8 DOREI品評会
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『何す』───ッ!
[声を荒げようとしたところで丸められた白いきぬが近づくのが見えて。 息苦しさよりも先にねじ込まれるほうがきっと早かった。 それは、自分が控えの鉄格子の中で金の瞳の男から外してやったそれよりも ある意味たちが悪いように思えた。 間近まで近づいてくる表情、睨み返すけれど]
──ッ、───ッッ!!
[流し込まれる白濁酒。喉を焼くのは酒精。 薄い布地に濾過されるかのように精度の高くなったアルコールは 飲み込むよりも先に許容を越えて溢れだす。 赤く染まった唇を、白くはない肌の上を、伝って、軌跡を描いて。 布を噛みきる事も出来ないどころか、含んだ水分が溢れて自然と眉が寄る]
(436) 2010/04/05(Mon) 03時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/04/05(Mon) 03時頃
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[息が出来ない。 出来ないわけではないけれど、苦しくて喉が熱い。 まともに息が吸えないからこそ、余計に血のめぐりの中をアルコールが奔る。 酒が飲めないわけではない。飲み慣れてはいないけれど弱くもない。 だが、こんな状況では酔わぬ酒にも酔うというもの]
…、
[白が伝う軌跡は肌の上に確かに残る。 伝った喉を微かに揺らして、濾過されて残った濁りを唇に乗せたまま。 まるで、飲み下せなかった精液で彩られるかのように。 髪を掴まれて、視線は持ち上がるけれど、酒精によって微かに潤んだとはいえ 視線は尚も男を睨んで屈する気配はなく]
(441) 2010/04/05(Mon) 03時半頃
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───ッ
[揺れる。揺らされる。ぐらぐらと、揺れらされて酩酊は増幅される。 不愉快さも増幅されたが、意識と現実の接続は緩くなる一方]
…、ぁ…
[息を、吸い込む。照明に熱された空気は熱を孕んで酷く喉を焼く]
『…飲む、なんて……一言も、言った、覚えは、ない』
[苛立ち交じりの声。 それは視線に一層のいろを添える。 肌の上を辿ってきた指が唇に押しつけられたなら 緩く唇を開いて迎え入れて───噛みついた。 それこそ、手負いの獣のように]
(443) 2010/04/05(Mon) 04時頃
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『当、然?』
[何で感謝などしなければならないのか。 元々出来ない事を強要されているのだから、それぐらいは譲歩するべきではないのか。 けれど、それを告げるよりも先に口の中に少しだけ感じた鉄錆。 血の味の代償は、絶大なる不快感と蹂躙。 顎を掴む手によって強制的に口を開かれれば、男の勝手にされるまま。 はっきりと表情に滲む不快感と苦悶は男に愉悦を与えるのだろうか]
…ッ───んッ──っ
[どうせ胃の中は空っぽで、吐き出すものなんか今胃に入れたばかりの アルコールと胃液ぐらいしかないのだけれど。 時折、喉が変な音を立てる。吐くには至らなかったけれど、それでも 生理的な苦しさで硬翠からぼろぼろと涙が落ちてくるのだけは どうにも堪える事が出来なかった*]
(447) 2010/04/05(Mon) 05時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/04/05(Mon) 05時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/04/05(Mon) 23時半頃
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−手術台傍− [指はどれぐらい咥内を好き勝手にしていたのだろう。 両の手が男を突き飛ばせなかったのもまた恐怖の延長。 漸く解放されれば、けほ、と、何度か小さく咳こんだ。 軽い酸素欠乏と、アルコールによる酩酊で関節が崩れる]
…『ふざけ、るな』
[しおらしい、なんて冗談じゃない。 口の中にうすく残るのは鉄と酒精。 小さく息を吐きだし、それでも濡れたままの硬翠は男を睨んだ。 差し出された指先を拒否するために]
『断る』
[はっきりと音にする。誰の指図も受ける気はない。 これだけの事をされても、その意思を捻じ曲げるつもりはなかった。 けれど、続いた言葉に瞳が瞬く。選ぶ。一瞬その言葉の意味がつかめず。 冗談じゃない、と言おうとした声が呻きに代わった。 顎にかかる力が強くなったからだ]
(532) 2010/04/06(Tue) 00時頃
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本屋 ベネットは、紐 ジェレミーの宣言に流石に驚いて目が丸くなった。
2010/04/06(Tue) 00時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/04/06(Tue) 00時半頃
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