17 吸血鬼の城
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>>131>>142 ……僕も同じだよ。
[ゆるゆると首を横に振る]
……小ぶりな武器……
[服の下に隠れているポーチから、ハンカチにくるまれた細工が途中の銀のナイフを取り出す。]
……御伽噺では銀は吸血鬼の弱点っていうけれど……
[少し困ったような顔をする。]
(145) 2010/06/23(Wed) 02時半頃
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>>139 心得ました。 随分と長い跡ができそうです。
お伽話で、進路にパンを落としてマーキングするという話がありましたが、あれと同じなんでしょうかね。
さしずめ私は、パンを食べてしまった鳥のようですね。トーニャ様に怒られなければ良いのですが。
(146) 2010/06/23(Wed) 02時半頃
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記者 イアンは、執事見習い ロビンの黒く染まった皮膚に、一瞬だけ厳しい眼差しを注いだ。**
2010/06/23(Wed) 02時半頃
執事見習い ロビンは、再び城主に一礼し、惨劇の部屋から*姿を消した*
2010/06/23(Wed) 02時半頃
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>>141
[マーゴの紡いだ言葉に、貌に触れた手に 目に熱いものを感じて……。
その微笑がじわりと二重になって……。
出してはいけない、手を出して、彼女を抱きしめる。 華奢な身体、それに毒を注ぎ込んだ。 でも、それでも、笑っているなんて……。]
――……貴女は、
[しばし、抱きしめたあと……また貌を見る。]
貴女は………
[続きが紡げず、でも、吸い込まれるように、その唇に口付けを……。]
(147) 2010/06/23(Wed) 02時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/23(Wed) 02時半頃
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>>140 [読もうといいながら、何も手にしない。 歩み寄る彼女へ向ける眼差しはけれど柔らかく]
――ありがとうございます、、 もっとも、私の音楽は、既にその本質を失って……
――――ッ お嬢様……
[淡雪は直にふれれば、より、つめたく。 その指先が脈をなぞれば、ゆっくりと陶酔めいた熱が這い上がってきて――吐息にその熱を逃がす]
(148) 2010/06/23(Wed) 02時半頃
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[そして、口付けを…しようと、もしくはした後、 はっと、また我にかえると……]
――……あ……
[目を拭って、混乱の表情を見せ、たあと]
自分は………。
[身を離し、苦しげに息を吐いて……。 そう、眸が紅に変わるのを感じ、
身を離すと、そのまま、また立ち去っていく……。]
(149) 2010/06/23(Wed) 02時半頃
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薬屋 サイラスは、眸が真紅になる前にと、駆けていった。**
2010/06/23(Wed) 02時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/23(Wed) 02時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/23(Wed) 02時半頃
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>>136 [メアリーが自分だけでも生き延びようとしないだろうと 男は思った。 男が浮かべた少し痛ましげな笑みは、めったに見られない類の表情。]
>>145 [ベネットが取りだしたのは銀のナイフ。 良く見れば細工が未完成だと気付けるが、 ナイフとしては完成された輝きを刀身に宿していた。 それが彼の姉の形見だとは気付かずに]
お、準備いいな。小さいし。 ?何か困ったことでもあんのか?
(150) 2010/06/23(Wed) 02時半頃
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[ようやく部屋を出ようとすれば、城主と黒薔薇の言葉>>139>>146が少女の心を深く抉る。
これ以上、魔物にヘクターの尊厳を汚されたくないと思った。 せめて埋葬は自分の手でと思ったけれど、非力さと浅慮さを嘲笑われ、更に大切な人の亡骸まで侮辱される結果となってしまった。
……ごめん。ヘクター。私のせいで……。
悔しくて、悲しくてぽろぽろと涙が零れた。 彼が最期に遺した言葉は――命ハ 巡ル。マタ 会エル――そんな言葉だったけれど]
今すぐ会いたいよ。……悲しいよ。つらいんだよ、もう嫌だ……。 どうして、一人で逝っちゃったんだよ。
[声を殺して泣き続けた]
(151) 2010/06/23(Wed) 02時半頃
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>>147
[抱きしめられて、ほんのすこしだけ目を丸くして。
微笑んで、その腕をサイラスの背中に回す。]
―― あなたで、よかった、と…
[ここで出会ったのが。 この身体を、作り替えたのが。
囁いた口に、冷たい唇が触れて――
―― 陶然と瞼を閉じて、その身を委ねた。 ]
(152) 2010/06/23(Wed) 02時半頃
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[柔らかな眼差しに向ける声は徐々に甘さを帯びて]
私に触れられるのは、イヤ?
[白薔薇の吐息を感じ翡翠が愉悦の色を滲ませた。 このぬくもりを失いたくないというのに これから為そうとする事は――]
セシル、私は貴方が欲しい。
[脈を辿る指先はやがて男の手へと絡めるように繋がれて 天国の青を覗く女の身体が触れ合うほど近くに迫る]
(153) 2010/06/23(Wed) 02時半頃
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[>>146従者のたとえは、得てして妙なもの。 肩を竦め]
帰り道はわからぬ方が幸せな事もある。 怒られてしまったら 其の嘴で突付いてやれば良い。
[鞘に収まった刃を指して哂う]
(154) 2010/06/23(Wed) 03時頃
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独り生き残るのは……嫌か? [同族としたものには、この館を離れた者も居る 自ら灰と化す事を望んだものも居る。 傍に――数年といえど傍に居たのは記憶を無くした彼女くらい]
そうか、矢張り記者というのは変わっているな。
[>>144彼の表情を見据えながら、ゆっくりと笑みを作る。 同じ顔をした心算だが、其処には妖しい色香が混じっていた]
……私の手を取れ。 人の身のままで、見れる端まで連れて行ってやろう。
[誘いかける声音は甘い。 恐怖と悦楽の狭間へいざなう為に、記者へ白い手を伸ばした。 ともに歩き、やがてたどり着くのは記者に貸し与えた客室**]
(155) 2010/06/23(Wed) 03時頃
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肩を貸しましょうか、お嬢さん。
[泣き声(>>151)の前に、男装のような身軽な服を着た...が立って、ヘクターの身体に手を貸していた]
(156) 2010/06/23(Wed) 03時頃
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>>149
――あ…っ…… …
[唇が離れて。 見つめる青が、黄昏の色に変わっていき――]
サイラス、さま―― …。
[立ち去っていく彼を見ながら どうすることもできず、ただ、立ちつくしていた。]
(157) 2010/06/23(Wed) 03時頃
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[心狂わす甘い声―― 食事の時に似ている けれど 何かが違う]
そのようなこと、あろうはずが……
[翡翠が滲む、それは捕食者の色に似て、 言葉は否定したのに躯は――恐らくは逃げたがっている]
―――……、 この身を流れるものでしたら、幾らでも……
[柔らかな身体の、冷たいこと。 跳ね上がった鼓動は、触れ合えば伝わるだろう。 絡めとられたのは、指先だけではなくて ――覗く翡翠の双眸から、目が反らせない]
(158) 2010/06/23(Wed) 03時頃
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――……っ。
[不意に声を掛けられ、肩にかかる重さが軽くなる。 何事かと涙も拭くことが出来ずに汚れた顔を上げれば、亡骸を運ぶために手をかそうとしてくれるグロリアがいて]
……グロリアさん、お洋服 汚れちゃいます。
[しばし呆然と瞬いて、口にしたのはそんな言葉だった]
(159) 2010/06/23(Wed) 03時頃
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ふふふ。御覧なさい、お嬢さん。
[そう笑う彼女の、その男物の素っ気無い衣服には既に所々黒ずんだ汚れが付着していた。 涙顔の彼女に触れる事は既に遺骸を支えていて、出来なかったが、代わりに満面の笑顔を見せる]
(160) 2010/06/23(Wed) 03時頃
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[血に飢えているわけではない。 それなのに魔性は彼の執事を欲する]
――…ほんとうに?
[確かめるようにセシルに問うけれど 女は彼を逃す気などなかった]
血が欲しいんじゃない…… 私は、貴方が欲しいと言ったのよ。
[布越しにあたたかな温度と鼓動が伝う。 快楽を与える牙は未だ口腔に潜ませたまま 声音も眸も何時もとは違う熱っぽさを伴っていた]
(161) 2010/06/23(Wed) 03時頃
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外で趣味の土弄りをしていたら、 慣れない作業で戸惑ってしまって…… もし良ければ、手伝ってくれると、嬉しいのだけれど。
[矛盾した事を平気で言いながら、少し照れ臭そうな無垢な微笑みを浮かべていた。 墓場か庭のどこかで、土弄りと称した穴掘り作業は非力ゆえ断念していた。トーニャを呼び止めきれなかった際からの思いつきの気紛れであるが、素直に口には出さない]
(162) 2010/06/23(Wed) 03時頃
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>>150 ん。うん、ちょっと思い出が、ね。 [困ったような顔のままナイフと、メアリーをみてから]
……。
[すっと目を閉じて、何か考え込んでいたようだが、やがて目を開いてじっとメアリーを見る]
……これ、未完成だけど僕の姉が装飾したナイフなんだ。 あの日……姉さんがこの城へ消えた日。姉さんはコレを完成させる筈だった。 僕には装飾の才能は残念ながらないからこのままなんだけど…… ……大事にあつかってくれるなら、貴女に譲ります。
[そういって悲しげに微笑んでそのナイフを包みなおすとメアリーに*差し出した*]
(163) 2010/06/23(Wed) 03時頃
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>>161 [問いかけの意味もわからずに頷いてしまう。 熱を持つ体とは裏腹に、冷たい汗を背に感じる]
―――………血では、ない、
ならば……
[早鐘の打つ中、思考が巡る―― 血ではない、ならば、求められる己は命の終焉を示すわけではなくて]
ならば、それは――
[冷たい体が熱を滲ませる、 淡雪は解けてしまうのではないか、場違いな幻想。 天国の青は滲んで、歪む――背が、壁に当たった]
(164) 2010/06/23(Wed) 03時半頃
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あ、あり、がと……ありがとう、ござい ます。
[グロリアに花咲くような満面の笑顔と言葉を向けられて。 ぐちゃぐちゃに汚れた顔で何度も礼の言葉を述べた。
ぽろぽろと流れる涙は止まらないし、口元に浮かんだ安堵の笑みは引き攣ったようになってしまうけれど、自分でもどうすることも出来ない]
(165) 2010/06/23(Wed) 03時半頃
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お礼はいいわ。気紛れだから。
[旅先でも肉体労働に直面する機会はそう多くない。それでも...は彼女を助ける。自分が――したのは彼女より少し年嵩ぐらいの時だったから。その時、声をかけてくれるものなどいなかったから]
折角だから、一つだけお願い、しちゃおうかしら。
[女二人で運ぶにはなかなか厄介な巨体を運び、少し息を荒くしながら喋り続ける]
もう一度、ヘクターさんに会った時 「いい女」って言われるような子になること。
(それはきっと私には出来ない事だから ―――彼女に託そう)
[そんな打算を込めた意思を含めつつ、冗談めかしてそう笑い続けた]
(166) 2010/06/23(Wed) 03時半頃
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――…私は貴方を失いたくない。
[失いたくないと言いながら 人としての彼を失わせようとしていた。 誰かがこの感情の名を執着だと語った。 そうなのだろうと女も思う。 セシルへと抱く感情の名は別のものであるのに 女はその名を知らずにある]
厭なら厭と言えば良い。 逃げたいなら逃げれば良いのよ。
[男を追い詰めた女はそっと背伸びして 天国の青を見詰めていた翡翠が 銀の首輪掛かる首筋へと注がれる]
(167) 2010/06/23(Wed) 03時半頃
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>>163 [ あー。と声を出して。 それからどう言ったらいいか判らず口をつぐむ。
目の前で差し出されるナイフに、友人とメアリーを交互に見て その行方を見守った。
それから、その後に会話があろうが無かろうが その場から離れて男はどこかへと**]
(168) 2010/06/23(Wed) 03時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/06/23(Wed) 03時半頃
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――……なさず、とも……お傍に、
[口唇がかすれる音を紡ぐ。 けれど、その言葉は偽りに近く なぜなら白薔薇の名持つ青年の望み―― その本質は、]
………ああ、
[零れたため息も、青の眸も、ただ哀しげに]
[望まない] [けれど、その言葉を紡げない、欺瞞] [翡翠の眼差しが首筋へと移る]
―――……お嬢様、
[一度だけ微笑んで目蓋を閉ざす ――それはこの先、永久に失われる白薔薇の微笑み]
(169) 2010/06/23(Wed) 03時半頃
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お願い、ですか……?
[お礼ではなくて――と、グロリアの言葉にきょとんとした顔を向ける。そして、彼女のような身分の高い人が自分のような人間に何を望むのだろうと、表情に緊張の色が浮かぶ]
――……いい女に、なる。
[告げられた言葉を鸚鵡返しのように呟き、その意味をじっと考えて漸く理解に至るが、先刻の城主や黒薔薇の言葉を思い出す]
(でも、ここから逃げることなんて、きっと無理――)
[彼女の願いはそういうことなのだろう]
(170) 2010/06/23(Wed) 03時半頃
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――……セシル。
[掠れる男の言葉を魔性たる女は信じられない。 人には拾えぬほどのささやかな呟きを拾ってしまった。 信じたいと思いながらも信じる術を失っている]
貴方のことが好きだったわ。
[――そう。 触れ合うだけでしあわせであったのに。 言葉を交わすそれだけでしあわせであったのに。 女はそのしあわせを自らの手で摘み取る。 哀しげな色を感じながらも女は心を決めていた]
(171) 2010/06/23(Wed) 04時頃
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私のものとなりなさい。
[受け入れられぬ思いが女の願いを歪ませる。 翡翠に映るのは失くしたくなかった白薔薇の微笑]
――…嗚呼。
[嘆きにも似た愚かな魔性の声が小さく零れる 閉ざされた天国の青はやはり遠い存在で。 セシルの首筋につぷりと牙を突き立てた。
血の循環は少しだけに留める。 壊したくはないという女の最後の抗い]
(172) 2010/06/23(Wed) 04時頃
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ええ、ただそれだけ。
[それだけを言うと、]
終わったら、そうねえ…一緒にお風呂に入りましょう。 ふふふ。
[亡骸を運ぶ作業に*専念した。*]
(173) 2010/06/23(Wed) 04時頃
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[グロリアの願いに「はい、分かりました」と頷きたかった。 でも、自分でも脱出の可能性なんか信じていないのに、それを口にするのは不誠実に思えたから] ……私みたいな、何にもない子でも「いい女」になれますか?
[口に出したのは内心とは別のこと]
(174) 2010/06/23(Wed) 04時頃
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