186 夏なんです【Sheeps' monologue project】
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<暗転>
(27) 2014/07/24(Thu) 00時頃
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[だだっ広い広場。あるいは、グラウンド。]
『おせーぞ、夏目』
[影が発した声に、少女は息を切らして笑んだ。]
『もう始めちまってるぞ、ほら、夏目も』
[別の影が差し出した花火を手に取りながら、少女の視線は泳いでいる。]
(28) 2014/07/24(Thu) 00時頃
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「ああ、」
[そして、一点で止まる。]
「遅かったな」
[斎木くん、と少女は笑んだが、その声は荒く吐く息にまじって消えた。]
(29) 2014/07/24(Thu) 00時頃
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<暗転>
(30) 2014/07/24(Thu) 00時頃
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[寂れた駅のホーム。]
さよなら。
[少女は笑む。少年は荒く息を吐きながら、それでも尋ねる。]
「なんで、こんな時期に」
[色々、と少女は笑みを崩さない。]
さよなら。
[もう一度言って、少女は扉の向こうへ消えた。]
(31) 2014/07/24(Thu) 00時頃
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[どこからか遠く、聞こえてくる歌声。 指さす先 見える陽炎]
『 もう会えない』
「 ばいばい 」
さよならなんて、 嫌だよ ――ねえ。
(32) 2014/07/24(Thu) 00時頃
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しあわせを、さがしにいこう。
(33) 2014/07/24(Thu) 00時頃
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<あなたはもう見えない>
(34) 2014/07/24(Thu) 00時頃
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それが幻でも。 逃げて行くものであっても。
探しに行こう。
――遠く遠く、向こうに見える夏の思い出のその先まで。
(35) 2014/07/24(Thu) 00時頃
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『 ……夕顔 』
少女はいう。
「 ……朝顔 」
少女は泣く。
(36) 2014/07/24(Thu) 00時頃
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会いに、行くよ。
雲を突き抜けて
哀の裏側を覗き見る。君を求めて。
少女の投げたビー玉はもう無く、いつしか歌声だけがそこに残り。
(37) 2014/07/24(Thu) 00時頃
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誰かの落とした日傘は空を飛ぶ。
雨が降れば名も知らぬ唐傘さんが通り行く。
『 ――待って! 』
私はあの子を追い掛けて。 無我夢中、走りにくい着物が乱れても走り抜ける。
(38) 2014/07/24(Thu) 00時頃
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[突然腕を掴まれ、振り返ればそこにはさっき会話したばかりの少女の姿。]
『 ……会いに、きたよ 』
[私は目をまん丸く見開いて。]
『 好きな花は、なんですか? 』
[ そして、わらったの ]
(39) 2014/07/24(Thu) 00時頃
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アリスの肌は熱を持たない。 無機質で、揺らぎのない完璧な身体。
青いスカートが揺れる。揺れる。 白い袖が膨らむ。膨らむ。
今は、いつ?
時間の概念も、此処にはない。 いつだって「今」で、前を見ても後ろを見てもどれも同じ。
(40) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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上の壁が開いた。
アリスは口を大きく開ける。 いつから上の壁は、空色だった?
「そ ら」
空気が震える。 風以外にも、何かを震わすものがあるってこと アリスはいつだって、そう、「前」から
「しってた」
(41) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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