84 戀文村
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[>>0:185、どこかから>>16戻る分隊長を見つけ、立ち上がる]
"Have you killed him?"
[遠回しな表現をする必要もなく、単刀直入な文が書かれた手帳を差し出した。 夜は暗い。文字が見えるかは分からないが、恐らくは伝わるのだろう]
(26) 2012/03/26(Mon) 00時半頃
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[手帳から一枚破り、差し出した。
"誰もあなたを責めはすまい けれど許されもすまい"
>>31、彼を責める事は自分には出来ない。 だが、受け入れる事も出来ない。 本当は、彼の方が正しく、自分も、一般市民をゴミの様に捨てる者達と同類なのかもしれない]
………
[手帳を握りつぶす程に拳を固める。 彼は何をしているのか。自分は何をしているのか。 自分達は、何をしているのか]
[労う気にも責める気にもなれず、敬礼して踵を返した。 彼が殺したのだと知れれば、降格どころではすむまい。 軍法会議ものだ。きっと証拠は残していないのだろう。 手伝う事も出来ず、告発する事も出来ず、止める事すらできず…。 一番性質が悪いのは、自分ではないのかと、思う]
(34) 2012/03/26(Mon) 01時頃
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[ヨーランダに見られていた事を悟る。 サイモンの状況が分からないが、もしも、自分が殺すのならば自殺に偽装する。 妙な噂は立つまいが、万が一と言う事もある]
[たしか墓場で守をしている者だったか。 雪が降り出した夜中、ほんの少し漏れる灯りの中、会釈した]
(37) 2012/03/26(Mon) 01時頃
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[墓守は帰る所だったろうか。風に当たりに外に出てきた所だろうか。 会釈しつつ考える。
サイモンと言う者の家族が気がかりだ。 軍からどんな通告が来るか、予想するのは難しくない。 出て行かせた上で殺すのが一番か…と思い、頭を打たれたような気分になる。
そんなつもりなどないのだ。 それは、自分の"出来る事"では断じてない。 自分には自分の、出来る事がある。あるはずだ。
それでも上官を完全に否定できない彼だが、やはり、やはり与する事は出来なかった]
(40) 2012/03/26(Mon) 01時半頃
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ブローリンは、他には誰に会う事も無く、兵舎に戻るだろう**
2012/03/26(Mon) 01時半頃
ブローリンは、今日も、見張りに立つ。
2012/03/26(Mon) 10時頃
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[>>65、いつもどおりの挨拶にいつもどおりの会釈を返す。 結局二番ろくに寝ていないが、寝る気にもなれない。 限界が来ればするりと眠りに落ちられるだろう。 そのくらいでないと、すんなり眠れそうにもない…]
[次は彼女に届いたという。 目を地に伏せて、閉じて…、彼女を見返す。 かける言葉など思いつきはしない。 それでも伝えられた言葉には、重々しく頷いた]
[サイモンの顛末を聞き、少し眉を上げる。 知っていたのか。分隊長が話したのか、彼女から持ちかけたのか、 それはブローリンにはわからなかったが、笑顔の彼女を、 どこか悲しげにも見える、いつもの無表情で見下ろした。 差し出した手、握手を交わしてもらえれば、もう片方の手も添えて強く握った。
いずれ出立するときが来れば、"軍人"として見送る事になる。 今は、知人の一人として、送りたかった。 ただ、彼女の背中を見送る。 それにしても……]
(67) 2012/03/26(Mon) 13時頃
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[なんと気丈な事か。サイモンの選択を認めながらも、自分はあえて逝こうと言うのか。 涙も見せず、笑顔すら浮かべ、残る自分に、軍人に、村を頼むとまで言い残していくのか]
………
[結局、弱音―もとい、本心をこぼすほどの仲ではなかったかもしれない。 彼女の思いがどうあれ、望んで往く訳があるまい。 何者か…誰か、彼女が心許す誰かが、村での最後の時まで、 彼女を癒してほしかった。この村は―――]
『聞いたか ブローリン。 昨日徴収がかかった役場の奴が死んだんだと。 俺も今から行かなきゃならんのだが…自殺だとさ』
[同僚が話しかけてくる。罵言雑言の類は少し目を伏せて聞き流すが、 それがセレストにまで及んだ所で、目を見開いて睨みつける。 表情が変わったのがわかったのだろう、ばつが悪そうに、それでも悪態をついて、 兵士は役場へと向かっていった]
(75) 2012/03/26(Mon) 14時頃
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ブローリンは、彼女が自殺などするものか…そう思い、だが、それが誰の為になるというのか…
2012/03/26(Mon) 14時頃
ブローリンは、俯いて、交代の時間を心待ちにする。
2012/03/26(Mon) 14時半頃
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『次の奴も死んでこの村から徴兵されないなんて事になりゃ 俺たちが出て行かなきゃならん 黙って行けばいいのにな』
[そう言った同僚の表情を、態度を、声色を思い返す。 なるほど、彼にも帰る家はあろう、待つ人はいよう。 そこに死しか待っていないと知って往きたい人間などいない。 だが、彼らは彼女らは戦いとは無縁の人々だ。 そんな人々を、戦場を見てきた上で、罵るとは。
殺すのは敵兵だ。だが殺させているのは自分たちではないか。 往くのが自分でなくて良かったと祈るのは良かろう。 身代わりが誰であれ、他人の不幸を喜んでしまうのも無理からぬだろう。 自分らがそれを口にして良いのか。直接ではないにしろ殺しているようなものだ。 それに比べて、あの分隊長のなんと潔い事か。]
[結局、自分も、役場へと向かったあの同僚と、 自制を失った本部と、それを遂行する上官と同類なのだ。 …言葉のない自分には教会で懺悔もできぬ。 自責と、自己嫌悪と、矜持と…様々な感情が混ざり煮えたぎった、 苦いスープを嚥下する様な顔で、広場を見やる]
(77) 2012/03/26(Mon) 14時半頃
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[交代の時間までは少しの時間があったが、聞こえてきた喧騒に足早に動く。 女性の声と、どよめきとを頼りに。狭い村だ、そう時間はかからなかった。
墓守の女性が分隊長に食って掛かっていた。縋るようにも見える。 野次馬も少しはいただろう。二人の間でどのような会話が交わされたのだろう。 ホレーショーは手を上げられたようだ。きっと彼はやり返してはいまい。 言い返してもいまい。彼一人なら、その度量と思いやりで波風を立てる事なく解決できたのかもしれないが―]
[ブローリンは無言のまま銃を構える。ヨーランダの眉間に、正確に照準を合わせて。 ホレーショーから離れるように顎で促す。彼女は従うだろうか。抵抗するだろうか。 どちらにせよ、銃をおろすと乱暴に彼女の腕をつかみ、引き剥がす。 腕をつかんだまま、群集を一瞥する。道を空ける様に後ずさった村人たちの間を、 彼女を引きずるように大股で進む。分隊長は彼を制止したか。 途中すれ違う村人も、同僚も構わずに村の外、駐屯地のテントへ―]
(96) 2012/03/26(Mon) 17時頃
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[しかし、雑踏の外まで出てきて彼女を放した。 墓地へ戻るよう手で示し、促す。 彼女の意図がどうあれ、もしも戻らないようであれば、 また銃を構えるつもりで]
(97) 2012/03/26(Mon) 17時頃
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ブローリンは、その日、兵舎に戻った際、顛末を記した報告書を提出した。
2012/03/26(Mon) 17時頃
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[望んでいる訳、無いだろう]
[セレストが割って入る。彼女に縋るヨーランダを、感情の見えない表情のまま見て、銃を下げる。
懐に手をやった。手のひら大の救急箱…と言うよりは袋を取り出し、 セレストに差し出す。そして改めてヨーランダを見て、墓場の方角を見る。 そう、連れ戻るように促し、ゆっくりと、首を振る。 発つ事の決まったセレストに任せる事を内心に悔いながら、 背を向けて振り返らず広場へと戻っていった]
[手に持ったままの銃を肩に担ぎなおしざわつく群集を散らす様に手を払う。 近くの同僚に、物を書くしぐさと、自分と兵舎の方角を指し、交代を願った。 村人の自分を見る目も変わるだろう。所詮は軍人だ、と。 その通りだ。弁解する気も釈明する気も無い。反乱分子の予備群を、 排除しただけのことだ―]
(107) 2012/03/26(Mon) 18時頃
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[兵舎に戻り報告書を出し、村に戻るかどうか躊躇して、 それでも兵舎には居られなくて、村を少し望める高台に出ようと思う。 この寒い時期、山菜を取りに来る者が居るわけでもない。 少し、独りになれるだろうと思い…軍服のまま、歩き出した]
(108) 2012/03/26(Mon) 18時頃
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[雑木林の入り口、少し開けた所。切り株が目立つ。 村からでも誰かいるのは見えるだろうが……]
……
[子供の様に、大の字に寝転ぶ。 隠れたかったつもりではないが、もう村からは見えまい。
高い空を眺めて、堂々巡りの志向を巡らせ……、 首をひとつ振って、手を枕に、目を閉じた。 寒さすら、心地よい程に熱くなった頭を冷やすには丁度よかろう…]
(112) 2012/03/26(Mon) 18時半頃
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ブローリンは、近づいてくる音に、半身を起こした。暫く見て、気づかれれば手を少し上げる
2012/03/26(Mon) 19時頃
ブローリンは、エリアスに、少し首を傾げて、頷いた。紙とペンを持ってきていない事に気づく。
2012/03/26(Mon) 19時半頃
ブローリンは、手の上に何か書く様な仕草をして、肩をすくめた。
2012/03/26(Mon) 19時半頃
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[>>119、手のひらをかざして礼を言う。 エリアスならば分かってくれるかもしれないが、 今は誤解を招きたくなかったのだ。]
"自分と居て大丈夫なのか"
"セレストの話は聞いたか"
[二つの文章を小さく書いて差し出した]
(120) 2012/03/26(Mon) 19時半頃
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[>>123の問いに、自分は大丈夫だと、小さく頷く。 どこぞの分隊長と違って問題を起こしたわけでもない。 それどころか、村人の事を逐一報告しているのだから、 どちらの味方か、行動が示している]
"サイモンの事も聞いたか"
"我々は最低だ 君らを踏みにじろうとしている そして自分はそれに逆らわないつもりでいる 墓守の彼女の言うことも最もだ"
[そう書いて、自嘲気味に薄く薄く微笑む]
"君らのような人を守る為に銃を取ったのに 戦地に行く君らの背中に銃口を向けている"
(125) 2012/03/26(Mon) 20時頃
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ブローリンは、エリアスを見て、視線を村にやる。
2012/03/26(Mon) 20時頃
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[彼の言葉に頭を垂れる。 自分や、ここにいる部隊はそうとも取れるかもしれない。 ここが襲われる事があるかどうかはおいておいても。
だが、戦場では……彼に言うわけにも行かない。 もう一つ怒りを、悲しみをうむだけだ。 "もしかしたら"の希望を奪うだけだ。]
"ホレーショーさんは立場を捨ててでも 村のために何かできることがないかとあがいている 自分は彼のようにはなれない"
"君のもとにもし招集がかかったら 君もサイモンのように村に眠りたいと思うか"
[首をかしげて紙を見せる]
(133) 2012/03/26(Mon) 21時頃
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[>>136の言葉を聞いて頷いた。 サイモンを責めるわけではない。 彼が選択したのは村で終わる事だった]
"皆、何かしたいんだろう 自分の身を投げ打ってでも
この村で過ごせて良かったと思うし 過ごせなくなる事が心から辛い"
[自分は自分だと言ってくれた。 ならば、エリアスも、セレストもサイモンも個人なのだ。 違う思いを抱き、違う一日を送る。 けれどきっと、村を愛する気持ちだけは共通している筈だ]
"自分も最期をここで迎えられたら良いと思う けれど、最期の瞬間まで自分で居られるならばそれで良いと思う"
[エリアスを指差し、疑問文を綴る]
(139) 2012/03/26(Mon) 21時頃
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"君はどんな自分でいたいか
そして、どんな自分をここに遺したいか"
[自分も戦場で死ぬ事になるだろう。 それは諦めではなく、予想でもない。 どこで死んでも、ここにもいたい。それはこの村が心地良いからだ。 もっと違う形で訪れられていれば、と切に思う。 そうすればきっと、あの老婆や……]
(141) 2012/03/26(Mon) 21時半頃
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ブローリンは、ヨーランダの手は大丈夫だろうか、等とふと思った。
2012/03/26(Mon) 21時半頃
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[首を振って、エリアスの肩に手を置いた。 彼を指差して、自分のこめかみの辺りをとんとんとたたく。 ややあって、結局書き出したが]
"少なくとも自分の魂にはもう君が刻んである 君は君自身が思うよりずっと人の心に残る人間だ"
[目を閉じて、彼の言葉を噛みしめる]
"君は後悔はないか 伝えたい事はないか 君が呼ばれるのは明日かもしれないしいつまでも呼ばれないかもしれない けれども もし何かあるのなら是非そうしたほうが良い"
[戦場ほど人の命が安い場所はない。 指先ひとつで何百人もの命が消える。 だからこそ、であるからこそ、一つ一つの命が今は愛おしいのではなかろうか。 偽善的であっても、例えその資格が最早ないとしても、それでもやはり、 人を愛したいと、そう思う]
(151) 2012/03/26(Mon) 22時頃
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ブローリンは、エリアスに薄く微笑んだ。
2012/03/26(Mon) 22時頃
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"自分の意見が正しい訳ではない 君がどうするかは 君が決めるといい
自分はその選択を尊重したい 君が君であった証だから"
[何とはなしに、村を見た。のどかな村だ。 愛すべき人々が居て、愛すべき空間がある。 あのしつこい野良犬とて、その一部たりえる]
[最後の言葉には、心から頷いた。 紙の裏も使って、よくまあ書いた物だ。 戦友達と、救援が来て、殲滅を迎撃に変えた夜、 生と死の間をさ迷い、生き残った夜。 声を失った日の事を思う。さまざまな事を書いたものだった]
……
[時計を指差す。戻るには、良い時間だろう。 老婆の所に、行こうと思った]
(164) 2012/03/26(Mon) 22時半頃
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[村に近づいた所で立ち止まる。 自分を指差し、彼を指差し、首を振った。 共には行かないほうが良いと]
[名残惜しそうにしてくれた彼を見送って、 老婆の家に向かう。誰かいるだろうか。 仮にそうでも今日は踏み込むつもりで、戸を叩いた]
(183) 2012/03/26(Mon) 22時半頃
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[老婆はいつも、落胆したような、安堵したような、曖昧な表情でブローリンを迎える。 それに彼は、敬礼で答える。やめて欲しいと、何度言われても。 同僚以外で敬礼するのは、彼女に対してだけだった]
[懲りない人だと、柔らかな口調で言う彼女に、申し訳なさそうに頭を垂れる。 寒いから入るようにと言われ、もう一度頭を下げて、招き入れて貰う。 戸をそっと閉めて、自分よりもはるかに遅く歩く彼女に続く。 見た事のない"老いた"母に似ていると、心から思う。 きっと、このように優しく柔らかく、儚げに老いたのだろうと]
[話題は、彼女が振らないと始まらない。 だから、ほとんどは、ただ沈黙した時間が過ぎる。 それを気まずく感じないが、彼女もそうであって欲しいものだ。 …例えそうであっても言わぬだろうから、確証がもてないのだが…
この家で手伝う事などそうありはしない。 みな、あの働き者の彼女が済ませていっている。 自分の母を世話してくれているような喜びを覚えるのは、 きっと傲慢だろうとおもうのだが。それでも感謝の思いが強かった]
(191) 2012/03/26(Mon) 23時頃
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[村人がブローリンの事を悪く言っていたという。 小さく、数度頷いた。何かあったのかと問われ、 俯くが、ややあって、彼女を見据える。 ゆったりと首を振って、机を指す老婆。頭を下げて、ペンを借りた]
[結局自分は軍人に過ぎない、と書く。 老婆は、それでいいのか、と聞く。少し間を空けて、頷いた] なら後悔しないように、と彼女は言う。 手紙の顛末は聞いている。この年まで生きた彼女の言葉には、 エリアスとは比べ物にならない重さがある。
それでも彼と思いの色は同じだろう。 ここにいるといつもそうだ。何度も瞬きして、深呼吸する。
声が出るなら、伝えたかった。文字ではなく、音として。 それが叶わぬから手紙にした。それは彼女には渡せないまま。 彼女が受け取ってくれるかどうかが分からないからだ。 それは、他のたくさんのものとは少し違い、 "彼女宛"の一通なのだから。そして続いた彼女の言葉に、 心臓が跳ねる]
(195) 2012/03/26(Mon) 23時頃
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『あなたも、手紙を届けたい方がいるの?』
(197) 2012/03/26(Mon) 23時頃
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[震える手で、文字を書く。]
"いる。 けれど、その人はきっと自分からと知れば受け取らない"
『なぜそう思うの?』
[俯いて吸い込む息が震える。時が来れば、その時に と書き、非礼を詫びて立ち上がり敬礼する。 茶くらい淹れるという願いを固持し、老婆の家を後にした。
歩いて歩いて、誰もいない路地裏ともいえぬあぜ道、地面に崩れ落ちる。 嗚咽すら出ない喉を呪って、荒々しい、鼻息を響かせる]
(202) 2012/03/26(Mon) 23時半頃
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ブローリンは、口を開け放って、空気の震えない慟哭、空に向かって吠えた。
2012/03/26(Mon) 23時半頃
ブローリンは、年甲斐もない、と思いながら、袖に顔を押し当て、兵舎に戻っていく。
2012/03/26(Mon) 23時半頃
ブローリンは、自責に苛まれながら報告書を書き終わり、村に出ようか、寝てしまおうか思い悩む。
2012/03/26(Mon) 23時半頃
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[酒場に行こうかとも思ったが、セレストはともかくヨーランダに合わせる顔がない。 それはただ、逃げているだけだ。分かっていつつも、合わせる顔がないのだ]
……
[無様な顔を洗って、閉まる前、雑貨屋に行こうと思いたった。 大きな画用紙…いや、この際大きさがあれば何でも良い。 従軍記者も広報担当も必要ないこの村には、カメラを持っている同僚はいない。 写真趣味でもあれば持ち歩くところだろうが。生憎持っていない。 少しためらったが、結局軍服のまま出ることにした。 人目を気にする事もあるまい。どうせ着替えても部外者であるし、 毎日の様に立っている自分の顔を知らぬものもそういまい。 膝の汚れを払い、村に戻る。]
(241) 2012/03/27(Tue) 01時頃
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[雑貨屋の老人は店を閉める所だった。 足を止めた彼を見て、丁寧な口調で話しかけてくる。 快く店に入れてくれた主人に会釈しつつ、 スケッチブックを買った。老人の世間話―内容は深刻だが―が耳に痛い]
[赤紙について、重々しく頷く。ため息を吐いた老人に、 もう一度礼をして、店を後にする。広場に腰掛けて、 いくつか決めていた、描きたい風景に思いを馳せる。 残せる内に残して置きたかった。いずれ去る、自分自身のために。
目を閉じて、真ん中を不自然にぽっかりと開けた絵を描き始めた]
(244) 2012/03/27(Tue) 01時頃
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ブローリンは、白黒の風景が、出来上がっていく**
2012/03/27(Tue) 01時頃
ブローリンは、絵に一段落ついた折、カフェに入る。
2012/03/27(Tue) 12時半頃
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[少し薄く思われる珈琲を啜りながら、ペンを走らせる。 宛名のない、郵便屋を介すつもりのない手紙。 書いて、渡せないまま、渡せなくなってしまったものの厚みに、 この一通も加わるだろうか。 渡す時など、来ない方が良いのだし、そもそも、 村のものでない自分に……]
……
[目頭を摘まんで天井を見上げる。 村が愛してくれた証はなくなっても、彼が村を愛した事は、残しておきたかった。 それは弁明ではなく、罪滅ぼしでもなく、感謝の気持ち]
(260) 2012/03/27(Tue) 14時頃
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ブローリンは、手紙を書き終えた。封筒を取り出して、中身の束を出す。
2012/03/27(Tue) 22時頃
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[手紙の中で古い物は、前に一度この村を出る事になった時のものだ。 それに戦地での写真、敵兵の死体と肩を組んだりなど、生々しいものは除いてある。 まるで学校の集合写真のように写っている仲間達の内、自分を含め生存確認されているのは 片手の指にも満たない。その四人弱も、今はどうだろうか。 銃を肩に立てかけている自分の写真。煤と血で汚れているが、白黒の写真では、 銃がなければ農作業でもしているようにも見える。]
……
[老婆にこれを送ろうと思い立った。 思い立った日から月日が過ぎて、いまだに渡せずに居る。 書き足した手紙と、また部隊に戻った後の写真とが増えていく。 店員の女性に、タバコを吸う仕草をして首をかしげた。 マッチと灰皿を持ってきてくれた彼女に会釈をして、 古い手紙を束ねて捻り、火をつける]
(287) 2012/03/27(Tue) 22時頃
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[代わりになりたいと思うのは図々しい事なのだろう。 ことさらに軍服のまま彼女を尋ねる意味も、恐らくはあの老婆は理解しているのだろう。 喜ばしいと思われてはいまい。彼女は、自分に優しさで答えてくれているだけだ。 なりたいと思っても、なれるとは思っていない。 あの老婆の哀しい心の荒野を潤す、たった一滴になりたいと思う。 そして、自分の行為は、さらにあの老婆を苦しめているだけではないかと、ずっと危惧している。 そうして、あの老婆が自分を拒絶しないのを良い事に甘えているだけだ]
……
[煤が舞わない様、灰皿に入れきる。 すべて炭化し黒くなった手紙の束。それが入っていた、傷んだ封筒。 それに、数々の写真と、新しく書いた一通の手紙。 後悔ないように。彼女に渡すのは、次自分が往く日だ。 そう心に決めて、代金を置いて席を立った]
(289) 2012/03/27(Tue) 22時半頃
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[セレストとヨーランダの決心を知っているはずもない。 ただ、サイモンの事もあり、セレストの態度の事もあり、 漠然と、今日会わなければきっと会えないのだろうと、感じてはいた。 所詮、意識下の感情だが、それに駆られて彼は墓地へと歩く]
……
[墓地についた頃には、もう日は殆ど落ちていた。 宵の明るみ、あるいは暗がりの中まだ二人は居ただろうか?]
(292) 2012/03/27(Tue) 22時半頃
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ブローリンは、セレストにもし会えれば、村を背に、敬礼してみせる**
2012/03/27(Tue) 23時頃
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