227 【完全RP村】Etude of NIGHTMARE
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[にっこりとハートの女王に作り笑顔を投げかけて。 未だ、元に戻ったと悟られないように演技を開始。]
シュゼット様になら、 僕のキング、取られちゃってもいいかな。
[軽い風を装って告げ、手を胸ポケットへと。]
……あれ、ヒビが入ってる。 んー…?
[取り出したときに、違和感を抱いて 目の高さまで掲げてみて、首かしげ。 そういえばあの趣味の悪いバズーカが 胸の中心を直撃していたんだったか。
...壊れていなくて、本当に良かった。]
(145) 2015/06/25(Thu) 10時半頃
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それじゃ、シュゼット様
[何でも無いようにその名を紡ぎ。 可愛らしい表情から一転、 スッと細まったキャラメルの瞳は、鋭い眼光を湛えて。]
[同時、真上に素早くキング(最強の駒)を弾き上げて。]
僕に跪け。
[憮然と呟いた瞬間、上から下へ 凄まじい重力が 彼に襲い掛かるだろう。]
[その身が潰れてしまえばいいと、哂った。*]
(146) 2015/06/25(Thu) 10時半頃
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[三人分の脳内会議>>129などと言われれば、ふぅんと鼻を鳴らす。 大変そうだし気の毒だとは思うが、その感覚は理解し得ないので。 どうせ敵の事だし、と。軽く流してしまおうか。
つらつらと並べ立てられる言葉の群れには、いい加減辟易してしまう。 元より此方は言葉の多い方では無いから、聞き取るだけで精一杯。
血を啜るなどという物騒な思考には、気付かぬまま。 それでももしそれが口にされていたなら、余計喉が乾きそうだと呆れて返しただろうが]
(147) 2015/06/25(Thu) 11時頃
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五分五分だと良いんだがな、どうだろう。 そもそも仲間の数も敵の数も曖昧だ。
……送って欲しいのか? ふ、抵抗しないなら別に良いが、疲れるのは嫌だ。
[軽口の応酬は、存外楽しいもので。 答えたい部分だけ受け取って、返していく。
そうだ、抵抗さえなければ、今すぐその首を掻っ切ってやっても良いのだけれど。 残念ながらそうもいくまい。 全く以て、ままならないものだ。此方はただ目が覚めたいだけなのに。
城が何処かと問われた>>131なら、手袋を嵌めた指先で上を指差す。 案の定、城の姿は見えはしないけれど。 この位置ならきっと、立っていても座っていても見えないんじゃないだろうか]
(148) 2015/06/25(Thu) 11時頃
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……お前、難儀な奴だな。 安心しろ。派手でなく攻撃するっていうなら、もうとっくにしてる。
[此方を観察する視線を断ち切るのと、言葉尻を捕まえてくる相手にひらひらと手を振って。 そもそも争う意思があるのなら、最初から彼の背後に扉を設置して急襲している。 そんな事、彼は知り得ないだろうけれど。
お互い応じる気はある癖に、何とも消極的なものだ。 まあ此方からしたら、疲れてなくったって彼の相手はごめんだが。 ……だって、強そうだし]
女王が?ああ……そうか。ふむ……、 シュゼットは、大丈夫かな……。
[指差された方をじっと見詰め、彼の"ハートの女王"を思い出す。 女王は無事だろうか、と。 心配に思うものの、その足が指差された方向へと向かう事は無い]
(149) 2015/06/25(Thu) 11時頃
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[——ディーンが行った所で、何が出来るだろうか。 変な力を手に入れてみたって、誰かを救う事が出来るとも思えない。 生来の自信の無さは、拭いきれないまま。 やがてため息を吐けば、目の前の彼に視線を戻し]
——……成程、って。
[予想外に納得されてしまえば、心配も消え去り戸惑いばかりが渦巻いて行く。
——何だこいつ、本当に魔法があるとでも思っているのか? 怪訝そうな視線で、嘘だといおうとした所に重ねられる言葉>>133。 嗚呼、それじゃあまるで、魔法使いが居る世界から来たみたいじゃあないか]
(150) 2015/06/25(Thu) 11時頃
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[……いやいやいや。 ディーンは至極真っ当な思考の持ち主であるからして。 まさか彼が、魔法の存在する世界から来たなどという結論には至らず]
……さあ……?
[ほんの少し、気の毒な者を見る様な目で曖昧な答えを。 それでも、誹謗中傷が口を突いて出なかっただけ、マシだと思って欲しい。 心の底から憐れんでいる分、彼にとっては酷く不愉快なものかもしれないが]
……何故私が、そこまでしてお前を運ばねばならんのだ。
[興味があるらしい相手に、嫌そうに告げながら。 フン、と。今度は馬鹿にするみたいに鼻を鳴らして]
(151) 2015/06/25(Thu) 11時頃
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まぁ、良いか。少し歩けば見えてくるだろう。 ——ほら。
[立ち上がり、断るのも面倒だと独りごちる。 さっと送ってさっと別の場所に移動しよう。
次いで、手を差し出してしまったのは、無意識の事。 すぐにハッとしてその手を引っ込め様としつつ。 もしその手が取られたのなら、気不味げに彼の体を引き上げるくらいはしただろうか。 ……ハートの女王の時の様に、手を繋いだままにしたりはしなかったろうが。
そうして、渋々ながらに歩き出す。 木々を抜ければきっと、城の屋根でも見えるだろうと]
(152) 2015/06/25(Thu) 11時頃
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[軽く流される。まあそうだろう、実際体験してみなければ事のめんどくささはわかるまい。 取りあえずディーダムは一つの器に入れてしまうのはまずいと、心の底から思うのだが。 相手が辟易しているのはなんとなく空気で察しても仕方ない、コレがディーとダムなのだ。 相手の都合など構わず話しまくる。 自分だったら相手しきれんと思うが、それを今自分がしているという状態に]
……早くこの悪夢終わらんかなぁ…
[思わず本音が漏れて出た]
(153) 2015/06/25(Thu) 12時半頃
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ああそれ。あんた誰に会った? 俺はこっち側のアリスと女王二人と兎とあんた。 そっち側のアリスも居るらしいが…把握してるのはそれくらい。
いや、遠慮しておく。 抵抗するなってのが無理だろう、戦うのはほぼ条件反射だ。
[職業病とも言う。 軽口の応酬は現状を忘れさせそうで、内容を考えれば忘れられもしない。
命汚いのは元々だから相手が刃を向けるのならすぐにでも此方も向けるだろう。 抵抗無く死ぬなどという思考がそもそもないのだ、困った事に。
指さされた上へと視線を向けても城の影すら見えなかった。 よっと立ち上がるときに脇腹に痛みが走る。 一瞬で治る傷薬とかあったら良いのに。城はやっぱり見えなかった]
(154) 2015/06/25(Thu) 12時半頃
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職業病なんだって。 ちょっと前まで軍隊やら傭兵やらやっていたからな。
[常に警戒、臨戦態勢。気を抜けばあの世行き。 そんな世界に生きてきたからどうしても言葉の裏側を呼んでしまう。 まあ先に自分を見つけたのは相手な訳で、その気になっていたら今こんな風に話しをしていないだろうが。 話術そのものが罠という可能性もあるとか深く考え出すとキリがない。 取りあえず。目の前の相手を油断して言い相手とは思っては居ない]
そう、シュゼットと…うちの小さい女王。 そっちのが鉄球振り回しててなー。
[巻き込まれて押しつぶされるのはごめんと逃げてきた。 どちらが勝つのかわからないが、まあなるようになるだろう。 下手な加勢も無粋だろうし、行けばなにがしかの戦力にはなるだろうが――。
そこまで義理立てすることはないだろうと、頭の中の元の自分]
(155) 2015/06/25(Thu) 12時半頃
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ん?
[魔法についての此方の言葉に、相手の反応が変だ。 しかし生まれついた時点で魔法があって当たり前の世界に生きてきたから、それがない世界があると言う事に思い至らない。 さっき、小さな女王も魔法じみた力を使っていた。 剣からでる衝撃波も魔法のようなものだし、この世界でも魔法は当たり前にある物という認識だ。
そこに相手と大きな齟齬が在ることなど全く気付かないから、何処か曖昧で、憐れんでいるような瞳を見たなら、違う方向に理解した]
人には得手不得手があるのだから、魔法が使えなくても仕方ないだろう。
[気配で魔法に疎いことに気付かれて、憐れまれているのだろうと。 認識が全くかみ合っていないことに気付くのはいつの日か]
あー運んでもらえなくても場所がわかれば。 取りあえず血みどろのままはどうにかしたい。
(156) 2015/06/25(Thu) 12時半頃
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[ほら、と差し出された手を見る。 差し出したそれに敵意はない。それは引っ込めようとする仕草からもわかって。
にぃ、と口端を上げて笑う]
どーも、な。
[手を取り、引き上げて貰ったならそう礼を告げてから握手の要領で握る]
ユーリ、だ。呼ぶ名がないと不便だろう?
[元の自分の名を告げるのは気まぐれ。城で着替えるまでつかの間の休戦、 同行する相手に名前くらい告げても問題は無いだろう。 あんたの名は?と聞いたところで見えてきた城の屋根に、アレかとすたすたその方向へと歩いて行く]
(157) 2015/06/25(Thu) 12時半頃
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[ 昏倒しかけた意識を支えるように、 左の手で 右の腕をギチリ、
爪を立てて、
痛みに 意識を醒ます。 ]
――― … っは、
……しっかしよお、 随分と、 一曲目から派手なダンスだったぜ、
[光と「人」としての 感覚を薄れさせるように、 摩耗してく『感覚』はまた遠退いて。
血の臭いは酔いに変わって、 流れてくのを感じるだけ。 ]
(158) 2015/06/25(Thu) 13時頃
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[ 熱を帯びた吐息を、 惚けるように ふ と吐き出し、
ふらつき立ち上がりかけたところで、 ざり 、
―― なにか踏む、感覚。 ]
あー? あいつのか。 … いーや、盗ってっちまえ、
( どーせ『悪人』のもんだしよ )
[ 真っ赤な水を吸い込んだ 襤褸きれみたいな縄を持つ鏢の、 そのまだ切れそうにないところを掴みあげて、]
(159) 2015/06/25(Thu) 13時頃
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[ ぶらん ]
[ そんなところで、 弾みで ぶら下がり揺れた 「飾り」を睨めつければ、
笑みを深めて、またたく。 ]
――― はん、
そーいや イイ曲の代賃くれーは、 置いてってやろーか、なあ?
[ 血の池をちらり 映すようにして、 掴んだ鏢をもっかい 『捩じ切るように』、
… 右肩へ、 ‟振り下ろす”。 ]
(160) 2015/06/25(Thu) 13時頃
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[痛みもなにも感じれないまま、 それは ごとん と転がり、 ]
[ しゃらり、 ]
[地打つと同時に鳴った、 右の腕に嵌っていた金属の音 ―― 。
そんなのすらまともに聞こえないまま、 肩口から更に大量の赤を噴き出させれば、 くら と、 熱が強まった。 ]
…血潮の河の筋が 惜しむことなく 土を潤してく。 ]
(161) 2015/06/25(Thu) 13時頃
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[ それから、 ぺたん、
紅い足跡を残しながら 『棄てた』シャムシールを拾い、 縄と一緒くたに手の中へ。 ]
[「痛み」が無くたって、 血が無くなれば 天使も堕天使も、 所詮は『人』の身である以上死ぬもので。]
… ついつい 愉しすぎて ペース配分間違えちまった気がすっが、な。
( … こーんなとこで 斃れちゃあ
[ 主人公かなんか、しらねーが ]
興醒め、 っつーもんだろう? )
(162) 2015/06/25(Thu) 13時頃
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[ く と、自重気味にわらいや、
黒い艶めきの刀身を、 鮮かを吐き出す肩口の傍へ。]
―― حرق (燃えろ)
[ 轟、 ]
[その漆黒の半月は 謳う命を皮切りに 、
ぱち と、
ちいさな黒炎に、 つるぎは焔に一撫でされて 鉄板のような熱を帯びる。
(但し その獄炎は、なんでか さっきよりもずっと下火になっていたが) ]
(163) 2015/06/25(Thu) 13時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/06/25(Thu) 13時半頃
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/06/25(Thu) 14時頃
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私は……此方に来てからはアリス二人と帽子屋くらいか。 ……何だか変なのに乗った奴が居たが、私からしたら敵だろうってくらいしか分からん。
[素直に答えるのはどうなのだろう。 分らないけれど、まあこのくらいなら良いだろうと。 どうせ向こうからしたら、知りたい事なんて全然分からないだろうし]
……条件反射に職業病? はあ、喧嘩を売らなかったのは正解だったみたいだな。
[心の底からそんな事をぼやいて、上から下、彼>>155の身体を睨め回す。 傭兵だなどと言うのなら、さぞかし良い身体をしているのだろう。 ……別に妬ましくなんかない。 薄い身体だって、これはこれで便利なんだぞ]
(164) 2015/06/25(Thu) 15時頃
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――ふ、鉄球か。そりゃまたはた迷惑な。 確かに、あいつは何か隠し持ってるみたいだったしな。
[巻き込まれれば良かったのに、と。 吐息だけで笑みを零しながら、そんな本心は口にはしなかった。
どうやら向こうの女王は小さいらしい。 それを考えると、やはり"不思議の国"側で良かったなどと考えてしまう。 己より小さい相手に仕えなければならないなど、反吐が出そうだから。 ……此方の女王にだって、仕えてるという程敬ってもいないが]
ま、何にせよ、邪魔はしないでおこう。
[至る結論は、彼の取った選択と同じもの。 向こうに行くならば、目の前の敵と戦った方が余程利になるだろうし]
(165) 2015/06/25(Thu) 15時頃
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[魔法だなどと言われて微妙な反応を返せば、向こうから返ってくるのも何やら容量を得ない答え>>156で。 魔法のある世界など"物語"の中でしかしらないディーンは、やっぱり戸惑うしか無いのだけれど]
いや……まあ、うん。そう だな?
[何かが決定的に間違っている気がするが、それを正す程の気概が此方には無い。 はてなを頭いっぱいに浮かべながらも、やっぱり曖昧に返すだけ。
魔法云々より、憐れなのはお前の頭の方だと。 流石に、現実を突き付ける様な事は言えなかった。 むしろ少し優しくしてやった方が良いかな、なんて考えつつ]
(166) 2015/06/25(Thu) 15時頃
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場所だったら、この道を真っ直ぐ行けば着くと思うぞ。 その途中で、でかい怪物に襲われるかもしれんが。
[己が背にする道を指差し、小さく首を傾ける。 この先は、異形が飛んでいた場所に続く道だったと思うから。 忠告というかなんというか、一応はそんな事を教えてやって。
半ば無意識に差し伸べた手を取られれば、気恥ずかしさに耳が揺れる。 嗚呼クソ、揺れると傷に響いて痛いったら]
……笑うな。
[だから取り敢えず、負け惜しみめいて一言。 何やら淡々としている癖に、こういう時だけ笑いやがって。
そのまま手を握られたなら、戸惑う様に目を瞬いて。 馴れ馴れしい、とは。既に此方が言えた言葉では無かった。 ——全く、相手は敵だというのに]
(167) 2015/06/25(Thu) 15時頃
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[名を名乗るか否か、僅かな逡巡。 けれどもやはり、今の自分は"時計ウサギ"であったから]
私は……ただの"時計ウサギ"で良いよ。 ……よろしく、ユーリ。
[……よろしく、だなんて。 こんな状況で敵に贈るのに、一番相応しくない言葉だろうと分かっていたけれど。
城が見えて来たのなら、一度その場に立ち止り。 そのまま歩き出そうとする彼の襟首を掴んで、軽く自分の方に引いてみせる。 力がある方では無いにしても、流石に止まらせるくらいは出来ただろう]
待て。折角だから、連れてってやるよ。
[言うなりタン、と足を踏み鳴らし。 そうすれば、タイムラグも無しに此方と城の屋根へと扉が設置される。 魔法の様なそれを彼がどう捉えたかは知らないが……精々驚いてくれれば気分が良い]
(168) 2015/06/25(Thu) 15時頃
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[彼を連れて行ってやると決めたのは、ただの気紛れ。 過ごした時間が、思いの外楽しいものだったからだろうか。
襟首を引く手は、振り払われてしまったろうか。 そうでないのなら、そのまま引いて扉へと潜り込もう。 振り払われていたとしたら、腕を取って進むだけだ。 ディーンが触れていないと、無事扉を抜けられるか分かりはしないから]
高い所が苦手だったら、目を瞑ってろよ。 ……眺めは、中々だがね。
[そうして扉を潜ったのなら、ほら。 次に現れるのは、遠くに見えていた筈の、城の屋根の上]
(169) 2015/06/25(Thu) 15時頃
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[糸と、そして粘つく煙と。その両方で獲物を絡め取ろうとすれば、聴こえる嘲笑じみた声>>127の何と忌々しい事か。 挿絵の怪物≪ジャバウォック≫と言う"塀"の上に陣取ったまま、高みの見物とでも言うように落ち着いた素振りを見せるあの腐れ卵に舌を打ち。
矢張り意味の分からぬ黒だか醤油だかの話はもう理解しようとすらせずに。右から左へと聞き流しつつも、此方の言葉に不思議そうにする"卵"の姿には自棄と嘲笑を込めて鼻を鳴らす。]
――君の餌代を浮かしてやったんだ、少しは感謝して欲しいものだがね!
[煙と共に突き出した剣は、どうやら俊足生物の一体を割く事に成功したらしく。眼前に迫る顎にぞっと背筋を凍らせつつも、その牙が自分の元へと届く事が無かったのならばほんの僅かにだけ安堵の息を。
張り巡らせた蜘蛛の巣もまた、その役目を果たしてはくれたようだから。右腕に感じる重みがこれ以上増えない間に、糸に絡まるもう一体へと奪った剣を突き立てる。 そうして、当面の危機が去ったと思ったのも束の間の事。血を失い痛みで侵された身体を何とか持ち上げて、突き立てた剣に体重を掛け上空を見上げれば――聞こえてくるのは、耳障りな"皮蛋"の笑い声。]
(170) 2015/06/25(Thu) 16時半頃
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……は、その呼ばれ方は、出来れば遠慮したいんだが。 君とは本当に――夢の外で会いたかったよ。
[異形の怪物の上、高笑いを上げる様>>128は英雄≪ハカタノ=シオ≫と言うよりはむしろ魔王≪ショウユ≫か。 呼ばれた不本意な渾名には、苦く眉を寄せつつも、呟かれたその言葉には、その視線には――嗚呼。なるほど"同類"か、なんて。
男が、あの"卵"が化物を出した時に見せた反応。それと似たものを受けながら、きっと夢の外で会ったのならば世間話くらいは出来たかもしれない、と。
――しかし、そんな呑気な事を考えていられるのも少しの間。 "三匹目"への号令>>134を聞けば、向けた顔が引き攣るのも、そしてそこに絶望が浮かぶのも、それは仕方のない事だろう。]
(171) 2015/06/25(Thu) 16時半頃
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……、流石に大きすぎるな、そんな餌を捕らえても"喰いきれない"。
[奥歯を噛み締め、何とか軽口だけを絞り出し。 唸る"挿絵の怪物≪ジャバウォック≫"を捕らえるには、自分の持つ煙も糸も――嗚呼、役不足だとも!!
……だが、しかし。]
(……飛んだ!?)
[そう、その瞬間。"卵"の身体は"塀"から離れ、塩のマントが宙に舞う。 何故、あの脆い"卵"が自ら"塀"から離れたのか。その意図はわからないけれど――それでも、あの"卵"は決して"馬鹿"では無い筈だ。 何の手立ても無しに、"塀"から身投げするなんて。そんな愚かな真似をする男には、到底見えない。
だけれど、その足が"塀"から離れたのは、事実。 ――うまくすれば、このままあの"卵"を……地面に叩きつける事が、出来ないだろうか?]
(172) 2015/06/25(Thu) 16時半頃
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[そうして、血の滲む足を引き摺り一歩だけ。 "挿絵の怪物≪ジャバウォック≫"と"卵"を結ぶ線の上にできるだけ近づく事ができるように、一歩だけ足を踏み出す。 それだけでも、肉の裂けた足は悲鳴を上げはしたものだから。その場に崩れ落ちるようにしたのなら、一度剣から手を離し、再び拾った小石を上空の"卵"へと向けて投げつける。
それは、先程も起こした行動と同じもの。愚かで滑稽な二番煎じ。 だがそれでも、脆い"卵"は避けなければならない筈だ。防がなければ、ならない筈だと。]
……は、は。 俺だけが"喰われて"たまるか……!
[乾いた嗤いを漏らしたのなら、口に含んだ煙を"挿絵の怪物≪ジャバウォック≫"へと吹き付けて。 男と、怪物と。その間に広がる煙は、3秒を待たずに――"破裂した"。
至近距離での圧力だ、男の身体とて無事では済むまい。 少しでも被害を抑えようと、破裂の瞬間にもう一度煙を吐き出してはみせたけれど、そんな僅かな煙ではその威力を殺しきれる筈もなく。]
(173) 2015/06/25(Thu) 16時半頃
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[怪物の身体の大きさを考えたのならば、きっとダメージなど大して与えられはしなかっただろうけれど。 しかし吹き飛んだ男の身体は"挿絵の怪物≪ジャバウォック≫"の射程からは外れた事だろう。傷は広がり圧力に触れた肌は無残に裂けて、地面に叩きつけられるように転がろうとも。
その圧力は、怪物の動きを少しは止めてくれはしただろうか――あわよくば、"少しでもその巨体を卵と引き離す事は叶っただろうか"。 そうして、もう一つ。投げた小石はきっと当たりはしなかっただろうけれど、密かに付けた粘り気のある糸は、"何かを絡めとってはくれただろうか"。 希望を言うのならば、"卵"自身を。もしくは足場になりそうな何かでも、絡め取れてくれれば良いのだけれど、と。]
(174) 2015/06/25(Thu) 16時半頃
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