22 共犯者
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双生児 オスカーは、広場に戻ったら、ホリーの傍で彼女の様子を見守っているだろう**
2010/08/01(Sun) 12時半頃
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……ホリー、大丈夫?
[目を覚ました様子の彼女に、ほっと安堵の息を吐く。 拒まれなければ、その身体を木陰に預けさせただろう]
ごめん。儀式、僕も参加することにしたんだ。
[そう告げて、隣のマーゴに向き直る。見ていてくれたのだろう。ありがとう、と頭を下げて]
……全部、ばあさんのせいさ。 ばあさんが、余計な話をしたからだ。
[ホリーには聞こえないように、マーゴに向けて吐き捨てた]
(350) 2010/08/01(Sun) 17時頃
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――さてと。 ホリー、ごめんね。ちょっと待っててくれる? 僕、家に忘れ物しちゃって。
[返事も聞かず、広場から駆け出す。 既に生贄を送る準備は出来ているようだ。急がなければ早速の逃亡者として換算されてしまう。
逃げるために参加するのではない。――最悪、逃げてやってもいいとは思っているが]
(351) 2010/08/01(Sun) 17時頃
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…………。
[未だ騒然としているだろう、エレクサンドルの家の裏庭。己の部屋がそちらに面していて、本当に良かったと心の中で思う]
まずは、今夜――
[18の誕生日の時に、記念に貰ったナイフ。眺めるだけでしかなかったそれ。 胸元に失敬すると、家族に悟られないよう家を出た]
僕達は、二人で帰ってくる――
[広場に戻れば、祭りの準備は完了していた頃合いだろうか。 導かれれば、ホリーの傍らに。 どこか挑戦的な笑みを口元に湛えて、長老連中達を見回していた]
(352) 2010/08/01(Sun) 17時頃
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うん、行こう。
[ホリーに手を取られ、エデンの園へと]
本?
[ふと思い出したホリーの言葉に眉を顰める。 ……彼女は一体何を見たと言うのだろう。 心当たりがあるとすれば――そういえば、いつからか祖母がとても口うるさく言うようになっていた――地下の、例の部屋。 胸元を掴んだ。ナイフの感触をもう一度確かめる]
……取材、ねえ。 そうか、取材か……あの人は、外から来た人だから……
[マーゴの言葉に、イアンの姿を認める。 訝しげに眉を潜めるが、呟いた声にはあまり嫌悪感はなかった]
(363) 2010/08/01(Sun) 19時頃
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ミツカイはまぎれている……
[マーゴの話を聞く。もう一度、胸元のナイフの所在を確かめた。 死ぬ気はない。 逃げる気もない――今は、まだ]
ホリーと二人で生きて帰るんだ。 そして、ミツカイサマにも……
[ぶつぶつと呟く。老人連中には、聞こえぬように。 だが、纏う雰囲気だけはごまかせないかもしれないが]
(390) 2010/08/01(Sun) 21時頃
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[座りこむト二―の姿を見つけた。 くじびきか、それとも志願なのか。 行く末を案じるまなざしは、自然厳しいものになる]
そろそろはじまるようだから、もし足りなくても、皆集まってくるんじゃないかな。
[何とはなしに声をかけた]
(398) 2010/08/01(Sun) 21時頃
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まさか! いつもこうじゃないよ。ここまでなったのは、何十年もあるなかで久し振りの事らしいよ?
[そういえば、前回の祭には出ていなかったなと思い当たる。 ふっと微笑んだ]
森の中を歩くらしいから、身の回りには十分に気をつけて。 夜だし、転んだりしたら大変だからね。
(411) 2010/08/01(Sun) 21時半頃
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[#7鐘が鳴り、号令が聞こえる。 静かに目を閉じ、胸元にもう一度手をやった。いつでも抜く準備は出来ている]
――いかなくちゃ。 ホリー、道には十分に気をつけて。
[ホリーの方を向いて、声をかける。 一団が足を踏み出すのならば、ゆっくりとそれに続くのだろう]
(420) 2010/08/01(Sun) 21時半頃
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[パピヨンの提案に目を見開く。 そして、感嘆とも嘆息ともつかない息を吐き出す。
村長夫人が居てくれて、よかった。 思う。そう思う。強く思う]
言い伝えも、伝統も―― 怖がらせて、脅して、縛りつけて、歪ませて、殺して……
[気がついたら口から言葉を吐いていた。 呪詛にも似た呟き。――生贄に選ばれてから、こんなことばっかりだ]
ぶっ壊れちまえばいいのに。こんな村。
[く、と喉の奥で一度だけ笑う。ざくざくと、足音だけが耳の中に木霊する]
(435) 2010/08/01(Sun) 22時頃
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双生児 オスカーは、双生児 ホリーの傍らへと。
2010/08/01(Sun) 22時半頃
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そうだね。 だけどほら、森の中じゃない?根っことか見にくいからさ。躓いて、遅れたりすると尚更ね。
[だから転ばないように注意しないと、と付け加えて笑う。 そして――しばらく、考えていた。何も言わずに、ホリーの顔を見ていた。
だが、やがて、意を決したように]
……ホリーさ。 ゼルダおばあちゃんに『話』をされたのって、どうしてだったんだっけ。僕、ゼルダばあちゃん怖くて逃げちゃったからさ、そこらへんよく覚えてないんだ。
[昔話をするように問いかけた]
(448) 2010/08/01(Sun) 23時頃
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そう、お祭の話。 お祖母ちゃんに呼ばれて――どうして、呼ばれちゃったのか。覚えてない?
あ、いいんだ。別に、覚えてないなら。 そういえば、お祖母ちゃんの言ってた、地下室って……
[そこまで言った所で、背後から聞こえた叫び声。 さっと顔いろをかえて、振り返り、睨みつけた――ヘクター!]
(461) 2010/08/01(Sun) 23時頃
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儀式を予定通りに遂行したら、確実に一人、人が死ぬんです、ヘクターさん!
[ホリーの傍から一歩離れて、パピヨンとの間に入る。そして、ヘクターに向かって声を荒げた]
……パピヨンさんの提案は、巡礼の伝統に則ってる! 誰も死なずに戻ってくればそれでおしまいなんだ!
誰かが死ぬって――誰かが死んだら、その分村人は一人いなくなるんですよ? 正体も分からないミツカイサマのために、僕達は村を構成する人を一人完全に失うんだ……
[言外に宣言してしまった事を自覚した。 己は、この儀式に大人しく従う気はないのだと言う事を]
(473) 2010/08/01(Sun) 23時半頃
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[ホリーの方を振り返る。 ぎりりと奥歯を噛んだ。頭が痛そうだった。何かを押し殺しているように見えた。
姉は変えられてしまった。 伝承のせいで。伝承を尊ぶ年寄り共のせいで。伝承に縛られた村のせいで。
村が憎い。 歪ませ、苦しめ、そして――殺そうとする村が憎い。 ヘクターの瞳の向こうに長老の姿を。ゼルダの姿を見て。
憎悪の籠った視線を、ぶつけた]
(476) 2010/08/01(Sun) 23時半頃
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ミツカイサマの怒りって、それ、誰から聞いた話?ヘクター。 長老様の言ってる事って、本当に本当なの?ミツカイサマが怒ると、本当に村は滅ぼされちゃうの?
もっとも……生贄を供えなければ『続かない』村なんて、僕は無くなっても良いって思ってるけどね!
[銃口を睨みつけながら言い放った。 広場に響いてしまったかもしれない。だが――本心だった]
(488) 2010/08/01(Sun) 23時半頃
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