ退院するが、彼は此処が仕事場だ。

――流石に彼も自らの社会的地位は大切だと、そう思いたい]

や、め……っ!
近寄るな!

[不自由な体のまま、必死に顔を背ける。彼の胸の辺りに手を当てて、必死に突っ張ってみるのだけれど、恐らく意味は無いだろう。
ディーンの力が彼に及ばないという事は、散々証明されているのだから]


メモを貼った。


[――カリ。
近付けた唇を開き、腰に当てられた手などものともせずに。肩を押さえ付けたまま相手の唇へと歯を立てる。
小さく裂けて滲んだ血を軽く吸い顔を離すと、自らの唇に付着した血液は舌で舐め取りながら。
尚も悪態を吐くその様を嘲るかのように微笑み、少し身体を起こして相手の顔を見下ろした]

俺が困る?
……何故。

[困るだろうと彼に問われ、今度こそ蔑みの色を露わにする。
まったく、一体何を期待していると言うのだろうか。まさか自分が、そう言われてここでみすみす引くとでも思っているのだろうか、と。
呆れたような溜息を吐き、嘲笑じみた嗤いをひとつ、零す]


――あぁ、もしかして。
俺の立場でも心配してくれているんですか?
そんなもの、意外と何とでもなるものですよ。

[そう告げてやれば、果たして彼はどう思うだろう。
口端を上げて見下ろしながら、"それとも被害届でも出しますか"、なんて煽ってやれば…彼は狼狽えでもしただろうか、と]

……明日から楽しみですね。

[もしも誰かに聞かれたら、笑顔で肯定してやろうか、と。
そんな事を考えながら、顔へと添えた手の指の腹で傷を掠めるように擽ってやる。
そのまま喉仏へと滑らせる。出張ったそこを軽く押し、ピタリと閉じたシャツのボタンへと指をかけながら。

――さて。此方も此方で楽しみましょうか]



――――

[細く、深く息を吐く。
吐き出された煙は、薄暗くなってきた部屋に広がり、やがて霧散していく。ベッドサイドへと腰掛けて足を組み、傍らの机にある葡萄の実をひとつ、摘み。

――そう言えば、結局あれから林檎を一欠片しか食べませんでしたね。

その事実と空腹に気付いたのは、その実を口へと含んでからだった。視線を向けた先の皿にある林檎は既に黒ずんでおり、流石にそれを食べる気にはなれなかったけれど]

…お腹、空きましたねぇ。

[それに喉も乾きました、と。
空腹の為に気怠さを増してきた肩を落としながら、ポツリと呟く。
そろそろ煙草で誤魔化すのも限界だ。いい加減、何かを胃袋に入れなければ。
部屋の主に特に断りも無く吸った煙草を、懐から取り出した携帯灰皿へと押し込めながら口を開く]

何か食べますか。

[チラリ、と背後を振り返り。そこに居る筈の部屋主に、医者は何とも呑気な声で問うてみた]


[手を伸ばす少女を抱きとめれば、そっと頭を撫でて。これなら仮に彼女の病気の症状が残っていても怖くないだろう、と考えて。]

うん、一緒に行きたいなー!

[彼女の言葉に頷いて立ち上がり、いつかのように手を差し出して笑む。そんなに日は経っていないはずなのに、なにもかもが懐かしく感じる。]

おねーちゃん、食堂の場所分からないから案内してくれるかな?

[そういえば、この病院に来たばかりで食堂がどこにあるか分からないんだった、と思い出して少女に問う。]


[頭を撫でられれば、飼い主に褒められた子犬のようにキラキラとした視線を注ぐ。

実際、朝顔に尻尾があったなら、きっと千切れるほどに振っていただろう。]

うん!あさがおがあんないしてあげるー。
あのね、おいしーの、いっぱいあるんだよ。

[さっきはパフェ食べたんだよー。なんて得意げに言いながら、しっかりと手をつなぐ。]

キラキラのおねーちゃんはなにたべる?

[歩きながら、顔を上げて見つめた相手は、もう巨人ではなく、自分よりも大きい普通の女の子に見える。

金色の髪の綺麗な女の子を見上げ、にっこり笑う。]

ほら、しょくどうはあそこだよー。

[まっすぐ指差した先、サンプルが飾られたショーケースと、食堂のドアが見えた。]


[シーツ越しでも彼の吐き出す煙が喉に染みて、じくじくと痛む。勿論痛むのは其処だけではないけれど、必死に目の前の事実から目をそらした。

……人の部屋で勝手に喫煙しやがって。ふと、そんな思いが浮かぶけれど。とてもじゃないがそんな事を言う気分にはなれなくて、シーツを握る手に力を込めた。

呟きには答えずに。続けられた問い掛けに、シーツから手だけ出して扉の方を指し示す]

……かってに、食堂にでもいけ、

[吐き出した言葉は酷く震えていた。否、震えているのは、声だけでは無いけれど。

――嗚呼、本当に飛び降りてしまうべきだったか。
彼から逃げようとした時の選択肢を思い出して、そんな事を考える。けれど舌を噛む勇気すら無い自分に、そんな事が出来る筈は無いと自嘲を洩らした]

ぜんぶ、持って帰れよ。

[見舞いの品だとかいう何もかも、この部屋に痕跡を残さないで欲しい。ぶっきらぼうな口調のわりに、その声音は哀願めいていた。
彼が出て行くか行かないか、それは分からないけれど。彼がこの部屋から出ない限り、自らシーツを取り払う事はしないだろう。
――この、惨めな顔を見られない為に]


そうですか。

[扉へと向けられた手につまらなさそうに肩を竦め、机の葡萄をもう一粒。
柔らかなその実を喉へと通しながら、震えるその手とその声に、底知れぬ充足感が胸に広がる。
決して此方には向けられないその顔に浮かんでいるであろう表情を思い浮かべながら、漸く何時ものようにクスリと笑みを零した]

それはまた随分ですね、結構いい物を買って来たんですよ。
…林檎はもう駄目でしょうけど。

[哀願めいた声に、まさか同情心など煽られるわけも無く。立ち上がると、そのままだったナイフを軽く拭いてしまい、黒ずんだ林檎を紙皿ごとゴミ箱へと放る。

――それにしても。
"こう"までされて、まだ自分に返答を返すのか、と。何とも律儀で素直な彼に、少なからず感心を覚えながら、盛り上がったシーツに視線を向けた。
嗚呼、きっと彼は今、死を願う程に絶望しているに違いない。そしてそれでも死ぬ勇気すら持てぬ自分に…嫌悪でもしているのだろうか]


…何時になったら、"同じ目に"合わせてくれるんでしょうね。

[シーツに潜る彼に顔を近付け、態とらしく呟いてやりながら。いつぞや、彼に言われた恨み言を思い出させるかのように。
そうしてそっと身体をなぞるようにシーツ越しに触れてやれば、彼はどんな反応を返しただろうか]


[体を這う手の感触に、シーツ越しだというのにぞわりと皮膚が粟立つ。咄嗟に嘔吐きそうになる胃を、喉を押さえて、耐える様に強く目を瞑った。
は、と。短い息を何度も吐き出して、込み上げてくるものをやり過ごす。いっそ吐いてしまおうかとも思うが……少なくとも彼の前でだけは、もう惨めな姿を晒したくはなかった]

さ、わるな、

[彼の問いには答えずに、何度も繰り返した言葉を再び口にする。……それが果たされた事は一度も無いと、分かっているのに。

随分遅れて振り払おうと動いたその手には、どうにも力が入らなくて。彼の手に辿り着く前にシーツにぱたりと落ちた。
握り締めた右手は、例の如く傷が開いて血が滲んでいる]

さわら、ないでくれ。
――もう、嫌だ。

[この言葉も、いつだか彼に向けて言った気がするけれど。あの時とはもう随分と違ってきてしまっていた。

シーツの下、顔を覆って。涙と、汗と。その下にある歪んだ顔につくづく嫌気が差す。
……嗚呼、こんな事なら]


治らなくて良かった、のに、

[呆然と落とした言葉は、彼にどう届くのだろうか。
――そんな事、ディーンにとってはどうでも良い事だったけれど]


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