人狼議事


242 【突発誰歓】桜が見せた夢

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視点: 人


白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2015/12/16(Wed) 13時半頃


【人】 白銀∴秘星 マユミ

― 回想・上級生と ―

[放課後の教室。
ぽつんとあてがわれた椅子に座っていた。
時折手渡されたプリントを見ては、憂鬱そうに顔を顰める。
いつものことなのでクラスメイトは何も言わない。]

   あ。

[一陣の風が吹く。どうにも悪戯好きだったらしい。
手に持った紙切れを吹き飛ばし。
そのまま開け離れていた窓から、外へ。

慌てて席を立つ。気に食わないからと言って、さすがに放っておくわけにもいかない。
一連の流れを見ていたクラスメイトは何も言わない。
正解だ。]

(232) 2015/12/16(Wed) 17時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ


   『探すの手伝おうか?』

[優しい言葉をかけてもらったところで
私がそれを否定するのは目に見えている。
窓から外を見れば

陸上部がトラックを走っているのが見えた。]

(233) 2015/12/16(Wed) 17時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

[私だって最初は部活に入っていた。
でもすぐに辞めた。
理由は言わずもがな。

大地を駆ける陸上部が、ひたむき汗を流す姿が眩しかった。
羨ましいなんて、思わない。
速やかに思考をシャットアウト。すたすたと土の上に降り、目的の物を拾う。
安堵したのもつかの間で。なんだか気まずい。
いきなり校庭に制服を着た女が現れれば、注目を集めもするだろう。

不意に誰かと目が合った気がした。
一人の少年。それにしては何とも可愛らしい顔立ちをしている。
ジャージを見れば三年生。最上級生だ。

罰の悪さを隠すように
私は、ゆっくりと口を開いた。]

      ただ走るだけの何が面白いんですか?

 

(235) 2015/12/16(Wed) 17時頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2015/12/16(Wed) 17時頃


【人】 白銀∴秘星 マユミ

[ぺたぺた。ぺたぺた。
静まり返った校舎内に、足音だけが響いていく。]

   どこにやったんだろう…?

[無くした靴と手帳の行方を求め。
心当たりを模索する。      

                        瞬間、浮かぶのは。
                        青空の下の屋上。]

   ――――!

[咄嗟に首を横に振り、その場に座り込んだ。]
 
   ……そんなわけない。
   だって私、屋上になんか行ってない。

               [嘘つき。
               ね。本当は気付いてるんじゃない?]  

(272) 2015/12/16(Wed) 21時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

   ―――うるさい!!!!

[咄嗟に声を荒げ
せえはあと肩で息をする。

日が落ちる。
闇が満ちる。
そうすれば。

生きてはいない者たちの時間が、やって来る。*]

(273) 2015/12/16(Wed) 21時頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2015/12/16(Wed) 21時頃


【人】 白銀∴秘星 マユミ

[ふわり、漂う。

懐かしい芳香。
産まれた頃から知っているにおい。

            ただいつもとは、ほんの少しだけ違ってて。]

   まど、ねえ…

[戸惑いつつも顔を上げると。
そこにいたのはやっぱり叔母だった。]

   煙草…吸うんだ。
   知らなかったな。

[ぼんやりと焦点の合わない眸でこぼす。

それでも優しい声と笑顔はいつもの彼女で。
見ていると安堵感から、はらはらと涙があふれた。]

(284) 2015/12/16(Wed) 21時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

[愚痴でもなんでも聞くと、その言葉に
ぷつり、張り詰めた糸が切れる。
幼子が母のぬくもりを求めるようにわぁと抱きつけば、堰を切ったように吐き出した。]

   なんだか怖い夢を見た気がする。
   ううん。ずっとずっと怖かった。

   私ね。上手くいかないの。
   どうしても、みんなと同じように、できないの。

[どうしてだろう。
皆当たり前のように、やっているのに。
何で私は駄目なんだろう。]

   会話して、関係を築いて、社会で生きていくことが
   ………生きるってことが
   私にとっては、とても難しくて。
   だったらいっそ終わりにしちゃえばいいって…――本当はずっと思ってた。

[初めて他者にさらした本音。]

(285) 2015/12/16(Wed) 21時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ


   でも母さんにも、父さんにも。
   まどねえにも言えなかった…

[心配かけたくなかったから。
いや、違う。]

   ……ばれるのが怖かったんだ。
   「私」が「みんな」と違うって。
   知られて軽蔑されるのが、こわかった。

[叔母はどんな顔をしているだろう。
確認するのが恐ろしくなり。
胸に顔をうずめようとする。]

   だから私は…成人したのをきっかけに
   終わらせようって、ここにきて…屋上から…

   …それから、それから
   ―――あれ?

(287) 2015/12/16(Wed) 21時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ


  確 か に 、 飛 び 降 り た は ず な の に 。

  ど う し て 、 わ た し は 、 い き て る の ?


[ねえ教えてよ、まどねえ。

優しい叔母は昔から何でも答えてくれたから。
きっと今回もそうだろうって。

震える手で、ぎゅっと小さな体に縋りついた。*]

(288) 2015/12/16(Wed) 21時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

― 回想:堀川先輩と>>276>>278>>279 ―

   え、ちょ――

[憎まれ口の代償か。
いつの間にか先輩と手を取って走り出すという事態になっていた。

これ。すごく恥ずかしいんだけど!!!!

それでも隣を走る人はどこか楽しそうで
その横顔に――ほんの、一瞬だけ見蕩れてしまった。]

   ぜえ、ぜえ。

[手加減はしてくれたのだろうが
陸上部のエースと帰宅部の差は大きい。

反省はしてくださいと、恨みがましい目で
涼しい顔をしている人を睨み付けた。]

(296) 2015/12/16(Wed) 22時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ


   よくわかりません
   ……めちゃくちゃ恥ずかしかったのでそれどこじゃないです。

[どうだったと問われば
感想としてはそんなものだ。
そのまま顰め面でプリントを受け取った。
制服姿の女子が陸上日に手を引かれて走る姿は、さぞかし目立っただろう。]

   ……とりあえずあなたが変な人ってことは分かりました。
   それと。

[縫い合わされたゼッケンを見る。]

   ――女子だったんですね、堀川先輩。

[うわ。これ普通に失礼だ。
自分で自分にどんびいた。
それでも目の前の先輩は起こる様子もなく。
からりと晴れやかで。]

(297) 2015/12/16(Wed) 22時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ


   よくわからなかったので
   ……今度、恥ずかしくないときに
   気が向いたら、試してみます。

[横を走る、楽しそうな笑顔を思い出す。
私もあんな顔、できたらいいなって、そう思って。

なんとか返せたのはこんな答え。*]

(298) 2015/12/16(Wed) 22時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

[まどかの手は暖かかった。
人肌ってこんなに安心するんだ。

抱きしめてもらうなんて
母相手だってずっと幼い頃に卒業したから
本当に久しぶりに触れた、人のぬくもりだった。]

   (謝らないで、まどねえ)
   (誰も悪くないから)
   (私が、弱かっただけで)

[口に出す代わりに、ありがとうと、消え入りそうな声で。
でも一つだけ心の中で否定する。

嗚呼、そうだ。
やっぱり私は―――もう、いないんだ。]

[突如奏でられた誕生歌に
目をぱちくりさせる。
やがてぷっと吹き出して。]

(304) 2015/12/16(Wed) 22時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ


   私、煙草吸ったことない。

[それでもまどかの手にあるのを見ると
何だか魅力的なアイテムに思えて。
ライターはまどかに借りられただろうか。
こくりと頷くと、加えて紫煙を曇らせる。

すぐに、むせた。]

   よくこんなもの吸ってられるね。

[恨みがましい目で言いのけた私は、二十歳になったとはいえやっぱり子供だったのかもしれない。
大人は時にニコチンに逃げたくなるってことも、知らないくらいには。]

   身体にもよくないし
   やめられるなら、やめた方がいいんじゃない?
   ………長生きしてよ、まどねえ。

[それは死者から生者へ贈る言葉。*]

(305) 2015/12/16(Wed) 22時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ


   うんクッソまずいね。
   禁煙頑張ってよ、まどねえ。

   大学の子が
   「煙草のせいでキスがまずいって彼氏に振られた」
   って愚痴ってたし。

   素敵な恋人作りのためにもいいんじゃない?


[なんて話をしているうちに、怒らせてしまった。
ごめんねまどねえ。

私はいつもこうだ。
人を怒らせてばかりで…こんな自分がずっと嫌だった。

それでも
まどねえに怒られるのはなんだか嬉しいなって
口に出したら、さらに怒らせてしまうかもしれない。]

(315) 2015/12/16(Wed) 23時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ


   私もね
   まどねえのこと、大好きだったよ。

[不思議だね。
あんなにも難しい一言が
あなたに対しては、いつも素直に口にできた。


それはきっと、大塚まどかという存在が
私にとって

叔母であり、姉であり
そして誕生から見守ってくれた

   ―――もう一人の、お母さんだから。]



             [5歳しか違わないのに、失礼だったかな。*]

(316) 2015/12/16(Wed) 23時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

[なにやら困らせてしまったようだ。
しかしその理由に至るわけはなく。
黙って受け取った煙草を鞄に入れた。]

   昔から、まどねえには叶わないな。
   お見通しだ。

[ぽつりぽつり語るのは。
こんな私にも、唯一人
友と呼べる相手がいたこと。
その絆すら、些細な嫉妬で壊してしまったこと。]

   だから約束なんて本当はしてない。
   無理なのは知ってた。それでも最後に会えたらと思った。

[不器用な笑みに
こちらもぎこちなく返して。]

(320) 2015/12/16(Wed) 23時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

   
   ……なんとなくだけど
   きっと夜が明けるときが
   私が本当に、いなくなるとき。

   まどねえの禁煙成功まで見守りたかったけど。

[それはきっと無理だから。]

   だからまどねえのタイムカプセルが無事発見されて
   明里さんの卒業式を見たら。
   私は、行くね。

[残る未練と言えば、それくらいだから。*]

(321) 2015/12/16(Wed) 23時半頃

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