65 In Vitro Veritas
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― 地下2階 北側廊下 ― [しなやかな彼の指先は、自身の青灰の一度指差した]
……それ、手術すんの? 悲鳴あげたら王子様が助けに来てくれる、了解。
[>>1:397 岩瀬の去り際、答えを求めない問いを一つ投げた。 答えを待つまでもない、移植という医療行為は市民の権利だ それから冗談ひとつ添えて、送り出す]
さて、とりあえず一周してきたけど、 部屋の中までは見てないんだ。 とりあえず手当たり次第に開けてみる?
[本屋に向き直る、灯りの戻った室内、 見通しの効くところでは転送装置の向かい、 階層の中央に位置する部屋への扉が一つ]
(6) 2011/09/28(Wed) 10時頃
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― 地下2階 コントロールセンター ― [一度足を止める、何か嗅ぎなれない、 鉄くさい匂いがした気がしたが、血の匂いだと結びつかない。 本屋の方はそれに気付いただろうか、気にせずに扉を開く。]
……この部屋は。
[机と端末、上の同じ場所にあったステーションと異なり、 医療行為のための場所ではないこと、はわかったが、 それ以上何を果たす部屋なのかまでは判断がつかない。
部屋の四方を確認しようと見渡せば、すぐに視界に入った。 淡いグリーンの光、非常用の誘導灯の色]
(7) 2011/09/28(Wed) 10時頃
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これで、ここから出て行けそうだな。 ――…なんか、悪い夢って言ったら悪いけど、わるいゆめ、 そう思っておけば――…
[そう思っておけばいい]
[断言の出来ないまま、その非常用転送装置に近づいていく。 作動させようとして、それが動かないこと。 作動条件のあることは、まだ知らぬままに**]
(8) 2011/09/28(Wed) 10時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/09/28(Wed) 10時頃
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― 地下2階・コントロールセンター ― [>>13 病院ぽくない、その言葉に一度頷いて、 問いかけられた言葉に、ああ、と半端な返事を寄越したのは、 その時に丁度、非常灯が目に入ったからだろう。
背後、駆け寄る気配に振り返り、忘れたい、という言葉に、 視線が留まる、本屋の表情までは伺いしれなかったけれど] ああ、さっきの人ってヨーランダ、か。 雪織……って、いえばわかるかな、国営銀行総裁の一人娘でね。 ま、人を振り回すことなんてなんとも思ってないっていうか……
あ、そういえば俺の名前名乗ってないか?
[小さく嘆息ひとつひきずって、雨宮セシル、と名を名乗る。 そして脇に避け、装置に触れる本屋を見守る姿勢]
(34) 2011/09/28(Wed) 21時頃
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さっきも思ったけど、 わけわかんない機械によくまあ簡単に触るな。
[触れるその指先は中性的な物だっただろうか、 多少はフェミニストの自覚がある、のだが、 どうにも余り性を意識しない扱いをしていることに、気付く。]
(36) 2011/09/28(Wed) 21時頃
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[思考を遊ばせているのは、 その文章が読み上げられるまでのこと]
『 転移先、B棟前玄関。 転移範囲及び定員―B1及びB2に存在する…… 』
[思わず背後からその注意書きを覗き込む、 多少のしかかるような形になってしまっただろうか。 眼差しを狭めて、ジャケットの袖でプレートを拭ってみたところで、 その定員部分は、読めない]
階層指定型の非常用転送装置、か。 ……、さすが旧式だな。
「定員オーバーです」 ってなんだよ。
[点滅する無機質な文字列に、本屋もまた気付いただろう]
(37) 2011/09/28(Wed) 21時頃
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まあつまり――…、 定員内だったら、停電から回復してた時点で、 自動的に指定の場所に転送されてた、ってことかな。
今は定員オーバーで動いていない、と。
[どうする?とでも言わんばかりに、 相手へ向ける眼差し、無論彼自身も答えなど、 まだ何も出ていない。]
とりあえず、出るか。
ああ、……ヨーランダには教えない方がいいな。 『だったら定員を減らしなさいよ』 って返ってくるのは、目に見えてる。
[事実は事実として咀嚼すれど、 感情も判断もまだ追いついてこない、 本屋はどうしたか、確認せぬままコントロールセンターをでた]
(40) 2011/09/28(Wed) 21時半頃
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― 地下2階コントロールセンター前 ― [扉を出て、果たしてどうしたものか。 とりあえず紙巻を咥えてしまったのは、 それだけ、現状に余裕がなかったのかもしれない]
――……定員オーバー、ね。
[出会うものがあれば、一応。 非常用脱出装置のあることは伝えただろう、 ただ、今は動かないことを一言付け加える。
何故、と問われるのなら「定員オーバー」 であることは、迷いながらも伝えるだろう。 いわゆる一つの、人間性 というものを信じて**]
(46) 2011/09/28(Wed) 21時半頃
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セシルは、ゴミ捨て?と身を起こしたけれど、まだ少し喫煙中**
2011/09/28(Wed) 21時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/09/28(Wed) 21時半頃
セシルは、寄りかかった壁から身を起こせば、先ほど声のしたほうへと歩き出す
2011/09/28(Wed) 23時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/09/28(Wed) 23時頃
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― 地下2階 ゴミ処理機前 ― [>>54 定員内にするためには人数を減らさなくてはならない。 本屋の――散花のその命題の答えは、他に出口を探す、だった。 その答えにどこか安堵したように一つ、息を吐いた。 雪織の件で、多くを語らずとも納得されたらしい、 苦笑にも似た笑みを返し、散花と別れたのが先ほどのこと。 去った後、零れた呟きのことなど知るはずもなく]
[そして今]
[視界にあるのは広がる血紅の中、 物のように転がる女の姿だ、あるべき“もの”がない、 ただ、うつろな眼窩を晒している。 「雪織」と呼ぶ、誰かの声で状況がすとんと落ちてくる]
……ヨーランダ?
[震えた声、口元を押さえ込む。もう片手は壁に触れた]
(80) 2011/09/28(Wed) 23時頃
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[ゆるく首を振る。 >>74 青年の怒鳴り声に眉根の寄った。 眼球のない雪織の亡骸、思い出すのは――、 長く整えられた爪がそれを指して告げた、こと。]
大声を出すな、響く。
[抑えた声音は小さく。 亡骸の傍の“ふたり”怒鳴られた当人は、 何もわかっていないといったように、見える。 それもまた、確かに“異常”に感じるのだけれど]
(83) 2011/09/28(Wed) 23時半頃
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[奪われた眼球] [雪織の振る舞い] [誰に殺されたのか] [そんな問いは口に出ない]
[彼女はいつだって、 彼女の為の犠牲を省みることはなかった。 それはここに来る前から気付いていたこと]
[>>86 散花の声音は幾分柔らかに耳に届いた。 案じられたように感じて、口元からそっと手を離す]
いや、大丈夫だ。 ただ、平気なんだな、……“彼ら”は。 ……なるほど、動かないものは、ゴミか。
[一度目を背ければ>>78おなじいろが、 こちらの様子を見ている、ことに気付く。その姿を黙って見返す]
(96) 2011/09/28(Wed) 23時半頃
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[>>101“彼ら”の言葉は至極単純明快で、 それはやはりリーネと話したときのように、 子供に対峙したときのことを思わせるのだけれど]
――…捨てるってどこに捨てるのかな?
たしかにヨーランダをこのまま、 ここに置いておくのはどうかと思うんだ。
非常用転送装置があんななんだから、 ここから何時出られるか、わからないんだし。
[見やるのはここにある“オリジナル”の彼ら すり抜けていく>>107黒田フランシスカにも、 声は届いただろうか]
(110) 2011/09/29(Thu) 00時頃
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[自分のクローンはすぐに俯いて目を合わせない。 何を考えているのか、わからない。]
この遺体をヨーランダの家族に? ……むしろ見せない方が、いい気はするがな。
[>>124 相手は雪織、なのだ。 明らかに眼球の抉られたこの亡骸を示されて、 果たしてどのようなことになるか。 幼い頃からよく知る人が無残な姿になったというのに、 酷く冷静に思考は巡る。それは違和感と感じられただろうか]
……ええっと、散花くんのクローン? そのシーツ、とりあえずその子に、 かけてしまえばいいと思うよ。
[>>127 シーツを持ってきたらしい、 彼女に足を向けかけて――>>133 近づく気配に気付いた]
(134) 2011/09/29(Thu) 00時半頃
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[>>135 その呟きを聞き咎める。 だったら何故怒鳴ったりしたのか。 わずかに眉根を寄せた姿を見る者があったかは知れず。
>>139 亡骸がシーツに隠されれば、 散花と水無月のクローンに「おつかれさま」と一声かけて]
(143) 2011/09/29(Thu) 00時半頃
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[>>140 礼をして問いかける自身のクローンに向き直る。]
誰、って、 ――…雨宮セシル。
[彼の問う“誰”は名前、ではなく。 もっと本質的なところなのかもしれないけれど、 彼がそれをリーネのように「知りたい」と、 望んでいるのだとしても、今ここで話す気にはなれない]
(144) 2011/09/29(Thu) 00時半頃
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[>>147 名を反芻するクローン、 その眼差しに落胆が過ぎるのを一度見た。
>>148 聞こえた言葉に、むしろこちらも嘆息が混ざる。 そういえば先ほども自分は零したが、 興味を示されなかった、ような気がする]
非常用転送装置なら、動かない。 故障というわけじゃ、ないんだがな。
コントロールセンターの…… 中央の部屋の中に、ある。
[何故動かないのか、続きを言わなかったのは青年の振る舞いが、 つまりは余り好ましいものとは映らなかったからだろう。]
(153) 2011/09/29(Thu) 01時頃
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[>>155 自己紹介は停電中の込み合った非常階段前、 まあ、名乗ってないようなものだろう、と。 自己紹介をされたなら、改めて名を名乗る。
>>156 散花の言葉にシーツのかかった亡骸に、 視線を移す、非常用装置のことを口にした時、 考えていたことは同じらしい]
定員枠が一人減った、からな。 ……君は少し休んだほうがいいんじゃないか。
[疲れたようなため息を思い出して、 散花に一言、そう添えて]
(160) 2011/09/29(Thu) 01時半頃
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セシルは、セシルが、こちらをみやるのに、顔をあげて。
2011/09/29(Thu) 01時半頃
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そうか、無理はせずに。
[>>162 既に充分に無理をしている気はしたが、 さして意味がないだろう言葉を投げて、 それから>>159 案内を請う青年に目線を向けた]
すぐそこだ。 着いてくるなら、こちらに。 水無月くんも、――……それから、君も?
[>>158 装置に興味があるのだろうか。 その言葉を反芻していたのは聞こえたから、 自らのクローンにもそう声をかけて、北側廊下へと足を向ける。
一度だけ、シーツの被せられた亡骸の方を振り返れば 散花のクローンが、散花を見ている。その姿が己のクローンに被る]
(164) 2011/09/29(Thu) 01時半頃
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セシルは、岩瀬のクローンがシーツのそれに近づてゆくのに、一度足を止める
2011/09/29(Thu) 01時半頃
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[岩瀬のクローンがヨーランダに語りかける。 罵声を浴びせかけた存在だというのに、 その呼びかけは、どこか優しげなものにも思われて、 それが涙混じりになっていく]
揺さぶってもだめだ。 彼女はもう起きないよ。 死んでいるんだ。
[告げたところで“彼ら”には、 死の概念がないのだということを改めて思い出す。 どう伝えればいいのだろう]
もう動かないし、もう喋らない。 彼女は終わってしまった、 誰かに、壊されてしまったんだよ。
[一度傍らに近づいて、 その手を止めようと、屈んで腕を伸ばす]
(174) 2011/09/29(Thu) 02時頃
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[揺さぶる腕は止められただろうか。 岩瀬のクローンの手を留めるのは一度きり。
>>177 そういえば青年の名前も知らなかった、 名乗られれば自分も名乗り返して]
雨宮セシル。 そういえば君は雪織の名を呼んでたな。
[名を呼ぶ声、よりも吐き捨てるような響きの方が、 己の耳には残っていたのだけれど]
……まあ、話題にするようなことでもないか。
[故人について語らうには生々しい上に、 彼女を良いふうに語るのは、今は少し難しい]
(181) 2011/09/29(Thu) 02時頃
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[>>180 問いかけの言葉に思い出される。 岩瀬の眼帯――手術を受けるのは市民に約束された権利だ。 ……岩瀬のクローンは気付きはじめているのだろうか。 眉根の寄る、慎重にあるべき答え]
――……、
[>>184 簡単に蝦江が流す言葉を彼は理解出来るだろうか。 沈黙のまま、一度岩瀬のクローンを見やって、 それから2人――と、自分のクローンはついてくるだろうか、 を先導するようにコントロールルームへと向かう。]
(188) 2011/09/29(Thu) 02時頃
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― コントロールルーム前 ― [嫌な女] [雪織を示すその言葉に、同意も否定も出来ぬまま]
随分はっきり言う。
[返せたのは、それだけ] [向かう先、転送装置前、といえば話は早かったmpかもしれない。 とりあえず中へ入れば、 それはすぐに見つかるだろうと部屋の中へと促す]
……多分定員枠に収まれば、 そのまま転送装置が発動してる気はするんだが。
ま、一応な。
[扉を開けたまま、部屋の入り口で壁に寄りかかる]
(190) 2011/09/29(Thu) 02時半頃
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[>>183 水無月から呟くように零れた言葉]
大変、か。 ……彼らは普段どういう生活を送ってるんだろう。
[掃除だとか、ロボットだとか、番号だとか。 連想されるのは人権といった単語からは程遠い世界だ。
忌むべき話だとそう考えるのに、 そこで育まれた無垢な魂には酷く――]
(198) 2011/09/29(Thu) 03時頃
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[>>195 死んでくれて清々した。
耳に届いた言葉に、くちびるを噛んでいた。 蝦江の言葉がこれほどまでに、 己自身に不快を催すのは、単純なことだ。
心のどこかで、同じように思っている自分がある。 それを自覚し、それを嫌悪してたからだ]
……定員が何人かは、わからないな。
まあその装置には期待できない。 別の出口を探すと、散花くんは言ってたよ。
[それから、彼らと何か交わす言葉はあっただろうか。 その場を離れたのは先ほどの岩瀬のクローンの様子が、 気になっていたからに相違なく――足は来た道を戻った]
(201) 2011/09/29(Thu) 03時頃
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― 生ゴミ処理機前 ― [ポケットに手を突っ込んだまま、歩く。 自分のクローン、あの時何と言ってただろう。 コーダはcodaだろうか?音楽は彼らの社会にあるのだろうか? 関心を持てば、それに伴い疑問も湧く。
岩瀬のクローンを宥めている、 自分のクローンその様子を不思議そうに眺めていた]
……君達も“知りたい”のか? 知りたいことがあるなら、答えるよ。
[血の跡はすでに掃除されていただろうか。 残る血臭が鼻につけば、そこには見えない。 越えてはならない境界線のようなものを感じる。
踏み越えて、小さく微笑った]
(204) 2011/09/29(Thu) 03時半頃
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[投げた問いに返ってきた答え、 クローンというのはオリジナルのことを、 皆、知りたがるものなのだろうか。 とはいえ、自分が岩瀬について知ることは少ない]
野球が好きみたいだな。 野球っていうのはその、ボールを投げあったりする、運動だ。
[手にした――少し血で汚れたそれを指差して、 それから、先ほど口にしなかったことをひとつ]
あと、目をいためているらしい。 野球をするのには、大変だろうな。
眼帯のことが知りたいなら、 「あなたのことが知りたい」って、本人に聞くのが一番いい。
[“彼ら”の向ける関心の正体はなんなのだろう。 岩瀬のクローンから自身のクローンへと、視線を移した]
(206) 2011/09/29(Thu) 04時頃
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[“コーダ”へ問いかけの色を向ける。 自分のクローンは雨宮セシルに興味があるのだろうか。 それともただ兄のクローンの面影を、見ているのだろうか。
不思議と血臭は気にならない。 己のクローンが何を望んで、何を訴えるつもりなのか。 それに目と耳を傾けるつもりで、いた**]
(207) 2011/09/29(Thu) 04時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/09/29(Thu) 04時頃
セシルは、セシルに話の続きを促した。
2011/09/29(Thu) 06時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/09/29(Thu) 18時半頃
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― 地下2階 ゴミ処理機前 ― [>>248 野球の解説はどこまで伝わったかはさておき、 そういえば彼が手にしているのは硬球だ、岩瀬のものだろう。 ……本当に野球する気だったのか、と過ぎるのはともかく。 >>215>>217 自分のクローンが問う言葉には、何度目か、首を振る。それでもまだ“ニーナ”だと思いたかったのだろうか。 >>222 苗字を知らない水無月の言葉を思い出せば、名乗りは名を強調した。]
名前はセシル。雨宮セシル。 多分、君と“同じもの”だ。
[>>219 潤む眼差しを見たけれど、それが自分だと思えば、 他者に向けるような憐憫はわかず、複雑な色を向ける。 >>220 続いた言葉にひとつ頷く、わからないのは当然だろう。 こちらとそちら、環境が――社会が全くちがうのだ。 「動かないものをゴミ」だといった言葉、抱いた畏れのような感情は、例えば異国の未開の地の原始的だと感じる風習に抱くものに、似ているのかもしれない。]
……あの映像のこと、か。
[解説を是としたのは、それが自分であるという認識から、かもしれない。]
(250) 2011/09/29(Thu) 18時半頃
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……大丈夫か?
[>>227>>232 検視の為、と現われた二人にかけた声、 それは散花とリーネのオリジナル、両方へと向けられた言葉。 どちらとも、疲労感の感じられた、気のする。 そして散花の口から、リーネのオリジナルが医師で、 牧野、という名であることは知れただろう。]
(251) 2011/09/29(Thu) 18時半頃
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……牧野さん。 移植専門医の牧野先生とは、ご関係が?
[問いに答えがあったか、なかったか。 どちらにしても少なからぬ不審のようなものは、 医療に携わる存在である彼女に、向いてしまっただろう。 湧いた疑心はクローンを見て、怯えていたことにも納得がいって]
あなたは、クローンがこういった存在であることを、 知っていたんじゃないのか?
……ああ、あなたのクローン。 リーネという名だそうだ、 彼女があなたのことを知りたい、と言っていた。
[>>66 スタッフルームでのやりとり、 その時に自分もリーネに名を名乗っただろう。 雨宮セシルが長すぎるようであれば、セシルでいい、と返したか]
(252) 2011/09/29(Thu) 18時半頃
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[>>232 そしてクローンから食料の話が告げられる。 気分の悪さと亡骸を前に、すっかり感覚を忘れていた。 が、あてに出来る脱出手段が見つからないとなれば、 それは対処すべき重要な問題であることは、間違いない]
保存食か……そうか、 量にもよるがそれで少しは持つ、な。 とりあえず、後で全員で均等に分けよう。
[散花と牧野へ向けて、告げる形になったか。 ひとつ安堵を覚えている、もしも雪織がいたら均等に分ける、 それで一騒動が起こっていたに違いなく、 同時にそんな想像をする自身に少しうんざりする。]
……ああ、教えてくれてありがとう。
[目を向けるのは“コーダ”に。 “自分”に礼を言うのも、おかしな感覚だと思う。 雨宮はまだ己のクローンを個として認識出来ていない]
(253) 2011/09/29(Thu) 18時半頃
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― 非常階段 ― [>>233 促された先、スタッフルームには荷物も置きっぱなしだ。 リーネは騒動にも姿を見てないが、まだそこにいるのだろうか。 思いながら、階段へと向かえば>>234すれ違う姿、 黒田フランシスカ、雪織の亡骸の前でそういえばサロメの彼女だ、と至る。あの舞台監督はよくない噂の多い人物だ。オケのソリストの抜擢に関わるその噂を思い返す間にクローンが名乗る、次いで自分も名乗った。]
俺は、雨宮セシル。 お噂はかねがね……って、こんな状況でする挨拶でもないか。
[>>237 非常用転移装置の話をすれば、 彼女の口からまくし立てられる言葉に肩を竦めて息を吐く。 一つ一つ否定をして、非常装置の場所を伝える。 作動については、納得いくまで確認してみればよいことだ]
とりあえず、他に出口でも見つけられない限り、 どうにもならない、ので。 食料はあるけど、分けてから手をつけた方がいい。
[>>242 去っていく彼女のクローンへの言葉は、 案外柔らかなものだった、それからまた足を進める]
(259) 2011/09/29(Thu) 19時半頃
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― 現在/地下1階・スタッフルーム ― [痛がっていた、のは大丈夫なのだろうか。 たどり着いたそこに彼女の姿はない、周囲を見回す最中、 自分のクローンはヴァイオリンケースに目を止めていた。 それなりの娯楽のようなものはある、と水無月は言ってた]
それはヴァイオリン……楽器だ。 音楽を奏でる、道具。
[モニターのスイッチは落ちていたのだろうか。 旧式だったが、再生の操作くらいは出来るだろう]
この映像を見て、気持ち悪いとか、怖いとか、 そういう風には感じないのか?
それとも意味がわからない?
[雪織の亡骸の前での反応は、 無残な死を前にしての忌避に見えたが、 自分のクローンがこれを見たいと望むのは何故か?*]
(261) 2011/09/29(Thu) 20時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/09/29(Thu) 20時頃
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[>>264 眼を輝かせて、というべきか。 返ってきた反応は一つの共通点、妙に腑に落ちる]
やっぱり音楽が好きなんだな。
[後から、と告げる前に映像は流れ始めただろう。 最中、クローンの開きっぱなしの口、 自分の顔がそんな表情をしているのは少し嫌だ、と思う。
>>267 映像を見るクローンはそのシステムを概ね、 理解しはじめたらしい、“自分”はその状況において何を感じるだろう。 結局は諦めのうちにあるのではないか、そう思う]
そうだな、あの映像でいえば、 体の中身を奪われている方が、君で。 それを貰っているのが、俺だ。 君は俺から造られた、俺と同じもので――……、
[だけど――と、クローンの続く言葉はそれを否定する]
(275) 2011/09/29(Thu) 21時頃
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[>>268 個の主張、それを訴えられて緩く瞬く。 クローンはこちらを見つめているが、 元が同じ、というのはやはり伝わらないのだろうか、それとも]
君が俺だっていうのは、事実だよ。
そりゃまあ、考えてることがわかるわけでも、 全てがそっくり同じってわけでもないけど。 何せ住んでるところ――いる所が、違うからね。
[息を吐く、カウンターに手をついた]
まあ、ここから出られたら、 君の世話にならないように生きるよ。
[俯く眼差し影が過ぎるのは、兄と雪織とを思い返して。 それからヴァイオリンケースに目を向けた]
(280) 2011/09/29(Thu) 21時半頃
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>>304 [投げた言葉に、クローンが何を考えているのかは、わからない。 本質が同じもの、だとしても個体としては違う。 そんな抽象的な言葉が通じるようには思えない。]
ん?
ああ……そう、ヴァイオリン。 これで音楽を作るのが、俺の仕事。
[>>318 投げられた問いかけにケースを開こうとした手が止まる。 先ほどの牧野の言葉>>283 向こうはこちらを知っていたらしい、 クローンはそれは的確に会話の要因を捉えた質問をしてきた]
……それは説明が難しい、な。 君達には家族、というものはなさそうだし。
[恐らく、簡易に説明する言葉を知っている。 だがそれを口にする気にはなれない、 兄とはつまり“コーダ”にとっての“ニーナ”だ、と]
(327) 2011/09/29(Thu) 23時半頃
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[>>288 「知らなかった」という牧野の言葉、 それに、たとえば憤りのようなものを感じる権利があるのか、 といえば、否だろう。
何も疑問を感じなかったのか。
言葉にしようとした問いは、自分自身にも向けられる。 自我をもって動く存在が、家畜のように管理され、 部品として扱われている。それが問題であるとしたら、 眼を覚まさぬままのクローンであれば、部品として扱ってよいのか。
考えるつもりなどなくても、考えてしまう]
(333) 2011/09/30(Fri) 00時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/09/30(Fri) 00時頃
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[考えながらも――個としては違う存在である、 そのはずの自身のクローンを、まだ自分と切り離した 一つの存在として見ることは出来ない。 自分の延長線上にあるもの、としてしか認識できない。 その欺瞞には気付かないまま、ヴァイオリンケースを見る“コーダ”へ視線を向ける]
見てみるか?
[ケースを開ければよく磨かれた濃い飴色、 なだらかなその曲線は初めて見る者にはどんな印象か。 弓に塗る松脂の匂い、背筋の伸びるような]
まあ、こんな場合じゃないんだけどな。 ……この辺、今誰もいなさそうだし、いいか。
[言った傍から、牧野とリーネが現われることになるのだけれど]
(354) 2011/09/30(Fri) 00時半頃
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[弓を構える、ひとつ息を吐く。 それだけで世界は、この薄暗い暗鬱な場所から切り離された。 目蓋を伏せる、濃い影の眼元に落ちる。 口元は薄い微笑の形になる、 音に触れる幸福のにじみ出るように。
雨宮セシルの音の評価は、聴く者によって大きく分かれる。 その音の響きを、クリスタルのようだ、という者もあれば、 氷のようだ、というものもある。どちらも透明で、寂しい。
ゆったりとした舞曲の旋律は、G線1本で奏でられる。 天に昇っていく伸びやかな音。 柔らかに空間を満たしていく澄んだ響き。
――もう失われてしまった音がある。 重ならないハルモニア、音の評価は酷く正しい]
(355) 2011/09/30(Fri) 00時半頃
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[透明な輝きを宿す、旋律。 天上を描き出す音は、けれど空を知らぬ者に、 どう聴こえるのかはわからない。
甘みを帯びたけれど切ない弦の響き、 その余韻を残さず音が消えるまで、瞳は伏せられる。 ずっと重ならない音を聴き続けて。]
――……、
[向けられた眼差しに、再び青灰が映る時、 それは遠く切り離された世界から戻ってきた者のように、 ――夢から覚めた者のような色で、呼吸をひとつ。
クローンも楽器に関心があるのかもしれないけれど、 触れされるつもりはなく、元の通りに納め直して。 それから、>>366 “コーダ”のその様相に気付いた]
(371) 2011/09/30(Fri) 01時半頃
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[>>370 面に現われている感情は、酷く素直なもの。 鏡のようだ、と思ってしまう。 少しだけ、奏でたことを後悔、した。]
……大体、 君の聞きたいことは答えたかな?
俺にとっては仕事だけど、 他の人にとっては遊びみたいだものだから。
そろそろ下の様子を見てくるべきかな。
[大丈夫か、とでも言うように、 その硬直したままの顔の前で、ひらり、と手を振る。 白くしなやかな――“コーダ”とは違う指先]
(376) 2011/09/30(Fri) 01時半頃
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セシルは、傾ぐ体に、驚いて腕を伸ばす。
2011/09/30(Fri) 02時頃
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[触れた肩、腕に体重はほとんど伝わらぬまま、 “コーダ”はその場に膝を曲げて沈み込んだ。 小さな震えは見えたけれど、それが何を意味するのか]
……気分が悪いのか? なら、少し座って休んでろ。 病院だから、横になる所もいくらでもあるしな。
[とりあえず今度は立ち上がらせる為に、手を差し伸べた。 震えは――単純に身体的なものと解釈された、 彼の中で何かが起こっていることなど、知らない]
(382) 2011/09/30(Fri) 02時頃
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[ゆっくり伸ばされた腕をとりあえず引き上げる。 雨宮セシルにとっては、ごく普通の行動だ。 それから、誘うようにスタッフルームの奥へと視線をやる。 どこでもいいから座ってればいい、と]
――………、
[視線を巡らせれば、いつの間にか。 牧野とリーネの姿があった、隣合って座る。 今はそこに穏やかな空気があるのを知れば、 双子のように見えて――自分と彼もそんな風に見えるのかとふと思った。]
じゃあ、俺は下見て来るから。 あ、……あれには触るなよ?
[ヴァイオリンケースを示してから、背を向けた]
(384) 2011/09/30(Fri) 02時半頃
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セシルは、そのまま階下に下りれば倉庫の方へと向かって
2011/09/30(Fri) 03時頃
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[ここに飛ばされてから、どれくらい経ったのだろう。 アナログの時計のことを思い出したけれど、 時間を見るのを忘れていたから、役にはたたない。 午前か午後か、外が見えなければそれもわからず。
地下2階に降りれば、 漂う血臭のことを――彼女の亡骸を思い出す。 時を意識して、感じたような気がした空腹は、 胸につかえるような気分の悪さに飲み込まれる。
うつくしい音の世界から、 現実は酷くかけ離れている。
―――これが罰であるのなら、 裁かれるべき罪人はヨーランダの他にもいるのだろう。 ぼんやりと、そんな思考が過ぎった**]
(393) 2011/09/30(Fri) 03時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/09/30(Fri) 03時半頃
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