人狼議事


231 獣ノ國 - under the ground -

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【人】 鳥使い フィリップ

   まゆみ!!!!!!!!

[ ぼくの絶叫が、黒い森に吸い込まれてゆく。

 声なんか届くはずもない 高い空に居る彼女を
 追いかけ続ける、僕の顔のすぐ傍から飛び立つ


 朱く、流れる星 一迅。


 僕なんかよりも、余程ぼくの腹の中を知る鸚哥が
 慣れぬ夜空へ 飛び出してゆく。

 おおきな翼の彼女が振り返りでもしなければ
 どれだけ必死に飛んでも追いつけないのは
 兄自身知っているはずだけれど

 僕が走る理由と、兄が飛ぶ理由はたぶん、同じだ。]

(74) kanko 2015/07/19(Sun) 14時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 少ならず鸚哥は思っていた。

 ( 鳥使いが荒すぎやしねーか )とか
 ( 弟だからっつって、甘すぎやしねーか )とか

   でも まあ。
   俺と違ってあいつは工夫もできない
   愚直で馬鹿な鳥頭だから
   仕方がないのかもしんねーけれども。 ]

 『 マユミ! ワスレモノ! ワスレモノ! 』

[ 遠くを見る目は 暗闇のなかを闇雲に、
 彼女を目指す心は 月光のなかで光芒に沿って

 目的の影がこちらに向かってるって気付くのが
 ほんのちょっと遅かった。
 差し出された腕>>76にべふっと頭をぶつけて くるり
 ひと回転して ヨタヨタと腕に脚を降ろした。]

(82) kanko 2015/07/19(Sun) 22時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 梟の腕から見下ろした森は 真っ黒い海みたいで
 ……馬鹿野郎、
 フられたらお前んとこに戻れるかも怪しいじゃねえか
 なんて、灯りも付いていない我が家を想う。

 よじ登った白いブラウスの襟を 嘴でついと引っ張り
 どさくさに紛れて、彼女のほっぺに頭をこすりつけた。

 ( このくらいの役得なきゃーなあ。 )]

 『 マユミ! ヤクソク ワスレモノ!
   フィル! バイバイ イイタイ、
   オレモ! オウチ  ワカンナイ、

   モドッテキテ?  モドッテキテ?』

[ こてりこてりと 真っ赤な首を傾けながら。]

(83) kanko 2015/07/19(Sun) 23時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 飛び立って行った兄を見上げていたのに
 僕の目はだんだんとそれを見失って

 月の光を切り取っていた黒い翼のはばたきが
 様子を変えたことに
 願うような、祈るような気持ちで見つめる。

 ( せめて、一言だけでも )

 彼女が置いていった「さよなら」>>59
 返事を、させてほしいんだ。 ]

(86) kanko 2015/07/19(Sun) 23時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

  『 マイゴ、 コマッタ オウチ ミエナイ… 』

[ しょぼり、と頭を下げて 双翼を震わせる。
 ”芝居” を打つのは得意だけれど
 こればっかりは芝居でもなんでもなく、現実問題。
 森のどこかにいるフィルはもう見えないし、
 日が落ちる前に見つけた小屋も同様で。

 ”彼女をつかまえて” という弟の感情の叫びに乗って
 月を目指したはいいものの、梟の夜目が無ければ
 連れ帰ることすらできないじゃないか。

 「仕方ないわ」>>88に ほうっとしたのは
 自分の本心からのも かなり占めていたけれど

 ( あー もー、 後は知らんぞー )

 ぼろっぼろのナリして空を見上げているだろう弟へ
 投げやりなエールを送りながら
 梟の腕の上でほっこりと 脚を仕舞って丸くなった。]

(89) kanko 2015/07/20(Mon) 00時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ これだけは見失うもんかと 見上げていた梟の影が
 だんだんと高度を下げてきて
 僕は空を見上げたまんま 樹の上によじ登る。

 月のひかりに できるだけ映るように
 唯一ぼくの脚が”ほかのひと”より役に立つ場所で

 ( 見つけてくれるって 想いたくて ) ]


   まゆみ!!!!!!!!


[ 精一杯の声で、夜の影を呼び止める。

 蒼碧の腕も、花びらのように朱い爪も、
 月の中ではただの灰色にしかならないけれど

 それでも、両腕をおおきく広げて。]

(90) kanko 2015/07/20(Mon) 00時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 舞い降りてくる影が、ぼくの名前を呼ぶ。
 現実だ、 目の前に居るのは鳥になった彼女なんだと
 訝しげに此方を伺う様子>>92なんておかまいなしに、
 ふたつの腕を 縋るように伸ばして ]

  よか、った………
  もう 会えないかと、思っ……

[ 熱い何かが詰まって、言葉が途切れる。
 でも そんなものに構ってはいられない
 だって、彼女が兄を置いてその翼を開いてしまったら
 翼を持たない僕には引き留めることができないから。

 せめて彼女が離れ難くなれば良いと、
 月明かりの中で白く浮き立つ手を
 絡め取ろうとしたけれど ]

   まゆみ………

[ ほっぺに出来た切り傷に、海から溢れた水が染みた。]

(93) kanko 2015/07/20(Mon) 01時半頃

【人】 鳥使い フィリップ


[ 弟の元に運ばれた鸚哥は

 『 アァ 』 と、 まるで鳥のように啼いて
 梟の肩へよじ登って動かない。

 彼女を僅かでも引き留めるための
 ”出来る範囲”の、微かな抵抗。 

 ほんとーに、弟には手がやけるのである。 ]
 

(94) kanko 2015/07/20(Mon) 01時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 掌の中に彼女の温度>>96があることが
 こんなにも嬉しいとおもったのは、  …二度目だ。]

  ……へいき。 痛くなんかない。

[ ( きみのこころに比べたら。 )

 怪我の心配をする彼女に、力なく首を振って
 僕はそんなことよりも
 取った手を離すもんかと、力を込める。
 これを云うまでは 帰ってもらっちゃ困るから。]

  ごめん、  ごめん。  ごめん。…ごめん。

[ 僕自身、まだ頭がこんがらがっていて
 何かに強引に塗り潰されたいろんなものが
 急に輪郭を帯びて、温度を持って、
 あの日触れた肌の温度、とか。
 幻だったのはあの日の方かも、ってそんな気すらして ]

(97) kanko 2015/07/20(Mon) 13時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 幻になるのは、あの日か 彼女の居なくなった森か。
 たぶん、この手を離したら 消えてしまうのは――

 頬に触れる彼女のゆびが、痛いほど熱くて
 また 格好悪く僕は泣いて泣いて泣いて
 それでも喉をひっくり返しながら
 どーしても言わなくっちゃいけないことを。

 ぼくなりの ”さよなら” >>59]


   ……あのね、まゆみ。
     僕も、きみのことが …好きだ。


     ごめん。

[ 叶うなら、彼女の白いシャツの肩口に顔を埋めて。
 あの日抱いた薄い背中を もう一度、僕にください。]
 

(98) kanko 2015/07/20(Mon) 13時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ いまだに”忘れていた”なんて事自体が理解できない。
 頭のなかに別人が居たんじゃないかっていうほうが
 僕にとってはしっくりくるくらいで、
 いま、彼女を離すまいとしている自分が
 数刻前の自分を「誰だ」と拒否している。

 彼女にどう説明したらいいのかも、わからないまま

 小さな手は離さずに、肩口に目元を埋めて
 泣きじゃくる子供は、無遠慮にブラウスを濡らす。

 髪を撫でてくれる優しい手が、
 ぐるんぐるんする頭の中を少しずつ整理していって
 僕は押し付けていた頭を上げ、今度は顎を乗せ

 抱き寄せるように、乗せた顎を 引いて
 耳元を撫でていくことば>>100を聞いた。]

   きみの手を 離してしまったから……
 

(101) kanko 2015/07/20(Mon) 19時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ ”嬉しいのに”>>100って言葉がなんだかとても痛くて
 僕の中に何が起きてたのかを、伝えようとするけれど
 正しいって思える言葉がみつからない。
 かわりに出てきたのは ]

   ずっとずっと好きだったんだ、図書室で
   本を読んでるまゆみの後ろに居た頃から。

   飛んでるきみが見られたらどんなに良いだろうって
   好きで、憧れてて、  それなのに

   ………全部、どっかにいってて、
   でも今は全部、ここにあって………
   よくわかんないんだ、わかんないんだけど


   きみに、居なくなって欲しくないんだ……


[ 縋るような嘆願。]

(102) kanko 2015/07/20(Mon) 19時半頃

【人】 鳥使い フィリップ


[ 僕が離した手を埋めるように、肩に預けられた重み。
 もう戻らないと思った暖かさ。
 耳の隣でさらりと流れてゆく黒髪が、頬に触れて

 やっと僕は彼女を縛るように握っていた手を
 放すことができた。

 手がなくても ”繋いだままでいられる” と思えたから]

   …………。

[ 彼女の背中の向こう、翼の合間。

           見上げた夜空も 暖かかった。]
 

(108) kanko 2015/07/20(Mon) 22時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 柔らかく葉を濡らす霧雨みたいな言葉達>>104
 ふわり、ふわり、つもってゆく。

 一生。 相手が死んでしまうまで。
 分かりきったことを 心のなかで繰り返し
 僕は漸く泣き止んで、瞼を震わせ無理矢理に笑う。

 重さくらべなら負けないよ、なんて冗談めかして。]

   ……置いていかれたら、追いつけないからね。
   だから 離さない。

[ 両腕を細い腰に廻して、ぎゅう、と一度抱きしめる。

 背中に回された彼女の両腕に、湧いた安堵と愛しさを
 まだ熱っぽい目元に乗せて 首筋へとすり寄せて
 はあ、とひとつ息を吐いた。

 淡い月明かりの視界に ゆっくりと緞帳が降りて
 僕は 抗うことなんてできやしない、優しい檻の中。]

(109) kanko 2015/07/20(Mon) 22時頃

【人】 鳥使い フィリップ

   ――――大好きだ。 僕の、ただひとつの光。


[ 夜の彼女に「ひかり」なんて
 でも僕にとっては 夜を飛ぶ導きの光そのもので]

   こんな僕、だけれど。
   きみを大切にさせてほしい。

   きみの「夜」は僕が守るから
   ぼくの「夜」は君の傍に……

   ずっとぼくのそばにいて。

[ 肩口から顔を上げて 彼女の頬をするりと撫でる。
 注意を引くように耳元に小さなキスをして

 夜の瞳と視線を交わす事ができたなら
 ゆっくりと 見えやしない瑠璃色の目を閉じて
 夜の中での影ふたつが 重なるだろう。]

(110) kanko 2015/07/20(Mon) 22時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ あぶれた一羽は 表情もなく 溜息こそつけないものの
 仕方なしに足元の幹に降り立った。

 見上げた弟は 柔らかな闇色の羽の中。

 ( あーあー やれやれ )
 ( 俺もう ねみーんだけどなあ )
 ( まあ、お前だけでも「しあわせ」に )
 ( それが兄2人の願いだったもんだから )

 叶えてくれた梟に、感謝こそすれ恨むことはなく
 ただ、ただ、ほんのすこうしだけ

 寂しい気持ちもあったりするのは
 弟にも梟にも 明かす心算はない。*]

(111) kanko 2015/07/20(Mon) 22時頃

【人】 鳥使い フィリップ


[ 柔らかな闇の中でするキスは
 あの日交わしたものよりも慣れてはいたけれど
 「そと」の自由の中で交わすそれは
 ひときわ得難いものに思えて。

 人に虐げられ、兄を奪われ、恐ろしさばかりだった外に
 夜空舞う梟を見るという光をくれたのは 彼女だった。

 きっとこれからも、このあったかい暗闇は
 僕の生命を照らす光になるんだろう。]
 

(127) kanko 2015/07/21(Tue) 00時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

   ……言わない。 それにね、戻る、でもなくて

   「うちに帰る」だよ。
   ……まゆみがあんな家で良ければ、だけど…

[ 投げられたちょっとした”仕返し”>>115
 僕は唇をとがらせて、小さくそっぽを向く。

 その流れで足元の兄さんを見たら、
 赤い鸚哥はこれみよがしに そっぽを向いた。

 それにちょっとばかりの苦笑と、
 自分の家の惨状と、
 「掃除はひとりでやれる」なんて言った
 知らない自分の事も 全部ひっくるめて。
 笑ってしまえることが、なにより嬉しい。

 ( ありがと。無理させてごめんね、にいさん。)
 微かに細めた視線で 鸚哥をつつむ。
 きっと兄には、それだけで伝わるから。 ]

(128) kanko 2015/07/21(Tue) 00時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 夜空を散歩、と彼女が云うものだから>>115
 僕はすっかりあの日に結んだ
 夜空の真ん中で歌を唄うという、僕の願いのような
 「約束」の事だと思っていたのだけど。

 動揺に揺れる瞳に、首を傾け
 零れた震える声に、手を伸ばし>>116

 落ち着かせようと さっき自分がして貰ったように
 黒髪を撫でる。 ”大丈夫だよ” と、繰り返して ]

   僕の唄は、これから兄さんときみのものだから
   約束なんてなくったって良いんだ。

[ 下がった眉尻を指先でついついっと撫でて、
 詫びる彼女に笑顔を返す。
 それでもしょぼくれているようなら
 狡い僕は啄むようなバードキスでごまかしてしまおう。]

(129) kanko 2015/07/21(Tue) 00時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

***

   ね、リクエストはある?

[ 彼女の肩に腕を回しながら 演目のお伺い。

 あ、あ、と喉の具合を確かめながら
 疲れ顔の兄さんには、気付かないふりを決め込もう。]
 

(130) kanko 2015/07/21(Tue) 00時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 時折はばたく翼の彼方、月が見おろす明かりのなか。

 遥か向こうには、森が燃えているように灯る人里
 眼下を埋める海森は、無数の命を内に抱えて
 星は満月に気圧されて、アルコルは僕には視えない。

 真っ白の地下の世界で 眠る彼女と兄へ唄った歌の
 唄い出しが、いまの光景と全く違うのが少し可笑しくて
 僕は月に向かってくすりと笑う。

 科戸の風は、彼のところにも吹いているだろうか。


 声とは全く違うところから出る聲で
 大瑠璃の手を持つ鸚哥は 唄を紡いだ。

 遠く 遠く 叶うなら、
 彼方の塔 地の底までも響けと 願いを込めて。]

(134) kanko 2015/07/21(Tue) 13時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

   月なきみ空に、きらめく光

   嗚呼 その星影、希望のすがた ……


[ 針鼠はせめて生きてくれているだろうか、
 いつか「そと」で逢える日が来るだろうか。

 猫の光と手は、戻ることはあっただろうか、
 彼女の望む「しあわせ」のままであるだろうか。

 外へ行ったという鮫は、呼吸に苦労していないだろうか、
 ”うみ”には出逢えているだろうか。

 寂しい、と言っていた亀は 誰かの傍に在るだろうか、
 鶴の赦しは得られたのだろうか。

 僕は なにも知ることはできないけれど
 唯一 手にした「しあわせ」と共に、そらを飛ぶ。 ]

(135) kanko 2015/07/21(Tue) 13時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

   雲なきみ空に、横とう光

   嗚呼 洋々たる、銀河の流れ ……


[ まがい物の桜から見下ろした 重い濃色の和装の胸元
 記憶の中で蒼く光るつぶが、見上げた夜空の中で煌めく。

 大扉の前で、振り向き見えた
 伏せた瞼>>4:-42に 隠されたもの>>4:-43を伺えるほど
 ぼくは聡くはなかったし
 彼の未練の一部になっていたなんて、想像もしない。
 
 ただ、僕を愚直だと嘲笑った彼が 何故扉を開けたのか
 今でも不思議な心持ちがするんだ。

 扉の前で性懲りもなく「お腹が痛い」と言ったなら
 彼は、いったい何て云っただろう。

 同じように 工夫が足りないと嘲笑ってくれれば良い。]

(136) kanko 2015/07/21(Tue) 13時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ 狡い優しさの鉄檻を開いてくれた夜色の人間と
 もう一度生きようという翼をくれた夜色の梟と

 僕をかたち成す ふたつの夜。


 きっと、人間のことは
 梟との幸せのうちに忘れてしまう日も来るだろうが

 僕の大切な梟が舞う空に いつも月は浮かんでいる。
 姿が見えない日もあれど いつも月は浮かんでいる。


 歌の終わり、与えるばかりの優しい月明かりを仰ぎ見て]


   さようなら。


[ 僕は彼>>4:64に 別れを告げた。 ]

(137) kanko 2015/07/21(Tue) 13時半頃

【人】 鳥使い フィリップ



   ねぇ、まゆみ。
   満月の夜はさ、一緒に空で唄おうよ。


[ よるかぜが遊ぶ彼女の黒髪に 鼻先を寄せて
 空を翔ける翼の耳元で ぽそりと呟く。

 地下でした”約束”は 叶ったから
 明日も 明後日も 
 今度こそ、この幸せを続けられるよう
 そんな願いを込めた ”新しい約束” を。 *]
 

(138) kanko 2015/07/21(Tue) 13時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

 ― 或る日 ―

[ 僕と兄さんが帰って来たことが、森の皆に知れ渡った頃
 玄関先に置かれた果実は 沢でよく会う熊の温情。
 僕はそれを机の上まで運んで 溜息をひとつ。

 ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ。
 兄さんを入れても此処には3人しかいないのに。

 真っ赤な林檎を 真っ赤な爪の付いた指でなぞって
 僕は居ない1人に目を細め、
 背後で眠る愛しいひとへと振り返る。

 ゆっくりと上下する背中と羽、
 明るくて眠れるの?と最初は不安だったのに
 今では寝顔がよく見えるから嬉しいくらいだ。

 あの日みたいに、僕は寝ている彼女のベッドの横で
 白い頬を撫でながら気紛れに唄を紡ぐ。
 楢が作る木陰が、窓枠の中で きらり 揺れて。]

(158) kanko 2015/07/21(Tue) 23時半頃

【人】 鳥使い フィリップ


[ ( ピッ、 ピゥーーー )

 ベッドに背中を預けて、指笛と共に窓を指せば
 朱い影が光の中から飛んでくる。
 クルル、と喉を鳴らす鸚哥の頭をいつも通り撫でて
 切った林檎を 今日は兄さんだけに。]

   ねえ、兄さん。  僕はもう大丈夫。
   ………だいじょーぶ、だよ。

[ 表情の無い目が僕をじっと見つめて
 いつもだったらもう今頃、カタコトの悪態と
 嘴で鼻でもつつかれる所なのだけど
 今日は、じっと、じっと 動かない。

 『 アァ! アァ! 』

 まるで鸚哥みたいに、啼いて
 飛び立った兄は その後3日は戻らなかった。*]

(159) kanko 2015/07/21(Tue) 23時半頃

【人】 鳥使い フィリップ


[ ――今も何処かで唄っている もう一人の菫色。

 ”大丈夫”なんて言われてもまだまだ心配な瑠璃だけど
 梟はとてもしっかりものだから
 俺は、俺の大切な”もうひとり”を探しに出掛けた。


 赤い鸚哥は今日も「人間」の街を飛び
 真っ青な腕と 鮮やかな黄色の爪の「獣」を探す。

 教会の、高く聳える鐘楼のてっぺんに
 見覚えのあるような小さな赤色の火が灯ることに
 気付いている者も…… 居るかも、しれない。**]
 

(160) kanko 2015/07/21(Tue) 23時半頃

【人】 鳥使い フィリップ


  ……おはよう、まゆみ。

[ あの日>>2:208とおんなし
 気の抜けた へんにょりとした笑みを浮かべて
 僕は毎日、日が落ちる頃に震える瞼の前で待つ。

 彼女が起きた時にまず目にするのが
 自分の瑠璃色であってほしいなんていう
 どーでもいいような小さな独占欲は
 恥ずかしいから口にはしないけれども。

 茶色い羽をくるくると指の隙間で弄びながら
 彼女の虹彩が光を絞るのを待って 

 ”こっちにも”と言われる前に 淡桃の唇へ
 「おはよう」と「おやすみ」のキスをしよう。

 明日も 明後日も 次の満月も
 毎夜僕は、彼女の目覚めの傍にいるんだ。*]

(163) kanko 2015/07/22(Wed) 00時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

    まゆみ、愛してる。これからも、愛してる。
 

(165) kanko 2015/07/22(Wed) 01時半頃

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