226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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私はここに来る前は老人介護施設にいたのだけれどね。 そこで集団感染が起こったんだ。
ことが発覚したのは進行性の脳の病気でほとんど息もできなくなっていた入所者が、突然起き出してきたことだったかな。
ちょうど、その2,3日前からその人の病室の前を通りがかった人が小さな動物のようなものを見るようになったって話を頻繁に聞くようになっていたんだ。 その『動物のようなもの』の話自体はその何ヶ月か前から出回っていたから、事の起こりはもっと前の話なのだろうけれど。
(87) 2015/06/07(Sun) 22時半頃
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シーシャは、ケイトに本を貸していたかどうか思い出そうとした。
2015/06/07(Sun) 22時半頃
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私は、部屋に迷い込んできた仔猫くらいの大きさのユニコーンを触ろうとして、多分そこで感染したんだと思う。
きらきらしていてね、とても綺麗だったんだ。
[施設にいた頃の実感はほとんど抜け落ちているのに、それだけは妙に鮮明に覚えている。 妻の写真の前に半透明のたてがみを振りかざして立っていた、小さな小さなユニコーンの姿。 アレに触れなければ、きっと自分はここにいることもなく──今頃は寿命で彼岸に旅立っていたことだろうといつも思う。]
(88) 2015/06/07(Sun) 22時半頃
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……とかく。 起き出してきたその人は、カルテ上90手前のはずだったのに、見た目60代半ばくらいだったという話だよ。
その人は起き出した後はあっという間に若返っていってね。 たった一週間で、煙か何かのように消えてしまったらしい。
集団感染が発覚したのは、半年以上後のことだったかな。
あちこちで眠ってしまうのは老人の常だから、誰も気にしないんだ。 それに、幻覚を見ても自分がボケているんじゃないかと言われるのがイヤで口にしなかったりするし、記憶が少々抜けていてもやっぱり『歳のせいかな』ってことになってしまうしね。
(89) 2015/06/07(Sun) 22時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/07(Sun) 22時半頃
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あぁ、私はこう見えてももう98にもなる爺さんなんだ。 そうは見えないだろうけれど。
[歳のせい、という言葉を口にすると、オスカーは苦笑を浮かべる。 少女に向かって肩をすくめてみせて、実年齢を口にした。]
ま、そいういうわけで、ことが発覚するのはすごく遅くなったわけだ。
私も、気がついたのは人が次々と若返って、蒸発し始めてからだったな。 物忘れが酷いだとか、脳の病気で記憶がほとんどなくなってしまっている人なんかが真っ先に若返り消えていって、『これはひょっとして、感染性の病気なんじゃないか』って話になった。
……私の病気の進行は他の人に比べてかなり遅かったから、言われるまで気付かなかったのだけどね。
(90) 2015/06/07(Sun) 22時半頃
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[緩やかに痛みが治まって行くと共に、 思案の中からゆっくりと意識を浮上させる。 黒い瞳は真っ直ぐに、澄んだ淡紫を見つめている。
小さく軋みながら伸びた君の白い指先が、 鴉のような黒い翼の羽根先に、触れた>>72]
――――ケイトリン。
[彼女の唇の動きに、その名前を呼び返し]
俺さ、"御守り"貰ったお礼に…。
描きたいんだ。 描こうと思うんだ。君の絵を、もう一度。
[すぐに明言できなかったのは、黙っていて後で驚かせたかったという気持ちがあったのと。やはり心の何処かで、無理かもしれないという怯えがあったから。 けれど、彼女の病状は思っていたよりも悪そうで。 だから少しでも何か、引き留める何かが、欲しくて]
(91) 2015/06/07(Sun) 22時半頃
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多分、上手く、できないかもしれないけど。 頑張るから。精一杯、描くから。
………完成したら、受け取ってくれるか?
[震える指先は、思い通りには動かない。 それでも彼女の手に、そっと温もりを重ねた]
だからそれまで、元気でいてくれよな。 その絵を描き終わっても、何枚だって描くからさ!
ずっと、……。
[ああ、こんなことを言ってしまっては困らせるな、 と思いながらも、言葉は止まってはくれなかった。 もっと明るい軽い調子で、伝える心算だったのに。
それでも何とか笑顔だけは作って。 困ったような、情けない顔だったけど、笑って。 せめて、雰囲気が暗くなってしまわないように*]
(92) 2015/06/07(Sun) 22時半頃
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そういう訳で、私の隣に見慣れない何かがいたら気をつけたほうがいいかもしれない。 ここの患者にはうつらないって聞いているけれど、本当かどうかはわからないから。
[妙に長くなってしまった話しを切って、オスカーはしまった、と眉尻を下げた。]
……あぁ、ごめんね。 年寄りは話が長くなっていけない。 何か、用事とかはなかったかい?
[少女はどんな顔をしていただろう。 迷惑そうな顔をしていなければいいけど、と思いながら、オスカーは済まなさそうに頭を下げた*]
(93) 2015/06/07(Sun) 22時半頃
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[どのくらい花の事典を眺めていただろうか。 はたと気が付けば一緒に来ていた二人の姿はとうになく。]
……ここは“冷たい”ね。
[戻って続きを読もう。 そう図書館を後にした少女。辞書のことなど見向きもせず。**]
(94) 2015/06/07(Sun) 22時半頃
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―8年前―
[花の育て方を誰から教わったのかは、“落した”のか忘れたのか。]
[ともかく、淡紫が増えるのと同じぐらいで、俺が書き溜める手紙の量は増えて行ったんだ。何故書いているのか何故書きたいのか何故書かねばならないのか、何故――――こんなにも伝えたいのか。
その想いの根源が分からずに、戸惑いながらも、それを紙にぶつけることしかできなかった。]
[ある日。ここに来て数か月のある日。ふと、思い立った。“落した”誰かの記憶を、もしかしたら家族は知っているかもしれない、と。
―――家族との別れは、どこかに“落として”きたけど、そう考えたということはまぁそんなに悪い別れ方じゃあなかったんだろう。あの頃は、結晶化の方が大きな症状だったからね。]
(95) 2015/06/07(Sun) 23時頃
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[かのお医者様に頼めば、こころよく笑顔で引き受けてくれた。
他にも外へ手紙を送ってるだのなんだの言ってる患者の話を小耳に挟んだから、じゃあ俺も、ぐらいの気持ちだったのだけれど。書いて、送って、書いて、送って]
[返事は、届かない。]
[それでも、送るのをやめることなど、もう、できず。]
[それから、ひと月。手紙の返事がこないのはみんなだったからね、ああ外のものは入れられないのかな、でも“誰か”に伝えられていれば、それでいい。それだけを心の支えとして――――毎日、張り付いたような笑顔を浮かべて、すごして]
[灰になった手紙を見つけたのは、あの、医者の部屋。]
[頭がくらりとした。]
(96) 2015/06/07(Sun) 23時頃
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[そこからしばらく記憶は、もう“落として”しまったけれど、俺はしばらくの間手紙を書くのをやめていたようだ。でも、いつからか。また手紙を書き始めたんだ。
届けられない手紙は、徐々に部屋に溢れて、散らばり――それと一緒に、紫も増えていく。]
[だから俺にとってここは、紫と白の場所。]
[返事はまだ来ない。どこからも*]
(97) 2015/06/07(Sun) 23時頃
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……絵。
[彼の口から零れた言葉は。それは再び筆を取るという、言葉>>91 羽が彼の腕を覆う深度を深くしたことで、置かれてしまったもの
私は、彼の絵が好きだった 絵を描く貴方の横顔が、たまらなく愛しかった 祖父母を思い、澄んだ瞳が何よりも輝いているように見えた だから、嗚呼胸が軋む、喜びで軋む
なのにどうして私は、こんなに哀しいんだろう ――どうして、こんなに、苦しいんだろう
(それはきっと、残りわずかな時間を感じ取っている、からで)
できない約束はしない それを今、きっと私初めて破る 精一杯書くと、頑張ると告げる貴方の言葉を叶えたくて]
(98) 2015/06/07(Sun) 23時頃
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[触れる指先震えていて、 其れを己が指先から感じた私の瞳から 零れたのはアレキサンドライト
何枚だって、見ていたい 貴方の頑張る姿も 笑う姿も、絵を描く姿も何もかも
時間よ止まれ、貴方は何よりも美しい]
(99) 2015/06/07(Sun) 23時頃
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……もちろんよ。 貴方の絵、もう一度私見たいわ。 ふふ、何枚も見れるように私も頑張らなきゃ、ね。
[ずっとね。貴方の傍に居たいわ ――声に出せば叶う気がして だから...は精一杯、表情筋を動かす 動け、うごけ、動け!今一番、見てほしい人の為に――うごいて、と
彼に向けた微笑みは、かつて未だ表情が柔らかかった頃のものだろうか 頑張って笑顔を作る貴方に向けられる、今の最上級の私の笑み]
(100) 2015/06/07(Sun) 23時頃
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[彼の指先、軋む指でそっと撫で
その手に筆が、鉛筆が 再び握られるのをずっと、私見たかったと
囁くように吐息と共に零した*]
(101) 2015/06/07(Sun) 23時頃
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―図書室―
[階段をくだって、扉を押して。あまり本を読まない以上は、あまり立ち寄らない場所。本の匂いは嫌いじゃないけど、どーも中庭に入り浸ることの方が多くて。
俺は陽の下の方が好きだなぁ。]
タルトと……ナナオかい?
[絵画の本を棚に戻せば、どこかで人の声がして。振り返れば見知った(見知ってない顔の方が少ないけど)顔。いつも通りにっこりと笑みを浮かべて、声を少し遠くからかけた。]
(102) 2015/06/07(Sun) 23時頃
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― 15歳の時のこと ―
[ナナオはラブレターを書いたことがある。 ・・・恥ずかしながら、その宛先は同居していた従兄だ。
ナナオは、病気になってから1年が過ぎていたことにまず驚いた。 病気になった当時のことは、殆ど寝たきりで記憶はない。 身体が痛くて、苦しくて・・・。そんな毎日は思い出せなくて良いけれど。 自分がどうしてそうなったのかなんて、分からなかった。 せんせーだって、分かっているのだろうか。 時々検査や治療と称して何かを調べていたりするけれど。 良くなる兆しはないし――。
ナナオの両親は、小さい頃に亡くなっていた。 事故に遭ったらしい――記憶にはない。 けれど。ナナオは、叔父さん夫婦に引き取られて――そこに、その従兄がいた。
(103) 2015/06/07(Sun) 23時頃
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[眼が覚めてからのことや、病院のこと。 寂しいことも、色々なことを書いて送った。
けれど、返事が来ることは無かった。 理由はすぐに分かった。 手紙は送られてなんてなかった。
ここはそういう所なんだと、理解して――。 ナナオはここから出ることも、諦めた。
――あたしはもう、化け物になってしまったんだ。 だから、ここから出られることはない――。 そう思っていたから。]
(104) 2015/06/07(Sun) 23時頃
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[紅茶に酒が混入されたことには気付かず。 メルヤが笑い声>>83を零したことに青年は少しばかり瞠目したが、直ぐに気怠げな半眼へ戻ったのだった。]
ハ。そん時は、床に転がしといてやるさ。
[軽口には肩を竦めて聞き流し、それでと続きを促した。
毎日誰彼とでも話をするわけではない青年にとっては、時間を惜しんで誰かといようとするメルヤの存在は貴重なものだったから。
…その彼が自分の様子を訝しんでいるとまで気付かないまま、 彼の顔を合わせた何人かについて話を聞いた。]
(105) 2015/06/07(Sun) 23時頃
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[鳶色の視線の伸びる先を知らぬ青年は、自らのくすんだ色の髪に目が向けられているなど思い及びもせず。 本を片手に髪に手を伸ばそうとして、何時ぞやと同じように"角"に指先を遮られ、渋々指を引っ込める。
その様子には、対する人の声は飛んでこない。 ――不干渉。 何故、メルヤが不干渉を貫くのか。その理由を聞いたことがあるとすれば、まだ白い部屋>>56を知らない日のことであったろう。
ある時から青年もまた人に対して不干渉を貫いている。 きっとそれはメルヤの"理由"とは似て非なるもの。 厭世的。その言葉で終わりそうな……不干渉。]
余計な気遣いは無用ってな。 気持ちだけ受け取っとく。 サンキューな。
[本の話が過ぎ去ってしまえば、それだけ礼を述べる。 何処か強ばったような顔が多いメルヤが顔を綻ばせるなんて珍しくて、そう遠くない頬に手を伸ばせば、ふに、と無造作に摘んだ。
後に残るものが無いというのは悲しいことだけれど、残らない方がよいものもあるのだとは――口にしなかった。]
(106) 2015/06/07(Sun) 23時頃
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…あんまり、ひでえならさ
[センセーのとこ行けよ。と言いかけた口は噤む。 同じことを口にしたところでメルヤは頑なに拒むだろうと思ったためだった。>>85]
――…いや、なんでもねえ。 …俺? まァ…、ぼちぼち、かな。
[多用は厳禁と何度も告げられた薬。 それを大量に持ち運んでいる理由は。使うため、なのだが。 それを素直に言うことなんか出来なくて、青年は適当にお茶の濁るような言い方をした。]
(107) 2015/06/07(Sun) 23時頃
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ちょっ、おま、何やって――!!
[直後、酒で薬を飲むなんて蛮行をメルヤが始めたものだから、そんな打算はどこか彼方に吹き飛び、メルヤの手を止めるべく立ち上がったが、時既に遅し。 メルヤの手元から紫色の錠剤はさっぱり消えていた。]
(108) 2015/06/07(Sun) 23時頃
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―― 現在/図書室 ――
[ナナオはびくりと、振り返って。>>102 >>35「せんせーのことが好きです。」とかかな?
とか言っていた直後だったので、つい顔が赤くなってしまう。 それがトレイルに聴こえていたかも分からないけれど、あたふたと手を振りつつ。]
え。あ、えっと。 トレイル?違うよ?・・・じゃなくて。 聴こえてた?
[なんて、慌てて聴いてみた。]
(109) 2015/06/07(Sun) 23時頃
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― 16歳のある日 ― [もうここに入って1年――いや2年が過ぎていた。 何人かの患者と知り合っては、何時の間にかに――。 退院したなんて話は、聴いたことが無いけれど。 ナースさんが小さい子には、そういう嘘をついている所は見かけた。 あたしも子供は好きなので、積極的に面倒を見に行っていた。 でも。
その中には、死を願う子がいた。 痛みを、苦しみを幻視する奇病。 毎日が辛くて。苦しくて。 死にたい・・・と。ずっと願い続ける子がいた。 鎮痛しても痛みは消えず。寝ても辛くて、起きても苦しい。 本当に痛いのに、本当に苦しいのに、本当に辛いのに。 全ては幻でしかなくて――。 本人にとっては、現実でしかないのに。毎日が地獄なのだ。
あたしは、その子を殺した。 この手で。この毒で。 ちゃんと、殺して――。]
(110) 2015/06/07(Sun) 23時半頃
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[そのことを罪には、問われなかった。 誰かに責められもしなかった。
"彼はもうすぐ、死んでしまう所だった。 それがほんの少しだけ早く、楽に死んだだけだよ。"
その説明は――、嘘か本当かは分からない。 ――嘘な気はする。 ナナオは時々そのことを思い出しては、苦しんでいた。
後悔はしていなかった――。 でも。殺した感触はずっと、手に残っていた。]
(111) 2015/06/07(Sun) 23時半頃
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[はっきり言えば彼は酔っていた。 なお、何故酒が彼の部屋にあったかと言えば、得意の愛想笑いと手伝いで食堂の中年からくすねて貰ったものである。
何度も言うようだが、良い大人は決して真似をしてはいけない。 決してだ]
え? なに? やっぱり、シーシャも飲むかい?
[薬の効果も手伝って、酩酊度合いに、彼は拍車を掛けていた。 彼酔っていたが、顔は素面でやや普段より饒舌な程度。
見た目にわかりづらい分、なお悪い。]
(112) 2015/06/07(Sun) 23時半頃
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医者は嫌だよ。絶対嫌だ。 そろそろ定期健診だから、なんか顔面貼り付けて置かないとね。
[本音だだ漏れだが、彼は薬の作用もあって酒呑まれている。 >>106頬を抓まれれば、普段の彼ならば淡々と、相手の気分を害さないように払っただろう。 酔っている彼は、好き放題させつつ、紅茶にまた酒を入れはじめた。割合が半々ぐらいにはなってしまっただろう。]
シーシャ。僕のは、気遣いじゃないよ。 ただのお節介 ただの心配
僕が勝手にやってることだよ
[医者のところに行くように、と促す声は聞こえない振りをした。 確信めいたものがあった。現実かはわからない。
>>108の珍しい大声に、彼は再び声を出して笑う。]
(113) 2015/06/07(Sun) 23時半頃
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大袈裟だなあ、これぐらい大丈夫だよ 僕の内臓も以外と鱗かもしれないしね。知らないけど。
[冷蔵庫から今度はミネラルウォーターを取り出した。 余りの仰天振りに、水を飲めば万事解決だと思ったらしい。恐ろしきは酔っ払いの思考だ。]
ああ。それで、シーシャ。 本。その本。
どうせ捨てるなら、僕にくれない?
[タダで、とは言わないから。微笑みを浮かべて告げる。 普段の彼ならばこんなことは口にしなかっただろう。
また彼はノートが絵本だと、勝手に思い込んでいた。*]
(114) 2015/06/07(Sun) 23時半頃
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[普通に声をかけたと思ったんだけど。予想外の反応に瞳をぱちくりさせれば、思わず笑みが漏れた。運が良いのか悪いのか、言葉の内容>>35までは聞き取れていなくて。
真っ赤になった彼女に内心首を傾げつつ]
いや? なに、何の話、してたのかな?
[聞きたいなぁ、なんてわざとらしく付け足して。彼女の慌てる様子があんまりにも可愛らしいものだから。からかいつつ、ふと手元の本に目をやれば――――]
そうだ、タルト。 この本どうだい……っと。お勉強中かな?
[なんであいつがこんなもん持ち歩いてたんだ。なんて思いつつも、タルトに勧めようとして、テーブルの上が目に入った。取り出されたもう一枚が何に使われようとしていたかは……分からないよ、当然。]
(115) 2015/06/07(Sun) 23時半頃
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[視界が高くなると楽しいよ。 そう言うオスカーさんは歳相応の少年に見えた。 >>74
ダメって言われても、と肩を竦める様子には つられてくすくすと笑う。>>75 何かを見た、という話をすると驚かれたようで]
……はい。 [ちらり、とベンチを見る。 立ったまま長話もなんだし、と思って頷こうとすると ジュースくらいは、といわれて 今度はわたしが目を丸くした。]
えっ……あああ、
[それはオスカーさんに悪いのでは、というのと 断るのもどうなんだろう、というのとで ちょっと小声でうろたえた後、]
(116) 2015/06/08(Mon) 00時頃
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