231 獣ノ國 - under the ground -
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[どうして「また」と言ったのか、 その深い理由もわからぬまま 彼は、こくこくと頷くフィリップに柔らかく微笑む。
それから着物の裾を翻して、 白い無機質な部屋を歩き去る。
『マタネ!』と叫ぶ鳥の声に、上をみあげて「ああ」と答えた。 ふわり落ちてきた赤い羽根を掌で受け止めて、
がちゃん、ぱたり。 ――フィリップの部屋の前で、 白い掌に落ちたそれを、一度、
柔く握った。]
……卑怯なのさ。
[もう一度、呟いて 彼は白い施設内を、歩きだした。*]
(233) 2015/07/12(Sun) 00時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2015/07/12(Sun) 00時頃
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[『衣がなくては天に帰れません』 『どうかお返しください』
そう嘆願する天女を宥め賺し、騙して、 地上に留め 夫婦となりし男を題材に 話を書いたことがある。
天女に置いていかれる者の気持ちは、 とてもよくわかる気がしたからだろうか、 いつもよりは早く筆が進み、 出来も悪くなかったように思う。]
『この羽衣がお前に天を思い出させるならば 迦具夜が着た天の羽衣のように おれと通わせた情まで喪わせるならば――』
(241) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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[男の妄執は狂気の沙汰にまで至る。 けれども結局、衣を見つけ、 天に還る彼女を留めることはできない。
彼女が行ってしまった後は、 空しき朝が地上を照らし出す。 男は取り残されるばかりだ。]
[握り締めた掌を開く。 赤い羽根がそこにはある。 鳥の獣人はこの施設内に何人いただろうか。
( ……願わくば…… )
彼らが逃げ出せればいいのに、と、 ――彼は只、静かに思う だけ。*]
(242) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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― 第二図書室 ―
[廊下を抜け、においのしない花々を視界に収め 庭園を抜けてその部屋へ。 彼は、扉を開けたとたんに、ぱちりと瞬きをして それからそこで眠る人の姿に 少し肩の力を抜いた。>>220]
ノア君。 ……こんな所で寝ては、風邪を引くよ。
[第一、鼻がつまったりしないのだろうか。 呼吸器が丈夫なのだろうか。 薄く埃の積もった本の数々を見渡せば、 禁止されているはずの本もそこにはある。
彼はそれらを「見ないふり」をして、 一旦は踵を返すと、 施設の備品入れからタオルケットをとってきて そっとその男の体にかけておいた。]
(244) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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[ノアが起きるころには、ずり落ちて 見えないところにいっているかもしれないが、 ……まあ、ないよりはマシだろう。
きっと疲れているのだな、と同僚を思ってから、 ふと部屋の中の地図に視線を転じた。 施設内の地図。
……一瞬、隠してしまおうかとも思ったが ふるり、首を振って、その妄執を取り払うと 一冊の本に手を伸ばし、抜き取り、 そのまま図書室の外へと静かに出て行った。*]
(245) 2015/07/12(Sun) 01時頃
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――→第一棟 第一図書室 ―
[もう陽は落ちた頃だろうか。 時間がわからないこの地下では いつ夜がくるかもまた、わからないのだけれど。
彼はそのまま管理室に戻る気にもなれず その手前、暖炉がある図書室で足を止める。 見回りはした……といえるのかどうか。
椅子をけだるげにひくと、 静かに腰掛け、手にした本を開いて、 ――そうして、しばらく活字の海に溺れる。]
(250) 2015/07/12(Sun) 01時半頃
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[内容自体にあまり興味を惹かれないのは、 彼自身が元々「外」の人間だからだろうか。 そんな事を、その本を読みながら思い、
何の異変もなければ、 暫くした後、暖炉を潜り梯子を昇って、 管理人の部屋に向かおうとしただろう。]
(252) 2015/07/12(Sun) 01時半頃
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