197 獣ノ國
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[見つめた煙草は風に乗って灰を次々に作り出す。"主人公"からの誘われた散歩>>141には乗るが、目を静かに伏せて空笑い。次いで友人を見つめると首を小さく横に振り]
俺は筆者なんかじゃない。 お前という主人公の御伽話に出てくる登場人物でしかないんだ。 でもお前が誘うのなら何処へでも。
[何時かメールで書いた言葉。僅かに口角を上げて笑みを作り、すぅっと息を吸い込むと繋がれた一頁に新たな生を吹き込んだ。]
"物語を語る友を狼は筆者だと言いました。 でも友はそれを否定します。 自分はただの登場人物だと。 そこで狼は友を散歩に誘いました。 行き先はまだわかりませんが、それを友は快く受け入れます。 行く先は楽しい場所なのか怖い場所なのかわかりません。 けれど生真面目な彼は友である狼の誘いは無下に断ることが出来ませんでした。 否、気がついたら隣にいる仲になった友人の誘いを断る理由がなかったのです。"
[言葉では表していなかった心情を物語に付け足して。]
(146) 2014/10/10(Fri) 16時頃
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["晩酌">>142と聞けば「良いね」と同意し珈琲の入ったカップを乾杯と言わんばかりに持ち上げた。アップルパイが運ばれると一口大程にフォークで切り取り口に頬張る。久しぶりに食べたアップルパイはとてもとても甘かった。 もう一口を食べようとパイにフォークを刺して頬張ったところで尋ねられた質問。口に入れたパイを喉に通すと珈琲で乾いた口内を潤してから語りだす。]
お前が俺を筆者だと言ってくれるのなら…。 俺はこの先の物語の終わりをどうこうしたいとは思っていない。 予め決められた終わりに向かっていくのは嫌なんだ。 だから起こったままの出来事を。俺はお前の隣で紡いでく。 さっきみたいに。
[風が二人の間を通り過ぎた。 火を付けた煙草は火種も消えて灰皿の中に落ちてしまう。未だ全く堪能をしていなかった煙草に少々肩を落としながらも店員が横を通れば珈琲のおかわりをもらうだろう。
アップルパイを食べ終えれば友人が頼んだ葡萄柚も一緒に支払う。決して金額を友人に要求したりはせずに「奢らせろ」と言って散歩に誘った。指定をした場所は公園。]
(147) 2014/10/10(Fri) 16時頃
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― 公園 ―
[着いた頃には午後に差し掛かった時間だった。 しかし相も変わらず日差しは照りつけ、公園の自販機でペットボトルを二本買うと一本を友人に向かって放り投げる。]
とりあえずそれで我慢な。 俺も一緒だから。
[紫色の液体の入った炭酸の入っていない葡萄ジュース。友人が受け取ったのを確認すればベンチに腰掛け、「お疲れさん」と互いのボトルを軽く合わせた。]
やっぱワインの方が美味しいな。
[キャップを開けて喉に通すも、不味くは無いが友人と飲み合わせるのはいつもの葡萄酒の方が好みだった。]
(148) 2014/10/10(Fri) 16時頃
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[友人と出会った頃は髪の毛が赤い時だったか。 思い出が蘇ったのか笑みを浮かべながら懐かしむように会話をする。時折捏造をしては訂正を加えられたり、あるいはその逆もあったりしかたもしれない。]
なぁ…
[楽しい時間が流れる時、突然友人を呼びかけて会話を中断させる。その声も表情も真剣に、二人の空気を流れを変えた。]
さっき、どんな物語を書きたいかって聞いてきたよな。 …俺がこの國を出ようとお前を誘ったら、お前は誘いに乗るのかよ?
[それは"筆者"から"主人公"へのこの物語の新たな展開を提示した一面だった。**]
(149) 2014/10/10(Fri) 16時頃
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ー回想、帰り道ー
『明日の夜は散歩、しようか。 ……俺の運転は粗いけどな』
[散歩と言うのに車で出かける言葉にクスリと笑って。とても幸せで穏やかな気持ちで手を繋ぎながら夜道を歩く]
楽しみ。 荒い運転なら、吊り橋効果が見込めるかもね 車で出かければ中でもできるし
[軽口を叩きながら笑って、夜空を見上げて見れば、美しく広がる星空]
ずっと、先生の隣でこうして一緒にいるわ 先生が許してくれる限り
[自分自身を背負いこませてしまった罪悪感と幸福は表裏一体だけれど、それすらも愛おしいと。 ただずっと隣で、赦される限りそばにいると笑ってともに帰路を歩いた**]
(150) 2014/10/10(Fri) 16時半頃
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[そういえば、ルーカスの車は車庫に入った侭だ。 なら列車で移動し、徒歩で圀境を超えたのかと。
車から連想したのはドライブの約束。>>150
折角ドライブを目的で出掛けるのなら、 圀境付近のブリッジまで行ければいい。 縁起でもない吊橋効果だとか、車内でだとか およそ穏やかではない台詞の羅列に 念わず苦笑した事を思い過ぎらせ。
午後は講義も無いので、別の仕事に掛かろう。 締め切りをスケジュールツールで確認すべく 携帯を手に取ると――バイブレーション。]
(151) 2014/10/10(Fri) 18時半頃
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…失礼、
[着信に気付き、そのまま電話に出る。 誰かと思えば、演劇雑誌の担当者で。
聞き流すように話を聞いていたが、 流れ込んだ話に、顔を少し強張らせた。
抱えてた仕事が一件保留になる代わりに聞いたのは 台本の借用を願う筈だった俳優の、失踪の知らせ**]
(152) 2014/10/10(Fri) 18時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 18時半頃
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―― あゝ、困った、困った、
[ 歩む科学者首を擡げる。 見上げれば空は厭程に朱く。 科学者は然し其れどころではないと空の棺を脳裏に飾り街中を歩む ]
(153) 2014/10/10(Fri) 18時半頃
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――彼は戻らん
[ 科学者は枯らした聲で呟いた。 憎むように空を睨み呟いた。
蜘蛛の糸は彼の魂を絡め取らずにただ舞台の上の華を絡め。 呼ぶ鳥は幻想の彼方へ無い翅で飛び行ってしまった。
科学者は首骨を鳴らし忌々しいようにただ呟く。
彼が――まるで物語に飾られた自分達の噺の、彼は。 星の道標も落とさずに独り何処ぞへ逝ってしまった。
―――そうして残され数百年。 科学者は自分の腕に咲く鳥羽を眺めただ嗤った。]
(154) 2014/10/10(Fri) 18時半頃
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…鶴は千年生きるとは良く言うものだねェ…
[ 薄汚れた羽は白さなど見せず、最早羽など綺麗な言葉を着飾れず。 科学者はその手を数度、彼方此方へ拱いたのなら。
ごきりと今一度頸を鳴らし、寂寥を胸に裏路地の向こう――遠くの神社へ姿を消しにけり。]
(155) 2014/10/10(Fri) 18時半頃
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――あゝ、さみしい。 彼が居ないことが、こんなにも。
だから独りは、厭なんだ。
(156) 2014/10/10(Fri) 18時半頃
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[自らを端役だと自負している男にとって、友の言葉は不可解なもの。]
――…謙虚というよりは、卑屈だね、君は。
[首を傾げながらも問いかけに開いた唇は、紡がれる物語>>146に閉ざされていく。
そしてやられた、とでも言うような眉を下げて口端は上げた表情。 やがてグラスとカップを互いに掲げれば、君には負けたよと乾杯を。
アップルパイにはアイスは乗っていなかった。可愛い小鳥が好いていたものとは違ったけれと、向かいに座る彼に倣うように一口運ぶ。
口内に広がる林檎の甘さ、パイ生地がさくりと軽やかな音を立てる。サクサクとフォークを突き刺しつつ、向かいから珈琲の香りが相変わらず鼻を突いたけれど我慢して、促すよう彼を見つめる。]
(157) 2014/10/10(Fri) 19時頃
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――…これはこれは、下手なことは言えないなあ。だって君が見ているんだろう? 僕が主人公というよりは…君の物語の中にお邪魔している気分、だよ!
[銀髪を、相手の茶色を揺らす風。 僅か灯っていた火を吹き消してしまった友人にはにかみを。追加で珈琲のお代わりを頼む時は理解出来ないとばかりに苦言。
甘いもので腹が満たされていく感覚は未だに少し理解出来ないけれど、残さず食べ終われば両手のひらを合わせる。
会計の際に流れるように支払われる代金は二人分。]
君、僕のこと甘やかし過ぎじゃあないかい?
[そんなに歳も変わらないのに、なんて笑いながらと好意にはちゃっかり甘える。礼を言いつつ、誘われるまま辿り着いたそこは、公園だった。]*
(158) 2014/10/10(Fri) 19時頃
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―公園―
[思っていたよりもカフェで時間を使っていたらしい。 ベンチに腰を下ろしていても変わることのない日差しに双眸を眇めていた時、宙を舞うペットボトル>>148を片手で受け取る。]
お揃いね。こうも揃って同じものを頼むのは新鮮だね。
[なんせカフェで珈琲を頼む男だから。そんな理由を裏側で付けながら一言。 本日2度目の礼と共に触れ合うボトルに、にんまりと唇を吊り上げる。]
いつもと違って悪くはないさ。いつも通り君と楽しむ葡萄酒は勿論好きだけれど。
[甘酸っぱい液体で、僅か火照った身体を冷やしていく。]
(159) 2014/10/10(Fri) 19時頃
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[仕事に精を出す彼とこのように外で言葉を交えることは、何処か懐かしい記憶のことのように思えた。
会話は心地よいリズムで流れていく。髪色について話題が流れれば「そう言えば赤かったね」なんて口にし「似合っていたのに」なんてその頃とすっかり変わってしまった彼の様子を面白おかしく揶揄っただろう。
いつまで続くのだろうか。ベンチに二人。ペットボトルを供に口を開いて、止まる。
横へと視線を移した際に垣間見えた表情は、>>149太陽よりも真剣味を帯びたように思え、男は彼の唇をただただ眺める。]
――僕を?
[転んだ言葉はまずそれ。主人公を彼はどのように捉えているのだろうか。小さく唸りつつも、笑みを浮かべた男は答える。]
(160) 2014/10/10(Fri) 19時頃
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君と二人旅…か。なかなか面白そうだね!
男二人なんてむさ苦しいけれど、間近で僕に対する君の観察日記を聞きながら歩くのも悪くはない。
[二人を纏う空気はカフェにて男の頬を撫でたそれとは全く異質のものだというように感じた。けれど、それでも男は口を閉ざすことなく紡ぎ続ける。]
――君の紡ぎたい物語に、僕がいるのかい?
曖昧な表現は嫌いじゃあないけれど、ね。 この話が冗談でないのなら、御伽噺でも無いというのなら…、
――選ぶ言葉を間違えているよ、トレイル。
君がなりたいのは、筆者なのかい?それとも主人公? 端役で満足?
[筆者だと喩えた人に、“主人公”は問いかける。それは余りにも行き過ぎた行為かもしれない。
それでも男は彼に問いかける。]
(161) 2014/10/10(Fri) 19時頃
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――君が、どうして僕を誘ったのか…分からないけれど。
旅に出るのは悪くはないと思っている。もとより出ようかと考えてもいたんだ。
いくら考えても、この魔法が…呪いが、解ける気配はない。
御伽噺らしく、真実の愛でも知れたら解けるのかと思っていたけれど、それならおかしいだろう?
僕には、愛してる人がいる筈…なのに。解けないんだから。
だから一層旅にでも出て、確かめてみるのも悪くはないし、イイかもしれないから、行ってみたいとは、思っていたんだ。
――でも、それに君が僕を誘ってくれた理由が、僕には分からない。
…君には、君を育ててくれたおばさんやおじさんもいるのに。
(162) 2014/10/10(Fri) 19時頃
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[いつの間にか、両手で包み込むようにして持っていたペットボトルを握り締めて男は笑う。]
――たとえ話に熱くなり過ぎてしまったよ。こんなに暑いのが良くないね!
[空気を切り裂くように態とらしく作った調子の良い声は相手にどう思わせただろうか。
注意されたところで男は訂正するつもりも無いのだが。]
――君との旅。素敵だとは思う。君の心が変わらなかったのなら、ついていくのも一興だろうね。
だからもし、変わらずに思ってくれたのなら…そうだね。
(163) 2014/10/10(Fri) 19時頃
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今度こそ、君が、僕を、見つけてよ。
[男は立ち上がる。そして彼を見下ろしながら猫のようだと喩えられた笑みを向ける。]
忘れ物を返しに行ってくるよ!
[そして頭に被せられた頭巾を指しつつ、口早にそれだけを告げたのなら、ご馳走様と一言残しその場を後にしようと踵を返す。
たとえ止められたとしても、動きを拘束でもされない限り、足を止めることもせず飄々と足を前へと赴けただろう。]
(164) 2014/10/10(Fri) 19時頃
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―昼・大学構内―
[先生の視線を辿ると國の中央に堂々と佇む科学塔>>135がある。 背景は綺麗な青空だ。だというのに私には、それは魔女が住む塔にも見えてしまって。 目を細める。
学生時代の彼の事など、ましてやスーツ以外を身に纏っている姿は想像し難く、目の前でレモンティを嗜む先生>>136と彼の学生時代を思い浮かべては僅かに笑う口元をマグで隠す。
私の問いに答えた先生>>137との間に、哀愁にも似た湿った空気が流れた。 まるで置いていかれた経験があるかのような言動に一人でに下がる眉尻。]
……何か、嫌な事を思い出させてしまったのならすみません。
(165) 2014/10/10(Fri) 19時半頃
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先生のお話を聞いていると護りたいとは思います。 しかし先生の言う……飼育が「護る」という事なら、守られる事を望む獣人ばかりでは無いとも。
何の解決策も見出せない人が口にすれば、ただの綺麗事になるでしょうが。
––––––––……飼育される事が嬉しいという人がいるのなら、そうしましょう。 飼育以外を求める人がいるのなら……
[考える間、僅かに残ったチョコレートを飲み干す。 甘過ぎて、顔を顰めそうになる。]
……その人の"しあわせ"の為に何でもします。 いつか、その幸せが無くなってしまうものだとしても。
(166) 2014/10/10(Fri) 19時半頃
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[目の前で断りを入れて電話に出る相手には、苦笑いにも近い顔で気にしていない旨を伝えただろう。 自分のマグの中身が空になったのなら相手の電話を、ただ待つつもりで。
ふと自分の端末にも目を通す。 電話中の相手に「すみません」と一礼してから文字を打ち込み始めた。]
(167) 2014/10/10(Fri) 19時半頃
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−夕刻、街はずれ−
[今日はのんびりと散歩をすると決めて、ベレー帽と指輪を装備して街中を歩く。途中で花屋や雑貨屋を覗いたりしながら、街はずれまで歩いて、ふと見た先に、こじんまりとした神社 なんてことない神社だと分かっているけれど、狐の石像に、鳥居の奥にある社に、なぜかとても目を引かれて。
けれど]
かえらなきゃ
[彼の人が待っているからと。帰る場所はとても優しいあの人のもとだと。 夢心地のような酩酊感の中、呟いて、足を引いて]
(帰らなきゃ。先生と夜に散歩に行くし……私の場所は、あそこだから)
[まるで何かを恐れるかのように、何かと決別するかのように、背を向けて、駆け出す。 その様は逃げる様だったかも知れなくて、事実、逃げるかのような心持になっていて。 ただ、彼に会ったら抱き着きたいと、帰る場所はその腕の中だと確認したいと、そう願った]
(168) 2014/10/10(Fri) 20時頃
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――いや、大丈夫。 事情もあるだろうからね、“嫌い”になんて為らないよ。
[苦笑いを浮かべ、もう一度クラリッサの問いを否定し。 あくまでルーカスのみに限ったことだと姿勢を改める。>>165]
そうだね。 今までの暮らしを大事にしたいという者も居れば、 獣と化した今、生き辛い國に留まりたくない獣もいるだろう
どちらにせよ、生半可に生きてはいけないね。 もしも、
……もしも全てが夢であったら、と思うことはある。
[>>166スザンナの見解を聞いた上で、納得の姿勢を示す。 獣人を助けようとするヒト、ヒトと獣に挟まれてしまった獣人、 そして獣人に関わる“外敵” 三者三様の思いの中で、今日も明日も鐘は鳴るのだ。]
(169) 2014/10/10(Fri) 20時頃
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そうすれば、誰も生活を脅かされないし、 國を離れずに居られる、が―――
獣人騒動のおかげで、得たものもある。 それを無くしたいとは思わない。 [クラリッサもまた、同じであれば良い。 倖せの為ならばなんでもすると告げた彼女も。 何かを得たのであれば、]
あぁ構わない、どうぞ。 まだ時間は大丈夫かな?
やはりサンドイッチをテイクアウトするべきだ。 食べる機を逃したら、腹を減らしている奴にやればいい。
[持ち帰り用でサンドイッチを頼む傍ら、 ホットチョコレートの分も含め、飲食代を先に支払う。]
(170) 2014/10/10(Fri) 20時半頃
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…なくなってしまうかどうかは、君次第ではないかな。
願うだけでは消えてしまうものだとしても、 与えることができるのは、きっとヒトだと思うからね 神ではない。
[携帯を弄る手の邪魔にならぬように。 聞き取れぬかどうか、という程の小声で、景観を眺め、呟く。
獣人も半分はヒト。 与える存在であり、与えられる存在であるのだと、
心の中で、結論付けた*]
(171) 2014/10/10(Fri) 20時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 20時半頃
抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 20時半頃
愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 20時半頃
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――回想昨日午前:本屋前――
――、…言っとくけど、俺覚え悪いよ。 [ 合う鳶色が微笑むのに、暗灰色は地面に微かに落とされていれば、気付かず小さく呟いた。 友達だから、と言われれば薄笑いはただ元通りに、相手の方へと向き直る。薄く涙の跡を残すそこには、また緩く口角を上げて。ただいつも通り自らの視線を交わす。鳶色はまた柔い色を持って絡んだのだったか。]
……痛そう。
[ >>80 信じる?と尋ねられれば首を再度大きく傾けた。 半信半疑、と軽い口ぶりで告げるのを、緩い頭に反芻させながら。
顳かみ付近から生える両角に目を添えては、一夜にして伸びるそれを想像しては僅かに表情を顰めた。間近で揺れるそれを見れば、現実に触れる表面が湧いては、自然そこへ指を伸ばしかけ。]
(172) 2014/10/10(Fri) 20時半頃
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…そう。じゃあ止めておく。 オズは、飼って欲しい相手がいるの?
[ 揶揄いじみたその言葉に。 飼うのも、飼われるのもと手を止めては。――学生服に揺れる鴉色を微かに過らせる。
ただ友人の腕は緩く取ったままに。潜めた声色がマフラーに落ちれば、す、と顔を寄せ覗き込むように尋ねた。 “恐がりなんだね”と小さく自身との合間に、地面に微かに零す。
手のひらを取れば、引かれることも無いそれに薄い笑みを擡げながら。困ったように向けられた鳶色>>80には小さく瞬いて、思わず口角を歪めた。課題もやらないなら特に図書館に行く用も無い。道を覚える必要も、また。
――かといってキャスケットの彼と迷子になる気もなければ、付近の店でも周ってみたかもしれない。特に多く語りかけることもなく、歩を進め。*]
(173) 2014/10/10(Fri) 20時半頃
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―――――――――――――― 差出人:クラリス 宛先:クロ>>78 ―――――――――――――― Re:呪いはどう? 20xx年 10月4日 ――――――――――――――
誰も着ろだなんて言ってないわ。 貴方も大概律儀な人。
今はお客さんとお話をしているから、返してくれるなら夕方か夜頃に。 ああでも、返してくれなくてもいいのよ。 頭巾を見る度に私を思い出すのも、有る意味呪いね、なんて。
――――――――――――――
[明確な時間も場所も記さずに送信ボタンを押す。 ただでさえ彼に会うのだから、いずれ返してもらおうと呑気な事を考えて。 再び目の前の先生と視線を合わせた。*]
(174) 2014/10/10(Fri) 21時頃
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― 夕方・花屋 ―
[愛車のミニクーパーのハンドルを握るのは久しぶりだ。 小型という程車内は狭く感じず、二人で乗る分には 充分な奥行があるし、快適だ
大通りの花屋前で停車し、車を降りて店主に声をかける。]
やあ、ミナカタさん。奥さんもお揃いで。 バイトの彼は居なそうかな。
いや、寧ろ丁度いいんだ。
[青年が町に馴染んでからというもの、 花を買う時はトレイルに包んで貰うことが多かったが、 今日の買い物は彼が居ない方がいい。 昨日の冷やかしが確固としたものに 変わってしまうのは、流石に避けたい]
(175) 2014/10/10(Fri) 21時半頃
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