8 DOREI品評会
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―回想3―
…きゃっ…んっ
[敏感な花芽をピリッとした冷たさに襲われる。 ひときわ高く甘い、犬のような悲鳴、背中がピンと伸び上がり跳ねる体。 続いて、膣の中に押し込まれてくる冷たい塊。 それはあまりにも入り口を裡を奥を揺れて動き、 じんじんと快楽を引き起こそうとしてくる。 いやいやするように尻が揺れて、それでまた衝動が引き出され、 乳首を挟むクリップも揺れて熱もうまれ、内側は水と蜜で満たされ始めた。 二度目の氷は氷で花弁を撫でられてじんじんと冷たさと快感で 麻痺しそうになる。 小さくてもそれはまたしても内側に導かれ、 その度に揺れて、自ら快楽を引き出してしまうのだった――。]
(177) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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ん?
[震えながら祈る姿の少女を椅子から見下ろす。
俺の事は気にするな。
金の瞳はそう語るだけ。]
(178) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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―現在― [道化師の声が響く。焦りは、彼女に苦痛を与え、 それがまた一種のスリルのような快楽を齎す。しかし――…]
お願い、皆様、命令を下さいませ―――。
[搾り出す懇願。それは彼女を唯一つ奮い立たせるもの。 ただ、生きる、それだけの為――… 少女の顔は不安と恐怖で彩られ、 それが客席にみるものにはどう取られるだろう]
(179) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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でも……。
[口篭り、葡萄酒色の瞳は不安そうに青年に注がれたまま。 怯えは、その金色に少し和らげられる。]
(180) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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[舞台から聞こえてくる嬌声。 マーゴの方を見て。
自分が男性であったのなら、性奴にはぴったりなのだろうかと思う。
あげられる声も、その姿も。ここに来て隣室で拘束され震えていた時とは大違いで、憐れむような視線を向けた。
ここに残ることは本意ではないだろう。 でも奴隷として買われ、その後のことを思えば]
確約したわけでもないけど。 あれが買われる為のアピールなら、買う側としても少し考えなくては、かしら。
[その努力を無碍には出来ない、と思うのは彼女が奴隷に対し他の客よりは甘いからなのだろう。 奴隷の努力など知らない。買いたい奴隷を買うだけだ、と思えれば]
(181) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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No.4に600ポイント入りましたァ!
いやはや、接戦ですね。
[漸くらしくなってきたと、嬉しそうに道化は手元の木槌を叩く。 それによって左右されるのが、命であることに、道化の笑顔は全く崩れない。]
さぁ、もっといらっしゃいませんか!? どしどし、お賭けになって下さい!!
(182) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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―――… お前は、買われてぇんだろ。
[ひと言、呟く。
汗ばんだ髪、身体。樹液は少女が舐めてくれたおかげで身体に付着しているものは少ない。 激しく上下していた胸も、大分落ち付いて呼吸も整いはじめる。倦怠感だけはまだ抜けはしなかった。]
… 悪趣味な 奴らにさ…。
(183) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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子守り パティは、メモを貼った。
2010/04/11(Sun) 23時頃
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こういう、屈辱でも……死ぬよりは、マシかなって。
[泣きそうな笑顔で答える。 どういう結果がいいのか、自分でも分からない。 入札しているのが、誰かも分からないし。]
ごめん……手、握ってて、いい?
[恐る恐る伸ばした手は、疲労のためだけでなく震えていて。 拘束を緩めながら、テッドの手を捕まえようとする。]
買われたら、どうなるのかな。 買われなかったら、死ぬしかない、けど……。
(184) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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小僧 カルヴィンは、若者 テッドに手が届かなければ、それはパトリシアの方へ。
2010/04/11(Sun) 23時頃
小僧 カルヴィンは、道化師 ネイサンの声に、大袈裟なほど反応してしまう。
2010/04/11(Sun) 23時頃
長老の孫 マーゴは、道化師 ネイサンの声が響くたびにプルプルと震える
2010/04/11(Sun) 23時半頃
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― 客席 ―
……No.4は随分と女ったらしなんですね。
[客席のざわめきをBGMに、ルーカスはのんびりと舞台を見遣る。視線の先には、No.4に手を繋ぐことを請うNo.2の姿。 優しさは残酷―――そう思うからこそ、男もまたNo.4と違う意味合いで優しさを見せる。
チラリと、命令を請う、No.7に灰青を向けた。 ただ今何も云わないのは、ある種の優しさなのか、それとも…―――。
世の中、何が残酷で、何が幸福なのかは、結局終幕を迎えるまで判らず。そして、心の持ちようか。]
(185) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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…ッ
[道化師の声と、木槌の音。 誰が―――こんなふざけた真似をと思う。 少女の様子を心配そうに金の瞳を向けて]
死んだらそこで終いだ。
[伸ばされた手は両方とも拘束された先にある。 拒む事は出来ないけれど緩められれば幾分、楽だった。]
…ん
[捕まえようとするより先に緩んだ手を伸ばし 少女の手を握って包むように優しく握る。 小さい割には手は大きめだった。]
(186) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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[舞台にも響くネイサンの声。 女は表情を変えない。
奴隷を買ってどのように扱うかは、 人それぞれだと聞いている。 性奴とはいえ、人によってその嗜好は違うのだから、扱いも色々で。 結局最後には壊してしまう主人も多いのだと聞いた。
自分で壊すことはないといえる。そも、暴力的なことはあまり好まない。 女としての優しさというより、弱さというべきだろう。 それでも、誰か別のものが壊すというならそれは別で、奴隷が壊されてもそこには何の感慨もなかった。
今までは]
(187) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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向いてない、って……散々言われたし、分かってる。
でも、僕に価値なんて……。
――っ く
[自分を否定し続けたら、魅力がなくなってしまうと。テッドに言われた言葉を頼りに、嗚咽を堪える。 冷や汗がじわりと鼻梁の横を掠めて、唇に溶けた。]
(188) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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……っ、
優しい主人は見つからなくても、 優しい 人 はいた。こんな地獄の中でも。
[「奴隷」ではなく、「人」と言った。 包む手の優しさ、熱さ、力強さが、少女のなけなしの勇気を奮い立たせる。 知らず、眦頭から溢れるのは、汗とは違う塩辛い雫。 着飾っていた全ての虚飾と鎧を無防備に剥がれるこの場で、どこまでも誠実な人柄に触れれば、それは兄のように慕う感情に似て。]
(189) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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No.2に700入りました!!
波乱万丈ですね、どうなってしまうのでしょうか!? 定刻は間もなくですよー!
(190) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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[客席に入ってきた姿に、一度目を向けて、思わず扇子を取り落としそうになった。 平静を装い、何事もなかったように彼を見る]
居なさいと言ったのに。
仕方ないわ。 こちらに来て、傍にいて。
[声は舞台まで届くか。それでも誰が来たのかは見えないだろう。もっとも、該当するのは一人しかいないのだけど]
(191) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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No.4に700ポイントです!
ふふふ、ドキドキしますか? しますね? ふふふふふふ……。
(192) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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長老の孫 マーゴは、良家の娘 グロリアの声に入ってきたらしい人物を悟って目を伏せた
2010/04/11(Sun) 23時半頃
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うるせェよ…、悪趣味野郎が。
[たらし、と言ってくる灰青に、きっと鋭く金を向ける。
売られている立場。 それでも、まだ、自分を捨て切れずに保ち続けているのは意地でも矜持でもあった。]
―――… 俺の事は 忘れろ。 買われれば、覚えてるだけ 辛い。
優しくなんて… ねェよ。 俺は酷い男だ。
[それでも、少女が離さない限り――握る手は離さないまま]
(193) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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定刻です!!
おや困りましたね。同点が二人ですネ。 困りませんか。二人ともお買い上げいただきましょう!
NO.2とNo.4がともに700ポイントずつです!!
[道化は狂ったように木槌を打ち鳴らす。]
(194) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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――― ッ、 …
[嬉しそうに話す道化師が、この上なくむかついた。 表情が読めないペイント。 苛立ちと、嫌悪を 視線として一度向けた。]
(195) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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おお恐い。睨まれてしまいましたか? けれど道化師は笑っているものです。いつも、ネ。
[これが仕事だから、とは言わずおどけてみせる。]
(196) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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どうして、イアンもテッドも、 僕に忘れろって言うんだ。
[忘れられるはずないのに。握った手に僅か、力が篭り。]
酷いなんて、思ってもないこと言わないでよ。 僕なんか、あちら側に立っていたら 同じようなことをしたかも知れないけれど……
テッドは違う。
[ふるり、一度頭を振って。もう一度優しいよ、と囁いた。]
(197) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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辛くならないように配慮してくれる人を、 酷いとは言わないんだよ。
(198) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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―――… 茶番だ。
[おどけた道化師から視線を外して、少女へ向ける。 どうやら2人ともお買い上げされたようだ。
――― 誰が買ったかは 知らないけれど。]
おい、この椅子から下ろしてはくれねぇのか?
(199) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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……だそうですが、いかがいたしましょう、お客様方。
ああ、後ほど二人とも、あちらの小部屋に来て下さいね。 ご主人様に引渡しますから。
[道化は何も手を下さぬまま、舞台袖へと去って行く。]
(200) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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[命令を受けた舞台の屈強な男たちが、No.4を拘束から解く。 途中、その手の拘束が緩みヘッドホンもずらされていたことは、客席に報告されることとなるが。 誰の命令かは、奴隷の知るところではない。]
(201) 2010/04/12(Mon) 00時頃
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… 性分だ。
[相手に辛さを残さないのは、自分を偽善化してる行為にも思えていたから 優しいと繰り返されても、曖昧な表情を返すだけ。 握ってきた手を、きゅ、と少し力を込めて握り返す。]
―――… 家のために よく、耐えて…頑張ったな。
(202) 2010/04/12(Mon) 00時頃
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僕も、服が着たいのだけれど。
[急に偉そうに客席を見回した。くしゅん、と今更思い出したように小さな嚏が一つ。]
このまま引き渡し、が買った人の趣味なら、それでもいいけどね。
(203) 2010/04/12(Mon) 00時頃
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家のため、になるのかな……。 未だ分からない、本当はもう、
ただ僕が、死にたくなかっただけだもの。
[醜い本心を曝け出して、それでもテッドの手を離さない。 もう流しつくした涙は涸れていて、葡萄酒色が眩しいライトを映して潤むだけ。]
誉められるほどのこと、じゃないけど、悪い気はしない……や。 テッドにも、守りたいものが、あるんだよね。
(204) 2010/04/12(Mon) 00時頃
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[四肢の拘束が緩めば、薄らと手足に残る抵抗の痕。 ずっと聞こえていた女の声が遠くなれば、安堵の息を吐いた。 部屋に来いと言われれば、了解した様子の欠片も見せずのまま 両手と左足に再び枷が付けられれる事となる。 それでも、少女が離さないなら手は繋いだまま。]
…俺も、まだ死にたくはねェさ。
客席でにやにやしてるような奴らより 先に死ぬなんて癪だからな。
[涙を拭う事も髪を撫でる事もしないように。 ただ、小声で話しかける。 守りたいもの ――― 。思い浮かんだ もの。]
… ああ。あるよ。
(205) 2010/04/12(Mon) 00時頃
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[またも命令で、No.2のための服も運ばれてきた。 丈のせいか子供服が多いが、さてどれを選ぶのは彼女次第。]
(206) 2010/04/12(Mon) 00時頃
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