185 恋愛ラボ―橘の咲く頃に―
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[アパート内を歩けばいつもより静かで 自室へ戻って、バイオリンのケースを開いた]
[5年も経てば身体には少し小さく 窮屈そうに構えて、音階だけ奏でてみよう]
[久しぶりに聞くその音は静かで、平坦で、単調で]
はぁ…… [溜息一つ吐き出せば、今日のお昼を考える]
(116) 2014/07/17(Thu) 22時半頃
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…起きるか。
[その後数時間はたっぷりと寝直した。 幾らか気にかかることはあるものの、これ以上惰眠を貪るわけにもいかなかった。]
今日は朝飯兼昼飯といこうかな。
[もうバーベキューの残りも無いだろう。洗面台で顔を洗って着替えるとカップラーメンを手にキッチンへと向かった。]
……。
[通りがかる時に202号室の彼女の部屋と、安田サンの部屋が隣り合わせであることに気付く。]
こんにちはー、宅配便でーす。
[安否確認も兼ねて挨拶をしておこうと、彼女の部屋をノックした。]
(117) 2014/07/17(Thu) 22時半頃
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ーショッピングモールー
[デートの約束後、急に会議が早まって、昼前には退社した。 暫くは新商品開発の缶詰の予定もないし、色々買い物をして行こうとショッピングモールを覗く。 転んだ小さい子を抱き起こした時に「ありがとうおにいちゃん」と言われたので、やはり見た目が男性的なのは間違いないのだろう。 どこを見て女に見えているんだあの二人は。]
……これ、試着いいですか。
[ただの気紛れだ。 高校卒業以来スカートなんて穿いた事ないから、ちょっとした気分転換だ。 脳内で言い訳しつつカードを切って貰った。 それから、食材も買い込んで、花橘荘に戻ったのは、昼を回った頃。 せっかく買った食材があるので、昼食は取らずに戻る事にした。]
(118) 2014/07/17(Thu) 23時頃
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ー202ー
[買い物してきた食材を先に冷蔵庫に仕舞っていると、ノックの音。]
はーい。
[セレクトショップの袋はベッドに置いたまま、ドアを開けた。]
(119) 2014/07/17(Thu) 23時頃
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こんちわー。 お昼のカップラーメンのお届けでーす。なんてね。
[かちゃり、と開けられたドアの隙間から顔を覗かせる。]
や。元気そうで何より。
[姿を確認できて、ひとまず安心した。]
(120) 2014/07/17(Thu) 23時頃
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最近の宅配便はカップラーメンのお届けがあるのかすごいな。
[くつくつ笑う。 会う口実かななんて考えてしまうのはただの願望だろうか。]
今食材買ってきたとこだから、何か作ろうか?
[部屋を振り返って、買い物袋を示す。]
(121) 2014/07/17(Thu) 23時半頃
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フフ、今なら俺もついてるよ、ってね。
[くつくつと声を漏らして笑う様子に合わせるように答えて、振り返る彼女の視線の先に合わせる。]
お、ホント?。 じゃあご一緒させてもらおうかな。 嬉しいねェ。キミの手料理なんて滅多に食べられないからサ。
[なんか手伝うよ、なんて言いつつ。ベッドの袋が見えれば]
…ン。あれはなンだい?
[食材が入ったようには見えないセレクトショップの袋を指して、そう訊ねた。]
(122) 2014/07/17(Thu) 23時半頃
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それはお得なキャンペーンだ。
[このくらいの軽口は今までもあった事。 冷蔵庫と買い物袋とを覗きつつ、ご飯は炊いてないからすぐ作るならパスタかなぁと独り言。 手伝いの申し出に、じゃあ袋持って、と渡したところで]
なっ なんでも、ないっ
[男性から見れば、あれが女性服の店の袋かどうかなんて、それもスカートかどうかなんてわからない筈なのに、大慌てで隠そうとしてベッドにダイブし、
……損ねてベッドの縁に強かに顔を打ち付けた。]
ふぐぅっ!!
(123) 2014/07/18(Fri) 00時頃
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お、パスタか。良いねえ。
[急がんでもいいんだぞ?とその背中に声をかけつつ。 渡された袋を手にしたところで。ベッドにダイブする彼女の姿が見えた。]
え。
(124) 2014/07/18(Fri) 00時頃
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ええええええ!? ちょ、ちょっと梨月サン?
[彼女が決意するまで呼ぶまいと思っていた名前を呼んでしまったが、この場合はノーカンだろう。 慌てて袋を脇に置いて、彼女に駆けつける。]
そんなに見られちゃイヤなものだとは分からず…すまない。
[すごい音と声だった。袋の中身は見ないようにして、ベッドに腰掛け様子を窺う。]
頭打った?痛むなら急に動かないで。 ゆっくり横になって。
[心底申し訳なく思いながら、彼女が無事かどうか確認する。 手が必要なら貸すだろう。]
(125) 2014/07/18(Fri) 00時頃
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積極的……かな。
[少し考えて。色々見ている間はそれを気にしてないようだったけれど、]
あ、うん!
[と返事をしてついていった。 喫茶店に入れば、メニューを見ながらも何かに悩んでいるらしく。 みっちゃんと同じのを、と注文してから]
ね、みっちゃん。 みっちゃんからは、栗栖はどんな風に見える?
[と聴いた。]
(126) 2014/07/18(Fri) 00時頃
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うう……
[真っ先にメガネを確認する。 フレームが少し曲がっていて、がっくり肩を落とした。 心配顔の山梨を見て、申し訳なさでいっぱいになる。]
恥ずかしかった、だけ、だよ。 す、スカート、だから。 いや待って言わないで似合わないの分かってるから、ちょっとした一発芸みたいなもので!
[名前を呼んでくれた事にも舞い上がって、どう接して良いのかわからなくなる。]
(127) 2014/07/18(Fri) 00時頃
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ではクリームパスタと珈琲を
[喫茶店に入ると、そう注文して。 どんな風に見えるか、と聞かれるから。]
それは外見的な話ですか? 私が思う、クリスの人物像と言う事でいいのかな?
[と聞いて、少し考えてから。]
そうですね 良くも悪くも、よく笑う人ですかね
その笑顔が素敵なときもあれば 笑わなくてもいいのにと思う時もある
だから、たまに不安そうな顔をしたり さみしそうな顔をしたりすると、可愛らしく見えます
(128) 2014/07/18(Fri) 00時半頃
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[手を貸して貰って>>125ゆっくり起き上がり、一度ベッドに腰掛ける。]
リーチさんは、その、 ……いつからわたしの事、好きだったの?
[ひりひり痛む額を撫でる。 少し休んだら、キッチンには行くつもりではあるが。]
(129) 2014/07/18(Fri) 00時半頃
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ありゃ…メガネ曲がってるね。 後で車でも出そうか?
[どうやら怪我自体は無いらしいが、メガネのフレームが歪んでしまったらしく、こちらからもそのことが窺えた。 流石に大事なものだろうから手伝えることなら手伝いたい。]
へえ…って、とりあえず落ち着こ。な?
[取り乱す様子の彼女に、どうどうと手で制する。 この様子だけで十分に可愛いと思うのだが。]
(130) 2014/07/18(Fri) 00時半頃
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キミのその様子からサ、十分気持ちに応えようって伝わるから。 恥ずかしがることなんかないぞ?
それに……
きっと、似合うと思うよ。今の梨月サンなら。
[その目が好きなんだよ、と付け足して彼女のことを包むように。]**
(131) 2014/07/18(Fri) 00時半頃
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うん。人物像、かな。 …その、みっちゃんに。 [さっき気になったことを話そうとし、でも周りを気にしたらしく。]
積極的なのは、えっと、みっちゃんが好きだから……だよ。
[と、目を落として小声で言った。 しかし、恥ずかしそうと言うよりはそれは少し不安げに。 それは可愛いと言われたからではなく、何か気になったらしい。]
(132) 2014/07/18(Fri) 00時半頃
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――103号室前――
[袋をドアノブに引っ掛ける。 雑貨屋の袋の中はラッピングされた小物入れ。 なかなかまゆ実に直接会う機会もないし、と。 猫の付箋に短く手紙を書いておく。]
「まゆ実ちゃんへ
石はこういうキュークツなの、嫌いかな? 裸も恥ずかしいと思ったんだ。
猫村」
(133) 2014/07/18(Fri) 01時頃
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ふふ、わかってますよ それに、積極的なのが嫌なわけでもない
ただ、普段は押す側なのでね 押されるのに、慣れていないだけですよ
普段の私の態度を見ていれば、わかるでしょう?
[何か気になったと言うのなら。 それが何かと、首をかしげて。]
(134) 2014/07/18(Fri) 01時頃
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[その様子に、みっちゃんに心当たりが無さそうなことに少しほっとしつつ。]
あのね。
[こそ、とみっちゃんの隣に寄って。耳にひそひそと。]
みっちゃんに、栗栖はえっちな子だと思われてたらやだなーって。
[言ってから恥ずかしそうに目を逸らした。]
(135) 2014/07/18(Fri) 01時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/07/18(Fri) 01時頃
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…―――?
[彼女の囁きを聞いて、少し考えてから。]
くくっ…―――
[笑ってしまった。]
いや、大丈夫 そんな事は思っていませんよ
それに、もしそういう子だったとしても 私もそうですから、問題ありませんよ
(136) 2014/07/18(Fri) 01時半頃
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[まゆ実の部屋にそっと置き土産をしてから 自室に戻る。]
こういうの、不誠実なんかな。
[複数の女性にプレゼントなんて、なんだか勘違いされそうで]
なーぁ。
[小さく鳴いて、パソコンの前に座り込む。 プログラマーといっても、低賃金で厳しい生活。 自宅でやる仕事なんてそんなもんだ。
恵まれた環境で育ったとは言い難い自分は。 世界がどこか憎たらしくすらあった。 だけど、――**]
(137) 2014/07/18(Fri) 01時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/07/18(Fri) 01時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/07/18(Fri) 01時半頃
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もうっ。
[笑うみっちゃんに、ばし、と全然痛くないようにみっちゃんの肩を叩いて怒ったふりをしながら。 内心では不安も解けて、怒ってもなかったけれど。]
そっか。 みっちゃんがそうなのは、栗栖はそう思ってたよ。
[なんて、からかうように笑いながら。]
でも、みっちゃんがそうなのはそういう所も好きだから良いの。
[と、いつも通りに笑った。]
ね、みっちゃん。 栗栖がよく笑うのは、みっちゃんと一緒にいるからだよ。 みっちゃんとこうなる前の栗栖は、こんなに普通に笑ってなかったから。
[栗栖は栗栖なりに悩みがあるらしい。 積極的な性格柄、よくそう勘違いをされて好きでもなんでもない人に言い寄られていたり、変な噂が立ったり(特に女の子の間の)、とコンプレックスがあったようだ。]
(138) 2014/07/18(Fri) 01時半頃
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ふふ
[肩を叩かれて、小さく笑ったけれど。 そう思っていたと言われれば、肩をすくめる。 それはそうだろうな、とも思うから。]
私も別に、そういうのが嫌いなわけではないですから
[それでも自分といるからと言われたなら。 それはそれで、嬉しいもので。]
では、ずっと一緒にいれば ずっと笑っている君の顔が見られますね
私は、君の笑っている所が好きですから
(139) 2014/07/18(Fri) 02時頃
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みっちゃん…。
[名前を呼んだだけで、ぎゅうと顔をうずめるようにみっちゃんの肩に抱き着いて。 真っ赤に赤面しながら、想う。
みっちゃんは本当に栗栖の心を射止めるのが上手だな、なんて。 喫茶店の中というのに、気持ちが昂ぶってしまう。 大好きすぎて、嬉しすぎて、ずっとこうしていたくなってしまった。
店員さんが珈琲が持って来てくれたことに気づいて座り直し、恥ずかしそうに俯くのだけれど。]
(140) 2014/07/18(Fri) 02時頃
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はいはい、なんでしょう
[名を呼ばれて、返事をする。 これで何度目だろう。 それでも肩に抱きつく彼女をゆっくりと撫でて。 出てきた珈琲を啜ろうか。]
恥ずかしがる事はないですよ
喫茶店に来るカップルなんて、そんなものですから
[でもまぁ、人目は気にしないといけないし。]
いちゃつくのは、食事のあとにしますかね
(141) 2014/07/18(Fri) 03時頃
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[まだ顔が朱いままに、うん、と小さく頷いて。
でも、珈琲を啜るみっちゃんが格好良くて。 そしてさっきの言葉が嬉しくて、中々手をつけられない。 珈琲にミルクと砂糖を入れて、ぐるぐるぐるぐると回しながら]
ね、みっちゃん。 今度はみっちゃんの話、聴きたいな。
[と聴いてみた。]
(142) 2014/07/18(Fri) 03時頃
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私の話、ですか?
どんな話が聞きたいんでしょう
[珈琲を回す様子を見ながらも。 首をかしげながら、フォークでパスタを巻いて。 あーん、なんてやりつつ。]
どんな話でも、してさしあげますよ 順番、ですからね
(143) 2014/07/18(Fri) 03時頃
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[あーん、とぱくり。 これくらいはいちゃつくのうちに入らなくなってきた気がしつつ。 頬に手を当てて、えへへーとにこり。 美味しかったらしい。]
んー。みっちゃんは前に自分をダメ男、って言ったり虚勢って言ってたけれど。 内心では、どう思ってるんだろうなって。 栗栖の前では、みっちゃんは本当に格好良くて、素敵な人で、何回も惚れ直してるけれど。 弱い所とか、あるのかな?
[おかえしにパスタを巻いて、あーんとやりつつ。]
(144) 2014/07/18(Fri) 03時半頃
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[お返しのあーんを受けつつも。 問われた内容を少し考えてみる。]
内心の話をするのは、本当は良くないことですけど 私は見栄っ張りですし、ダメな所だっていっぱいありますよ
表裏の激しい人間ですから
君に悪い所が見えないのなら これから見えてくるようになりますよ
面倒くさがりだったり、どうでも良い所が雑だったりね
(145) 2014/07/18(Fri) 04時頃
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