311 【RP】妖怪温泉『百夜の湯』
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そうでしょう?そうでしょう?
何が気に入らないのかしら。 あの子、ここ最近ずっとそうなのよ。 普段通りのお手入れも嫌な顔をするようになったし……
やっぱり反抗期なのね、きっと。 ああ、可愛い可愛いホイップちゃんが 大人になってしまうなんて わたし、耐えられるかしら……。
[>>2:61面白がっていると気付いているのかいないのか マイペースに憂いに満ちたため息を零せば けぶる湯気で湿った睫毛を伏せた。
湿った目元がきらりと輝いて泣いているようにも見えるが 何時もの見える「だけ」のやつである。]
(20) yahiro 2021/03/09(Tue) 01時半頃
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[浪漫だと語るその声を 理解できはしないけれど特に否定も批難もせず 頷いてあっさりと受け止める。]
わかるわ。 ”そういうの”を対価に差し出したりもするもの。 みんなだいすきよね、そういう……なんていうのかしら 人間臭さ?みたいなもの。
コレクターまでいるくらいだもの。
でも、折角綺麗に直してすぐなのだし、 お披露目したらいいのにって思ってしまって…。
やっぱり若い子の肌はいいわね。 作っていて楽しくなっちゃう。
‥‥‥‥‥‥あら?
(21) yahiro 2021/03/09(Tue) 01時半頃
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[それに比べて老いた肌を維持することの なんと味気ないことかと続けようとして
ふと、握手に伸ばした自分の腕を見る。 シワもシミもなくお湯を弾く若々しい皮膚は なんだか見慣れた腕と違う気がする。 なぜかしら?気のせいね。
老いた細腕が若々しい肉付きに戻っていることに 一瞬気付きかけたはしたが 自分の姿に無頓着すぎて3秒で考えるのをやめた。
『所詮は皮と肉と血と骨』だ。 手入れの甲斐の差はあれど、 どうせどんな形であれ、僅差の範疇だった。]
(22) yahiro 2021/03/09(Tue) 02時頃
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そういえばキラちゃんとここで逢うのは初めてかしら? なぜかしら、温泉にキラちゃんって とっても不思議な組み合わせに感じてしまう……
もっと、こう…猫脚のバスタブで梅でなく 薔薇のはなびらに埋もれていそうな印象だわ。
[適度に離れていた距離を詰め、ずいと顔を近寄せて 不躾なまでにまじまじと眺めたあとに首を捻る。
持って来るのを忘れたタオルをきょろきょろ探していれば 心得たとばかりに枝が用意してくれたから 濡らして絞って畳んでから、隣の頭の上に 爆発物でも扱うみたいな慎重な手つきでそっと載せた。
ONSENは確かこんな作法があったはずだ。 これで完璧と言わんばかりに神妙に頷いた。
脈絡のない奇行はそう珍しくもなく繰り広げられる。 何時もは手前で止めてくれる制止役は今日はいない。]
(23) yahiro 2021/03/09(Tue) 02時頃
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あら、もう行ってしまうのね?寂しい。 わたしは来たばかりだし、もう少しゆっくりして往くわ。 ごきげんよう、 あなたもどうぞゆっくり楽しんでいってね。
[独りにされるのは寂しくとも 気にかけてくれるその気遣いが嬉しくて 自然と浮かんだのは笑みだった。
頭の上に勝手に乗せたタオルを回収して 自分の頭の上に乗せ直せば、 ひらりと気安く手を振り見送る姿勢を。
無頓着なりに湯から上がる裸体を眺めて見送る真似はせず 逸れた視線は見上げる形で梅の木へ。
そういえば。 隣には居らずともこの宿では独りではなかった。 そう思い出しご機嫌に鼻歌を歌いながら ちゃぷんと肩まで沈んで、のんびりと伸びをした。**]
(24) yahiro 2021/03/09(Tue) 02時頃
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