人狼議事


204 Rosey Snow-蟹薔薇村

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視点: 人


【人】 許婚 ニコラス

[寒さで、目が覚めた]

 んむ……。

[身を起こすと、肌と服についた赤がぱりぱりと音をたてる。
まだ眠い目で隣を見て]


 ……おはよ。


[ずいぶんと‘小さくなった’ディーンへ、微笑んで朝の挨拶をした]

(13) 2014/11/19(Wed) 13時頃

【人】 許婚 ニコラス

[彼の手も足も臓物も、お菓子を際限なく食べるみたいに。
噛んで、飲み下して、いくら食べても満ちることなく。
一欠片だって他の人にあげたくなかったから。
ああ、これでもう心配ない。
きっと、すぐに全部食べてあげられる。
思いながら、抱きしめて。

けど、いま抱きしめた体は冷たい]

 ……ん。

[あれ、って。
なにか、心の中に転がった]

(14) 2014/11/19(Wed) 13時頃

【人】 許婚 ニコラス

[どこかに温かいとこは残ってないかと、なぜか焦りが頭を満たす。
食い破った空っぽの腹を探って、空洞の目を探って、噛み砕いた骨を探って。
それでもどこももう温かいとこはなかった。
音を亡くした心臓をぐちゃりと握りながら、目をまんまるく開く。
手も足も臓物も、すべて失った彼の前。

なにかおかしい。
だって、昨日はあんなにも幸せだったのに。
通じあって、確かめて、満ち足りて。
これでずっと一緒だって]

 ……ディーン?

[なまえをよぶ。
声は返ってこない。

ただ食道を通しただけなのに]

(15) 2014/11/19(Wed) 13時頃

【人】 許婚 ニコラス

[目玉を、手に握って。
きらきらのそれを眺めながら、なにかとても悪いことが起こった気がしていた。
それでも、いま手の中にあるものがどうしてもほしくって。ほしくって。

噛みつきたい肉厚の白さも、開いた瞳孔も、深い海の色も。
いま手の中にあることが、心を少しなだめた]


 ……あ。


[けど、これはどうなるんだろう。
腐るの?溶けるの?干からびるの?
そんなの、堪えらんない。

幸せが、止めようとしても止めることができないで。
指の隙間からするすると零れていく]

(16) 2014/11/19(Wed) 13時頃

【人】 許婚 ニコラス



 どうしよう……。


[出した声は、子供みたいに震えていた]

(17) 2014/11/19(Wed) 13時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/11/19(Wed) 13時頃


【人】 許婚 ニコラス

[どうしたらいいのかわからなかったから、ディーンの残りをかじる。
飲み下して、流し込んで、食道を通して。
喉に噛みついて、死骸に残った血を飲む。
赤いシーツの上に、骨がいくつか散らばっていた。

それは獣に襲われた家畜に見えた]

 ……さむい。

[ふる、とひとつ震えて。
温もりを求めて、部屋から出る。
ノックスたちはどこだろう。まだ寝てるのかな。

目玉だけは、相変わらず握ったまんま]

(21) 2014/11/19(Wed) 13時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[赤いペンキが垂れて、廊下に掠れた足跡をつける。
髪も顔も服も真っ赤に汚れていて、お風呂に入んなきゃとどこかぼんやりした頭で思う。

考えることが多すぎて、なにから考えていいのかわかんなかった。
ただ、なにか取り返しのつかないことを取り返しのつかないって分かってながらして、それで]

 ……のっくす?

[>>28名前を呼ばれた。
何年も何年も聞いてきた声。
振り返って、少しの空白のあと]

 ……どうしよう……?

[いろんなものがつまったハテナを、ゆっくり投げかけた。

ああ、雲の上を歩いてる夢を見てるみたい]

(33) 2014/11/19(Wed) 14時頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>36音が遠い。
抱きしめられて、困った顔でおとなしくしながら、そう思う]

 だってね、ごめんなさい、こっちには……あ。
 そういえば、あっちにはもっとなにもなかったんだ、

[魔法の忘れたこちら側にはなにもない。
魔法のあるあちらには、もっと。

呟きは独り言のように。
泡のように口からこぼして、それからトレイルをみて、ちょっとザイアクカンで目をそらす。

それから、ノックスの前に握った手を出して]

 ねえ、どうしよう。腐っちゃう……。

[とりとめのない言葉は、言いたいことがありすぎてまとまらないときと同じ]

(42) 2014/11/19(Wed) 14時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>44忘れたわけじゃ、ない]

 ディーンは、僕になりたいって言ったの。

[だから叶えてあげた。
そばにはいれなくても、きっと形を変えて一緒にいるんだと思った]

 でもいまディーンはどこにいるんだろう。

[朝起きたら、急にそれがわからなくなった。
食んだ肉はただの肉で、ディーンじゃない。
トレイルの言いたいことが、こんなときばっかり分かって頭の中がちかちかする。
寒くって、困った顔でノックスを見た]

 ……それでも欲しかった。

[急に泣きたくなった。>>47それでも目は乾いたまんま、ノックスの声に素直に頷いて手を開く。

手に乗った眼球は、少し血で汚れて。
それでも、見惚れるほど綺麗]

(52) 2014/11/19(Wed) 15時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[二人に素直について行って、血の足跡をぺったんぺったんつけながら。
心の中でお話しする。

ねえ、もし昨日に戻れたら食べないかな。
ううん、食べると思う。
だって、彼は食べられることを望んでいて、僕もこれが欲しかった。
月の秘密すべて引き換えにしてもいい、その対の光がどうしても。

けど、シメオンのことを教えてあげたらさ。
もしかしたら、彼はさ]

 ……。

[それでも欲しかった。

ぺったんぺったんついていた足跡は、そのうち掠れてつかなくなった]

(56) 2014/11/19(Wed) 15時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>57おとなしく待っている間、なぜだかノックスはソファを動かしていた。
どこに身を置けばいいのかわかんないからたっていたら、濡れたタオルで顔を拭われる。
乾いた血とまだ濡れた血が、白いタオルを真っ赤に染めた]

 なりたいもの……。

[問われた言葉に、きょとんとしてから。
口を開きかけて、閉じて。
首を横に振った。

なりたいものはない。
なりたいものはないけども。

ただ、愛情を独りだけのものにしたい]

 ……でも綺麗だよ。

[>>59聞き分けない赤ちゃんみたいに呟いて。
腐っちゃうことが怖くって、困った顔で手の中でそれを転がした]

(64) 2014/11/19(Wed) 16時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>66脱がされることも、体を拭かれることも慣れたことだから。
抵抗はなく、おとなしく膝の上。
濡れた体が綺麗に拭われて、お湯は赤く染まる。
足の裏を拭われて、くすぐったさに少し身をよじった]

 ん……。

[きゅうと目をつぶって、開ける。
>>69それから、ゆるりと目を開けて]

 腐っちゃう……。

[それが一番の心配だと、繰り返していれば。
>>70手の中の宝石を覗いたトレイルが、目を細めて笑う。

なんだかイヤな気分になって、駄々をこねるみたいに低く唸った]

(72) 2014/11/19(Wed) 17時頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>71毛布にくるまってみれば、冬のためのそれは暖かく。
ペチカの火も少しずつ部屋を暖めてくれて、やっと少し寒さが遠ざかった。

球を握った手だけは、まだ冷たい]

 ……。

[マグカップを受け取って。
うん、って相槌も打たないで、中に入った温かなものを口に運ぶ。

聞きたいような、聞きたくないような。
不思議な心地だったから、じっと黙ったまんま。
唇を舐めて、膝を抱えた]

(75) 2014/11/19(Wed) 17時頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>74もっとうんと小さかったころは、ノックスに抱っこされてるトレイルによく唸っていたけども。
大きくなってからはずっとなかったから、少しびっくりさせたのかもしれない。
毛布の下の顔は見えないけども、聞こえるため息]

 ……うー。

[すっぱいものを食べた時みたいな顔をして、うーってなる。
ザイアクカンと不満とそのほか色々。
>>77膝にぐりぐりと額を押し付けていれば、聞こえた短い声。
兄の声に、顔をあげて。

目をまあるくする]

 ……そっか。

[分かったことはふたつ。
シメオンがここにいないってことと、ディーンはここにいないってこと。

また額をぐりぐりと押し付けて。
なんだか息が苦しくて、息の仕方を忘れたみたいに深呼吸した]

(82) 2014/11/19(Wed) 18時頃

【人】 許婚 ニコラス

[昨日、ディーンに与えるために噛んだべろが、いたい。
昨日は、ちっとも痛くなかったのに。

手の中の宝石を握って、どうしようってまた呟いた。

けど、シメオンがさびしくないのはよかった。
ううん、多分、シメオンに目の前に泣かれないことが、僕はよかったんだと思う。

僕ってば自分のことしか考えらんないの]

(84) 2014/11/19(Wed) 18時頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>85ことこと音をたてる鍋の音を聞きながら。
ぐりぐりと額を膝で擦っていたけども、隣のトレイルが動く感じがして顔を向ける。
不思議そうな顔をしている。

動く唇。
透明な声をじっと見て、ううん、と小さく唸る]

 ……なんでもできるって思った。
 なんでもしてあげたいって思った。

 ……2人とも不幸でもいいから、自分の物にしたいって思った。

[言葉を並べる。
悩むことも、どもることもなく、ただ頭の中のものをそのまんま出せばよかったから、楽だった]

 僕は。
 無敵だった。

(88) 2014/11/19(Wed) 18時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>89頭を傾ける動き。
ハテナを見せるための仕草。
なんについてのハテナなのか、聞こえなくてもわかる気がした]

 ……こどもっぽい?

[こちらも首を傾げて、ハテナにハテナで答える]

 「無敵」

[ほんの一瞬のバンノーカン。
僕はあのときなんだって出来たし、全部が僕の手の中だった。
彼が僕にすべてを与えてくれた。そして僕が彼にすべてを与えた]

(90) 2014/11/19(Wed) 19時頃

【人】 許婚 ニコラス

[今は]


 いまは。
 ……こどもだ。

 魔法は、12時になったら解けるから。


[マグカップの中のあったかいお茶をひとくち飲んで。
熱くって、怪我している舌が少し焼けた。

ぷう、と吹けば、色つきのさざ波が立った]

(91) 2014/11/19(Wed) 19時頃

【人】 許婚 ニコラス

 ……それでも欲しかったの。
 彼の目だけじゃなくて、全部。

 誰かに、

[トレイルを両の目でじいと見て。
マグカップで、口元を隠す]


 誰かに、取られる前に。

(92) 2014/11/19(Wed) 19時頃

【人】 許婚 ニコラス

 落ちたよ。

[なぜだかすごくきょとんとした顔をした、
きょとんというよりももっと不思議そうな顔をしたトレイル。
彼の手から真っ直ぐ落ちたマグカップを指さして
それから、毛布の繭の中から手を伸ばす。

裸の腕が少し寒かった]

 はい。

[マグカップを右手で拾って、彼へと差し出す。

まだ、目はまんまるだった。
なんだかおかしいような気がしたけど、僕は首を傾げただけだった]

(95) 2014/11/19(Wed) 19時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/11/19(Wed) 20時頃


【人】 許婚 ニコラス

[ゆっくり、ひとつひとつ。
紡がれた言葉に、今度はこちらがきょとんとするほうだった]


 やだ。


[音、ふたつ。
ことことと鍋が鳴く音と、心地よい足音、それから火のはぜる音を切り裂いて。

透明な音を遮って、はっきりと口にした]


 なあに、それ。 やだ。


[首を傾ぐと、ぽきりと首が鳴った]

(101) 2014/11/19(Wed) 20時頃

【人】 許婚 ニコラス

 でも欲しかったの。

[たった一回きりの幸せだったと気が付いてしまったけども。
それでも、確かに幸せで。
もう誰にも取られない。
僕の手にはなにもない。他の人にも届かない。

彼の時計を壊してしまった。
もう二度と動かない]

 誰にもあげたくなかったの。

[少し寒い。
ぷうっと手に息を吹きかけて、毛布をかぶったまんまトレイルにすり寄った]

(109) 2014/11/19(Wed) 20時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>113肩に乗る軽い重さ。
温もりが心地よい。

こっちは暖かくて、あっちは冷たい。
それでもあっちは幸せだった。

今は。

悲しくてどうしようもなく悲しくて
虚しくて

幸せじゃない満足じゃない嬉しさじゃない、なにか。
なにかどろりとしたものに、体がすっぽり包まれていた。

多分それは 愛に似ている]

 ……? よしよし。

[なにかを考えているような顔をしたトレイルの頭を、撫でておいた]

(124) 2014/11/19(Wed) 21時頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>129なにか消えちゃいそうな感じが、トレイルからはよくする。
けどなんて訊けばいいのかわかんないし、聞いてもきっと聞こえない。

だから、ただ念入りに頭を撫でて]

 おかえり。

[>>123毛布ごと二人、抱きしめられて。
身を捻って、おかえりを言う。

目を閉じる彼をぼんやり眺めながら。
今日、まだ笑ってないことに気が付いた。

手の中の目玉を、そうっと転がす]

 お鍋。

[指さす音の方向。
ごとごと。]

(135) 2014/11/19(Wed) 21時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[悲鳴があがった>>133]

 ん。

[慌てた様子で箱を渡して、鍋に走り寄るノックスをぼんやり見送って。
手の中の卵型、ぱちんと開く]

 ……。

[小さな、丸い宝石箱の中。
まだ輝きを失っていない宝玉を、そうっと入れる。

きらきら綺麗]

 あー……。

[がらんがらんと大きな音がして、お鍋の蓋が床に転がったのが見えた。
ぱちんと宝石箱を閉じて、大丈夫?って首を傾げる]

(139) 2014/11/19(Wed) 21時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>134ごろごろと転がってくる蓋を見ても、なんだかまだぼんやりしていて。
トレイルは固まっちゃってて、僕もぼんやりしていて。

ただ、トレイルが危ないなって思って、卵を持った手と反対の手を伸ばす]

 あつっ、い

[じゅ、と音がした。
眉を顰めて、それから>>137ラルフのハテナになんと答えたものかと小首を傾いだ]

(141) 2014/11/19(Wed) 21時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[指が少し焼けた。

赤くなった指、舐める前にトレイルにマグカップの中身をかけられて。
ぴりぴりした痛みに眉を寄せて、ううんと小さく唸った。
それから、目の前。ノックスの姿を見て。]

 ノックス、大丈夫?

[>>149こけちゃった兄を見て、心配に眉を寄せる。
>>148ラルフの声が聞こえて、おはようと言う前にうんうんと頷いてから。
大丈夫だよって手を見せる。

じんじんした痛み。
少し遠く]

(156) 2014/11/19(Wed) 22時頃

【人】 許婚 ニコラス

[段々と起きてくる人たちの声で、音が増えていく。
先っぽから、付け根まで。
浅く焼けた指の皮膚を眺めていれば、慌てた声が響いた>>159]

 ノックス、大丈夫だよ。ノックス。

[平坦な声で言うけども、多分聞こえてないだろう。
悲鳴みたいな声を出してラルフの名前を呼ぶ彼を、少し困った顔で見て。
片手に宝石箱を握ったまんま、おとなしく手首を掴まれておく。

>>164ぼうっと辺りを見ていたら、大きな声がさらに響いて。
きぃんって耳がした、後。
>>166となりのトレイルがとうとう心を閉ざした]

 ……ユニーク。

[朝からみんなにぎやかだ]

(173) 2014/11/19(Wed) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[トレイルの繭がふるふる震えている。
その下にある弟の姿を透かして見ようとしてみたが、やっぱり修行が足りない。
撫でられている毛布の塊を眺めていれば、慌ててるノックスに手を引き寄せられて>>183]

 うん?

[唇に一旦寄せられて。その後、頬にくっつけられた。
冷えた頬に熱を持った指をつけて、よしよしと撫でておく。

いつも通り過保護な兄は、いつもより少し混乱している。
やっぱり、あれかなあって。昨日のことのせいかなあって。
思うけど、仕方ないよねって気分。
なにかおかしなことがあったのだろうか。ノックスは急に笑い出して。けど、あわてるのが止まったのはよかった。

ちょっと前のトレイルみたいに、ディーンみたいに。
笑うノックスの前、いつもみたいに一緒に笑うことはしない]

 ……大丈夫?

[>>186トレイルが出てきたのを見て、首を傾いだ]

(192) 2014/11/19(Wed) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>195やっぱりうるさかったのかな。
出てきたトレイルは口は笑ってるけど、眉は顰めていた。
>>190いつもみたいに、なにもなかったみたいに。
全部いつも通りみたいに笑うノックスは、なにか知らない人みたいに見えた。

違うな、変わったのはきっと僕だ。

いままで世界はノックスとトレイルと、あとはほんの少しの何かだけで。
それはきっとトレイルも一緒で。ノックスもそうしようとしていて。
それなのに、僕はいま、彼ら以外のものを見ているんだから]

 ありがとう。

[>>193かけられた声。ラルフの声。
渡された雪の器を受け取って、お礼を言う。

毛布に包まれた身体。
動けば、生臭さが微かに香る。
ディーンの匂いだ]

(203) 2014/11/19(Wed) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス

[隣にあった温もりが離れる>>205
雪に指をくっつけながら、トレイルの行く方向を目で追って。
>>207なぜか緊張した気配に、ふいと視線を上げた。
少し考えてから。
思いあたり、すん、と自分の肩に鼻をくっつけて嗅いでみる。一晩中ディーンのそばにいたから、慣れてしまってよくわからない。
鼻が感じるのは、毛布のカビ臭さだけ。

指で雪を握って、離して]

 4つ。

[>>208ふと、こちらも気が付いた違和感。
首を傾いだけど、なぜ4つなのか僕はしらない。

卵の中に収まった球体。雪で冷やせば、少しでも腐るのを止められるだろうか。
すぐに視線をノックスから離して、宝石箱を眺める。
ねえねえとノックスにまとわりついて理由を問うことはなく、ただ手の中のそれがいまの世界の中心だった。

>>209視界の端、見えたトレイルの口元。
ふ、と視線を上げて。小首を傾いで、また雪を握った]

(218) 2014/11/20(Thu) 00時頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>224ノックスの声に、こくんと頷いたけども。
動こうとはしないで、雪を握って、離すのを繰り返していた。

手の中の大事なもの。
それについての心の片づけが、まだできてない。

握って、開いて、握って
>>219足音]

 ……あ。

[あ、と思った]

(249) 2014/11/20(Thu) 00時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[ゆっくりと注がれる熱い液体。
続いて、器が落ちる大きな音がした。
それを見ながらふと、トレイルのマロン色を引っ張ったときのことを思い出した。
寝ているとこを邪魔して、ご飯も横取りして、何回も何回も……。

トレイルの口が動く。
修行が足りない。聞こえない。

それでもなんとなく、彼の感情は]

 ……トレイル。

[ラルフを掴まえ、笑う彼に声をかける。
>>241視線が合う。

そこで、今日初めて笑えた]

 汚れるよ。

[笑いながら、ラルフの心配じゃなくてトレイルの心配を]

(250) 2014/11/20(Thu) 00時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 ふ、

[ノックスの慌てる声が、変におかしくって。
くすくす笑いながら、毛布に口を押し付ける。
笑う息で、毛布が少し温まった。

引き剥がされるトレイルが可哀想。
目を細めて、そう思いながら見ていた。

離れる体、散る赤色。
そうして、手を伸ばせば掴めそうなくらい鮮やかな、悲鳴>>260

トレイルは耳が痛くないだろうか。
あんな近くで大声をあげられて]

 トレイル、大丈夫?

[やっぱり、トレイルが可哀想だった]

(264) 2014/11/20(Thu) 00時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>261いつものお礼の仕方。
それに、くすくす笑いながら、うんって頷いて。
赤い赤い口元]

 ほら、汚れた。

[って、口元を指差す。

トレイルがたてる、透明な笑い声。
それが僕には聞こえないのが残念だ。
きっと素晴らしく綺麗な音に違いないのに。
ダイヤモンドのように透明でキラキラしていて、水時計よりも澄んだ、そんな音色に違いない。
そうして、いま。
それに詰まった感情も、きっと素晴らしく綺麗。

ねえトレイル、いま考えてることはなあに?
きっとどろどろした、腐って膨らんだものだろう?

小首を傾いで。
笑うのはやめなかった]

(270) 2014/11/20(Thu) 01時頃

【人】 許婚 ニコラス

[雪の詰まった器を持って。
毛布にくるまったまんま、ずりずりと移動する。
相変わらず、着替えはしていないから。
素足の足が、ぺたぺたと音をたてた]

 びっくりしたね。

[混乱した様子のフィリップ。
びっくりしたね、と。あのときトレイルとフィリップと話したときそっくりそのまんま、言ってあげた。
それから、ラルフに]

 大丈夫?

[って聞いておく。
だって、さっきラルフは僕を心配してくれたから。お返し。

そうして、雪の器を彼の前に置いて。
トレイルとノックスの後を、ずりずりとついていった]

(278) 2014/11/20(Thu) 01時頃

ニコラスは、ドナルドが入ってきたのを、ちらりとだけ見て。

2014/11/20(Thu) 01時頃


ニコラスは、ノックスの後を、ずりずりぺたぺたとついていく。

2014/11/20(Thu) 01時頃


【人】 許婚 ニコラス

[>>280前に話したときとおんなじことを僕は言っただけなのに。フィリップはどうしてそんな顔をするんだろう。
ラルフは心配してあげたのに、どうしてなにも言わないんだろう。

わからないから、首を傾げて。
毛布をひらひらさせながら、ノックスたちの後に続く。
>>279途中、睨まれた気がしてびっくりした。
昨日は楽しく話してたのに]

 うるさい?

[>>282追い付いたトレイルとノックス。
彼がこのガチャガチャに我慢できないんじゃないかって思ってたから、当てずっぽうで訊いてみる。

下を指差す仕草。間違ってはないみたい。
頷いて、大事そうにトレイルを抱えるノックスの後をまた、ついていった]

(290) 2014/11/20(Thu) 01時半頃

ニコラスは、フィリップのきつい言い方に、困った顔を少しする。

2014/11/20(Thu) 01時半頃


許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/11/20(Thu) 01時半頃


【人】 許婚 ニコラス

[>>300伸ばされるトレイルの手。
悪い子の手を取って、くすくす笑いをなんとかやめる。
卵は、膝の上に置いておいた]

 びっくりした。

[微笑みながら、そう言って。
けど、本当のところよくがんばったねって言いたい気分。
ラルフと彼の関係は知らないけども。
思い出すのは、ノックスがラルフの髪の雪を払ったときの、優しい顔。

もしそれが合ってたら、ノックスってばひどいねえ]

 あれ、プリシラだ。

[扉の向こう。
姿を見せたプリシラに、火傷した指を向けた]

(359) 2014/11/20(Thu) 13時頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>316トレイルの手は離さないまんま。素直に、赤くなった手を出しておく。
少し皮膚がぺろんとなった手は、ノックスの包帯で丁寧に手当てされて。
>>318隣で楽しそうに笑うトレイルに合わせて、ちょっと笑う]

 うん?

[>>327指差すトレイルの動き。
視線で追えば、指差されたプリシラが手を開く。
見覚えのある、指環。
>>339トレイルの方を見れば、ゆっくりとしたジェスチャー。
彼の言いたいことが少しは分かるのは、きっとそれだけ長くいたから。

長くいる、のに]

 あげるって。

[ざっくりした通訳。
それから、プリシラの可哀想って声にきょとりと首を傾いだ>>343]

 可哀想なのは、指環? 可哀想、なに?

(360) 2014/11/20(Thu) 13時頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>337手当てが終わると、後ろから抱きしめられて。
手を伸ばして、ぺとぺとノックスの髪を触っておく。

膝に乗ってと頼まれたから、よいしょってのって。
トレイルのさっきの、悪い子の理由をノックスはたずねる。
トレイルは、答えない。
ううん、もしかしたら答えてるのかもだけど、僕にはよく聞こえなかった]

 修行が足りないんだよ。

[独り言。

それから、トレイルに指を伸ばして。
彼の口の中、なにかヒントが詰まってないかと唇に触れて、首を傾いだ]

(361) 2014/11/20(Thu) 13時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/11/20(Thu) 13時頃


【人】 許婚 ニコラス

[トレイルの口が、指を当てた下で動く]

 ら…

[ゆっくりとした口の動きを、ゆっくりと自分の口でも真似をして。
彼の声を聞き取ろうとしながら、包帯を巻いた指でトレイルの膝に聞き取った言葉を書いていく。
へたっぴな字が書く彼の言葉。時々、合ってる?って首を傾いで。

短い言葉なら少しは聞き取れるんだけども。
長い言葉は、まだ修行が足りない。
それでも、欠片は聞き取れた。

指を少し止めて]

『らるふは、ずるい』?

[声は出さないまんま、トレイルの膝の上で聞き返す]

(375) 2014/11/20(Thu) 14時頃

【人】 許婚 ニコラス

[綴られる言葉。
それが終わった後、僕はじいと彼を見ていた。

そうだね、トレイルはぶきっちょで、なんにもできないもんね。
それでもがんばってたのに、横から全部壊されちゃったんだ。
でも多分、ラルフはそんなつもりなかったのに]

 トレイル可哀想。

『トレイルはワガママだ』

[指と、声。二つ、違う言葉を綴った]

(376) 2014/11/20(Thu) 14時頃

【人】 許婚 ニコラス


『だからすき』

[続けて、綴る言葉。
ノックスにはうまく見えない場所で、そうっと内緒話]

『きえちゃいそうなトレイルより いまのトレイルがすき』
『だから ぼくもラルフは きらい』

[トレイルが嫌いなら、僕も嫌いだよって。
僕は味方だよって、そんな意味を込めて]

(378) 2014/11/20(Thu) 14時半頃

【人】 許婚 ニコラス

『いいこじゃないトレイルのなかに つまってるものはなに?』

[瞬きしたトレイルの唇を、なぞる。
その中、聞こえない声に詰まったキラキラしたもの。
臓物に詰まったそれを吐き出させようとするみたいに、形を指先で確かめて]

『ぜんぶだしたら いまよりずっとたのしいとおもうよ』

[その楽しさは一瞬のことだとは。
トレイルは、僕やノックスを見て分かっているだろうけども。

僕はトレイルにも悪い子になってほしくて、そう文字を書いた。
食べられたい、なんて思ってることは、知らないけども]

(387) 2014/11/20(Thu) 15時頃

【人】 許婚 ニコラス

[少しの空白のあと。
また、彼の声が聞こえる。

聞こえた声に、僕はいつもトレイルがするみたいにニッコリして。
いいよって、言葉のないまんま答える。

僕はトレイルが僕よりもいい子だったら、できる子だったら。
きっとトレイルのこと嫌いになっちゃうから。
だから、トレイルの言葉はとってもうれしかった。


膝の上の卵が、ころりと動いて。
落ちないように慌てて抱えて、ぎゅっと握った]

(398) 2014/11/20(Thu) 16時頃

【人】 許婚 ニコラス

[内緒話の後。
卵を転がしながら、少しの無言。

卵をがじと齧る。
中に入った綺麗な宝石。
それを手に入れたことについて、後悔はない。

そりゃ、少しはがっかりした。
すごく悲しい、寂しい。 
僕を僕だけを肯定してくれる大事な僕のディーン。僕だけが味方の可哀そうなディーン。
彼に二度と会えないんだって。理解したら、とても虚しかった。
いま手の中にある宝石だって、いつかは濁って、壊れてしまう。

それはとっても悲しくって、泣きたいのに。

僕は彼の時計を止められたことが。
彼が永遠に僕を裏切らないことが、嬉しくって仕方ない。

愛しいディーン。 彼は僕のことだけを考えて、あちらへ行ったんだ。
きっと]

(408) 2014/11/20(Thu) 20時頃

【人】 許婚 ニコラス

[だけど、僕は悪い子になっちゃったから。
トレイルも悪い子になってくれないと、ダメだ。
だからラルフをトレイルが嫌いなら、僕もそれを手伝ってあげたい。
ああ、だけどきっと、ベネットもドナルドも、ノックスも。
ラルフがいないと悲しんでしまうのかな。
ベネットやドナルドが悲しむのは、この小屋を出たらわからなくなるからいいけども。
ノックスが悲しい顔をずっとしているのは、嫌だ。

だから、体を捻って。
ノックスの頬に触れて、ねえ、と声をかける]

 ノックスは、ラルフが好きなの?

[小首を傾ぐ。それから]

 僕らと、どっちが好き?

[続けて訊いてみた]

 好きってね、ビョードーだとザンコクなんだよ。

(409) 2014/11/20(Thu) 20時頃

ニコラスは、自分のことしか考えてない自分に気が付いて、瞬き

2014/11/20(Thu) 20時頃


【人】 許婚 ニコラス

[>>247ノックスの静かな声。彼が口にするのは、トレイルの歌のこと。
僕は目をまあるくして、じっとその話を聞いていた。
だって、トレイルはいつも歌を聞くとイヤな顔をするから。歌が嫌いなんだと思ってたの。

歌を、なくしたトレイル。
だから、歌を聞くとイヤな顔をしてたの?

じっと、じっと]

 本当?

[>>248それから、笑いはしなかったけどもぱっと顔を明るくして。
強くなった抱き締めるのに応えるみたいに、ぎゅっとノックスへしがみついた]

 うれしい。

[けど、ノックスの一番の中の一番はだあれ?
なんて、訊かないよ。お兄ちゃんだもん。

それから、じゃあトレイルがラルフに酷いことしても、ノックスは味方なんだねって。そう、思った]

(462) 2014/11/20(Thu) 21時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>460ほら、やっぱり。
一番の中の一番は、ノックスは決められない]

 んー……。

[そりゃ、僕はいいけど。
いや、よくないけど、いいよ。
だって、僕はノックス以外の世界があるって知ってるもん。
けど、トレイルは可哀想。

だからただしがみつく力を強くしておいた]

(466) 2014/11/20(Thu) 21時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 んに、

[>>438優しいキス。
いつもの可愛がってくれる仕草にもぞもぞして。
首筋、当たる歯と熱がくすぐったい。
ふ、と漏れる息と、無邪気な声。
それは、奔放な性を思わせる声と紙一重なんて、いまの僕は知らない。

ただ、いつもみたいに遊んでくれるんだと、足をゆらゆらさせていたら
>>441ノックスが階段を降りてきた人を見たとき、その遊びは中断した]

 ? うん。

[小首を傾いで、頷いて。
膝から素直に降りて、まだ着替えてないことにそこで気がついた]

(467) 2014/11/20(Thu) 21時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[トレイルに、背中をくっつけて。
洋服をもそもそ着替えながら、聞こえてくる大人たちの声に耳を傾ける。
声を小さくされたら、もちろん聞こえないんだけどね]

 なんの話かな。

[なんだかノックスの声は元気なく聞こえたから、ひそ、とトレイルに言って。
ボタンをがんばって止めたけど、やっぱり一段間違えた。
外して、やり直し。

その間も、卵は膝に乗せたまんま。
大事なそれを、誰にも触らせたくなくて、手離せない。
ノックスは。
あの小さな卵を作ったとき、なんて思ったんだろう。
ふと、そんなことが気になった]

(486) 2014/11/20(Thu) 22時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/11/20(Thu) 22時半頃


【人】 許婚 ニコラス

[二人の大人が距離を取ったことには、僕は気が付かなかった。
手の中の大事なものを、熱心に見ていたから。

トレイルに背中をくっつけたまんま、ズボンを穿きかけで手の中の卵を開ける]

 ……曇ってる……。

[乾燥したせいか。
少し小さくなり、白く濁ったそれを見て、しょんぼりとする。
綺麗に回りの肉を取ったのだけども、やっぱり変色してしまった。
指で触れると壊れそうで、ぷうっとため息。

代わりに、舌でそっと舐めておいた]

 ん。

[大人の姿が遠くなったと気が付いたのは、そのあと]

(510) 2014/11/20(Thu) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>518トレイルの視線は、気が付かない。
いつもならすぐに気が付いて、なあにって言うのに。

きっとあのとき、僕の心は3分の1、ディーンに持っていかれた。
それまで、ノックスとトレイルへビョードーに注いでいたものが、少し減った。
……ううん、本当のところ、ビョードーなんかじゃないんだろうけども。
ともかく、トレイルへ向ける分は、減ってしまったから。

だって、ディーンは僕の願いをひとつ叶えてくれた。

僕の生涯で三つの願い事]

(540) 2014/11/21(Fri) 00時頃

【人】 許婚 ニコラス

[ひとつ。お月様に住みたい。
ふたつ。輪切りにされたい。
みっつ。誰かの唯一で一番になりたい。

>>529昔は。
言葉がまだうまく出なくって、単語で話してたころは、確かに僕はノックスの唯一で一番だった。
熱があって、けどその頃は熱ってものがよく分からなくて倒れちゃったときもあって。
迷惑だったろうに、その時も。ノックスは僕を一番に考えてくれて。すごく嬉しくて。

だけどある日突然、一番は一番じゃなくなった。
ふわふわしてて、ぶきっちょで、静かな
可愛くって仕方ない、弟。

――わかりましたがまんします。ワガママなんていいません。

そう決めた日から、僕の唯一もノックスじゃない]

(544) 2014/11/21(Fri) 00時頃

【人】 許婚 ニコラス

 ……ディーン。

[ディーン。君はいまどこにいるんだろう。
僕のおなかにあるのは君の肉で君じゃない。
僕の手にあるのは君の目で君じゃない。
君はどこにあって、どこに行ったんだろう、か。

僕の唯一]


 ん?

[ふと、トレイルの視線にやっと気がついて。
きょとんと瞬きして、どうしたのって首をかしげた。

宝石箱は、ぱちんと閉じてね]

(546) 2014/11/21(Fri) 00時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/11/21(Fri) 00時半頃


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