88 吸血鬼の城 殲滅篇
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[まるで叱責の様に。 子供の駄々の様に――響く、其れ。>>197]
…っ、…嘘、だ…、 そんな事、信じられるわけ…っ…!
[切迫した、男の顔。 望んでいた言葉に、頬に血が上る。 喉が震え、引き攣った。 胸が痛い。 ――信じたいと叫び、揺らぐ。] だって、アンタは… …………俺が、 …俺がそう言って欲しいから、んな事…!
(211) tatsuru 2012/05/06(Sun) 16時半頃
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……っ、離せよ! もう聞きたくな…っ [彼の傍を離れたかった。 己が、認めてしまう前に。
逃れようと身を捩り。 その体を押し遣ろうと腕を突っ張って、 ……ぬるりと滑る感触に、目を見開いた。]
(212) tatsuru 2012/05/06(Sun) 16時半頃
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…ぁ、……。… [べっとりと掌についた、 自分の為にこの男が流した血。
纏わりつく其れに息を呑んで、 反射的に彼を見上げた。 感情の奔流に呑み込まれた様な――赤い、双眸。]
(213) tatsuru 2012/05/06(Sun) 16時半頃
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………
[息が出来なかった。 ……限界だった。 ――自分が崩れていくような、気がした]
(もう、) (――もう、俺は)
(214) tatsuru 2012/05/06(Sun) 16時半頃
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…っ、…!
[荒々しく床に突き倒され、背中を強打する。
痛みに歯を食い縛り、 不恰好に仰向けになったまま 己を見下ろす男に顔を向けた。]
……――。ヘクター…?
[再度の死を宣告する男の姿に、 何かを考える暇は、あまりなかった。 ただ、 三度目の血を、と。 その言葉に、瞠目し]
(215) tatsuru 2012/05/06(Sun) 17時頃
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…っ、……ぁ、……あ、…
[ゆっくりと胸を突き通す闇の刃。 酷くあっさりと呑み込まれてゆく其れ。 心臓を掻き分けてゆく鉄の感触。 ――痛みよりも感じるのは、 焼けるような、熱さ。 唇が血泡を吹き、けほりと、赤い咳を漏らす]
(216) tatsuru 2012/05/06(Sun) 17時頃
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……っ、……
[躯が形をもたなくなってゆくのを ぼんやりと、自覚する。 のろのろと腕を上げた。] (――愛の、形) (アンタの) [急速に機能を失っていく聴覚に、 睦言の様にそれが響いて ちいさく、唇が笑みを刻む]
(217) tatsuru 2012/05/06(Sun) 17時頃
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……、…… [覆い被さる様にして 己に小剣を突き刺している体躯。 その背に縋るように――腕を回した*]
(218) tatsuru 2012/05/06(Sun) 17時頃
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[ ――どこかで、声が聞こえていた ]
(254) tatsuru 2012/05/06(Sun) 21時半頃
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[ゆるりと空に融けていく意識。 ほどけていく。 絡まりあった糸が解れるように。 繋いだ手が、離されるように。 この感覚には経験がある、と、 融け掛けた心が、つぶやく。 あの時はとても痛かった。 ばらばらになるような気がした。
痛めつけられた細胞の一つ一つが、 悲鳴を上げて、何かを求めていた。 ――けれど、今のこれは、 酷く暖かい気がして それは、
最期に触れた背の、じんわりとした熱さに似ていた]
(255) tatsuru 2012/05/06(Sun) 21時半頃
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(……すべて…)
[聞き覚えのある声が、囁いていた。 冷厳で無表情な、支配者の響き。
失われた鼓動が、跳ねるような気がした。 聞いていると苛々した声だ。 憎しみに膚が泡立つ感覚。 羨望に渇いた、記憶。 己の大切なものを奪っていく其れ。]
(256) tatsuru 2012/05/06(Sun) 21時半頃
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[耳朶を擽り吹き込まれた、揶揄いと、嘲笑。 わかりきった児戯。かたちだけの優しさ。 それが悔しくて。痛くて。――惨めで。 ……求めて。求めて。求めて、
胸がくるしくなる――声。]
(257) tatsuru 2012/05/06(Sun) 21時半頃
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(……アンタらしくねえだろ。何言ってんの?)
[忘れてもいいと囁く声に、そう、笑う]
(……俺が、蘇るつもりとでも思ってんのかね) (もしそうだったとしても…) (まっさらな俺に何か吹きこもうってか。 ああ、やだやだ)
[肩を竦めたかったが、 もう、その概念さえも失われていた。
ああ、自分は消えかけているのだなと、 残った最後の一片が思う。]
(258) tatsuru 2012/05/06(Sun) 21時半頃
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(………でも、そうだな)
(アンタの謂う通りなのかもしれない) (それもいいのかもな……)
[今の全ての想いを砂に帰してしまえば、事足りる。
まるで生まれながらの吸血鬼のように、 あの男を、純粋に父として慕い その伴侶たるクレアを敬愛し ……そう、弟、という存在も出来たのだ。 鍛えた鉄の様に真摯な目をした、クレアの騎士。]
(259) tatsuru 2012/05/06(Sun) 21時半頃
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(もう何も、感じずに済む。) (人を屠る苦しみを。血を啜る、罪の意識を) (俺が殺したクレアへの想いも、すべて)
(アンタを、……もう、憎まなくても、済むんだ……)
(260) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃
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[ゆらりと、忘却への誘惑に意識が薄れていく。 引き戻したのは、同じ声。 ――魂が砕け散る瞬間まで。
力強い其れに、 ……ぴくりと、瞼が震えるような感覚。 息が急くように、思った。 吸い寄せられるように意識が再び纏まり、 その声の元に、引き摺られてゆく。]
(261) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃
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(………なんだよ。俺、最後まで) (もう、いいのに) (生き汚ェ、ってことなのかね)
[苦笑するような思考。 此の侭逃げてしまえば自分の勝ちだ。
そうしたいかと自分に尋ね、 そうしなければ、と理性は囁く。 ……けれど、その声が ]
(262) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃
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『 戻ってこい 』
[その声が――、自分を呼ぶのだ]
(263) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃
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[指を伸ばそうとした。 ………凝る闇に。 濃密な薔薇の芳香のする場所に。]
(でもさ) (……アンタの、元に戻るなら)
(265) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃
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[最後に感じたのは、小さな苦笑い。 酷く愛しいものに、向けるような。]
(――それでも、俺は……)
(266) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃
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[薔薇色の闇を注がれて、 緩やかに灰は凝る。
生き物の様に始祖の血液は石床を這い回り、 さらさらとした砂を赤黒い泥に変えていった。 ――ゆるり、と、泥がその表面を震わせる。 紅色の泥は表面を泡立たせながら流れ、 混ざり、自らを攪拌していく。 ゆっくりと――ひとりの男のカタチへと。]
(267) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃
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………、――
[ばさりと、 ……羽ばたきのような音。 立ち尽くす男の姿は、 砂となる前と、殆ど変わらないように見えた。
左眼を覆う眼帯。 纏う実用的な軽装は色を漆黒に変じて、 蝙蝠の羽の様に長い裾を、 ゆるりと引いている。]
(268) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃
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………。
[わずかに頤が上げられ、 酷く無表情な、昏い紅が、 眼前の男の顔を見遣る。 ――隻眼の男は優雅に膝を付いた。 祈るように頭を垂れる]
我が君。 ――みたびの祝福に感謝いたします。
(269) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃
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>>272 ――…、…。
[紡がれた名前に伏せた瞼が震えた。 頭は更に深く垂れ、 翳された掌は信徒に祝福を与える聖者のものの様。]
――我が主。 我が父。 我が魂を泥より創りし者。
……して、――
[最後に、小さく唇が震える。
それは、きちんとした言葉にならず消え 薄い唇がゆっくりと引き締められた]
(278) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時頃
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[腕を掴み、引き摺り上げる手に 僅かに跳ねる息。
――両腕が背に回り、 囲い込まれる様に抱きしめられる。 暫く身を硬くしていたが、 ……やがて委ねるように力を抜いた。]
…………。 光栄です。
[酷くのろのろと、そう答える。
ぎこちなく逸らされた視線。 抑えた声音。]
俺は、……貴方のお傍に。
(285) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時半頃
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[男の腕が離されると、 まるで安堵したように息が漏れる。
触れられる事は、予想外だった。 鼓動が跳ねる事を知られては、ならなかった。
生まれ変わる前の自分が出した、 ――臆病な結論を、繰り返さない為に]
(287) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時半頃
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不満はありません。 ……貴方が選んだ事なら、……俺は。
………俺も、其れを選んだ。
[ぎこちなく笑み、彼の紅を覗き込む。 隻眼はやわらかく細められ]
………大丈夫です。 もう失敗はしない。
(まっさらな俺なら、) (……アンタをもう裏切らない。) (だから)
(294) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時半頃
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[どこまで通用するのだろうと思いながら、 ゆっくりと目を伏せる。
もう、気づかれてしまっているのかもしれない。 けれど今己が出した、これが結論。]
………俺は、アンタの傍にいたい。 ……ヘクター…。
[彼の望む自分を演じ。 ――彼の望むように、魂を殺しても]
(295) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時半頃
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[ぼんやりと唇を動かす。
闇の躯がかたちづくられる、その時に。 己が最後に思考にのぼせた言葉を]
……それでも、俺は。
(………ヘクター) (アンタを覚えていたい)
(――この想いを、忘れたくはない、と)
(296) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時半頃
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………っ、…ヘクター…。 違う…。
[顎に触れる手に、ふるりと睫を震わせる。
視線は何かを耐える様、 目の前の男に向けられた。] ……… 俺…、……決めた、んだよ。 アンタと一緒に行くって。
[よわよわしく、笑う]
もう俺は、アンタを憎んだり、しない。 ………アンタの忠実な、僕でいる。
だから、……
(299) tatsuru 2012/05/07(Mon) 00時頃
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